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怨霊戦記

最終更新:2020年03月09日 11:25

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怨霊戦記

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■怨霊戦記
未解決に怨霊戦記あったので。
わりと古いパソコンのアドベンチャーゲーム、PCエンジンにリメイクの真怨霊戦記があるがストーリーは同じ

 

●8月1日
主人公、北原弘行は宮寺市に住むプログラマー。25才の男性。
北原が大正記念公園で、夜道を歩いていると月が膨張し元に戻る。
その後、黒マントの男と公園で会う。その男の後ろには化け物(餓鬼)が複数おり、北原は餓鬼に突然おそわれた。

 

古池病院へと入院した北原。北原は野犬に襲われたショックによる幻覚だと診断された。
診断に納得できない北原は宮寺大学病院の精神科の友人、田島医師に相談する。
田島医師の友人の大原の催眠術により、北原の話は真実。なんらかの異常現象が起こった。
これから先も化け物と会うかもしれないと忠告される。
そこに日宮新聞の記者の桜木香が訪ねる。桜木は田島に、山城という画家について話をしに来た。
山城はもともと優しい絵を描く画家だったが、最近はおぞましい絵ばかり描いている。
その内容は夜の中の餓鬼。画家のファンであり記事を書こうとしていた桜木にはショックだった。
もしかしたら北原の体験が何か関係しているかもしれない。呼びに行ってほしいと田島が頼む二人に頼んだ。

 

画家の山城の家に行く北原と桜木。呼びかけても返事がないので、二人は入る。
夢中で絵を描き続ける山城和人。その絵は北原が見た月と餓鬼にそっくりだった。
山城に話を聞くと、三日前に夜道を歩いていると頭痛とともに意識を失い、この情景が頭を離れないと言った。
月と餓鬼、そして中央の人物。その人物の顔がどうしても思い出せない。
山城はそれ以外にたくさんの幽霊を見ていた。もし餓鬼や幽霊が現実に現れれば、この世は地獄と化すでしょうねと言った。
山城は催眠術は何を言わされるかわからないので行きたくないという。
その後、霊を払うなら祈祷師という事で、北原は桜木から北宮寺町の霊道教が評判だと聞き、行ってみる。

 

霊道教に行き、いかつい顔をした祈祷師の鬼土に頼む。何も言わずに北原に悪霊が憑いていると看破する。
鬼土から一万円で祈祷を受ける。あっさりと終わり、北原は桜木と別れた。

 

自宅である上田町の朝森マンションへと帰った北原。
北原は祈祷に納得しておらず、会社に連絡し長期休暇を貰い、今回の事を調査しようと考えた。
霊に関係する人々をコンピューターで調べ、独自に悪霊調査プログラムを作成した。
プログラムが出来上がった時には、すでに夜になっていた。
コンピューターに関連人物のデータ、そしてマップが表示され、マップの赤い部分では悪霊に襲われる可能性がある。
眠れそうにないので行きつけのスナック「白夜」へと酒を飲みに行く。
ママと話すと、ここの常連である金丸商事の社長の金丸忠夫が殺された話を聞ける、全身を食いちぎられた惨い殺され方。
スナック「沙羅」へにも行く。金丸商事の社長は地上げ屋で結構、あくどかった様だ。

 

北原は自宅へと戻った。コンピューターで金丸不動産社長、金丸忠夫の死亡記事を見る。
猿のような歯型で全身を食われていた、夜中の一時の事件で場所は公園。なぜそんな場所にいたのかは不明。

 

●8月2日
昼間、情報を求めて街を歩く北原。
妙蓮寺の解体作業中に、突然崩壊し、作業員が巻き込まれたと話を聞ける。
桜木に会う。金丸社長の事件と妙蓮寺の件で、記者たちは忙しいとのこと。
霊道教に行き鬼土に会う、霊についてならその先の霊心会で聞けと言う。金にならない話には興味がないようだ。
霊心会に行くと霊媒師の老女の桃原がいた。北原は試しに霊媒してもらう。
北原の背後霊を自分に降ろす桃原。背後霊が語り始める。
北原が見た悪霊は、腹をすかした餓鬼。餓鬼は夜を怨んだ生霊に呼ばれて地上に現れる、生霊がいる限りはびこるであろう。
生霊が月の力を呼んだ時、お前にもその力が降り注ぐ。生霊を払わない限り、この地は怨霊に取り込まれるであろう。
黒マントは幽霊ではなく生霊、北原を助けたのは背後霊だが、それが限界だった。
また来なさいと桃原は言い、北原はいったん帰る。

 

夜、霧が深い中、調査を開始する。
大正公園に調査に行く。すると死んだ犬の血をすする霊がいた。
霊は自分が見える北原に驚き話しかけてくる。霊が言うにはこの町にどんどん怨霊が集まってきているらしい。
霊は自分は人間と関係しない主義だと言い、犬の死骸を残して消え去った。

 

餓鬼などがたむろしている場所はすぐに逃げ、北原は夜の町を調査する。
スナック沙羅に行くと、春日浦神社の宮司の山本秀峰が酒を飲んでいた。北原は霊について話を聞く。
最近、幽霊をよく見かける事。神力を込めれば簡単に払える事。
怨霊は人にとりつき不運や気を悪くさせるが、直接の危害は加えられない事。
ただ生霊は怨霊に形を与えて手下にし、直接な危害を加える事が出来るようになることを教えてくれる。
ただそれだけの生霊はこの時代、聞いたこともない。ただこれだけ溢れているなら社寺連合に報告しなければと言った。

困ったことがあれば訪ねてきなさいと言い、山本は帰って行った。

 

帰宅した北原はコンピューターで情報を調べる。春日浦神社で化け物を見た話があがっていた。

 

●8月3日
調査の為に外に出ると、マンションの管理人から、慈光院の近くで動物に観光客が襲われたと聞ける。
慈光院に行くと猟友会が猿狩りを行っている。化け物ではないかとの噂がある。

 

南宮寺町に行くと、細身の男に話しかけられる。霊力がオーラとなって主人公から見えると言われた。
男の名は鳴神恭介、心霊に関する研究をしている小説家。
宮寺市には奇怪な事件が増えていると聞き訪れた。霊が蔓延っているのに、この町の人は誰も気付いていない。
目先の利益を追求し、そのツケがどこに回るかもわからない。小さな寺一つとっても建てられた理由があるのにと言う。
あまり霊に深入りしないようにと言って鳴神は去る。主人公は冷や汗をかいていた。

 

繁華街に行くと、鬼神会の暴力団員が悪霊退治の護符を一枚一万円で売りつけている。
断ると、ほしければ後で鬼神会に来いと言われる。

 

金丸の葬儀を見に行く、するとまた鳴神と出会う。
金丸の奥さんも今朝ショック死したらしい。金丸の業の深さが家族にまで及んでしまっているという。
悪霊たちが結界を破りなだれ込み人々を襲っている、最初に狙われるのは業の深い人間。
この町はすでに怨霊に取り込まれている。早く逃げた方が良いと忠告して去って行った。

 

夜。家にいると桜木から電話がくる。田島医師、大原教授、山城が殺されたと聞き、病院へと向かう。
病院に行くと田島、大原、山城の三人が血の海の中にいた。部屋の中は荒らされ、三人は体中を獣に食われた跡があった。
桜木が言うには山城は催眠術を受けていた。部屋の外で待っていると中から大きな物音。
他の看護師から鍵を借りて、中に入るとすでに三人とも息絶えていたいう。
この部屋は5階で扉も窓も鍵が掛かっていた。そしてこの惨状を一人で行うのは無理。
村上刑事はこの事態は今この町で起きている様々な事件と関係しているのだろうと言った。
怨霊によって殺されたと桜木が言うが、警察は取り合わない。きっとあの絵を完成されたら困るから殺したのだと桜木。
部屋から録音のテープが見つかり、鑑識官が再生する。催眠術により山城があの夜の怨霊達に出会った話をしていた。
最後に三人の悲鳴で終わっている。壁から奴らがという田島の声、そして集団が暴れるような音。
桜木は皆の仇を取る為、この事件について徹底的に調べると言った。北原も刑事に話をして帰る。

 

スナックの白夜に寄る。最近、怨霊の噂が流れ、夜で歩く人も減り、客がいない。
ここの常連が死んでいる事、町で怨霊の噂が出てる事でホステスが怯えている。
だが鬼神会の護符を買って安心したとホステス、2枚買ったので1枚あげると北原は貰った。
スナックのママが護符を見ると、そこには荒羅心願教と書いてあると言った。
心願教は山平町の山の上に仏舎利塔を建てており、教祖の名前は満照人。
心願教に入れば何でも願いが叶うという話。現在は信者が増え過ぎたので増築中だと聞ける。

 

家に帰る。悪霊調査プログラムで、マップの赤い部分が増えてきている。
怨霊が出る部分は、日を追うごとに増えていく。

 

●8月4日
マンションを出ると、管理人がまた三人も殺されたと噂し、怨霊なのかと怖がっている。

 

山城の家に行くと、葬儀を行っている。桜木も喪に服している。
山城が最後に描いていた餓鬼の絵が恐ろしいと、一緒に燃やそうかと話をしていたという。
だが最後の絵という事で荒吐神社に保管してもらう事となった。
荒吐神社の巫女で、喪服を着た女性の岡野依姫が預かりに来ていた。
この町の悪霊が暴れるとこの世は破壊されるという伝承があると依姫。父の竹山なら詳しく知っていると言った。
あの絵にはきっと悪霊を操る者が描かれようとしていた、だから山城は殺されたと桜木は考えていた。

 

護符について調べるために鬼神会へと行ってみる。すると近くで鳴神と会った。
鳴神が調べた所では、ここの組長は怨霊に悩まされていた。その時にこの護符をたまたま手に入れた。
その後で怨霊が立ち去り、組長は心願教の信者となった。そして組員に護符を売らせているらしい。
護符は一枚ずつ一時間以上かけて作られるので、値段は相応との事。

 

町では怨霊の話が噂される。この町は寺社が多いのに何やってるんだと文句を言う人。
この世の終わりだと、人々に訴える狂人などがいた。

 

荒羅心願教へと調べに行く途中、鳴神とまた会う。
心願教は新興宗教。教祖の満照人は霊力が高く、その能力で力の強い霊を呼び、人の願いを叶えている。
そして信者が増えていたため、増築の為に現在は工事中であった。
鳴神が言うには、北原は最初に会った時より霊力がどんどん強くなっている。あまり深追いしない方が良いと忠告される。

 

夜になり、調査の為に町を歩いて回る。
途中で餓鬼が出てくるので護符を見せるが、効いた様子がないので北原は走って逃げる。

 

鬼神会へと行くと、人々が並んでいた。
組員に話を聞くと、護符は明日会に来てくれと言われる。
この人々は心願教の入会者だという。入会するためにはほかの信者の紹介が必要との事。

 

スナック白夜へと行く。するとママが近所のスナック「セシール」で化け物が出たと騒いでいた。
そこのママや客が怪我をしたと、パトカーと救急車で大騒ぎだと言った。今夜はもう閉めるとの事。
スナック沙羅に行く。ママもセシールの話は聞いていた。セシールは怨霊の話を馬鹿にして、護符を買わなかったらしい。
沙羅ももう閉めるとの事。

 

妙蓮寺へと行くと、途中で女性が怯えて逃げて来た。取り壊された妙蓮寺近くで怨霊を見たという。
見れば女の背中に霊がとりついていた。助けてと女性が言うので、護符を突き付ける。すると霊が消えた。
礼を言う女性。この護符は効果があるようだと北原。妙蓮寺には近づかないようにする。

 

町を歩いていると以前、犬の血をすすっていた霊がまた死んだ犬の血をすすっていた。
その霊が言うには自分は怨霊とは関係ないという。
そして今夜は地獄界から大量の怨霊が呼ばれている、地上の怨霊も暴れていると忠告される。

山の方には絶対に行かず、早く家に帰れと言って去って行った。

 

家に帰ってコンピューターで調べる。鬼神会の護符をめぐって、皆が買い求めているという。

 

●8月5日
北原は今日も怨霊調査の為に町へと出る。管理人が怨霊の噂で怯えている。

 

宮寺警察署に行き、村上刑事に会う。警視庁から怨霊退治の専門家が派遣されると聞ける。
そこには市長の伊藤がおり、北原の怨霊調査を全面的に協力すると言った。また社寺連合から怨霊退散儀式を行うと聞ける。
怨霊を呼んでいる黒幕である生霊は、おそらく人間ではないかとの事で、人間なら警察でも捕まえられるなと市長が言った。

 

繁華街に行くと組員がいた。護符の値段が一枚5万円に釣り上がっている。

 

春日神社に行くと、宮司の山本と会った。
怨霊たちを地獄界から呼び寄せている生霊がいるとの事。
そのうち社寺連合協賛の大規模な怨霊退散儀式が執り行われるらしい。生霊がどう動くかと山本。
怨霊を封じ込める祈祷が始まれば、生霊は邪魔をしてくる。
北原にも霊が見える力があるので、その時に探してほしいと頼まれた。

 

円法寺に行き、住職の板橋と話。怨霊事件で観光客が増えると思ったが、怨霊が人を殺めた為、この町の旅行が中止された。
これだけの怨霊を操る人間がいるかと聞くが、板橋はそんな人間はいないと答える。
それだけ高い霊力を持っている者がこの町に住んでいたら、絶対に寺社の誰かが気づくという。
今夜、社寺連合会がこの寺に集まって話をするというので、板橋は寺を閉めた。

 

相川神社に行き、境内にいた宮司の藤原と話す。
怨霊調査をしている北原に、危険だから止めた方が良いと忠告。
数日内に必ず封印して見せるので、夜などは出歩かないようにと言われた。

 

荒吐神社へと行く。依姫がおり、神社内の父親であり宮司の岡野竹山と会わせてくれた。
山城と同じように、依姫やその父親の竹山も不思議な体験をしたという。
もしかしたら荒吐一族の封印が解かれてしまったのかもしれないと竹山。詳しくは荒吐神陰陽伝を読むようにと教わる。
また北原にも荒吐一族の力を感じ、その血が流れているのではないかと言う。
異変により、北原の古くからの遺伝子が目覚めたと依姫。怨霊と戦い荒吐神を鎮める為、霊能力を高めるようにと頼まれた。
そして竹山から後日、荒吐一族妙法の儀式を提案される。もし血を受け継いでいるなら、その印が浮かび上がるはずだと。

 

家に帰ってコンピューターを調べると、何者かから通信が入っていた。
とぎれとぎれの言葉から死んだ山城の物だとわかる。怨霊はさらに強くなる、荒吐神社に行けと。

 

夜に調査の為に北原は出る。
繁華街に行くと護符の値段が10万円まで値上がっていた。
バーでは田代建設の社長が、怨霊が怖くて飲めるかと職員と一緒に自棄酒している。
スナック白夜へと行く。ママがホステスが辞めて出ていき、常連もこの町を出て行っているらしい。
この町もこのままだと終わってしまう。怨霊調査を頑張ってとはっぱをかけられた。
スナック沙羅でママと話す、怨霊がとりつかれたと自称する男が暴れ、他の客も白けて出て行ってしまったという。
春日浦神社の山本が、今度怨霊退散儀式を大々的にやると言っていた。
成功すれば怨霊はいなくなり、さらに観光客はたくさん増えるからそれまでやるという。
もう店を閉めるというので、北原もスナックを出る。
山城の家に行くと、山城と思われる亡霊が現れ消えた。何かを訴えたかったのだろうかと北原は考える。

 

●8月6日
怨霊騒動で夜は人出が少ない、警察のパトロールや、怨霊にとりつかれた酔っ払いが走って逃げているのを見た。
荒吐神社の儀式は夜に執り行われる。北原は夜を待ち、神社へと向かおうとする。
だがその途中の道に、鎧武者の怨霊が待ち受けていた。護符を使うも通じず、北原は逃げるしかなかった。

 

春日浦神社に行くと、パトカーが集まっている。
宮司の山本が、木の枝に串刺しになってぶら下がって死んでいた。
村上刑事もこの殺し方は怨霊、おそらく退散儀式を邪魔するために生霊が行ったのだろうと言った。
この神社に勤めている祝という男が言うには、山本は毎晩、怨霊が近づくので退けるため祭壇で祝詞を上げていた。
しかし今夜は、何者かが来ると言って、門の前で一人待ち受けていた。
「怨霊を操る霊力を持つ者はあいつしかいない、この町に戻ってきていたのか」と最後に言っていたらしい。
遅いので祝が見に行ったら、山本は死んでいたという。周りには誰もおらず、警察に連絡した。
村上刑事はやはり誰か操る黒幕がいるのかと、検証に戻った。

 

●8月7日
管理人が山本が殺された話をする。もしかして妙蓮寺を取り壊したのが怨霊が溢れた原因ではないかと噂していた。

 

妙蓮寺に行き、近所の老人に話を聞く。
住職は金もうけしか考えてない人で法力も無く、寺を売ったお金で余生を過ごすと言ってたらしい。
宮寺市はかつては今よりもっと寺社が多く、法力の強い者もたくさんいた。
今では法力が強いのは、高崎町の雷雲寺の住職くらいだと老人は言った。

 

警察署に行き村上刑事に会い、妙蓮寺の住職について聞く。
現在は北海道で暮らしており、そんな高名な住職ではなかったらしい。

 

円法事の住職の板橋と会う。北原の霊力が、さらに上がっていると言われる。
山本が殺された事でひどく驚いていたが、怨霊退散儀式を取りやめるつもりはないという。
近いうちに本山から高僧が現れて儀式を行い、生霊を倒すと言った。
法力には壊魂・封魂・鎮魂の三魂の法があり、今までは鎮魂の法で怨霊を浄霊して霊界に送っていた。
だがすぐに怨霊として戻ってきて、切りがないという。
これからは壊魂の法で怨霊を破壊していくしかないと板橋は言った。

 

春日浦神社に行く。報道陣がたくさん集まっていた。
そこの神主に会うと、相川神社の藤原宮司と慈光院の三浦尼僧が来ているのでと紹介される。
藤原は一刻も早く退散の儀式をやらなければ、犠牲は増えていくと言う。
しかし円法寺と月光院は確実にするため、本山の高僧を待てと言ってまとまらないらしい。
怨霊を封じてしまえば、生霊もただの人間。警察に任せてしまえばいいとの事。
ただ犠牲が増える前に早く儀式をせねばならないのに、役所も費用を会議中だと安穏な事をと藤原。
女性である尼僧の三浦は鎮魂の法しか知らず、あまり役に立てないと言った。
神主は法力は低いが、怨霊と戦うという。ただ生霊に関して、そんな強い力を持った者を誰も知らない事が疑問だった。
また山本宮司が、北原にはまだ何か力があるとも言っていたという。

 

北原はどうすれば夜の荒吐神社に行けるのかと考え、昼の神社に相談しに行くが誰もいない。
待っていると依姫と竹山が戻ってきた。親娘は儀式に使う神木を探していたと言った。
親娘が言うには怨霊は北原の邪魔をしている。おそらく北原の潜在能力を恐れての事。
しかし親娘はこの聖域を守るのが精一杯で、他の場所の怨霊を払う余裕がないという。
隣町に雷雲寺の住職である和田竜雲ならば、払えるだろうと竹山。竜雲はいつも修行ばかりしていて法力も高い。
山城の霊と会った事を話す。絵の中央の人物の顔が書き足されていた。しかしまだわからない。

 

雷雲時に行き、竜雲と会う。若い僧侶であるが、高い法力を持つ。
彼も荒吐一族であり、また北原は荒吐の長になれる程の潜在能力があるらしい。
北原が一人で神社に行かなければ、神聖な儀式は執り行えないと竜雲は言う。
そして北原に九字の法を教えてくれる。本来なら修練して覚えるものだが、北原はすぐに覚えた。
これにより北原も悪霊を鎮める事が出来るようになった。倒す法は儀式を終えれば、おのずと覚えられるとの事。

 

コンピューターにまた何者かの言葉が入る。
タシロコウイチという名前の者が狙われているので助けて、事件の鍵を握っている。
宮寺市内のタシロコウイチを検索すると二人出てきた、一人は中学英語教師。
もう一人は以前、スナックで見た田代建設の社長だった。

 

タシロコウイチに会いに行く。先に中学教師に会いに行く。
しかし金丸忠夫という男は知らないし、怨霊について聞いても怨まれるような事はしていないと怒って扉を閉める。
次に田代建設社長に会いに行く。
そちらも金丸忠夫と会った事は無いという。怨霊について聞いても、そんなもの信じないと怒る。
塩を掛けられそうになったので、北原は退散する。

 

夜の町を歩いていると、桜木と出会った。
鬼神会について調べているが、怨霊とは関係ないとの事。
また心願教の護符が一枚20万円まで値上げされているという。さらに心願教の入会金が百万円する。
現在、改築中の心願教の本殿だが、なぜか教祖や幹部がこの宮寺市にいない。
教祖は東京にいるらしいので明日、桜木は会いに行くという。

 

警察署に行き村上刑事と会い、タシロコウイチについて聞く。
村上が同伴して話を聞こうと言った。田代康市は何か知ってそうだと、一緒に行く。
刑事が一緒にいると、しぶしぶと言う様子で家に上げてくれた。
村上が金丸について聞くが、同じ町内だが話をした事は無いと答えた。
人に殺されるような恨みを買うような事もした事は無いという田代。
だが北原の目に、怨霊が現れる。村上刑事には見えないという。
そして次の瞬間、田代は悲鳴を上げて苦しみだし、そのまま死亡した。
私の目の前で殺すなんてと悔しがる村上、あなたの霊力で守れなかったのかと北原に聞いてくる。
北原は霊力を上げるため荒吐神社に今から行くと言った。
一応は北原も一緒にいた参考人なのだが、怨霊に勝つためには仕方ないと北原が行くのを認めた。

 

荒吐神社へと向かう。なのだが途中の渡るための橋が消えていて、行く事が出来なかった。
雷雲寺に行き、竜雲に橋が無くなった事を話す。
怨霊たちが結界を張っているのかもしれないと、竜雲も一緒に行く。
呪文を使う怨霊とはと不思議に思っている竜雲。竜雲の力では結界の破壊と怨霊の撃退を同時に行えない。
竜雲が結界を呪文返しで壊すので、怨霊の方は北原に任せると言った。
北原が呪文を唱えると橋が現れる、そして北原が九字の法を何度も唱えると怨霊が苦しみ消えていった。
心を無にし、北原は橋を渡り終える。振り向けば竜雲が手を振っていたので、北原は神社へと向かった。

 

荒吐神社では、すでに妙法の儀式の準備を終えていた。
竹山に言われ、依姫と向かい合うように座る。依姫は巳童となり神と北原の仲介者となる。
心を乱さないように無にし、神と対面するように言われた。
竹山が呪文を唱えると、徐々に北原の意識が空へと飛んでいく。
地球を離れ、銀河を離れ、何もない空間へと飛び、そして暗闇の中で光が依姫の形へと成していく。
気が付けば神社に戻っていた。そしてどこか体に痣がないかと竹山と依姫に問われる。
掌に一本の線が浮かび上がっていた。これが荒吐一族の証だった。
修行をしていない北原では、今から法力を学ぶ事は出来ないだろうと竹山は言う。
だがすでに北原は九字の法を覚えている。実際に見せてみると、竹山はすごい力だと賞賛する。
そして竹山は魂を破壊する法の、霊波動心の法を北原に教えた。
北原の霊力では、この神社内に入ってきた怨霊を退治するのが精一杯だが、北原ならもっと強い相手にも通じるだろうと。
北原が霊波動心の法をやると、昔から知っているかのようにスラスラと呪文が出て、その力を出せた。

 

マンションに戻り、北原は睡眠をとった。

 

●8月8日
マンションを出る。外では人々が夜に出る怨霊に苛立ち、儀式はまだかと怯えている。

 

田代の葬儀に向かう。その途中で鳴神とまた会った。
鳴神は言う、このような事件はまだまだ続くと。
この世には怨霊に恨まれても仕方ない人間が多すぎるのだと。
北原の霊力がまた上がった事を知ると、これからは本格的に狙われるかもしれないから気をつけろと言い、去って行った。

 

心願教に行くと、信者達が建設の手伝いをしていた。
また鬼神会の組員たちもいて、主人公は追い出される。

 

警察署に行き、村上刑事と会う。目の前で人が死んだことで県警に報告しなければならないと言う。
儀式の方は無事に終えた事を告げると、怨霊に強い人間がいれば心強いと村上は喜んだ。
また警察が調べた結果、金丸が田代の会社で過去に働いていたことが分かった。

 

月光院に行き住職の清水光念と会う。北原の強い霊力を感じ取っていた。
怨霊退散の儀式は、明日にも本山から大僧正の謙上大師が来られると教えてくれた。日本で最高の法力者だとの事。
その時に儀式の日時を決めるとの事。

 

春日浦神社の途中で三浦尼僧と出会う。葬儀の途中だったが、寺社の人々が集まっていた。
怨霊退散の儀式についての話になり、もめたらしい。頭が痛くなって出て来たとの事。
今、神社に行ってもいい事は無いと言われ止められた。

 

鬼神会に行くと、入り口に組長の田村が立っていた。
北原が怨霊について聞くと、組の者は全員心願教の信者で、怨霊とは会わないと答えた。
護符の値段が上がっているのは、数が足りない為。売り上げはすべて心願教に納めている。
あまりこの辺りをうろついていると命の保証はないぞと脅して去って行った。

 

霊心会の桃原に会いに行くが、なぜか外の看板が変わっていた。
中にいたのは神霊教の教祖の高橋。祈祷師であり怨霊を退治しに来たと言う。
桃原は実家に帰ったらしい。
怨霊の調査をしていると言うと、危険だから止めた方が良いと忠告を受けた。

 

荒吐神社へと行く。依姫が待っていた。竹山は修行をしに山へと行ったと言う。
依姫が言うには、いずれ北原は生霊と対決するだろうと感じていた。
絵を見ると、さらに絵が描き足されていた。生霊の力に山城が抗っているようだ。

 

夜。怨霊調査に向かう。
女性と警官が公園から逃げて来た。女性は彼氏と怨霊を使って心中しようとしたらしい。
だが怖くなって女性と警官が逃げたという。彼氏を助けてほしいと言われ、北原は公園へ。
霊波動心の法を使って餓鬼の群れを倒す。すでに男はこと切れていた。

 

夜の町を歩く。警官のパトロールや、竜雲が生霊を探していた。
白夜はしばらく閉店すると張り紙がされていた。沙羅に行くとまだやっていた。
祈祷師の鬼土がくるとママが言う。最近は怨霊騒ぎで景気が良いと言っていた。

 

鬼神会に行くと、前日の人だかりがあり、さらに鳴神がいた。
いま鬼神会の中には誰もいないらしい。
鬼神会は護符で荒稼ぎをし、さらに護符が足りなくなると、コピー機で増やしていたようだ。
念の入ってない護符では効果が無い。いずれ悪いことが起きるだろうと鳴神は言い、去って行った。

 

沙羅に行くと鬼土がいた。生霊はまだ見つかってないのかと聞かれた。
怨霊を浄霊する法について聞くが、それを習得するのに20年かかったと鬼土。
一日で覚えられるわけがないだろうと断られた。
人に会う約束があると鬼土、この仕事が終わればお金がたくさん入ると言い、勘定を終えて去って行った。
ママが言うには鬼土は金を稼ぐようになってから人が変わってしまったらしい。

 

霊道教に行くと、うめき声が聞こえ、中に入る。
血塗れの鬼土がいた。生霊に騙されて致命傷を負わされた、姿は見てないが男だったと言う。
鬼土は血を吐きながら、死ぬ前に北原に鎮魂送浄の法を教えると言った。
お前の霊力なら使えるはずだと言い、法を唱える。唱え終わるとそのまま死んでしまった。

 

警察に連絡した後、家に帰る。鬼土が死んだことがニュースになっていた。
国会は宮寺市を第一級災害指定にした。
山城の言葉がコンピューター内にある。怨霊退散の儀式が危ないと書かれていた。

 

●8月9日
すっかり人気の少なくなった町を回る。
春日浦神社に行く。明日ここで怨霊退散の儀式を行うと神主から聞ける。
しかし他所の人間が好き勝手に準備をしている事に憤っていた。町の為にも我慢しなければならないと愚痴を聞かされる。

 

怨霊退散の儀式は全国から法力者がくると言う。それでやり方を統一できるのかと考える。
荒吐神社は社寺連合には入ってないので行かないらしい、自分の神社を守るので精一杯だと言う。
また全国から玉石金剛、ペテンや本物の祈祷師がこの町に集まっている。

 

人々に話を聞くと。心願教の教祖が今日、訪れると言う。
また鬼神会の組長の田村が護符をコピーして売っていた事が、荒羅心願教にばれて、組を追い出されたと言う。

 

夜間に春日浦神社を見に行く。たくさんの人々が集まり、明日の退散の儀式を待っていた。
怨霊が邪魔する隙間もないほどの野次馬で、どうやら明日もたくさんの観光客が訪れると聞ける。
ほとんど祭り状態の宮寺市。神社前で鳴神と会い、小説家として現代の法力者がどれだけの物か見ものだと言った。
帰る途中、鬼神会の組長の田村が死んでおり、警察が現場検証していた。
腹を食われた死体。護符の力が失われたところを、餓鬼に襲われたようだ。

 

荒吐神社に行き、荒吐神について竹山に尋ねる。
荒吐神陰陽伝には「この世に怨霊いでしとき荒吐神の怒り白光の矢で怨霊を砕く」と書かれており、今がその時。
北原が日々、力が強くなっていく。その力が最大になったとき、荒吐神が現れるのではないかと竹山が言う。

陰陽伝はこの世の終わりの話であり、そこまで世の中は悪くなっていないと依姫が言った。

 

家に帰ってコンピュータで情報を調べる。
明日の怨霊退散の儀式は国から予算が出て、さらにたくさんの法力者が集まり、TVで全国中継もされるとの事。

 

●8月10日
生霊を捕まえるため、怨霊退散の儀式の行われる春日浦神社へと向かう北原。
だが途中の道にもたくさんの人だかりであり、境内の中も満員で立ち入り禁止だった。
通行許可書を持ってないが、たまたまあった神主に連れて内部に入った。
神主も緊張すると言い、準備の為に去って行った。
凄い人だかり、桜木記者と会い、心願教の教祖が完成した本山へと入ると聞ける。
記者と別れる。坊主たちが集団で並び読経が始まる。貴賓席には市長などのお偉いがたも座っていた。
村上刑事と会う。生霊らしき者を探しているが、人が多すぎて北原にもわからない。
儀式は夕方まで続くと聞ける。北原は先に心願教を見に行く事にした。

 

心願教へと行く。完成した建物の大きさに比べると、運ばれた土砂が多い気がすると北原。
信者に会うと、心願教でもない法力者の集まりでは、怨霊退散儀式は失敗すると言う。
教祖の満照人が現れ、信者達と報道関係者に教えを説いていた。
怨霊に勝つには一人一人が精神を鍛える事が重要であり、法力者に頼ってはいけない。
宮寺市に残りたいなら、この教会の信者になるしかない。
大宇宙神のお告げでは、この道場がノアの方舟となり、信者だけが助かる。
怨霊を呼び寄せたのは、この宮寺市の人々の欲望が呼び寄せた。悪に勝つには道場に入り精神を磨かなければならない。
教祖と信者が道場の中に入り、報道関係者たちと北原は鬼神会の組員たちに締め出された。

 

春日浦神社へと北原は向かう。しかし人々が多すぎて行く事が出来なかった。
仕方なくマンションに戻り、TVで見る事にした。

 

テレビでは生放送で怨霊退散の儀式が放送されていた。
謙譲大師が中央に、行者達が注意に火を焚き、それぞれ術を唱えている。
円法寺の神主である板橋が、実況者の質問に答えていく。坊主たちのお経によって怨霊達があぶりだされていく。
行者達が、怨霊を護摩の炎で焼かれて消滅させていく。
怨霊が消えていけば、生霊が必ず姿を見せる。その時に謙譲大師が法力返しの法で生霊を倒す。
生霊がどこに隠れて術を放っても、それを返す事が出来る。謙譲大師はこの法力の強さでは日本で最高の方だと言った。
もし生霊が現れなければ、怨霊はすべて宮寺市からいなくなるだけ、どちらをとっても勝利だと板橋。
怨霊が炎に焼かれていく度に、観客から絶叫が上がる。アナウンサーも興奮した様子で実況する。
観客の悲鳴が歓声に代わる、怨霊が炎の中に消滅していく。
これからは神社仏閣を信じるとアナウンサーが楽観的な事を言った。
板橋が今が一番危険な時だと答える。怨霊退治を行っっている者は、生霊の法力に対しては無力な状態。
命を懸けて怨霊退治を行っており、さらに時間がかかる毎にみんなの気が弱まって行き、行者が数人倒れた。
謙譲大師が法力返しの法を放った。指さした方角の森が激しく揺れ、大木が倒れるような音がした。
カメラ班が向かうと、そこに女が倒れていた。
彼女こそ生霊であり、これで怨霊騒動も終わると板橋が言う。
こうして怨霊退散の儀式が終わったとアナウンサーが言う。カメラを謙譲大師に向けた。
次の瞬間、謙譲大師の首が血しぶきを上げながら、胴体から離れて地面に落ちた。
どういうことですかと実況が板橋に聞く、失敗したんだと板橋が叫ぶ。
女は生霊ではなかった、生霊が操っていた怨霊だった。
ここは危険だ、逃げようと板橋。護摩の炎が逆巻き行者達を焼き殺す。
観客達が逃げ惑い、門へと向かう。炎が大火となり、アナウンサーも焼かれ絶叫。テレビが放送を中止した。

 

地獄と化した春日浦神社。心配になり北原も向かうが、町は混乱状態で神社まで行けない。
人々が焼かれ踏み潰され死体となり、死体から怨霊が現れ人々を襲う。炎と煙、悲鳴と救急車の音がした。

 

夜になり、ようやく騒動が沈静化。北原は皆の無事を調べに町へと出る。
荒吐神社へと向かうが途中に強力な力を持った怨霊が現れた。法力を使って撃退する。
しかし今度の怨霊は倒しきれず、逆に殺されそうになる。
そこに鳴神が現れ九字の法を使って怨霊の動きを止め、北原を助けた。二人はそこから逃げ出す。
鳴神は怨霊退散の儀式が見ていて馬鹿らしいものだと途中で切り上げたおかげで、巻き込まれずに済んだと答える。
今夜のうちに東京に帰ると言い、鳴神は去っていく。荒吐神社には行けそうにないと北原は他へと向かう。

 

病院はたくさんの死傷者であふれている。今は近づけない春日浦神社では死体が積み上げられているらしい。
警察署に行くが、忙しいと言われ追い返される。警官も半数が死亡、村上刑事も行方不明との事。
幽界研究所が大宮町にできたからそこに行くと良いと、警察から聞ける。

 

大宮町の聞いた場所に行く。明かりがついた一軒家を訪ね、家に上げてもらった。
そこにいた男の名は姫野三樹。心霊考古学研究家。今日ついたばかりで儀式を行けなかったおかげで命拾いした。
儀式について話す。生霊一人の力とは到底思えないと姫野は言った。
北原は今までの事を話す、掌の痣について聞かれたので見せると、痣の線が増えていた。
これと同じことを本で見た事があると言われ、調べるのでまた明日来てくださいと別れる。

 

●8月11日
マンションから出ると、管理人が宮寺市を出る挨拶をする。
道行く人々もこの宮寺市から出ていこうとしていた。

 

警察署に行くと市議会議員の中村が警察署に怒鳴り込んできていた。
家に怨霊が現れたので、警察に電話したが、誰も出なかったらしい。
警備に当たるように言うが、警察も人がいなくそれはできないと弁明。
今日中に他県の警察や自衛隊がここに来るはずだと中村が言うが、この宮寺市へと入る道路が消えて入れないと答えた。
中村は直接、電話で他県に連絡する。車でいくら宮寺市に入ろうとしても着かず、ヘリでも霧が濃くて降りれないとの事。
もはや警察は頼らないと、中村は心願教へと向かっていった。
このままでは宮寺市は怨霊に滅ぼされるだろうと警官、その前に生霊を見つけてほしいと北原に頼んだ。

 

新聞社に行き桜木について聞くが、心願教に向かったまま連絡がないと受付から聞ける。
公園に行くと看護婦が赤十字のテントを張って、患者を診ていた。
他の病院に援助を求めているが、ヘリコプターが来れない。人々の間ではもっぱら、怨霊が結界を張ったと噂している。

 

心願教に行くが、信者でない者は帰れと組員に追い返される。
雷雲寺に行き竜雲と会う。儀式には人が多く行けず、大火の後は徹夜で人助けをしていた。
心願教で桜木が行方不明との話をすると、女好きと言う噂の満照人に捕まっているかもしれないと言う。
今夜、乗り込んでみましょうと竜雲が言った。心願教は何か怪しいと言う。

 

幽界研究所へと行く。姫野が出迎えてくれた。家の中は資料が散乱していた、徹夜で調べていたようだ。
北原の掌の痣は荒吐一族の印で北斗七星の下の不動星を指し、いずれ五芒星の形になり神と戦うと姫野は答えた。
安倍晴明が書き残した裏陰陽伝に似たような事が書かれていたと言う。
「不動星をつかみし者、陰陽道を超え全ての式通じぬ」
「また、あらゆる霊力かなわず、ただ従うこと勤めよ」
「その者、いずれ現る荒ぶる神に立ち向かい戦う定めとなる」
「我この世にて不動星呼ぶもかなわず」「荒ぶる神鎮める者を見るもかなわず」
北原の痣が五芒星になれば、無限の力を手に入れる。怨霊も生霊も敵ではない。
問題は五芒星が完成するのが先か、宮寺市が怨霊年になるのが先かという事。
北原に無茶をしないようにと告げ、もっと調査すると姫野は部屋に引き込んだ。

 

荒吐神社へと行く。多数の犠牲者が出た事に心を痛めていた依姫、しかし北原が無事でよかったと喜んだ。
入る事はかなわないが出る事はできる結界が宮寺市を包んでいる。なぜそんなことをするのかと依姫は疑問に思う。
もはや一刻の猶予もないと竹山は言う。北原は姫野の話をして痣を見せると、竹山は考える。
荒吐神社においてあ御神刀は、刀身に北斗七星が彫られた七星剣。怨霊が神社に出ないのも、この刀のおかげかもと竹山。
北原が七星剣を握る、しびれるような感覚があったが何も起きない。五芒星が完成すれば何かあるかもと竹山が言った。
依姫は北原が荒ぶる神と戦うという話を聞いて、心配した。

 

家に戻りコンピューターで情報を集める。
外からは宮寺市に入れず、調査団を派遣するが行方不明になり、調査は中止。
脱出組が宮寺市から出てきているとの事。
中村議員について調べると、金丸と田代と了願寺住職の周永と関係があると出てくる。

 

夜の町を出る。当たり前のように怨霊が現れ、襲われるのでその度に法力で撃退していく。
町に人影はあまりない。ほとんどの人はすでに町から脱出していた。町には警官と酔っ払いに、狂った人しかいない。
心願教に向かうがまだ竜雲は来ていない、さらに本山から銃を撃たれるので北原は逃げる。
春日浦神社近くはもはや空気が真っ赤に見え、怨霊が埋め尽くしていた。法力も効かず北原は逃げる。
警察署はさらに逃げたか死んだか人が減り、もはやお手上げだと警官は言った。

 

中村議員の家に行くと、怨霊が家を取り囲んでいた。九字の法で隠れて家に行く。扉が開いていたので入る。
餓鬼が倒れた中村を襲っていたので、北原は倒す。
すると中村は金庫の中にある香炉を怨霊が狙っていると言い、殺されてたまるかと北原にカギを渡し香炉を託す。
金庫の中の香炉を北原は入手する。すると中村が香炉を返せと襲い掛かってくる。怨霊を倒すが、中村も死んでしまった。

 

以前あった犬の血をすすっていた霊が、死んだ人間の血をすすっていた。
ここの怨霊は人間たちを皆殺しにしようとしている。またさらに恐ろしい事を起こそうとしている。
その前に他の町に向かうと言い、消えていった。

 

竜雲がいたのでともに心願教へと向かった。香炉について聞くが、わからないようだ。念のため荒吐神社に預ける事にする。
組員がいて追い返されかけるが、その前に竜雲が倒して気絶させる。
道場の中に侵入するが、誰もいない。
駐車場の車の数から相当の数の信者がいるはずだがと、竜雲は疑問に思う。
仏舎利塔も調べるが誰もいない。建物は二つだけだが、他に調べる場所もない。どうしようもなく北原と竜雲は帰宅した。

 

●8月12日
家を出て荒吐神社に北原は行く。
神社に入り、竹山と依姫の前に香炉を見せる。理由は分からないが、ここで預かると竹山が言った。
中村議員が田代建設の社長や金丸忠夫と関係があり、さらに了願寺住職の周永と関係があると話す。
了願寺は五年前に取り壊されている。月光院と親しかったと依姫、だが月光院の住職は大火で行方不明。

 

月光院に行くと老女がいた、住職の光念の妻の千代という人だった。了願寺住職の周永について聞く。
噂では田代と金丸、市会議員の中村、そして春日浦神社の山本によって騙されたという。
周永は借金の保証人になったが、その保証書が鬼神会にわたり、檀家の人にまで嫌がらせをして借金の取り立てを行った。
周永は自殺したという。これらの話は檀家だった橋本さんから聞いたとの事。
南寺町に行き、橋本に会い話を聞く。
田代が必要以上の金を周永に貸し付け、その借用書を鬼神会が書き換えて借金の取り立てを行う。
地上げ屋の金丸とともに嫌がらせを行い、それに関して檀家の筆頭だった中村議員が賠償金を求めた。
周永は裸同然で寺を追い出された、了願寺は取り壊されビルが建ち、周永はそのビルの屋上から飛び降り自殺をした。
周永の奥さんはずっと昔に死んでおり、息子の中野永光が一人だけいた。永光は周永の葬式にすら出てこず、消息は不明。
永光は難しい読経も簡単に唱え、小さい頃は一人で幽霊と遊んでいたと噂されていた。

 

幽界研究所に行き、姫野と会う。古文書を調べていた姫野から霊眼の法について聞ける。
霊眼の法は結界を破る法力、実際に見せて教えてくれた。
また姫野が石炭香というものをかがせてくれた。これは縄文時代の遺跡から発掘されたものだと言う。
すると北原の掌の痣が、もう一線増えた。それを見て科学者として興奮する姫野。
もっと調査するので、また明日来てくださいと言われた。

 

夜の町を出る北原。酔っ払いが怨霊が出たと逃げている。
何もいないので霊眼の法を使用すると、怨霊の姿が見えた。そのまま払う。
夜の町はどこにいっても怨霊が出る。徐霊しながら、北原は町を歩く。
いくつかの道はもはや怨霊で埋もれており、通る事が出来なくなっている。

 

幽界研究所に行く。家の扉が開いていたので、北原は中に入る。
姫野は背中を刺されて死んでいた、また石炭香も瓶が割れ、なくなっていた。

 

荒吐神社へと怨霊を倒しながら進む、もはや聖域近くでも怨霊が蔓延っている。
依姫が待っていた、竹山が必死に神社で祈り、怨霊を払っているという。
どうやら悪霊は山城の絵を嗅ぎ付けたらしい。怨霊は一匹たりとも入れないと竹山が言う。
痣が増えている事に驚く竹山。また石炭香について話す。
伝承では荒吐神は不思議なにおいとともに現れると言う。なぜ生霊がそんなものを狙うのかと考えるがわからない。
今夜も竜雲と共に心願教へと向かう事になっている北原。信者以外近寄らせないのは、見られたくない物があるから。
直感だが心願教のどこかの部屋に結界が張られているはずだと、依姫は言った。

 

心願教へと向かうと、すでに組員を竜雲が倒していた。
内部を調べる北原と竜雲、しかし何も見つからない。もし地下への道があるなら、結界を張っているはず。
竜雲が結界破壊の法力を使うが、何も見つからない。竜雲が北原に法力を使ってみるように進言する。
すでに北原の霊力は竜雲を越えていた。道場で霊眼の法を北原は使う、すると隠し扉が見えた。

 

地下へと続く通路。生霊はたとえ爆撃されても生き残れるように、地下に立てこもったのかもしれないと竜雲。
ここに生霊がいるなら、すでに気づかれているはず。そういって竜雲は突然、隠れていた銃を持った組員を殴り倒していた。
地下へと進む、たくさんの部屋があり、それぞれに信者がこもっていた。
大勢の信者が通路で道を塞ぐ。怨霊を払うための祈祷を行っているのに、信者でもない方は邪魔だと北原と竜雲に言う。
竜雲は堂々と、生霊を探しに来たと言い放つ。ここは守りが厚く怪しい、力ずくでも調べさせてもらうと続ける。
信者をかき分け満照人が現れ、自分たちは生霊を倒す為にここで祈祷を上げている。
地下に部屋を作ったのも結界で壁を隠したのも怨霊から身を守るため、わざわざ怨霊の出る宮寺市に戻った。
またこの場所が知れ渡ると、たくさんの人が来て騒ぎになり、祈祷どころではなくなるためだとも言う。
そこまで言うなら納得いくまで知らべてくれていいと、満照人は告げた。
地下通路の各部屋を見る、畳張りの部屋や風呂やトイレはあるが、怪しい物はない。
最奥に洞窟のような場所と、仏像があった。ここで祈祷をあげて、怨霊を倒そうとしていると満照人。
竜雲は洞窟内を探る。怪しいものは何もないと言い、竜雲は満照人に謝罪する。
そして何かあれば助けてほしいと竜雲が言うと、絶対に他言しなければ助けましょうと満照人は言った。

 

心願教の本山を離れると、竜雲はあの洞窟のような場所でものすごい殺気を感じたと言った。
もしあそこで戦っても殺されるだろうと思い、胡麻をすった。おそらく生霊があの場所にいる。
明日の夜、油断しているだろうあの場所へと向かうと竜雲。ただ何か対策を練らねばならない。

 

●8月13日
コンピューターでマップを調べれば、ほとんど真っ赤だった。
外に出れば昼間だというのに、空気が重たい。人気を全く感じない。
さらに怨霊が昼間なのに姿を見せる。徐霊をするが、すぐに新しい怨霊が湧いて出てくる。
ここはもう怨霊都市になったのだと、北原を嘲笑う怨霊達。
九字の法を使い、怨霊から隠れながら北原は移動する。
未だに生き残った人々は警察署内に立てこもったようだ。
商店街では商品を強奪した酔っ払いが、怒鳴りあい。道路を暴走族が走っている。
狂った人が急にナイフで襲い掛かってきた、霊眼の法を使うと正気に戻りどこかに行ってしまった。

 

昼の荒羅心願教に行くと、組員がなぜか愛想よく挨拶してきた。言われるまま、心願教本山へと北原は向かう。
満照人が北原を出迎える。信者たちが必死に祈祷している、そこには邪悪な気配はない。
自分たちの祈祷では強化された怨霊を払いきれないと言い、協力してほしいと頼まれた。

 

荒吐神社に行く。依姫が言うには怨霊が神社近くまで現れたようだ。
一晩中、竹山が祈祷して退けた。今は眠りについている。
心願教におそらく生霊が隠れていると依姫。今夜は依姫も祈りをささげると言った。

 

家に帰ると、山城の言葉がコンピューター内に浮かび上がる。しかし要領を得ない。
夜になりマンションを出る。どこに行っても怨霊がいる、撃退しながら移動する。
倒せない場所もあるので、そこは遠回りをして、荒吐神社に向かった。
依姫と竹山に山城から伝言があったと伝える。しかし山城の絵は変わっていない。
宮寺市にかかった結界のせいで絵が変わりにくくなっているのだろうと竹山。
怨霊が市内を覆っている、竜雲さんは大丈夫かと依姫。竜雲なら今頃、怨霊を退治して回っているだろうと竹山。
もし戦っても敵の本拠地は危ないので、話し合いで済まないなら逃げた方が良いと依姫。挨拶をして北原は辞した。

 

心願教の山の裾で待っていると、竜雲が遅れてやってきた。怨霊に絡まれていたようだ。
竜雲は手に錫杖を持つ。それは竜雲が修行している霊峰、尺間山の霊力が封じ込められた金剛杖。
心願教へと行く。北原の霊力による九字の法ならば、気づかれずに最奥まで行けるはずだと進んでいく。
途中に見張りもいない、部屋にも信者たちはいない、一番奥の洞窟に向かう。
最奥の洞窟、祭壇には満照人が呪文を唱え、信者達もそれに続いて呪文を唱える。
それは禁書、反魂招霊の法。信者全員が怨霊を呼び寄せ続けていた。教祖も含め瞬きもせず呪を唱えていた。
その様子に竜雲が怒りに震えている。ここにいる者、全てが生霊、唱えさせ続ければもはや宮寺市に明日はないと言う。
今止めなければならない、北原が九字の法を解くと信者たちが一斉に振り返った。
信者達は正気ではないが、それぞれが殺気を漲らせ、手に刃物などを持ち襲い掛かってきた。
竜雲は北原に逃げるように言い、自身は金剛杖を手に信者達に立ち向かう。
なぎ倒していくが、さらに怨霊達までまとわりつき、いつしか竜雲は人波に飲まれていった。
北原は助けに行こうとするが、信者達はさらに北原にも襲い掛かってくる。
北原は背を向け逃げる、だがそこに悪霊が先回りした。今までよりもずっと強力な悪霊だと北原には分った。
術を唱えている暇がない、もはやここまでかと北原が思った時、辺り一帯を強い光が浴びせられる。
依姫の声、この法力は一瞬だけ、早く逃げてと言われ、北原は闇雲に逃げた。

 

町へと逃げた北原。疲労していたが、あの時の依姫の声が気になって、荒吐神社へと向かった。
荒吐神社へと行き、境内へ入ると竹山が迎えて来た。依姫は看病を受けていた、疲労感でいっぱいのようだ。
依姫は神社内で北原と竜雲の無事を祈っていた。すると二人が信者の群れに襲われているのが見えた。
すると依姫は幽体離脱をし、幽体だけ洞窟へと飛び、法力で助けたのだ。
しかしすぐに生霊の霊力によって弾き飛ばされて、ここで倒れてしまった。竜雲は死んでしまったと言う。
生霊が何をしでかすか、もはや一刻の猶予もない。
神社を出るとすでに朝、北原は精神を統一するため、一度家に帰った。

 


●8月14日
家で休んでいると、すでに夜になっていた。
外に出ると夜、もはや外には怨霊の気配しかない。
北原は九字の法を使い、怨霊から身を隠しながら、荒吐神社へと向かった。

 

社務所で竹山が出迎える、依姫が絵から出てきた男に攫われてしまったのだと言う。
絵を見に行くと破れていたが、顔の部分は見覚えがあった。その顔は鳴神だった。
鳴神は香炉と依姫を持って消えていったらしい。
また竹山が言うには、鳴神の顔は了願寺の息子の永光にどことなく似ていたらしい。
依姫を助けるため、北原は心願教へと向かった。

 

荒羅心願教。
向かう途中、見張りは誰もいない。北原は九字の法を自分にかけながら、地下を進んでいく。
最奥の洞窟。信者達がうつろな目で反魂招霊の呪文を唱えている。
奥の祭壇にいるのは満照人ではなく鳴神だった。
「北原さん、お待ちしておりました。依姫さんは私が預かっております」
頭上から照らされる月光、岩に腰かけた北原が不敵に笑う。
祭壇の真上を月が通る日に儀式を行うと言う北原。終われば依姫を返すと言う。
鳴神は永光だと答える。復讐のため過酷な修行をし、この法力を覚えた。そして忌むべきこの町で惨劇を行った。
この儀式のフィナーレはと言ったところで、笑みを浮かべ黙る。
その時が来れば分かる、ただこの劇には幕が下りる事は無いと鳴神は告げる。
変な考えは起こさない方が良いと言い、鳴神は儀式に集中する。
させるものかと北原は霊波動振の法を放った。だが鳴神の結界内では法力が通用しない。
君がそんなに馬鹿だとは思わなかったと鳴神は怒り、そして全身からオーラを放った。
北原は気付けば心願教の一階までワープさせられていた。
今の自分には鳴神には勝てないと、北原は一度、荒吐神社へと戻る。

 

荒吐神社で竹山に相談する。
もはや鳴神は、神の力を持っているのかもしれない。
もし北原の掌の五芒星が完成すれば、戦えるだろうが、それには時間がない。
もう依姫の事は諦めて、北原さんだけでも宮寺市から逃げてくださいと竹山は言う。
しかし北原は諦めない、竹山は弱気になっているなら一人でもと再度、鳴神の元へと向かう。

 

夜の町を進んでいると、突然、坊主の幽霊が前方に現れた。
彼は中野周永。金丸達に寺を騙し取られ自殺した、鳴神の父親の幽霊だった。
息子の永光にこれ以上の罪を重ねてほしくないと周永。
そして周永は言う、北原は今、この状況にあって修行を重ねた状態であると。
全ての修行が終了すれば、北原は不動星の神になられるのだと。
そのためには裏陰陽道の秘伝の法力、法力返しの法を身につけなければならない。
そしてその法を、周永は北原に今、教える。今すぐには無理でも、力が熟せば使えるようになると言う。
鳴神は宮寺市だけでなく、地球すらも危機に追いやる事をなそうとしている。
永光を諫めてやってくださいと言い、周永は消えていった。

 

心願教。北原は最奥の洞窟にやってきた。
祭壇には桜木が寝かされ、その横には意識を失い鎖でつながれた依姫がいた。
鳴神はいない、今なら助けられると、目がうつろな信者達を分け入ろうとする。
突然、鳴神が北原の目前に現れた。諦めの悪い男だと鳴神は言う。
儀式の決行までまだ少し時間があるので、話し相手になってもらいませんかと言われた。
手を組みませんかと鳴神は北原に言った。そのまま話始める。
薄汚れた人間共を怨霊共に食わし、鳴神が選んだ選ばれた人たちと共に、新しい人の世を作らないかと言った。
怨霊にとりつかれるのは、心に悪意があるクズだけ、悪党が好きに生きる時代を終わらせたいと鳴神は言う。
今回の惨劇は、荒吐神を呼び出す為の場を作った。
荒吐神とは破壊の神、呼び出すには生誕の香炉と香木、そして巳童の依姫さんが必要。
月のエネルギーに満たされ、怨霊達の邪悪な霊気を一掃するため、荒吐神は目を覚ます。
今から瞑想に入ると祭壇へと移動する鳴神。
静かになった祭壇。北原は霊波動振の法を鳴神に使った。
あなたの法力は通用しない、またも全身からオーラを放ち、北原を吹き飛ばそうとする鳴神。
その瞬間、北原は法力返しの法を使用した。
苦悶の声を上げ、壁に叩きつけられる鳴神。しかし苦しみながらも、鳴神は立ち上がる。
面白くなってきましたが、時間がないと言い、信者達に北原を殺せと命じる。
北原の能力は怨霊にしか通用しない、自我を失い迫る信者達にどうすればいいと考える北原。
その瞬間、鳴神の法力が北原にぶつかる。
気付けばまたもや心願教の一階。不動星の神の力か、体にダメージは無いが、法力はしばらく使えそうにない。
信者を倒すには武器が必要だと、北原は立ち去った。

 

荒吐神社へと戻った北原。鳴神、そして邪魔をする信者を倒す為には武器が必要だと、七星剣を求める。
護神刀を血で染める気ですかと竹原は驚くが、すぐに気を取り直し、七星剣を持ってきた。
それを手にすると北原の全身に電気が走る。驚いた竹山は、北原の掌を見た。
そこには完成した五芒星があった。北原は完全に不動星の神力が目覚めた。
月が真上に来る前にと竹山が急ぐように言った、北原は荒羅心願教へと向かった。

 

心願教。地下へと向かうと、怨霊達の気配が濃くなる。
香炉の煙が流れる祭壇、鳴神は笑みを浮かべ儀式が完成したと宣言した。荒吐神の気配を感じる。
法力を使うか七星剣で殴り込みに行くか、どうするか悩む北原。
時間がないと鳴神に法力を使おうとした瞬間。怨霊が信者達にとりつき、暴徒となって北原へと向かって来た。
すると祭壇の後ろの壁が崩れ、落盤を起こしながら、巨大な土偶の神がその姿をあらわにした。
怨霊達が悲鳴を上げて、地に伏せる。神である荒吐神は、どんな攻撃も核兵器ですら通用しないと鳴神は言う。
鳴神は怨霊を操り、人間たちを殺せと命令。命令のまま、北原へと向かう怨霊のとりついた信者。
これが鳴神の願いであり復讐の始まり。怨霊が暴れれば、荒吐神はその怨霊もろとも大地を更地にしていく。
怨念など地上にあふれている、目を覚ました破壊の神は、怨霊が消えるまで暴れ続ける。
高笑いする鳴神。荒吐神が目を光らせると、怨霊達が荒吐神に吸収され、神はどんどん巨大化していった。
その巨大化したさいに起きた落盤に巻き込まれ、鳴神は悲鳴を上げた。
催眠から覚めた依姫と桜木。事態に身をすくませるが、混乱する信者の群れをかき分け、北原がすぐに二人を助ける。
洞窟を逃げ出した三人。雲を突くほど巨大化した荒吐神は体を動かすたびに、怨霊と信者を踏みつぶしていく。
さらに目から光が放たれ、次々と炎が舞い上がる。その光が宮寺市に着弾し、いくつもの火柱を生んだ。
荒吐神は人間への慈悲などない、ただ怨霊を壊す破壊兵器だった。

 

見上げて自分の力が荒吐神を生んでしまったと、どうすればいいのですかと問う依姫。
このままでは地球上が壊滅してしまうと依姫は絶望する。
そんな依姫に掌の五芒星は完成したと北原は言う。
依姫は北原に、荒吐神を鎮めてほしいと願う。力は不動星から、武器は七星剣で。
北原が剣を振り上げると、その背中に神が宿る。そして北原は七星剣を荒吐神に突き付けた。
すると月が膨張し、荒吐神を飲み込む。月は破壊の神を取り込み、そして元に戻って行った。

 

●ED
朝日が照らす。
荒吐神はその姿を消した。そして怨霊の気配もまた、宮寺市から完全に消えていた。
心願教の本山はただの更地と化していた。
北原の掌から五芒星が消えていた。
「一体何が起こったのですか? 詳しく説明してください」と依姫に尋ねる桜木。
北原さんが神となり、怨霊と破壊の神から守ったのだと依姫は言う。
香炉も香木も深い地の底。もう二度と荒吐神を呼び起こす事はできない。鳴神が生きているなら悔しがるだろう。
北原に寄り添う依姫。その温かみの幸せを求める心が怨霊と戦ったのだ。
世の中には私欲で人を踏みにじる者達がいる。第二の鳴神、いや中野永光が生まれてこない事を祈ろう「合掌」。

 


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