Invitation to the inferno
かえりたい。
ティトレイ・クロウはその一心で、自らの主から受け取った袋の中身を蒔いた。
かえりたい。
その種は、ファラ・エルステッドの遺志のもと集った、戦士達の家の周りに蒔かれた。
かえりたい。
主の命ずるがままに、ティトレイは蒔いた種に、自らの「樹」のフォルスを施す。
かえりたい。
ティトレイの「樹」のフォルスを受けた種は、たちまちのうちに発芽する。伸び始めた芽はあっという間に家の外壁に絡みつき、扉を、窓を、封じ込める。
かえりたい。
誰かが内側から扉を叩いたらしい。けれども、伸びた芽は蔓のように扉を十重二十重に食い込み、生半の攻撃では扉を破ることを許さない。
フォルスによって生み出されたものは、フォルスによってしか壊すことは出来ない。フォルス使いにとっては、常識である。
すなわち、フォルスの火で炙りでもしなければ、この蔓を切ることは不可能。さもなくば、ティトレイの主人たる男の放つ、魔術の火か。
家自体が崩壊しかねないほどの、強大な術技を放つのも手かもしれない。
だが、内側の人間は、よほど切羽詰らねば、そんな乾坤一擲の手は用いるまい。どの道、これで中の人間は、事実上幽閉したも同然。
育ち切った芽は、今や家全体に絡みつき、亡霊屋敷のような様相さえ呈している。だがその蔓の強靭さを思えば、この家は巨木の幹に埋め込まれたようなもの。
内側からでも外側からでも、この蔓のヴェールを破ることは、巨木を切り倒すに等しい力を要する。
それも、フォルスや魔術という名の鋸を使わねば、傷つけることさえ厳しい巨木である。
仕事を終えたティトレイは、ゆっくりとその建物に背を向ける。これが終わったら帰って来い。それが、主人から命じられた用事であった。
家に背を向けたティトレイの後ろで、ぴちゃりという音が響いた。それは、繁茂した蔓から垂れた、液体の音。
若干黄色がかっていて、しかもギトギトしている。これを地面に撒いて誰かをその上で歩かせれば、転ばせることも可能だろう。
今は亡き緑髪の少女、ファラがそれを見たなら、しばらくは買い出しの必要がないと大喜びしていたかもしれない。
その黄色い液体は、油であった。
家からゆっくりと離れるティトレイの鼻先を、いくつかの火球がかすめて飛ぶ。
魔術「ファイアボール」。若干拡散気味に放たれた火球は、家の何箇所かにに命中し、そこから火の手が上がる。
地面に垂れた油にも「ファイアボール」の炎は飛び火し、油の水溜りの上では、1つの炎が不気味に揺らめいていた。
ティトレイ・クロウはその一心で、自らの主から受け取った袋の中身を蒔いた。
かえりたい。
その種は、ファラ・エルステッドの遺志のもと集った、戦士達の家の周りに蒔かれた。
かえりたい。
主の命ずるがままに、ティトレイは蒔いた種に、自らの「樹」のフォルスを施す。
かえりたい。
ティトレイの「樹」のフォルスを受けた種は、たちまちのうちに発芽する。伸び始めた芽はあっという間に家の外壁に絡みつき、扉を、窓を、封じ込める。
かえりたい。
誰かが内側から扉を叩いたらしい。けれども、伸びた芽は蔓のように扉を十重二十重に食い込み、生半の攻撃では扉を破ることを許さない。
フォルスによって生み出されたものは、フォルスによってしか壊すことは出来ない。フォルス使いにとっては、常識である。
すなわち、フォルスの火で炙りでもしなければ、この蔓を切ることは不可能。さもなくば、ティトレイの主人たる男の放つ、魔術の火か。
家自体が崩壊しかねないほどの、強大な術技を放つのも手かもしれない。
だが、内側の人間は、よほど切羽詰らねば、そんな乾坤一擲の手は用いるまい。どの道、これで中の人間は、事実上幽閉したも同然。
育ち切った芽は、今や家全体に絡みつき、亡霊屋敷のような様相さえ呈している。だがその蔓の強靭さを思えば、この家は巨木の幹に埋め込まれたようなもの。
内側からでも外側からでも、この蔓のヴェールを破ることは、巨木を切り倒すに等しい力を要する。
それも、フォルスや魔術という名の鋸を使わねば、傷つけることさえ厳しい巨木である。
仕事を終えたティトレイは、ゆっくりとその建物に背を向ける。これが終わったら帰って来い。それが、主人から命じられた用事であった。
家に背を向けたティトレイの後ろで、ぴちゃりという音が響いた。それは、繁茂した蔓から垂れた、液体の音。
若干黄色がかっていて、しかもギトギトしている。これを地面に撒いて誰かをその上で歩かせれば、転ばせることも可能だろう。
今は亡き緑髪の少女、ファラがそれを見たなら、しばらくは買い出しの必要がないと大喜びしていたかもしれない。
その黄色い液体は、油であった。
家からゆっくりと離れるティトレイの鼻先を、いくつかの火球がかすめて飛ぶ。
魔術「ファイアボール」。若干拡散気味に放たれた火球は、家の何箇所かにに命中し、そこから火の手が上がる。
地面に垂れた油にも「ファイアボール」の炎は飛び火し、油の水溜りの上では、1つの炎が不気味に揺らめいていた。
「…予定通りだ」
デミテルは、「ファイアボール」が宿らせた火を見て、どこか事務的に呟いた。
デミテルは左手の中で、ティトレイにも持たせた、とある植物の種をもてあそんでいる。この種の表面も、少し油っこい。
その種はすなわち、アブラナの仲間に属する、とある植物のもの。
この島には、見たこともないような植物も多く自生しているが、一部はデミテルが西の孤島での暮らしのさなか、本草学の書物で見たものもある。
おそらくこの島は、多くの世界から切り取られた、世界のかけらのようなものを集め、何らかの方法でそれらを混ぜ合わせて作ったのだろう。
明らかにアセリアの地にはありえない植物と、そしてアセリアの植物があわせて自生しているところから、デミテルはそんな説明を打ち立てていた。
だが、今は別にこの島の成り立ちなど重要な事項ではない。
重要なのは、こうしてアブラナの種子を手にし、そして自らの手駒には、植物を操る力を持つ者がいたということ。
それこそが、この作戦を成り立たせているのだ。
ティトレイの力…「樹」のフォルスでこのアブラナの種子を繁茂させ、そしてその芽で屋敷を覆う。それが、デミテルの立てた作戦。
彼の本草学の知識と、ティトレイの力への洞察に誤りはなく、繁茂したアブラナには、油がぎっちりと詰まっていた。
あとはその油に火を点ければ、家の中の人間を閉じ込めて焼き殺せる、即席の猛火の牢屋が出来上がる。
獲物を確実に、しかも少ない労力と危険で葬れる策だ。
だが、デミテルはそこに、更なる駄目押しを放つことを決めていた。
低い声で魔術を詠唱するデミテル。魔術の心得があるものならば、その魔術は風を司る韻律を、多く含んでいることに気付けたはずだ。
デミテルが今度引き出していた知識は、錬金術。錬金術もまた、彼が西の孤島で独学していた学問であったのだ。
錬金術師の間では、次のことは常識とされている。
通常の火は、大気の中に含まれる不可視の粒子を吸収し、あのように熱く燃え上がる。
その粒子の名は「燃素」…すなわち「フロギストン」とも言うが、火は大気のフロギストンを吸収することで、燃え上がるのである。
デミテルが今紡いでいる魔術は、その大気のフロギストンを凝縮する魔術。これを屋敷に向け、放つのだ。
デミテルも暇を見て、以下の実験を行ったことがある。すなわち、大気中のフロギストンを凝縮し、それを燃えている火に放つ実験を。
フロギストンを過剰に供給された火は、普段のそれを遥かに越える勢いで燃え上がるのだ。
錬金術の先達の記述に間違いはなく、デミテルが暖炉にくべていた薪は、爆発的に燃え上がりたちどころに消し炭と化してしまった。
しかもその時の炎は高温で、それにさらされれば打ち上げられた鋼鉄でさえ、どろどろに融かしてしまう。
数日の実験を通じて得られたその結果を自らの書に記したことを、デミテルは今も正確に覚えている。
デミテルは、「ファイアボール」が宿らせた火を見て、どこか事務的に呟いた。
デミテルは左手の中で、ティトレイにも持たせた、とある植物の種をもてあそんでいる。この種の表面も、少し油っこい。
その種はすなわち、アブラナの仲間に属する、とある植物のもの。
この島には、見たこともないような植物も多く自生しているが、一部はデミテルが西の孤島での暮らしのさなか、本草学の書物で見たものもある。
おそらくこの島は、多くの世界から切り取られた、世界のかけらのようなものを集め、何らかの方法でそれらを混ぜ合わせて作ったのだろう。
明らかにアセリアの地にはありえない植物と、そしてアセリアの植物があわせて自生しているところから、デミテルはそんな説明を打ち立てていた。
だが、今は別にこの島の成り立ちなど重要な事項ではない。
重要なのは、こうしてアブラナの種子を手にし、そして自らの手駒には、植物を操る力を持つ者がいたということ。
それこそが、この作戦を成り立たせているのだ。
ティトレイの力…「樹」のフォルスでこのアブラナの種子を繁茂させ、そしてその芽で屋敷を覆う。それが、デミテルの立てた作戦。
彼の本草学の知識と、ティトレイの力への洞察に誤りはなく、繁茂したアブラナには、油がぎっちりと詰まっていた。
あとはその油に火を点ければ、家の中の人間を閉じ込めて焼き殺せる、即席の猛火の牢屋が出来上がる。
獲物を確実に、しかも少ない労力と危険で葬れる策だ。
だが、デミテルはそこに、更なる駄目押しを放つことを決めていた。
低い声で魔術を詠唱するデミテル。魔術の心得があるものならば、その魔術は風を司る韻律を、多く含んでいることに気付けたはずだ。
デミテルが今度引き出していた知識は、錬金術。錬金術もまた、彼が西の孤島で独学していた学問であったのだ。
錬金術師の間では、次のことは常識とされている。
通常の火は、大気の中に含まれる不可視の粒子を吸収し、あのように熱く燃え上がる。
その粒子の名は「燃素」…すなわち「フロギストン」とも言うが、火は大気のフロギストンを吸収することで、燃え上がるのである。
デミテルが今紡いでいる魔術は、その大気のフロギストンを凝縮する魔術。これを屋敷に向け、放つのだ。
デミテルも暇を見て、以下の実験を行ったことがある。すなわち、大気中のフロギストンを凝縮し、それを燃えている火に放つ実験を。
フロギストンを過剰に供給された火は、普段のそれを遥かに越える勢いで燃え上がるのだ。
錬金術の先達の記述に間違いはなく、デミテルが暖炉にくべていた薪は、爆発的に燃え上がりたちどころに消し炭と化してしまった。
しかもその時の炎は高温で、それにさらされれば打ち上げられた鋼鉄でさえ、どろどろに融かしてしまう。
数日の実験を通じて得られたその結果を自らの書に記したことを、デミテルは今も正確に覚えている。
ちょうどそのとき、デミテルは大気のフロギストンを凝縮し終えた。いける。この量ならば。
デミテルは両の手をかざし、フロギストンの風を吹かせる。風とは言っても、そよ風よりわずかに強いという程度。
だが、家に放たれた弱い火を、煉獄の業火に育て上げるには十分過ぎるほどには、その風は「強烈」であった。
フロギストンの風が火に達した瞬間、ちっぽけな火はたちどころに膨れ上がった。
ぼうん! 空気が一気に膨らみ上がる音と共に、放たれた火はたちまちに家を囲む。
フロギストンの風に後押しされた猛火…魔術により生み出された炎は、ティトレイの繁茂させた蔓を…蔓の含む油を火種とし、赤々と燃える。
これで、中の人間の運命は決したも同然。火が回り始めていることに気付いたとしても、気付いた頃にはもう遅い。
すでに火は、消火できないほどに広がっているのだ。
もちろん、魔術「タイダルウェーブ」あたりを用いれば、崩れる家の瓦礫ごと炎を吹き飛ばし、強引に消火することも不可能ではないかもしれない。
だが、家の中の空気のもとで、そんな真似は出来るまい。
家の中の空気もやがて高熱を帯びる。おまけに家の中には、熱の逃げ場もない。
そして、魔術の行使には、発声を伴う呼吸が必要となる。
肺が火傷するほどの高熱の空気を呼吸するなど、進んで行おうとする愚か者はいるまい。
おまけに、この火事を消火できるほどの高等魔術にはかなり長時間の詠唱がいる。
詠唱を終えるまで、何度呼吸で肺を高熱の空気にさらさねばならないか、想像するだに馬鹿馬鹿しいだろう。
更に。時間が経てば、家の中には「死の空気」が充満する。
錬金術で「死の空気」と言えば、炎の燃焼でフロギストンを奪われた空気を指す。
この空気は呼吸には適さず、逆にその中に長時間さらされれば、生き物は息が詰まって窒息死する。
デミテルの推測では、あの家の中の空気から、フロギストンが失せるまであと数分。
そしていかな歴戦の勇者でも、「死の空気」に耐えられる時間は、5分もあるまい。
結論としては、あの中にいる人間に与えられた時間は、どんなに長く見積もっても10分。
10分を過ぎてもこの家からの脱出に成功せねば、中の人間は確実に灼熱地獄の中で絶命する。そのときにはすでに絶命している。
デミテルは両の手をかざし、フロギストンの風を吹かせる。風とは言っても、そよ風よりわずかに強いという程度。
だが、家に放たれた弱い火を、煉獄の業火に育て上げるには十分過ぎるほどには、その風は「強烈」であった。
フロギストンの風が火に達した瞬間、ちっぽけな火はたちどころに膨れ上がった。
ぼうん! 空気が一気に膨らみ上がる音と共に、放たれた火はたちまちに家を囲む。
フロギストンの風に後押しされた猛火…魔術により生み出された炎は、ティトレイの繁茂させた蔓を…蔓の含む油を火種とし、赤々と燃える。
これで、中の人間の運命は決したも同然。火が回り始めていることに気付いたとしても、気付いた頃にはもう遅い。
すでに火は、消火できないほどに広がっているのだ。
もちろん、魔術「タイダルウェーブ」あたりを用いれば、崩れる家の瓦礫ごと炎を吹き飛ばし、強引に消火することも不可能ではないかもしれない。
だが、家の中の空気のもとで、そんな真似は出来るまい。
家の中の空気もやがて高熱を帯びる。おまけに家の中には、熱の逃げ場もない。
そして、魔術の行使には、発声を伴う呼吸が必要となる。
肺が火傷するほどの高熱の空気を呼吸するなど、進んで行おうとする愚か者はいるまい。
おまけに、この火事を消火できるほどの高等魔術にはかなり長時間の詠唱がいる。
詠唱を終えるまで、何度呼吸で肺を高熱の空気にさらさねばならないか、想像するだに馬鹿馬鹿しいだろう。
更に。時間が経てば、家の中には「死の空気」が充満する。
錬金術で「死の空気」と言えば、炎の燃焼でフロギストンを奪われた空気を指す。
この空気は呼吸には適さず、逆にその中に長時間さらされれば、生き物は息が詰まって窒息死する。
デミテルの推測では、あの家の中の空気から、フロギストンが失せるまであと数分。
そしていかな歴戦の勇者でも、「死の空気」に耐えられる時間は、5分もあるまい。
結論としては、あの中にいる人間に与えられた時間は、どんなに長く見積もっても10分。
10分を過ぎてもこの家からの脱出に成功せねば、中の人間は確実に灼熱地獄の中で絶命する。そのときにはすでに絶命している。
中で第三勢力の何者かが暴れているようだが、この策にまとめて嵌める事が出来た以上、そいつもまとめて葬り去れるはず。
葬り去れなければ、また何らかの策を講ずればいい。
例え万が一、この場にいる全員が生還したとしても、団結しつつあった一同に、疑心暗鬼の火種を撒けた事。それだけでも、この策に意味はある。
デミテルは、家全体に炎が回ったことを確かめてから、その場を立った。ティトレイもまた、それに倣う。
とりあえずデミテルは、この村を去ることに決めた。自らの策のための布石を完遂させた以上、ここにこれ以上いる意味はあるまい。
ダオスにけしかけたクレスの様子を見たのち、素早くこの村を離脱する。
だが、もし自ら窮地に陥らず、利だけをさらえる目算が立ったのであれば、少しばかり手助けをしていくのもいいだろう。
一応クレスには落ち合う地点を事前に知らせてある。無事生還できれば、そこで落ち合えるだろう。
クレスは拾ったとき、ボロボロの状態だった。
もとより傷だらけのクレスは、ダオスを潰すための捨て駒と割り切ってけしかけてみたが、回収できればそれもまたよし。
問題は、どれだけ安全に漁夫の利をさらうことが出来るか。デミテルの判断基準は、全てその一点に集約されていた。
黒い外套を舞わせながら、デミテルは言う。
「…行くぞ、ティトレイ」
「…うん、わかった」
ティトレイの返事を受けるが早いか、デミテルは可能な限り物陰に隠れながら、村の南側に向かう。
ちょうど南側からなら、ダオスとクレスの様子も見ることが出来るし、何より南側のルートは、脱出の最短経路だからだ。
デミテルと、そしてティトレイが去ったとき。
そこには煉獄と化した家のみが残された。
煉獄への招待状。それが、デミテルが中の4名に知られざる内に差し出した、一通の手紙であった。
葬り去れなければ、また何らかの策を講ずればいい。
例え万が一、この場にいる全員が生還したとしても、団結しつつあった一同に、疑心暗鬼の火種を撒けた事。それだけでも、この策に意味はある。
デミテルは、家全体に炎が回ったことを確かめてから、その場を立った。ティトレイもまた、それに倣う。
とりあえずデミテルは、この村を去ることに決めた。自らの策のための布石を完遂させた以上、ここにこれ以上いる意味はあるまい。
ダオスにけしかけたクレスの様子を見たのち、素早くこの村を離脱する。
だが、もし自ら窮地に陥らず、利だけをさらえる目算が立ったのであれば、少しばかり手助けをしていくのもいいだろう。
一応クレスには落ち合う地点を事前に知らせてある。無事生還できれば、そこで落ち合えるだろう。
クレスは拾ったとき、ボロボロの状態だった。
もとより傷だらけのクレスは、ダオスを潰すための捨て駒と割り切ってけしかけてみたが、回収できればそれもまたよし。
問題は、どれだけ安全に漁夫の利をさらうことが出来るか。デミテルの判断基準は、全てその一点に集約されていた。
黒い外套を舞わせながら、デミテルは言う。
「…行くぞ、ティトレイ」
「…うん、わかった」
ティトレイの返事を受けるが早いか、デミテルは可能な限り物陰に隠れながら、村の南側に向かう。
ちょうど南側からなら、ダオスとクレスの様子も見ることが出来るし、何より南側のルートは、脱出の最短経路だからだ。
デミテルと、そしてティトレイが去ったとき。
そこには煉獄と化した家のみが残された。
煉獄への招待状。それが、デミテルが中の4名に知られざる内に差し出した、一通の手紙であった。
【デミテル 生存確認】
状態:TP30%消費
所持品:ミスティシンボル、ストロー、金属バット
第一行動方針:ダオス打倒計画の決行
第二行動方針:可能な限り戦力を削ぐ
第三行動方針:危険と見れば逃走する
現在位置:C3村 屋外。南部へ移動中
状態:TP30%消費
所持品:ミスティシンボル、ストロー、金属バット
第一行動方針:ダオス打倒計画の決行
第二行動方針:可能な限り戦力を削ぐ
第三行動方針:危険と見れば逃走する
現在位置:C3村 屋外。南部へ移動中
【ティトレイ・クロウ 生存確認】
状態:感情喪失、TP中消費
所持品:フィートシンボル、メンタルバングル、バトルブック
基本行動方針:かえりたい
第一行動方針:デミテルの指示通りに行動する
現在位置:C3村 屋外。南部へ移動中
状態:感情喪失、TP中消費
所持品:フィートシンボル、メンタルバングル、バトルブック
基本行動方針:かえりたい
第一行動方針:デミテルの指示通りに行動する
現在位置:C3村 屋外。南部へ移動中