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決着(真弓)No.4

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streetpoint

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 やっと落ち着きを取り戻した頃、横から真弓が現れた。


「限流師範。彼らは僕の大切な人を傷付けました。きっと師範から厳しい罰があると思いますが、僕からも一言いいでしょうか?」


 穏やかな口調でそう言うと、限流は黙って頷いた。

 真弓はともえの前で萎縮する二人に顔を寄せ、見た事のないくらいの満面の笑みを浮かべると、


「君達、弓道をする者として僕はとても残念に思うよ。もう二度と、こんな事はしないで欲しい。それから……もし、彼女にまた何かした時はーーー二度と東京の地は踏めないと思ってくれて構わないからね」


 なんとも恐ろしいセリフを言った。


「ひいっ! すみません、もう二度としませんっ!」

「本当に許してくださいい!!」


 よほど恐ろしかったのか、二人は倒れるように真弓の前から逃げた。


「さて、試合に勝った報告に、我が道場に帰るとするか」


 幸之助の一言で、ともえはやっと現実に戻る事が出来た。


 そうだ、勝ったのだ……


「はいっ!」








 と、その前にーーー

 ともえは先ほど真弓が言った言葉を思い返していた。

 確か真弓は『僕の大切な人』と言った。


 それって、もしかして……


「あのっ!」


 幸之助の後に続いて道場を出ようとしていた真弓を慌てて呼び止める。


「どうしたの、ともえちゃん?」


 さっきの恐ろしい笑顔はもう消え失せ、いつもの優しい笑顔の真弓がそこにいた。

 そしてその笑顔にともえの胸は高鳴る。


「あ、あの、さっきの言葉、なんですけど……」

「さっき? ーーーああ。それがどうかしたのかな?」

「えっと、だから、その、それって……どういうーーー」


 真っ赤な顔のともえに、真弓は思わず吹き出す。


「どういうって、そのままの意味だけど?」

「えっ!? だって、大切な人って……」


 真弓は優しくともえの手を取り、引いた。


「僕はともえちゃんの事が好きだから。大切な人、でしょ? それにこの前池の所で好きだと伝えたはずだけど……ともえちゃんは? 僕の事、嫌いかな?」

「きっ、嫌いだなんてとんでもないっ! すす……好き、です……」


 とうとう言ってしまった気持ちに、ともえは今にも気を失いそうだった。ぐるぐる頭の中で駆け巡るのは、美琴の笑顔。そしてそれをぶち壊したのは真弓の何気ない一言。


「それじゃあ父上。正式に僕達の婚約を決めてください」

「おおそうか。真弓が婿に行くか」


「………………へ? って、それって一体どういう事ですかああっっ!?」







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