小動物奮闘記
時を少し遡って、ポプラおばさんの逃避行が、リオンの登場によって終焉を迎えた頃。
彼女が斬られ、倒れる瞬間に彼女の鞄の口が開き、そこから支給品がばらまかれた。
そして当然、彼女の支給品であるクィッキーも鞄から飛び出したものの一つだった。
クィッキーは、動物の本能で起きた事を悟ると、即座にその場から離れた。
彼女が斬られ、倒れる瞬間に彼女の鞄の口が開き、そこから支給品がばらまかれた。
そして当然、彼女の支給品であるクィッキーも鞄から飛び出したものの一つだった。
クィッキーは、動物の本能で起きた事を悟ると、即座にその場から離れた。
クィッキーを小動物と侮る事無かれ。
彼は、飼い主であるメルディともどもエターニア世界を救う為に戦った、れっきとした戦士。
その脚力は半端ではない。
彼は音速を超えるような勢いで、平原を駆けていったのであった――!!
彼は、飼い主であるメルディともどもエターニア世界を救う為に戦った、れっきとした戦士。
その脚力は半端ではない。
彼は音速を超えるような勢いで、平原を駆けていったのであった――!!
――そして、現在。
クィッキーは空腹に襲われ、とぼとぼ歩いていた。
「クィ~~~……」(もはや、ここまでの命か…………)
いくら戦士といえど「腹が減っては戦はできぬ」だ。
森ならば木の実やキノコといった食料があるだろうが、現在地はだだっ広い平原。
しかも、辺りは暗く、地図を持っているはずも無いので森が何処にあるのかも分からない有様である。
クィッキー自身も食料調達を諦めかけていたが……その時だった。
動物特有の敏感な嗅覚が、食べ物の臭いを察知した。
「クィ~、クィッキィ!」(助けに船とはまさにこのこと! 駄目もとで行ってみようじゃないか!)
クィッキーは、最後の力を振り絞って、においの元へと走っていった……。
クィッキーは空腹に襲われ、とぼとぼ歩いていた。
「クィ~~~……」(もはや、ここまでの命か…………)
いくら戦士といえど「腹が減っては戦はできぬ」だ。
森ならば木の実やキノコといった食料があるだろうが、現在地はだだっ広い平原。
しかも、辺りは暗く、地図を持っているはずも無いので森が何処にあるのかも分からない有様である。
クィッキー自身も食料調達を諦めかけていたが……その時だった。
動物特有の敏感な嗅覚が、食べ物の臭いを察知した。
「クィ~、クィッキィ!」(助けに船とはまさにこのこと! 駄目もとで行ってみようじゃないか!)
クィッキーは、最後の力を振り絞って、においの元へと走っていった……。
「おいしいパンを作ろ~パン~。 生きてるパンを作ろ~パン~」
ミミーは森の中で上機嫌に窯を見ながら歌う。
ちなみに、窯はトーマが運んできた岩や石を積み上げた手作り窯だ。
今夜のメニューは、森で採れたキノコとマジカルポーチから飛び出たチーズを使ったピザ。
そして、頃合いを見計らって、窯から焼きたてのピザを取り出す。
焼き加減はバッチリで、香りもいい。
「う~ん、我ながら惚れ惚れする出来パン~」
ピザを見ながら恍惚の表情を浮かべるミミー。
そこにはパンへの異常なまでの愛情があった……。
「お~い、出来たのか~?」
そして、そんなタイミングでメガグランチャー片手に見回りをしていたトーマが戻ってきた。
「あ、丁度いいところに戻ってきたパン! 今出来たところパン!」
「おぉ! そいつぁ良かった!」
これ以上に無いほどの嬉しそうな顔をするトーマ。
そして、そんなトーマの顔を見て、自分まで嬉しくなるミミー。
二人は、バトルロワイアルの最中とは思えないような明るい夕食を始めようとしていた、が……。
ミミーは森の中で上機嫌に窯を見ながら歌う。
ちなみに、窯はトーマが運んできた岩や石を積み上げた手作り窯だ。
今夜のメニューは、森で採れたキノコとマジカルポーチから飛び出たチーズを使ったピザ。
そして、頃合いを見計らって、窯から焼きたてのピザを取り出す。
焼き加減はバッチリで、香りもいい。
「う~ん、我ながら惚れ惚れする出来パン~」
ピザを見ながら恍惚の表情を浮かべるミミー。
そこにはパンへの異常なまでの愛情があった……。
「お~い、出来たのか~?」
そして、そんなタイミングでメガグランチャー片手に見回りをしていたトーマが戻ってきた。
「あ、丁度いいところに戻ってきたパン! 今出来たところパン!」
「おぉ! そいつぁ良かった!」
これ以上に無いほどの嬉しそうな顔をするトーマ。
そして、そんなトーマの顔を見て、自分まで嬉しくなるミミー。
二人は、バトルロワイアルの最中とは思えないような明るい夕食を始めようとしていた、が……。
ガサリ――
突如、自分達のものでない異質な物音がした。
トーマはその瞬間、四星の一端を担う戦士の表情に変わった。
物音の方向を、ガジュマならではの感覚の鋭さで察知すると、音源と予測した茂みの方向に砲口を向ける。
「誰だ? こいつをぶっ放されたくなければ姿を現しやがれ!」
トーマの脅し文句につられてか、ガサガサという物音がまたしてくる。
そして、茂みから出てきたのは小さな青色の生物、クィッキーだった。
「クィッキ~」(美味そうな臭いがすると思ったら、やっぱりアタリだったみたいだな)
トーマは正体を現したそれの拍子抜けし、砲口を下へ向ける。
「はぁ~。ったく、驚かせやがって……。って、おいミミー、どうした?」
トーマがミミーの方を向くと彼女は、その小動物をずっと凝視していた。
「クィッキィ?」(おや? お嬢さん、そんな目をしてどうしたんだい?)
そして、クィッキーが首を傾げる仕草をした直後、ミミーはクィッキーに飛びついた!!
「かかか、かぁいいパン~~~~~!! お持ち帰りパン~~!!」
「ククク、クィッキ~~!!」(ちょっとちょっとお嬢さん! そんなところを触らないでくださるなって!)
目をうっとりとさせ、抱き上げたクィッキーを撫で回すミミー。
そして、トーマはそれを見て呆然としてしまう。
「尻尾がフサフサだパン~~! はぅ~~パン~~」
「クィ~~……」(あ~、も~どうにでもなれってんだ……)
ミミーはしばらく、クィッキーを抱きかかえ、色々と触って楽しんでいた……。
トーマはその瞬間、四星の一端を担う戦士の表情に変わった。
物音の方向を、ガジュマならではの感覚の鋭さで察知すると、音源と予測した茂みの方向に砲口を向ける。
「誰だ? こいつをぶっ放されたくなければ姿を現しやがれ!」
トーマの脅し文句につられてか、ガサガサという物音がまたしてくる。
そして、茂みから出てきたのは小さな青色の生物、クィッキーだった。
「クィッキ~」(美味そうな臭いがすると思ったら、やっぱりアタリだったみたいだな)
トーマは正体を現したそれの拍子抜けし、砲口を下へ向ける。
「はぁ~。ったく、驚かせやがって……。って、おいミミー、どうした?」
トーマがミミーの方を向くと彼女は、その小動物をずっと凝視していた。
「クィッキィ?」(おや? お嬢さん、そんな目をしてどうしたんだい?)
そして、クィッキーが首を傾げる仕草をした直後、ミミーはクィッキーに飛びついた!!
「かかか、かぁいいパン~~~~~!! お持ち帰りパン~~!!」
「ククク、クィッキ~~!!」(ちょっとちょっとお嬢さん! そんなところを触らないでくださるなって!)
目をうっとりとさせ、抱き上げたクィッキーを撫で回すミミー。
そして、トーマはそれを見て呆然としてしまう。
「尻尾がフサフサだパン~~! はぅ~~パン~~」
「クィ~~……」(あ~、も~どうにでもなれってんだ……)
ミミーはしばらく、クィッキーを抱きかかえ、色々と触って楽しんでいた……。
突然の来訪者によって少し遅れた夕食。
そこには、一人……いや一匹が増えていた。
「さぁ、クィッキー! 小生のピザを食べるパン!」
「クィ~♪」(かたじけないねぇ、お嬢さん。……お、こいつぁ美味いよ!)
いつの間にか、クィッキーと名付けているミミー。
そして、そんなミミーを見て苦笑するトーマ。
「ちゃっかりしてるぜ、こいつも。まんまとミミーのパンにありつけるんだからなぁ」
「クィッキ~」(旦那も楽しそうにしてると所に割り込んで悪かったよ。いつかこの恩は返してやるからよぉ)
すっかり場になじんでいるクィッキー。
そして夕食も終わりかけていた時、ミミーはトーマに尋ねた。
「牛さん、牛さん! クィッキーを連れてってもいいパン?」
ミミーはクィッキーを抱きかかえ、懇願の目でトーマを見つめる。
本来なら、足手まといになりそうな物は切り捨てていくような性格のトーマであったが、ミミーと出会ってからは少し変わった。
彼はミミーの問いかけに大きく頷いた。
「あぁ。お前がそうしたいなら、俺は反対しないぜ」
「牛さん、ありがとうパン~~!」
「クィッキ~」(旦那、感謝するぜ!)
そこには、一人……いや一匹が増えていた。
「さぁ、クィッキー! 小生のピザを食べるパン!」
「クィ~♪」(かたじけないねぇ、お嬢さん。……お、こいつぁ美味いよ!)
いつの間にか、クィッキーと名付けているミミー。
そして、そんなミミーを見て苦笑するトーマ。
「ちゃっかりしてるぜ、こいつも。まんまとミミーのパンにありつけるんだからなぁ」
「クィッキ~」(旦那も楽しそうにしてると所に割り込んで悪かったよ。いつかこの恩は返してやるからよぉ)
すっかり場になじんでいるクィッキー。
そして夕食も終わりかけていた時、ミミーはトーマに尋ねた。
「牛さん、牛さん! クィッキーを連れてってもいいパン?」
ミミーはクィッキーを抱きかかえ、懇願の目でトーマを見つめる。
本来なら、足手まといになりそうな物は切り捨てていくような性格のトーマであったが、ミミーと出会ってからは少し変わった。
彼はミミーの問いかけに大きく頷いた。
「あぁ。お前がそうしたいなら、俺は反対しないぜ」
「牛さん、ありがとうパン~~!」
「クィッキ~」(旦那、感謝するぜ!)
こうして、ミミー&トーマ一行に新たな仲間が加わったのであった。
そう。それは、殺し合いが行われているとは思えないほど平穏な夜のひと時であった…………。
そう。それは、殺し合いが行われているとは思えないほど平穏な夜のひと時であった…………。
【ミミー・ブレッド 生存確認】
状態:健康 クィッキーを仲間にして嬉しい
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム 金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ クィッキー
第一行動方針:クィッキーを愛でる
第二行動方針:今後の事を考える
状態:健康 クィッキーを仲間にして嬉しい
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム 金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ クィッキー
第一行動方針:クィッキーを愛でる
第二行動方針:今後の事を考える
【トーマ 生存確認】
状態:健康(傷、こぶは回復)
所持品:メガグランチャー ライフボトル
第一行動方針:ミミーを守りぬく
第二行動方針:今後の事を考える
状態:健康(傷、こぶは回復)
所持品:メガグランチャー ライフボトル
第一行動方針:ミミーを守りぬく
第二行動方針:今後の事を考える
現在地:G6森エリア