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第02話

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ゆにば 第02話



 雑踏と喧騒の街を歩く、少女が二人。
 通行人たちの視線を、自覚も意識もないのにぐいぐいと引きつけながら往来を闊歩する。
 身に纏った服はメイド服。ここアキハバラではさほど珍しい光景ではなくなったのかもしれないが、ひときわ人目を引くのはその服装のせいではない。メイド服の中身が―――そろってハイグレードの美少女二人であったからである。
 ひとりはとても小柄な少女。左眉の辺りで前髪を留めたピンが質素なアクセント。唇も鼻も造りはちっちゃいが、瞳は大きくとってもつぶら。華奢な身体に黒いメイド服がしっくりと収まり、純白のフリルつきエプロンが、その愛らしさをことさらに強調しているよう。時折、頭の上のこれまたフリルつきカチューシャを、「んしょんしょ」と直しているのは、見栄えが悪くないかどうかを一生懸命気にしているせい。その度に、自分の背後を歩く連れの、すらりとした姿を見上げるようにして、
「ねえ、おかしくないですか? 私、変じゃないですよね、智世さん?」
 そう、何度となく尋ねるのであった。それはまるで、これから恋人に会うのに何度も身だしなみを整えるデート前の女の子のようであり。智世さん、と呼ばれた背後の少女は問われるたびにニコリと微笑を浮かべ、
「大丈夫です。可愛いですわ、結希さん」
 そのつどそうやって、小柄な少女―――薬王寺結希を安堵させるのであった。
 彼女こそが、かつて北国のとある町のとある支部で、『全滅支部長』『死神支部長』の異名を(不本意ながらも)欲しいままにした、UGNきっての天才少女である。現在は新設されたアキハバラ支部において、陣頭指揮を取る立場にあった。
 社会の裏から表舞台に進出を開始した敵対組織ファルスハーツ―――通常、レネゲイド犯罪と呼ばれるテロ行為の立役者となることが多い―――の新たなるプロジェクトを頓挫させるため………という名目で創設されたはずの新支部は、上層部の趣味とこの街の独特な空気が絶妙なコラボレーションを産み出した結果、なぜかは知らぬが世を忍ぶ仮の姿として、『メイド喫茶』というカモフラージュをするに至った。
 支部で活動するエージェントやイリーガルは、女性はメイド、男性はウェイターという仮初めの姿に身をやつし、日々、卑劣なる悪党どもの野望を挫くため、日夜『お帰りなさいませご主人様』の発声に余念がない(?)。
 結希も、本来の任務がないときは喫茶ゆにばーさるのマスターメイドとして働く日々を送っていた。
 天然、小動物系、どじっ娘という三種の神器を備えた可愛らしい店長さんの、人気はとても根強かったりする。
「ほんとですか………? ケイトさんに笑われたりしませんか………?」
 眉毛を八の字にして頬を染め。結希は、やっぱり不安げに智世に尋ねる。
 智世と呼ばれた少女は、結希の斜め後ろにつかず離れず、一定の距離を置いて彼女に同道している。
 結希と比べて背が高い。後ろで一本に編んだ豊かな長い黒髪を肩口から前へと垂らし、その口調や物腰を見るならば、彼女がメイド服を身につけているのが至極当然に思える、優雅な立ち居振る舞いであった。
 もっとも―――鋭く細められた瞳に時折宿る殺気に、気づかなければの話ではあるのだが。
 頚城智世。喫茶ゆにばーさるに勤めるUGチルドレンの一人であり、マスターメイドである結希にどういうわけか首ったけな、ちょっと危険なメイドさんである。
「大丈夫ですわ。もし、ケイトさんが結希さんを笑ったりしたら、私が叱って差し上げます」
 唇の端をひくひくさせて。こめかみにかすかに青筋を立てながら。
 智世は結希にそう言った。
 これは彼女にしてはとても控え目な表現であり、結希の前でもなければ、
「もし、ケイトさんが結希さんを笑ったりしたら、あの××野郎の■■■を▲▲して、●●●してやりますわ」
 とでも口走っていたところである。
 本日何回目かの、智世の「大丈夫ですよ」に、ようやくほっとした表情を浮かべる結希。
 小首を傾げながら「えへへ」と照れ笑いをして、薄い桜色に頬を染めながら、両手の指をもじもじと組み合わせるなんともいえない仕草(智世にとって)で、
「ケイトさん………」
 無意識のうちに、そうつぶやくのであった。
 ふと―――智世がくるり、と背後を振り向く。
 口元を手で押さえ、うつむき加減になりながら。肩がぷるぷると小刻みに震え、呼吸を乱し始める。
「はにゃっ!? ち、智世さん、どうしましたかっ!? 具合でも悪いんですかっ!?」
 特徴のある“鳴き声”を上げ、結希が智世に駆け寄った。
 うつむいてもなお届かない智世の背中に、背伸びをして手のひらを置き、優しくさする。
 なでなで。なでなで。
 智世の身体が「びくん」と跳ねた。
「はにゃっ!?」
「へ、平気ですわ、なんでもありません。ただちょっと………」

 ただちょっと、結希さんの愛らしさに身悶えていただけですわ―――とは、さすがの智世も口にはしない。

(檜山ケイト………結希さんにあんな貌をさせることのできる男………憎らしい………)
 結希に背中をなでなでされる至福に身を任せながらも、思い浮かべてしまうのはあの少年―――檜山ケイトのどこか頼りなさそうな顔である。
(ああ………組織の命令でなければ………いいえ、あの男が結希さんの想い人でさえなければ………)

 こんな事態、全身全霊をかけて阻止してやりますのに―――智世は憂鬱な思いに、身をよじるのであった。




 事の発端は些細なこと。
 三週間ほど前からの、人によっては気づくことさえない微細な違和感が、すべての始まりであった。
 その違和感に最初に気がついたのは、一人の女性。
 無機質なスチールテーブルに座って事務仕事をてきぱきと片付けながら、濃い色のサングラスの奥で見えないはずの双眸がキラリと光る。手にした書類の束を丁寧に机の角にそろえて置くと、コホンとひとつ咳払いをして室内の中央に顔を向けた。
「“リヴァイアサン”」
 呼びかけた声に、一人の壮年の男がゆっくりと振り向く。
 清潔に刈り込んだ髪を整髪料で油断なく整えた長身の男。瞳に湛えた穏やかな色は、大人の男の余裕と度量の深さを物語るようである。手にしたティーカップをゆっくりと持ち上げ、湧き上がる香気を満足げに吸い込むと、かすかに眉をひそめながら、自分に呼びかけた女性にこう、応じる。
「なんでしょう、“フロアマネージャー”?」
 ここでは、自分のことを『コードネーム』で呼ばないで頂きたい―――そんなたしなめをこめた口調である。
 いまの私はただの霧谷雄吾。喫茶ゆにばーさるの営業サポーターにすぎませんよ、と。
「失礼しました。霧谷さん」
 苦笑を漏らしながら、サングラスの女性が訂正する。そう。私もいまは、ただの鈴木和美―――ゆにばーさるのフロアマネージャー、渉外担当兼一メイドにすぎないのだ。“謎の女”のコードネームも、ひとまずは棚上げにしておこう、と。
「いえ、お気になさらずに………では、伺いましょう。なんでしょうか、改まって」
 話の続きを促す霧谷に、和美は形の良い眉をひそめてみせた。つい口に出してしまったが、これを報告するべきか。いや、そもそも報告するほどのことなのだろうか、と迷っているようでもある。溜息混じりにかぶりを振ると、
「たいしたことではないかもしれないのですが………」
 そう前置きした上で、彼女の現在抱えている懸案項目についての報告を始めたのである。




 和美がそのことに気がついたのは、ゆにばーさるの営業も終わった深夜、ひとりで店舗の棚卸し業務を黙々と行っているときのことであった。メイドやウェイターたち、そしてコックに至るまで、とにかく徹底した備品管理を行うように指示を徹底していた甲斐あって、スプーン一本、布巾一枚ですら在庫確認の取れているゆにばーさるでは(こういう細かい管理の基本ができていないと営業者としては失格なのだ)、こうして週に一度、和美自らが在庫チェックを行っている。
 帳簿と備品の現物を付け合せ、その数量誤差がプラスマイナスゼロであることに満足した和美が、従業員たちからの『購入・補充希望備品リスト』に目を通し始めたとき、その違和感に気がついたのである。
「あら………」
 深夜の備品倉庫で、和美が不審の声を上げる。

『スプーン八本。コースター二十枚。カップ十個。テーブルクロス五枚。花瓶一個。ポット一個。以上、補充予算の割り当てをお願いします。ごめんなさい。          ゆき』

 店長の薬王寺結希の筆跡で書かれた、補充希望品のリストであった。
 ぱらぱら、と帳面をめくり、他の従業員たちからの希望品にも目を通す。

 ………………………。

 すべてのメイド、ウェイターが、破損等の理由で購入依頼を提出している総数よりも、結希ひとりのリスト記載数がはるかに多いのである。一応のルールとして、店内の備品を自分のミスで壊したり汚したりした場合、このリストには、当人が責任をもって補充依頼を出すこと、というのがゆにばーさるの不文律である。
 つまり、今週だけでこれだけ、結希がダメにしてしまった店内の備品があるということだ。
 なにかに思い至ったように、過去一ヶ月のリストをチェックし始めた和美が、唇に指を当て思案深げな表情を見せたのは、それからわずか十数分後のことであった―――




「ふむ………天然系どじっ娘メイドの面目躍如―――というところですね」
 和美の話を黙って聞いていた霧谷が、我が意を得たりというように手を鳴らし、無駄にカッコいい声でそう言った。いや、いくら渋い声で言ってもダメでしょう、と内心でツッコミ。
「各週ごとに、破損品が増えているんです。結希さんの天然ぶりはいまに始まったことではありませんから、前からも毎週一つや二つは備品の補充はしていました。ですが、ひとりで週四十個以上というのは―――」

 ちょっと、ただごとではありません―――
 和美はそう言って口をつぐんだ。

「なるほど。喫茶店の営業はともかく、我々の本来の任務にまでその不注意が及ぶようなことがあれば問題だ、と貴女は言いたいわけですね」

 なかなかどうして。喫茶店で紅茶ばかり淹れちゃあ飲み飲みしていて、すっかり昼行灯が身についたかと思ったが、和美の言いたいこと、危惧していることはキチンと把握しているようである。

「ええ。気になって、私も先週一週間、彼女の様子を影から窺っていたんですが」

 和美の報告によれば、その週の結希の様子はそれはもう惨憺たる有様だったようである。
 歩けば転ぶ。転べば、その被害は自分ひとりにとどまらない。備品をひっくり返すわご主人様(お客様)の足は踏むわ、同僚と正面衝突してトレイをひっくり返すわの大騒ぎ。こんなものはまだ序の口で、一番ひどかったのは結希がキッチンでボヤを出しかけたときであった。
 それは、結希がゆにばーさる人気メニューのひとつ、『愛情たっぷりメイドさんのオムライス』を作っている最中のこと。
 フライパンを火にかけたまま突如として“放心”してしまった結希が、卵を焦がしていることにも気がつかず、そのままの姿勢で十分間、硬直していたという―――はたから見れば不可解極まりない状況が起きたのだ。
 結希が放心状態から覚めたのは、同僚のウェイター―――上月司が、水の入ったバケツをキッチンにぶちまけたそのときだった、というのだから呆れ返るより他がない。
「おいおい、支部………じゃなくて、店長、しっかりしてくれよな。“伝説のコック”はウチの馬鹿兄貴だけで十分だぜ」
 そのときの司の言葉が、結希にどれほどの衝撃を与えたのかは推して知るべし。
 型破りと破天荒を突き抜けて、常識の枠をはみ出した司の兄と比較されたことがよほどのショックであったのだろうか。

 その日のゆにばーさる店内に、結希の「は、はにゃあぁぁ~~~っ!(泣)」の声が、閉店間際まで鳴り響いていたという―――




 事態は思ったより深刻そうですね―――

 和美から事の顛末を聞き終えた霧谷が、重々しくそう言った。
 どじっ娘メイド萌え、などと呑気なことを言っている場合ではないことは明白で、
「申し訳ありませんが、薬王寺店長の不調の原因を、それとなく探ってはもらえませんか」
 と、霧谷は正式に和美へと依頼したのであった。
「ええ、もちろん。私もそのつもりでした」
 和美の返答に淀みはない。
「ですから、できれば霧谷さんにも立ち会っていただいて、彼女から話をきいてみようと思うのですが、いかがででしょう?」
 サングラスの下の瞳がかすかに笑ったようだった。そう言って指し示した扉をノックする音が、見事なタイミングでそれに重なる。
「どうぞ。お入りなさい」
 和美の入室許可を得て、扉の向こうの人物がドアを開けた。

「失礼いたしますわ」

 UGチルドレン。喫茶ゆにばーさるのメイドの一人。
 どことなく剣呑なオーラを身に纏いながら、頚城智世が入室した―――




 ああ。
 あのとき和美さんに呼び出された結果がこんなことになろうとは。
 いまさらながらに、智世は自分の迂闊さ加減を呪っていた。
 あの日、和美に呼ばれて店舗内の事務所に顔を出したとき、霧谷雄吾までが揃って自分を出迎えたことへの不審はあったのだ。いったい、なんの用事で呼ばれたのであろう。久しぶりの、『組織』としての仕事ではないだろうか。そこまで気負っていたところに、

『最近、結希さんの様子がおかしいことに、貴女は気づいてる?』

 と、こうきたのである。
 拍子抜けした、というのが正直な感想だった。
 しかし、ここ何週間かの結希の異変に気づいてヤキモキしていた自分が、ここへひとり呼ばれ、そんな質問を受けたことで、
「そうか。和美さんが私を呼んだのは、結希さんのことだったのか」
 そう納得した。納得したと同時に、和美がそのことで自分に声をかけたことに、少なからず自尊心をくすぐられたとしても、誰が彼女を責めることができるだろう。結希さんを、ゆにばーさるで最も気にかけている自分、最も観察している自分、最も愛でている自分、最も………キリがなくなるのでもう止めにするが、とにかく彼女のことで相談を持ちかけるのならば、店内広しといえども自分以外にいないと認められたような気がしたのである。
 だから。
 よせばいいのに喋った。喋ってしまったのである。
 このところ、結希の元気がない理由。なにをするにも上の空な理由。いつも以上のどじっぷりを発揮してしまう理由。
 いつもなにかにつけて結希のことを気にかけ、彼女にべったりな智世であればこそ、知りえた事実。
 それは―――

『最近………ケイトさんと連絡とってないな………』
 ぽそり、とこぼれたそんな言葉が思い出される。
 ある日のお昼の休憩室、智世と二人きりの昼食を済ませ、食後のお茶を飲んでいたときのことである。
 結希が、その手で可愛らしいピンク色の携帯電話をころころと転がしながら、すごく淋しそうにそんな独り言を漏らしたのであった。
『ケイトさん、と………ですか』
『………声、聞いたのいつだったかなぁ………メールも、最近はやり取りしてなくて………』
 ふにゃふにゃと頼りない泣き笑いのような笑顔で、結希が言う。
『そ、それなら結希さんのほうからかけてみたらいかがです? ケイトさん、そういうことはマメになさらない方のような気もいたしますし』
 そんな、(ケイト)に塩を送るようなことを言ってどうするのか、と思わないでもなかったが、目の前でこんな淋しそうな、雨に濡れた仔犬のような結希の様子を見て「あ、そうですか、ふーん」で済ませることが出来る智世ではない。ついつい、親身に乗って相談に乗ってしまうところが、彼女の業の深さといえようか。
『でも、こっちからかけるのは………うーん………なんだか緊張しちゃうんです。任務を手伝って欲しい、とかいう連絡なら出来るのにな………おかしいですよね、私』
 些細なすれ違いで、ちょっと疎遠になり始めると、普通に連絡を取ろうとするのでさえ躊躇われてしまう―――不思議と、そういうことはあるのである。
『もう、どれくらい会われてないんですの………?』
『んー………一ヶ月近い、ですかねー………』

 びしぃいいぃぃぃっ!!

 智世のこめかみに、太い血管が浮き出た音であった。

(あの▲×■野郎………)

 智世の心中に、憤怒の表情を浮かべた不動明王だかなんだかのような物騒なもんが浮かぶ。
 一ヶ月!? つまり檜山ケイトは一ヶ月もの間、結希さんをほったらかしにしているということなのか!?
 彼女が元気がないのも当然だ。上の空なのも頷ける。
 いままで、気に入らないと思っていただけのケイトに、このとき初めて智世は『殺意』のようなものを抱いたのであった―――




 ………というようなことをぺらぺらと和美の前で話してしまったのが、智世の失敗である。
 智世の憤りの告白を、なぜかニコニコしながら聞いていた霧谷が、
「そうですか。それなら話は早いでしょう」
 と、今回の一件に関する手続きすべてを済ませたのはその当日のこと。
 まさしく電光石火、有無を言わせぬ段取りの早さであった。
 つまり。
 結希がケイトと会えていないことで落ち込んでいるなら。
 強引に会わせてやればいい、と。

「そうだ。それだと公私混同だと言われてしまいますから、檜山ケイト君を正式に、この喫茶ゆにばーさるへ迎えてしまうというのはどうでしょうか。UGNから、イリーガルへの正式な依頼ということにして」
 智世が口を差し挟む余裕などこれっぽっちもなく、あれよあれよという間に事態は進展していった。
 霧谷発、和美経由で『仕事の依頼』として結希に通達が入ったのは、それからわずか三十分後のこと。
 もちろん、結希がそれを二つ返事で承諾したのは言うまでもなかった。




 再び、時間と場所は秋葉原の郊外へと戻る。
 買出し帰りの二人の少女が、それぞれの明暗を心に抱きながらゆにばーさるへと帰着した。
 結希はウキウキと。
 智世は―――恐ろしいので割愛する。
 可愛らしい装いの、色とりどりの硝子で装飾されたチャペル付きの扉を、結希が待ち焦がれたように押し開ける。
 きょろきょろと店内を見回した結希の姿を、「なんだか餌を探す仔リスのようだ」と、智世は思った。

 次の瞬間。

「ケイトさんっ」

 たとえるなら、蕾を開いた花。
 たとえるなら、水平線から昇り来る曙光。
 たとえるなら、まあとにかく、そんな感じの超極上の笑顔であった。

「おかえり、結希さん。仕事の話なんだって?」

 よくもまあ、いままで結希さんが落ち込んでいたことなど露にも知らぬといった風情の太平楽な顔をして。
 檜山ケイトが、店内のテーブルのひとつに腰掛けながら。
 ランチセットをぱくついている姿を、智世は憎々しげに睨み付けたのであった―――






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