402 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 19:53:32 ID:/5/nzjns
常春の町トーキョーN◎VA。
カイルは、沈みそうな太陽を見つめていた。
体中の力が無くなる、そんな感じを思いながら体中から流れる血を押さえる。
『どうした?ここで終わるのか』
相棒のクロイツェルがそう言ってくる。ああ俺はここで終わりだ。
『最後にやり残した事は無いか?』
「無い」
そう言って、俺の意識は闇へと消えた。
次に俺が目を覚ましたのは白い天井であった。
体が……動かない……まるで何かに縛られてるかのように動けない。
「クロイツェル、いるか?」
相棒の名前を呼ぶ。だが返事は無い。
「……ここは……何処だ?」
返事は無い。
「何故、俺は生きてるんだ?」
返事は無い。だがパタパタと音を立てて誰かがこちらへとやってくる。
「あっ、カイルさんおはようございます」
そうやって来たのはブラックハウンドの鹿島アスカ。どうやらこいつに連れられたらしい。
「ああ、おはよう。クロイツェルは?」
「居間に置いてますよ、今包帯を変えますから。」
403 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 19:56:09 ID:/5/nzjns
私服姿の上に何か布の前掛けをつけて俺の布団をはぐ。
「……ここまで巻く必要は無いだろう」
ほぼ全身につけられた包帯を見て俺は呟く。
「ああ、すいませんすいません!!」
慌てて包帯をほどき……自分が絡まってしまう。
「………ああああっ!」
「ほらっ」
呆れ顔で解いてから、俺はアスカに絡まった包帯をほどく。
「ありがとうございます。あっ、晩御飯できてますから食べていかれますか?」
「良いって……そこまでの……。」
ぐぅぅぅーと腹の虫の音がする。
「少しお話もありますし、一緒に食事でもどうです?」
アスカが作ったと言う合成食料に”ちょっと”手を加えたものは、
何故か細長い合成練り製品の上にスープが乗っていた。
「………あてつけか?」
「そんなこと無いですよ、ちょっと気が滅入った時、料理に手を加えて作ると元気になるんです」
怒ったような顔でアスカが言う。
「……うまい」
一口食べて言う。まあ、絶対食べられないものじゃない。
「良かった、カイルさんの口に合うか心配だったんです」
満面の笑みを浮かべてアスカが言う。
『娘、汝は良妻賢母となるぞ』
クロイツェルはそう言って、机の上に置かれていた。
404 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 19:59:22 ID:/5/nzjns
まあ、最近起きた事件がどうだとかいう事を話して、
いざ出ようと思ったが、顔色が
「今日は止まっていってください。明日も色々聞きたいことがありますから」
やれやれ、ややこしいことになりそうだ。
逃げられると困るからと言うことで俺は一人でベッドに寝ることなって、アスカとクロイツェルが一緒にソファーで寝ることになった。
まあ良いさ。逃げる方法はいくらでもある。
寝静まった頃、居間へ忍び足で歩く。
「カイルさん………」
奥から声が聞こえて足が一時止まるが、意を決して奥のほうへ進む。
暗闇の中、アスカがクロイツェルを抱いて気持ち良さそうに寝てる。
ゆっくりと手を伸ばし、クロイツェルの柄に手をかけようとする。
「カイルさん、私あなたの事が好きなんです……」
そう言ってクロイツェルに手を伸ばした俺の手にキスしてきた。
いや、本当はクロイツェルにキスしようとしたのだろうが、俺が割ってはいったので、
俺の手にキスをしたので……って……。
下手に動かすと起こしそうなのでしばらくそのままでいる。
『娘、何をしておる?』
「ああああああああああ!このバカ剣!!何を言ってやがる!!」
クロイツェルの言葉に、俺は大声を出して叫ぶ。
405 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 20:01:46 ID:/5/nzjns
「はにゃ?」
その台詞でアスカが起きる。
「カイルさん……って、私カイルさんの手にキスしてました?」
アスカが顔を赤らめて言う。気がつくのが遅い!
『娘、寝言でカイルが好きと言っていたな』
「えっ、あのその、夢の中でカイルさんと一緒に遊園地行ったり、映画見てたりしましたけど……」
「……迷惑だ」
俺はそう言って、クロイツェルの柄から手を離す。
『カイルよ、思ってくれる人がいる事は不幸なことではない。少なくとも時の彼岸に置いていかれるよりは』
「…………」
『まあ良い、しばらく老人は隠れるとしよう」
そう言って、クロイツェルは影の中へと消える。
「えっえっ??」
混乱したアスカはあたりを見渡すがクロイツェルの姿は見えない。
「……ちょっと、探して……」
そういった俺の腕をアスカが捕まえる。
「そう言って逃げるつもりですか?」
……見抜かれてる。まあ良いさ。
「それじゃあ、一緒に寝るか?」
こう言えば絶対反対するだろ
「良いですよ」
おいおい。即決かよ。
「但し、逃げないで下さいね、カイルさん。そう言って逃げる人は嫌われますから」
そう言って、アスカは俺のほっぺにキスをした。
406 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 20:03:01 ID:/5/nzjns
そして、朝、アスカのDAKがけたたましくなる。
「おはようございます、カイルさん。朝ごはんできてますよ」
……とりあえず朝ごはんを食べてから、今日のことは考えよう。
昨日一日生き延びれたことを感謝し、今日一日生き延びれるように考えて、俺はベッドから抜け出た。
カイルはアルドラとくっつかなきゃ嫌だという方、
アスカは不幸じゃないと嫌だという方。失礼しました。
常春の町トーキョーN◎VA。
カイルは、沈みそうな太陽を見つめていた。
体中の力が無くなる、そんな感じを思いながら体中から流れる血を押さえる。
『どうした?ここで終わるのか』
相棒のクロイツェルがそう言ってくる。ああ俺はここで終わりだ。
『最後にやり残した事は無いか?』
「無い」
そう言って、俺の意識は闇へと消えた。
次に俺が目を覚ましたのは白い天井であった。
体が……動かない……まるで何かに縛られてるかのように動けない。
「クロイツェル、いるか?」
相棒の名前を呼ぶ。だが返事は無い。
「……ここは……何処だ?」
返事は無い。
「何故、俺は生きてるんだ?」
返事は無い。だがパタパタと音を立てて誰かがこちらへとやってくる。
「あっ、カイルさんおはようございます」
そうやって来たのはブラックハウンドの鹿島アスカ。どうやらこいつに連れられたらしい。
「ああ、おはよう。クロイツェルは?」
「居間に置いてますよ、今包帯を変えますから。」
403 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 19:56:09 ID:/5/nzjns
私服姿の上に何か布の前掛けをつけて俺の布団をはぐ。
「……ここまで巻く必要は無いだろう」
ほぼ全身につけられた包帯を見て俺は呟く。
「ああ、すいませんすいません!!」
慌てて包帯をほどき……自分が絡まってしまう。
「………ああああっ!」
「ほらっ」
呆れ顔で解いてから、俺はアスカに絡まった包帯をほどく。
「ありがとうございます。あっ、晩御飯できてますから食べていかれますか?」
「良いって……そこまでの……。」
ぐぅぅぅーと腹の虫の音がする。
「少しお話もありますし、一緒に食事でもどうです?」
アスカが作ったと言う合成食料に”ちょっと”手を加えたものは、
何故か細長い合成練り製品の上にスープが乗っていた。
「………あてつけか?」
「そんなこと無いですよ、ちょっと気が滅入った時、料理に手を加えて作ると元気になるんです」
怒ったような顔でアスカが言う。
「……うまい」
一口食べて言う。まあ、絶対食べられないものじゃない。
「良かった、カイルさんの口に合うか心配だったんです」
満面の笑みを浮かべてアスカが言う。
『娘、汝は良妻賢母となるぞ』
クロイツェルはそう言って、机の上に置かれていた。
404 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 19:59:22 ID:/5/nzjns
まあ、最近起きた事件がどうだとかいう事を話して、
いざ出ようと思ったが、顔色が
「今日は止まっていってください。明日も色々聞きたいことがありますから」
やれやれ、ややこしいことになりそうだ。
逃げられると困るからと言うことで俺は一人でベッドに寝ることなって、アスカとクロイツェルが一緒にソファーで寝ることになった。
まあ良いさ。逃げる方法はいくらでもある。
寝静まった頃、居間へ忍び足で歩く。
「カイルさん………」
奥から声が聞こえて足が一時止まるが、意を決して奥のほうへ進む。
暗闇の中、アスカがクロイツェルを抱いて気持ち良さそうに寝てる。
ゆっくりと手を伸ばし、クロイツェルの柄に手をかけようとする。
「カイルさん、私あなたの事が好きなんです……」
そう言ってクロイツェルに手を伸ばした俺の手にキスしてきた。
いや、本当はクロイツェルにキスしようとしたのだろうが、俺が割ってはいったので、
俺の手にキスをしたので……って……。
下手に動かすと起こしそうなのでしばらくそのままでいる。
『娘、何をしておる?』
「ああああああああああ!このバカ剣!!何を言ってやがる!!」
クロイツェルの言葉に、俺は大声を出して叫ぶ。
405 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 20:01:46 ID:/5/nzjns
「はにゃ?」
その台詞でアスカが起きる。
「カイルさん……って、私カイルさんの手にキスしてました?」
アスカが顔を赤らめて言う。気がつくのが遅い!
『娘、寝言でカイルが好きと言っていたな』
「えっ、あのその、夢の中でカイルさんと一緒に遊園地行ったり、映画見てたりしましたけど……」
「……迷惑だ」
俺はそう言って、クロイツェルの柄から手を離す。
『カイルよ、思ってくれる人がいる事は不幸なことではない。少なくとも時の彼岸に置いていかれるよりは』
「…………」
『まあ良い、しばらく老人は隠れるとしよう」
そう言って、クロイツェルは影の中へと消える。
「えっえっ??」
混乱したアスカはあたりを見渡すがクロイツェルの姿は見えない。
「……ちょっと、探して……」
そういった俺の腕をアスカが捕まえる。
「そう言って逃げるつもりですか?」
……見抜かれてる。まあ良いさ。
「それじゃあ、一緒に寝るか?」
こう言えば絶対反対するだろ
「良いですよ」
おいおい。即決かよ。
「但し、逃げないで下さいね、カイルさん。そう言って逃げる人は嫌われますから」
そう言って、アスカは俺のほっぺにキスをした。
406 名前:カイル×アスカ 投稿日:05/02/27 20:03:01 ID:/5/nzjns
そして、朝、アスカのDAKがけたたましくなる。
「おはようございます、カイルさん。朝ごはんできてますよ」
……とりあえず朝ごはんを食べてから、今日のことは考えよう。
昨日一日生き延びれたことを感謝し、今日一日生き延びれるように考えて、俺はベッドから抜け出た。
カイルはアルドラとくっつかなきゃ嫌だという方、
アスカは不幸じゃないと嫌だという方。失礼しました。