断罪の焔
「ライトニング!!」
ジーニアスは恐怖に後押しされ、声を掛けてきた相手――カイルに雷撃を放った。
一方のカイルは、突然の攻撃を避けられる余裕もなく、雷撃が直撃した。
「ぅわぁぁぁっ!!」
元々体へのダメージが蓄積されていた為か、その雷撃はカイルの意識を消すのに十分な威力を持っていた。
ジーニアスは恐怖に後押しされ、声を掛けてきた相手――カイルに雷撃を放った。
一方のカイルは、突然の攻撃を避けられる余裕もなく、雷撃が直撃した。
「ぅわぁぁぁっ!!」
元々体へのダメージが蓄積されていた為か、その雷撃はカイルの意識を消すのに十分な威力を持っていた。
(母さん――! それにロニ――!?)
雷撃を喰らった直後、カイルには自分に向けて微笑みを浮かべる母親、そして頼れる兄貴分の姿が見えた――気がしていた。
雷撃を喰らった直後、カイルには自分に向けて微笑みを浮かべる母親、そして頼れる兄貴分の姿が見えた――気がしていた。
一方のジーニアスは、魔術が相手に当たった事を確認するとランタンの火を再びつけ、恐る恐る辺りを見回す。
すると、向こうの方に人らしきものが倒れているのが見えた。
ジーニアスは、それが何であるかを確かめようとそちらへと歩いていく。
そして、それのすぐ近くまでやってきたとき、それが誰かようやくはっきりした。
すると、向こうの方に人らしきものが倒れているのが見えた。
ジーニアスは、それが何であるかを確かめようとそちらへと歩いていく。
そして、それのすぐ近くまでやってきたとき、それが誰かようやくはっきりした。
それは、金髪の少年だった。
年は自分より年上だろうか、ロイドと同年代に見えた。
しかも彼は武器らしい武器を持っておらず、装備しているのは防具というのもどうかと思うような鍋の蓋だけ。
その時、ジーニアスは思った。
年は自分より年上だろうか、ロイドと同年代に見えた。
しかも彼は武器らしい武器を持っておらず、装備しているのは防具というのもどうかと思うような鍋の蓋だけ。
その時、ジーニアスは思った。
――もしかして彼には戦う意志が無かった?
――そして僕は、そんな彼を殺めてしまった?
――そして僕は、そんな彼を殺めてしまった?
正確には意識を失っているだけなのだが、恐慌状態で普段のような状況把握が出来ないジーニアスにそれが分かる余裕は無かった。
彼が今理解したのは、「自分が何の罪も無い少年を殺してしまった」ということだけ。
これでは、まるで自分を殺そうとしたしいなと同じじゃないか!? いや、殺したのだからもっと酷いのか!?
その瞬間、ジーニアスの頭を恐怖が支配した。
その恐怖は得体の知れないものを見た恐怖や誰かが襲ってくるという恐怖でもない、「人殺しの自分への恐怖」であった。
彼が今理解したのは、「自分が何の罪も無い少年を殺してしまった」ということだけ。
これでは、まるで自分を殺そうとしたしいなと同じじゃないか!? いや、殺したのだからもっと酷いのか!?
その瞬間、ジーニアスの頭を恐怖が支配した。
その恐怖は得体の知れないものを見た恐怖や誰かが襲ってくるという恐怖でもない、「人殺しの自分への恐怖」であった。
「わぁぁぁああああ!!」
その場にいられなくなり、彼は無我夢中で走り出した。
そこにいつもの理知的な彼はいない。
道を確かめる余裕も無い。分かれ道にぶつかってもどちらに行くか悩まない。
彼は洞窟内の通路を走り続けた。
しかし、そんな彼の暴走も突然、終焉を迎えた。
道に張られていた糸のようなものに足をつまずかせ、派手に転倒してしまったのだ。
しかし、彼の災難はこれでは終わらない。
突如、草のようなものが降ってきたかと思うと、それがどこからか火に引火し、ジーニアスの体を炎が包みはじめたのだ。
その場にいられなくなり、彼は無我夢中で走り出した。
そこにいつもの理知的な彼はいない。
道を確かめる余裕も無い。分かれ道にぶつかってもどちらに行くか悩まない。
彼は洞窟内の通路を走り続けた。
しかし、そんな彼の暴走も突然、終焉を迎えた。
道に張られていた糸のようなものに足をつまずかせ、派手に転倒してしまったのだ。
しかし、彼の災難はこれでは終わらない。
突如、草のようなものが降ってきたかと思うと、それがどこからか火に引火し、ジーニアスの体を炎が包みはじめたのだ。
これがハロルドの仕掛けた「花火」の正体であった。
彼女は、スタンに集めさせた引火性の高い草と支給品の着火器具、そして釣り糸を使って、侵入者に対する炎のトラップを作っていたのだ。
そして、ジーニアスは洞窟を走り回っている間に、運悪くその「花火」に掛かってしまったのだ……。
彼女は、スタンに集めさせた引火性の高い草と支給品の着火器具、そして釣り糸を使って、侵入者に対する炎のトラップを作っていたのだ。
そして、ジーニアスは洞窟を走り回っている間に、運悪くその「花火」に掛かってしまったのだ……。
「ぎゃぁぁあああああ!! 熱い、熱いぃぃ!!」
炎から逃れようとのた打ち回るジーニアス。
しかし、そんな行為に意味があるわけも無く、炎は彼を焼いていった。
そして、皮肉にもその炎が彼を一瞬正気に戻し、彼はその一瞬に悟った。
炎から逃れようとのた打ち回るジーニアス。
しかし、そんな行為に意味があるわけも無く、炎は彼を焼いていった。
そして、皮肉にもその炎が彼を一瞬正気に戻し、彼はその一瞬に悟った。
――あぁ、これが人を殺めた僕への断罪なのか、と。
しかし、正気を取り戻したのも束の間、ジーニアスはそのまま暗い闇へと意識を落としていった……。
【ジーニアス・セイジ 生存確認】
状態:意識不明 過度の全身火傷 正気を取り戻す
所持品:ビジャスコア アビシオンのフィギュア
第一行動方針:自分のしたことを悔いる
第二行動方針:生きていたら償いをしたい
現在地:G3洞窟内、ハロルドがトラップを仕掛けた通路
状態:意識不明 過度の全身火傷 正気を取り戻す
所持品:ビジャスコア アビシオンのフィギュア
第一行動方針:自分のしたことを悔いる
第二行動方針:生きていたら償いをしたい
現在地:G3洞窟内、ハロルドがトラップを仕掛けた通路
【カイル・デュナミス 生存確認】
状態:気絶 体が麻痺 全身に打撲、擦り傷
所持品:鍋の蓋 フォースリング ラビットシンボル
第一行動方針:父との再会
第二行動方針:リアラとの再会
第三行動方針:ロニ、ジューダス、ハロルドとの合流
現在地:G3洞窟内
状態:気絶 体が麻痺 全身に打撲、擦り傷
所持品:鍋の蓋 フォースリング ラビットシンボル
第一行動方針:父との再会
第二行動方針:リアラとの再会
第三行動方針:ロニ、ジューダス、ハロルドとの合流
現在地:G3洞窟内