「どうしてこんな事に……」
見知らぬ土地である、バトルロワイアルの会場に降り立ったマーテルは嘆いた。
大いなる実りを守る為に己を犠牲にした彼女は、そこで死ぬ筈であった。
彼女もそれを自覚し、死を覚悟していたのだが。
目を覚ました彼女が目にしたのは見知らぬ場所。
横では弟であるミトスが「姉さま」と嬉しそうに泣きついていた。
奇跡的に助かり、弟と生きて再会出来た事を喜んでいたのも束の間…自分達はこのゲームに招かれた参加者だと知らされたのだ。
皮肉な事に、そのゲームでは再会したばかりの弟やかつて契りを交わした恋人、弟と同じ年代の少年少女、更にはそれよりも幼いと思われ
大いなる実りを守る為に己を犠牲にした彼女は、そこで死ぬ筈であった。
彼女もそれを自覚し、死を覚悟していたのだが。
目を覚ました彼女が目にしたのは見知らぬ場所。
横では弟であるミトスが「姉さま」と嬉しそうに泣きついていた。
奇跡的に助かり、弟と生きて再会出来た事を喜んでいたのも束の間…自分達はこのゲームに招かれた参加者だと知らされたのだ。
皮肉な事に、そのゲームでは再会したばかりの弟やかつて契りを交わした恋人、弟と同じ年代の少年少女、更にはそれよりも幼いと思われ
る子供など何の怨みも、面識の無い人までも殺さなければいけないと言う。
(ミトスやあの人が心配ね…早く合流しましょう)
まずはミトスやユアン、クラトスと言った仲間達と合流する。
慈愛に満ち、種族の差別の無い世界を作ろうと戦争を止めるために身を尽くした彼女には人を殺める事も、
ましてやこんな意味の無い殺戮ゲームを見過ごすわけにもいかない。
彼らなら、自分と同じくこのゲームに不満を感じているはず。
ましてやこんな意味の無い殺戮ゲームを見過ごすわけにもいかない。
彼らなら、自分と同じくこのゲームに不満を感じているはず。
目的はただ一つ、大きな犠牲を出す前にこのゲームを止める。
ミクトランに命を握られていると言えど、きっと何かしら助かる方法はある筈だ。
今までも、幾度と無く苦難を乗り越えてきたのだ。
例え大きな壁でも、自分達が力をあわせれば乗り越えられると彼女は信じていた。
ミクトランに命を握られていると言えど、きっと何かしら助かる方法はある筈だ。
今までも、幾度と無く苦難を乗り越えてきたのだ。
例え大きな壁でも、自分達が力をあわせれば乗り越えられると彼女は信じていた。
しかし、こんな状況に投げ込まれてしまったのだ。
気が狂ってしまった人も少なからず居るだろう。
ルール説明の最中に一人の男性を殺害した同族と思われる男も恐ろしい。
そういった者達に襲われてはいないか…仲間達も歴戦を生き残った戦士と言えど、彼女は不安でいっぱいだった。
また、仲間と合流する前に自分もそう言った危機に晒される可能性も十分有る。
気が狂ってしまった人も少なからず居るだろう。
ルール説明の最中に一人の男性を殺害した同族と思われる男も恐ろしい。
そういった者達に襲われてはいないか…仲間達も歴戦を生き残った戦士と言えど、彼女は不安でいっぱいだった。
また、仲間と合流する前に自分もそう言った危機に晒される可能性も十分有る。
仲間と合流する前はなるべく、無駄な戦闘や危険人物との接触は避けたい所。
支給品の中に、人目を避けれる道具などが有ればいいのだが。
鞄の中を漁ると、まず出てきたのは何の変哲のない双眼鏡。
試しに覗いてみると、遠くに森と更に奥に大きな建物が見えた。
コンパスや地図と照らし合わせてみるに、現在地が地図で言うAの7辺りの地点だと言う事がわかった。
支給品の中に、人目を避けれる道具などが有ればいいのだが。
鞄の中を漁ると、まず出てきたのは何の変哲のない双眼鏡。
試しに覗いてみると、遠くに森と更に奥に大きな建物が見えた。
コンパスや地図と照らし合わせてみるに、現在地が地図で言うAの7辺りの地点だと言う事がわかった。
もう一つ、鞄から出てきたのはまるで血塗りのように赤く、奇妙な形状をしている短刀。
(何かしら…とても嫌な感じがする…)
その短刀からはただならぬ邪気が放たれており、その気味の悪さからすぐに鞄の中に戻してしまった。
最後に取り出されたのは透明感の有る青色をしたマント。
アクアマントだ。
水や氷といった術を使ってくる者が居るかは定かではないが、
無いよりは良いと思いそのマントをまとうと、彼女はゆっくりと歩き出した。
海の近くと言う事もあり、潮風が翠色の髪をすり抜けていく。
アクアマントだ。
水や氷といった術を使ってくる者が居るかは定かではないが、
無いよりは良いと思いそのマントをまとうと、彼女はゆっくりと歩き出した。
海の近くと言う事もあり、潮風が翠色の髪をすり抜けていく。
10分ほど歩いた地点で、ふと彼女の足が止まった。
慌てて近くの岩陰に隠れると、恐る恐る向こうの様子を窺う。
少し奥に、誰かが倒れている。
慌てて近くの岩陰に隠れると、恐る恐る向こうの様子を窺う。
少し奥に、誰かが倒れている。
(…ミトス!?)
かすかに見える金色の髪に、弟の面影を見る。
しかし、よく見ると別人のようだ。
服からするに女性であろう。
血も流れておらず、服も乱れて居ないため何者かと争った訳では無さそうだ。
しかし、よく見ると別人のようだ。
服からするに女性であろう。
血も流れておらず、服も乱れて居ないため何者かと争った訳では無さそうだ。
(生きているのかしら…でも、あんな所で倒れていては危険だわ)
近くに行って確認したいところでは有るが、相手がどんな人物かはわからない。
しかし、そのまま放って置く訳にもいかない。
マーテルはどうすれば良いのか解らず、その場に暫し留まる事となった。
しかし、そのまま放って置く訳にもいかない。
マーテルはどうすれば良いのか解らず、その場に暫し留まる事となった。
【マーテル 生存確認】
所持品:双眼鏡 邪剣ファフニール アクアマント
現在位置:A7の海沿い
思考:海沿いに倒れているシャーリィが気にかかる
第一行動方針:ミトス、ユアン、クラトスとの合流(なるべく戦闘を避け、ミトスとの合流を最優先)
第二行動方針:このゲームをやめさせる
【シャーリィ 生存確認】
所持品:???? ???? ????
現在位置:A7の海沿い
状態:潮風に当てられ、気を失っている
行動方針:不明
所持品:双眼鏡 邪剣ファフニール アクアマント
現在位置:A7の海沿い
思考:海沿いに倒れているシャーリィが気にかかる
第一行動方針:ミトス、ユアン、クラトスとの合流(なるべく戦闘を避け、ミトスとの合流を最優先)
第二行動方針:このゲームをやめさせる
【シャーリィ 生存確認】
所持品:???? ???? ????
現在位置:A7の海沿い
状態:潮風に当てられ、気を失っている
行動方針:不明