音楽
エシュガル語文化圏に共通する音楽理論というものはほとんど存在しない。それぞれの地方ごとに様々な民族音楽があり、それを記述する為に共通の表記方法を定めた程度に過ぎない。ただし基底には「大抵の音階は1オクターブを12等分した物でおおむね再現出来る」という考え方がある為、ガムランなどその法則から外れた音楽の記述は難しい。
下の表がエシュガル語の音名・階名である。音名・階名のどちらなのかは文脈による。例えば21qと書いてあれば音名であり、第二一(=25)オクタ-ブのqor音を意味し、約447.5ヘルツである。数字がついてなければおそらく階名である。
ド |
der |
シ |
lor |
|
zir |
ラ |
qor |
|
hur |
ソ |
þar |
|
sor |
ファ |
ver |
ミ |
far |
|
tir |
レ |
bar |
|
yur |
ド |
der ( nir ) |
nirは特殊な場合のみ使う。黎明期に21dと表記すると1オクターブ勘違いする人がわりと出たので(普通に考えれば21dは21lの一つ上の音なのだが、何故か21yの一つ下の音と思う人が意外と居たそうだ)その代わりに22nとしてオクターブの境目をはっきりとさせる。それ以外の場合では原則としてnirは使わない。
第二一(=25)オクタ-ブとは1日(※地球の24時間より少し長い事に注意)に2^25回振動する音、つまり約376.3ヘルツの音(=21s)を中心としたオクターブである。最低音は21n≒266.1ヘルツ、最高音は21d≒532.2ヘルツ。
地球のA=440は最近少し標準音高としての立場が怪しいが、エシュガル語文化圏の標準音高はそれ自体が単位の基準みたいな扱いなので立場はある意味では盤石。ただし現場が「うちは標準より〇・三低めでやってます」とか云ってるのはよくあることだが。ちなみに〇・三六(=7÷24)低めにすると21q≒440.1ヘルツとなって地球にほぼ揃う。
最終更新:2021年09月10日 17:38