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決着(真弓)No.1

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streetpoint

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 人知れず真弓に向けて誓った夜から3日後の早朝。

 出来る限りのことはやった。

 着物を着て袴の帯をギュッと締め、ともえは髪を後ろで束ねる。

 障子を開けた庭は霞んでいて、今日の試合の行方を予測出来ないようにしているようだ。次に少し足に力を入れる。


「……うん、大丈夫」


 医者の言いつけを守り、美琴や真弓達にも見張られながらなんとか我慢しながら練習をしたおかげで、痛みはもうほとんどない。

 残りの時間は驚く程次々スムーズに矢が的へ当たり、イメージトレーニングなどの練習法を教えてくれた真弓に感謝し、あまりの嬉しさに思わず飛びついてしまった程だった。

 少し困ったような、それでもともえの上達を喜んでくれる真弓の笑顔に、ともえは体の芯から震えるような喜びを感じた。

 真弓がともえにくれた言葉の一つ一つが、ともえの力に変わっている。そう、強く確信した。 

 部屋の隅に置かれている弓具店の店主から贈り受けた美しい弓をじっと見つめ、ともえは東京に来てからの事をゆっくりとかみしめるように思い返す。

 たった一月程しか経っていないにも関わらず、随分と長い時間を過ごしたように感じる。

 だが今日が終りではない。修行に終りはないのだ。まだ、ここ日輪道場にいたい。真弓と共にさらに上を目ざしたい。

 そう、心から思うようになっていた。


「ともえちゃん」


 障子の向こうから、優しい声で呼ばれる。


「はい!」


 すぐに破顔し、ともえは荷物をすぐにまとめて障子を開けた。


「おはよう、ゆっくり眠れたかな?」

「はい、もうばっちりです!」


 朝靄でもはっきりとともえにその柔らかな姿を晒す真弓の笑顔に、元気よく応える。


「それはよかった。足の方はどうかな?」

「それも大丈夫です」

「でも……」

「無理は禁物。ですよね? 分かってます。真弓さんに嘘は吐きません」


 ともえの言葉が本心だと分かった真弓はほっとしたように息を吐き、ともえの背中に手をやった。


「よろしい。それじゃあ敵地に乗り込もうか」

「はいっ」






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