400 名前:勝手に続き 投稿日:04/12/04 21:52:01 ID:???
「ちょっとあんた何やってるのよぉ!!」
天高くアムが跳ね上がり、エイジに地獄の断頭台を喰らわせる。
「!!!」
声にならない衝撃を受け、エイジが悶絶する。
アムは再び飛び上がり、今度はフェルシアに向かって地獄の九所封じを与えようとする。
バキッ!フェルシアをかばったエイジの腕が変な音を立てる。
「ぎゃはあああああ!!エイジがフェルシア様を押し倒してるすぅ!」
とベネット。
「ふみゅ?エイジ?」
と押し倒される形のフェルシアが寝ぼけまなこで呟く。
「あんた!さっさと離れなさい!!」
そう言って、エイジの腕を引っ張る。
次の瞬間、エイジの顔がすさまじい苦痛に包まれる。
「一体どうしたってのよ!言いたいことがあったらさっさと言いなさい!」
「離して、アム。」
フェルシアが静かに言って、アムの握っていた腕の袖をまくると、優しく舐めはじめた。
「……!!何してるんですか!フェルシアさん!!」
慌てて入ってきたウェルチが叫ぶ。
「エイジの腕、腫れてる。」フェルシアがことなげなく言う。
「私が見ますから、フェルシアさん、少し離れてください。」
ウェルチはそう言って、エイジの様子を見て治癒の魔法を使う。
「げほっげほっ!!」いきなり咳き込み大きく深呼吸をするエイジ。
「大丈夫ですか?エイジさん?」
「ああ、大丈夫だよ、ウェルチ。」そう言ってエイジはにっこり笑う。
「……なんで、私を抱いてたの?」こそっと、小さな声でフェルシアが呟く。
「!!!」ウェルチが驚愕の目線でエイジを見る。
「ええと、それは……」
何処から話そうか迷ってるエイジを見て、アムはムッとして外へと駆けていった。
401 名前:勝手に続き 投稿日:04/12/04 21:53:06 ID:???
「どいつもこいつも、エイジエイジって……」
外に出た彼女はとても不機嫌だった。
誰にも見られない所で彼女は小さく呟いた。
「なんで、私は肝心な時にエイジって言えないんだろう……。」
出てしまう言葉は『あんた』だ。
「あのー、エイジさんの知り合いですか?」
そう言って、一人のアコライト風の女性がいた。
「………あーあいつに何か用ですか?」
まただ、つい”あいつ”と言ってしまう。
「はい、私ショコラと言うのですが、 エイジさんがこの町に来てるというので、少し顔を合わせておこうと思って来たんですけど……。」
「……ついてきてよ。案内してあげるから……。」
アムはそう言うと、カツカツと元来た道を歩き始めた。
「……エイジさんって、良い男ですよね。」
ショコラのその言葉にアムはピクッ!と眉をひそめる。
「あいつのどこが良いのよ!鈍感で、お人よしで、ギルドマスターのくせにフェルシアのいいなりで!」
「度胸があって、冷静で、行動力もあって……お婿さんにしたいぐらいですね。」
………!!
「一緒にお風呂に入っても、理知的で、優しくて、かっこよくて………。」
「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
あの時、親の形見なんて取りに戻るんじゃなかった……。
アムは完全にそのことを後悔をしながら、神殿の中を全速力で走っていった。
(完……なのか?)
「ちょっとあんた何やってるのよぉ!!」
天高くアムが跳ね上がり、エイジに地獄の断頭台を喰らわせる。
「!!!」
声にならない衝撃を受け、エイジが悶絶する。
アムは再び飛び上がり、今度はフェルシアに向かって地獄の九所封じを与えようとする。
バキッ!フェルシアをかばったエイジの腕が変な音を立てる。
「ぎゃはあああああ!!エイジがフェルシア様を押し倒してるすぅ!」
とベネット。
「ふみゅ?エイジ?」
と押し倒される形のフェルシアが寝ぼけまなこで呟く。
「あんた!さっさと離れなさい!!」
そう言って、エイジの腕を引っ張る。
次の瞬間、エイジの顔がすさまじい苦痛に包まれる。
「一体どうしたってのよ!言いたいことがあったらさっさと言いなさい!」
「離して、アム。」
フェルシアが静かに言って、アムの握っていた腕の袖をまくると、優しく舐めはじめた。
「……!!何してるんですか!フェルシアさん!!」
慌てて入ってきたウェルチが叫ぶ。
「エイジの腕、腫れてる。」フェルシアがことなげなく言う。
「私が見ますから、フェルシアさん、少し離れてください。」
ウェルチはそう言って、エイジの様子を見て治癒の魔法を使う。
「げほっげほっ!!」いきなり咳き込み大きく深呼吸をするエイジ。
「大丈夫ですか?エイジさん?」
「ああ、大丈夫だよ、ウェルチ。」そう言ってエイジはにっこり笑う。
「……なんで、私を抱いてたの?」こそっと、小さな声でフェルシアが呟く。
「!!!」ウェルチが驚愕の目線でエイジを見る。
「ええと、それは……」
何処から話そうか迷ってるエイジを見て、アムはムッとして外へと駆けていった。
401 名前:勝手に続き 投稿日:04/12/04 21:53:06 ID:???
「どいつもこいつも、エイジエイジって……」
外に出た彼女はとても不機嫌だった。
誰にも見られない所で彼女は小さく呟いた。
「なんで、私は肝心な時にエイジって言えないんだろう……。」
出てしまう言葉は『あんた』だ。
「あのー、エイジさんの知り合いですか?」
そう言って、一人のアコライト風の女性がいた。
「………あーあいつに何か用ですか?」
まただ、つい”あいつ”と言ってしまう。
「はい、私ショコラと言うのですが、 エイジさんがこの町に来てるというので、少し顔を合わせておこうと思って来たんですけど……。」
「……ついてきてよ。案内してあげるから……。」
アムはそう言うと、カツカツと元来た道を歩き始めた。
「……エイジさんって、良い男ですよね。」
ショコラのその言葉にアムはピクッ!と眉をひそめる。
「あいつのどこが良いのよ!鈍感で、お人よしで、ギルドマスターのくせにフェルシアのいいなりで!」
「度胸があって、冷静で、行動力もあって……お婿さんにしたいぐらいですね。」
………!!
「一緒にお風呂に入っても、理知的で、優しくて、かっこよくて………。」
「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
あの時、親の形見なんて取りに戻るんじゃなかった……。
アムは完全にそのことを後悔をしながら、神殿の中を全速力で走っていった。
(完……なのか?)