彼女の正体は、世界が危機に陥った時に、世界再生の為に目覚め、現れると言われる、
世界にとっての「最後の希望」にして世界の守護者「
ディセンダー」。
しかし、その力に目を付けた
ユグドラシルによって、ディセンダーの力を反転させる「種」を、
予めディセンダーの力が完全に覚醒したタイミングで発芽するように植え付けられており、
ディセンダーとしての覚醒時に体には異常な感覚が生じていた。
事実を知ったカノンノは皆の声援を受けて「種」に抗い続けるも力及ばず、
彼女は世界の「再生」でなく、「破壊」を使命として行動するようになってしまい、
第2部のラスボス「
破滅へと導く者」としてアスベル達と敵対する事になってしまう。
アスベル達は、仲間だったカノンノへの攻撃をためらい、戦いを決断した後も力の差から苦戦を強いられるが、
一時的に表出した仲間としてのカノンノに残された最後の意思は、
自分の意思が「破滅へと導く者」に飲み込まれない内に
自分を殺すようにアスベル達に懇願(
ミラ曰く、「望まざるを得ない」といった方が正しい)。
仲間達は当初はそれを拒み、特にアスベルは最後まで他の方法を探したが、彼女の言う通り他に方法がなかったため、
やむなく彼らは断腸の思いでカノンノを倒し、結果彼女は死亡する。
その時の彼女の顔は、涙を流してはいたが、穏やかな笑顔であった。
その時、その場に居合わせた
デュークが「ディセンダーはまだ生きている」として、
力を使い切った「種」を浄化して、彼女を蘇生させる。
それを妨害する「種」に込められた憎悪の念に打ち勝ち、「カノンノ」としてアスベル達の前に戻って来た彼女は、
ディセンダーとして世界の再生を実行し、ここに世界の危機は救われた。
そしてそれにより、彼女はディセンダーの力を失い、以後人間として生きる事になった。