続く世界は永久(とこしえ)に
サンダーブレイドを喰らっていたロイドはダメージを残し、ほぼ痺れが治っている状態にまでもってこれた。
だが依然として室内の状態は最悪のものだ。
ミトスはリッドを睨み、リッドは困惑している。先程の様子からどうやら今は外に出られなくなっているらしい。
つまり、密室。
たまらず状況を打開するためにロイドは叫んだ。
「おいお前ら!今はそんなことやってる場合じゃ…」
「うぁ…」
その時、不意にリッドとミトスの対峙している反対側からうめき声がした、紛れも無いそれは、メルディの自身の声。
「メルディ!?」
たまらずリッドが叫ぶ。もしかして正気に戻ったのかと言う淡い希望を含めた呼びかけだったのだが。
『なんだこの娘…器としては未完成ではないか』
すぐさま二重の声にしてその希望は崩れた。
器が未完成というのは、確かにメルディには闇の極光術の資質はあったのだが、肉体的な問題で闇の力を受けきれないと言う点にあった。
リッドは苦虫を潰したような顔でメルディを見据える。
「くそ…やっぱり駄目なのか!?どうにもならないのかよ!」
叫ぶリッドをよそに一歩前に出るミトス。
その両手には剣。明らかな戦闘の構え。
「ごちゃごちゃうるさいよ。こいつを黙らせるには最初から一つしか方法はないのさ」
メルディを睨むミトス。その瞳には確かに相手への敵意が感じられた。
『貴様も愚かだな…この不完全な世界に放り込まれてのうのうと生きておる。絶対的な力があるというのに』
ネレイドは自分を睨む少年に話し掛ける。
ミトスは少し眉を動かし、睨む眼光を一層強くした。
こいつはどうやら僕の力に気付いているようだな…。確かにこの世界じゃまともに姿を変えられないし、ましてや変える為の力や条件すら揃っていない。
だがその気になれば本当の力を出すことだって出来るんだ。だが、
「お前に言われる筋合いはないよ。この力は姉さまだけのものだからね」
『ふん…創造の源もこの異様な世界ではまともに出せぬ』
言ってネレイドは天井に届くように、そう錯覚させるオーラを手に纏って
頭上に掲げた。
『不快だ』
「あああぁああ!!」
メルディが叫ぶ。その声は明らかな苦しみの訴え。
そう、メルディは苦しんでいるのである。
だが依然として室内の状態は最悪のものだ。
ミトスはリッドを睨み、リッドは困惑している。先程の様子からどうやら今は外に出られなくなっているらしい。
つまり、密室。
たまらず状況を打開するためにロイドは叫んだ。
「おいお前ら!今はそんなことやってる場合じゃ…」
「うぁ…」
その時、不意にリッドとミトスの対峙している反対側からうめき声がした、紛れも無いそれは、メルディの自身の声。
「メルディ!?」
たまらずリッドが叫ぶ。もしかして正気に戻ったのかと言う淡い希望を含めた呼びかけだったのだが。
『なんだこの娘…器としては未完成ではないか』
すぐさま二重の声にしてその希望は崩れた。
器が未完成というのは、確かにメルディには闇の極光術の資質はあったのだが、肉体的な問題で闇の力を受けきれないと言う点にあった。
リッドは苦虫を潰したような顔でメルディを見据える。
「くそ…やっぱり駄目なのか!?どうにもならないのかよ!」
叫ぶリッドをよそに一歩前に出るミトス。
その両手には剣。明らかな戦闘の構え。
「ごちゃごちゃうるさいよ。こいつを黙らせるには最初から一つしか方法はないのさ」
メルディを睨むミトス。その瞳には確かに相手への敵意が感じられた。
『貴様も愚かだな…この不完全な世界に放り込まれてのうのうと生きておる。絶対的な力があるというのに』
ネレイドは自分を睨む少年に話し掛ける。
ミトスは少し眉を動かし、睨む眼光を一層強くした。
こいつはどうやら僕の力に気付いているようだな…。確かにこの世界じゃまともに姿を変えられないし、ましてや変える為の力や条件すら揃っていない。
だがその気になれば本当の力を出すことだって出来るんだ。だが、
「お前に言われる筋合いはないよ。この力は姉さまだけのものだからね」
『ふん…創造の源もこの異様な世界ではまともに出せぬ』
言ってネレイドは天井に届くように、そう錯覚させるオーラを手に纏って
頭上に掲げた。
『不快だ』
「あああぁああ!!」
メルディが叫ぶ。その声は明らかな苦しみの訴え。
そう、メルディは苦しんでいるのである。
「「メルディ!?」」
リッドとロイドが同時に叫ぶ。
メルディの様子がおかしい。ただそれだけは二人にも理解できた。
『この器も直使い物にならなくなる…そうなる前に闇の力をとくと見せてやろう』
ネレイドの遥か頭上に、闇が広がる。
天井のハズだった二回との隔たりは闇によってその役割を無にしていた。
「この力は…!」
リッドは一人驚愕の色を顔に浮かべる。ミトスとロイドは未だに状況が掴めないでいた。
「なんだ!?天井が無くなってる!?」
「お前、一体何をする気だ!」
二人は己の思うままに叫ぶ。
だがネレイドはその返答のつもりで一つの剣を出現させた。
その闇の剣は、頭上に表れし闇の中から。
その力は絶対の闇。その力は全てへの無。
『今すぐ楽にしてやる。私が新たな世界を作ろうぞ!』
頭上の剣がゆっくりと落ちてくる。
『開け、時空の扉…』
「やらせない!」
ミトスが瞬間移動でネレイドに近づく。
が、移動して真っ先に目に映ったのはメルディの手。
そこから冷気の力が収束されるのを感じる。
『フリーズランサー!!』
氷の刃が乱弾としてミトスに襲い掛かる。
「な、に!?」
咄嗟に双剣で弾いたが、数弾命中してしまった。
その一つは左肩を貫通した。
「二段階の同時マナ収束!?そんなバカな!!」
傷を追った左肩を押えてミトスもその顔色を変える。異なる属性を瞬時に、それも同時にマナを収束させて発動させるなどという芸当は、ミトスにとって稀にみる力だったのだ。
こんなことが出来るのは、一つの器に二つの心を持っている者、すなわち、
「メルディ…」
リッドは呟く。もう、あの頃には戻れないのか。
ここまで頑張ってきたのに、ファラの思いを無駄にはしたくないのに。
「ううううぁあああああ!!!」
メルディが叫ぶ。その限界も、恐らくは僅かなものだろう。
それに増してネレイドは闇の極光術を放とうとしている。メルディの体が耐えられるかどうかは、すでに明白だろう。
闇の巨大な剣はゆっくりと剣先を地上にめがけて落ちてきた。
『エターナル・ファイナリティ!!!!』
波動が近づく。闇の力が牙をむく。
リッドは咄嗟に一歩前に出てその闇の剣を迎える。
「リッド!?」
ロイドが叫ぶ。だがその声がリッドの耳に届いたかどうかさえ疑わしい。
リッドは内なる力を解放する。
「メルディーーッ!!!!」
叫び、己の剣を振り上げて『真』の力を展開。
『はああぁぁぁぁぁっ!!!!』
真の極光を纏うその技は『エターナル・インフィニティ―』。
その力を、絶対の『闇』へとぶつけた。
瞬間、淡く、だが確かに強い力をロイドとミトスは感じた。
ロイドのサンダーブレイドによる傷、及びしびれは完全に回復。
ミトスのフリーズランサーによる肩の損傷も、ゆっくりと塞がっていく。
「な。なんだ?」
「傷が…」
二人は同時に呟き、同時に驚く。
対照的にリッドはその場で力弱く倒れてしまった。
「リッド!?」
急いでロイドはリッドの傍へと駆け寄る。
上体を起こしてみる。どうやら息はあるが意識がないらしい。
リッドの真の極光術は過大な精神力を消する。
闇の反動を切り返す唯一の手段とはいえ、その過多な精神力を消費したリッドは僅かな余力を残して倒れてしまったのだった。
リッドとロイドが同時に叫ぶ。
メルディの様子がおかしい。ただそれだけは二人にも理解できた。
『この器も直使い物にならなくなる…そうなる前に闇の力をとくと見せてやろう』
ネレイドの遥か頭上に、闇が広がる。
天井のハズだった二回との隔たりは闇によってその役割を無にしていた。
「この力は…!」
リッドは一人驚愕の色を顔に浮かべる。ミトスとロイドは未だに状況が掴めないでいた。
「なんだ!?天井が無くなってる!?」
「お前、一体何をする気だ!」
二人は己の思うままに叫ぶ。
だがネレイドはその返答のつもりで一つの剣を出現させた。
その闇の剣は、頭上に表れし闇の中から。
その力は絶対の闇。その力は全てへの無。
『今すぐ楽にしてやる。私が新たな世界を作ろうぞ!』
頭上の剣がゆっくりと落ちてくる。
『開け、時空の扉…』
「やらせない!」
ミトスが瞬間移動でネレイドに近づく。
が、移動して真っ先に目に映ったのはメルディの手。
そこから冷気の力が収束されるのを感じる。
『フリーズランサー!!』
氷の刃が乱弾としてミトスに襲い掛かる。
「な、に!?」
咄嗟に双剣で弾いたが、数弾命中してしまった。
その一つは左肩を貫通した。
「二段階の同時マナ収束!?そんなバカな!!」
傷を追った左肩を押えてミトスもその顔色を変える。異なる属性を瞬時に、それも同時にマナを収束させて発動させるなどという芸当は、ミトスにとって稀にみる力だったのだ。
こんなことが出来るのは、一つの器に二つの心を持っている者、すなわち、
「メルディ…」
リッドは呟く。もう、あの頃には戻れないのか。
ここまで頑張ってきたのに、ファラの思いを無駄にはしたくないのに。
「ううううぁあああああ!!!」
メルディが叫ぶ。その限界も、恐らくは僅かなものだろう。
それに増してネレイドは闇の極光術を放とうとしている。メルディの体が耐えられるかどうかは、すでに明白だろう。
闇の巨大な剣はゆっくりと剣先を地上にめがけて落ちてきた。
『エターナル・ファイナリティ!!!!』
波動が近づく。闇の力が牙をむく。
リッドは咄嗟に一歩前に出てその闇の剣を迎える。
「リッド!?」
ロイドが叫ぶ。だがその声がリッドの耳に届いたかどうかさえ疑わしい。
リッドは内なる力を解放する。
「メルディーーッ!!!!」
叫び、己の剣を振り上げて『真』の力を展開。
『はああぁぁぁぁぁっ!!!!』
真の極光を纏うその技は『エターナル・インフィニティ―』。
その力を、絶対の『闇』へとぶつけた。
瞬間、淡く、だが確かに強い力をロイドとミトスは感じた。
ロイドのサンダーブレイドによる傷、及びしびれは完全に回復。
ミトスのフリーズランサーによる肩の損傷も、ゆっくりと塞がっていく。
「な。なんだ?」
「傷が…」
二人は同時に呟き、同時に驚く。
対照的にリッドはその場で力弱く倒れてしまった。
「リッド!?」
急いでロイドはリッドの傍へと駆け寄る。
上体を起こしてみる。どうやら息はあるが意識がないらしい。
リッドの真の極光術は過大な精神力を消する。
闇の反動を切り返す唯一の手段とはいえ、その過多な精神力を消費したリッドは僅かな余力を残して倒れてしまったのだった。
「どうなってるんだ…」
だがその事態が分からないロイドは一人呟いてまだそこにある危機に目を向ける。
メルディ、もといネレイドはどうやら少し驚いているようだった。
『ぬぅ…まさか真の極光術を使うとはな。計算が狂ったようだ。だが』
ネレイドはメルディの手を握ったり開いたりさせる。どうやら感覚を確かめているらしい。
『ふむ、まだ使えるな。少し力を押えたのが功を相したか』
見ると既に頭上に広がった闇はない。
ミトスはもう一度ネレイドを睨み、双剣を構える。
「何なんだお前は。出鱈目すぎるよ」
『バテンカイトスを織り成すにはまだまだ力が足りぬ。ここはひとまず退却するのが妥当か』
「ふん、僕が逃がすとでも…」
ミトスの言葉が途切れる。
ミトスだけではない。その場にいる全員が固まる。
外から大きな何かの音。いや、これは紛れも無く燃焼の、焼却の音だ。
「燃えてる…?まさかこの家が!?」
ロイドが叫ぶ。急激に炎の温度を感じる。どうやら速攻発火性の何かが燃やされたようだ。
『我を葬ろうとは…愚かな奴らよ』
メルディに微笑を浮かべさせてネレイドは術の詠唱を開始した。
「ミトス!ここは俺たちも逃げよう!」
「何言ってるんだ!あの化け物を逃がすって言うのか!」
「あいつの力を見ただろ!?今ここで戦っても、メルディが苦しむだけだ!」
「お前はまだそんな甘いことを…!」
ゴォっと近くで何かが崩れ落ちる音がした。
それを聞いてロイドの訴えが一層強まる。
「何か方法があるハズだ!それまでここから一緒に逃げた方がいい!ここは今にも崩れそうなんだぞ!」
気迫迫るロイドにミトスは今のこの状況を思い返す。
確かに今の状況はかなり悪い。
火の、いや炎のまわりは異常なまでに早い。にもうじきここも崩れるだろう。
そうなっては元も子もない。マーテルを助けるためにはまず自分がこの場から脱出しなければとミトスは思った。
一人で頭を整理してしぶしぶ納得した。
「わかったよ。今だけだぞ」
その言葉を聞いてロイドは「あぁ!」と返事をした。
「だけどここを脱出するにはこの家ごと崩壊させるしかない。そのためには…」
言って術を詠唱しているネレイドを一度見る。
「分かってるって」
ロイドは意味を理解したのか、リッドを背負いだす。
「準備はOKだ」
ロイドの合図にミトスは頷き、両手を天井に翳してゆっくりと力を解放する。
『プルート!!!!』
「『ユグドラシル・レーザー』!!!!」
メルディの足元から黒い異様な物体が湧き上がり、周囲無法にその物体が光弾を撒き散らす。
その光弾は天井を、そして家の柱を事あるごとに崩していく。
ミトスの掲げた両手からは白く強い光線が天へと駆け上がる。
その二つの衝撃を得て、赤い屋根の家は崩落に近づいてゆく。
だがその事態が分からないロイドは一人呟いてまだそこにある危機に目を向ける。
メルディ、もといネレイドはどうやら少し驚いているようだった。
『ぬぅ…まさか真の極光術を使うとはな。計算が狂ったようだ。だが』
ネレイドはメルディの手を握ったり開いたりさせる。どうやら感覚を確かめているらしい。
『ふむ、まだ使えるな。少し力を押えたのが功を相したか』
見ると既に頭上に広がった闇はない。
ミトスはもう一度ネレイドを睨み、双剣を構える。
「何なんだお前は。出鱈目すぎるよ」
『バテンカイトスを織り成すにはまだまだ力が足りぬ。ここはひとまず退却するのが妥当か』
「ふん、僕が逃がすとでも…」
ミトスの言葉が途切れる。
ミトスだけではない。その場にいる全員が固まる。
外から大きな何かの音。いや、これは紛れも無く燃焼の、焼却の音だ。
「燃えてる…?まさかこの家が!?」
ロイドが叫ぶ。急激に炎の温度を感じる。どうやら速攻発火性の何かが燃やされたようだ。
『我を葬ろうとは…愚かな奴らよ』
メルディに微笑を浮かべさせてネレイドは術の詠唱を開始した。
「ミトス!ここは俺たちも逃げよう!」
「何言ってるんだ!あの化け物を逃がすって言うのか!」
「あいつの力を見ただろ!?今ここで戦っても、メルディが苦しむだけだ!」
「お前はまだそんな甘いことを…!」
ゴォっと近くで何かが崩れ落ちる音がした。
それを聞いてロイドの訴えが一層強まる。
「何か方法があるハズだ!それまでここから一緒に逃げた方がいい!ここは今にも崩れそうなんだぞ!」
気迫迫るロイドにミトスは今のこの状況を思い返す。
確かに今の状況はかなり悪い。
火の、いや炎のまわりは異常なまでに早い。にもうじきここも崩れるだろう。
そうなっては元も子もない。マーテルを助けるためにはまず自分がこの場から脱出しなければとミトスは思った。
一人で頭を整理してしぶしぶ納得した。
「わかったよ。今だけだぞ」
その言葉を聞いてロイドは「あぁ!」と返事をした。
「だけどここを脱出するにはこの家ごと崩壊させるしかない。そのためには…」
言って術を詠唱しているネレイドを一度見る。
「分かってるって」
ロイドは意味を理解したのか、リッドを背負いだす。
「準備はOKだ」
ロイドの合図にミトスは頷き、両手を天井に翳してゆっくりと力を解放する。
『プルート!!!!』
「『ユグドラシル・レーザー』!!!!」
メルディの足元から黒い異様な物体が湧き上がり、周囲無法にその物体が光弾を撒き散らす。
その光弾は天井を、そして家の柱を事あるごとに崩していく。
ミトスの掲げた両手からは白く強い光線が天へと駆け上がる。
その二つの衝撃を得て、赤い屋根の家は崩落に近づいてゆく。
「ハァァァ!!」
ロイドはリッドを背負って駆け出す。
ちょうどネレイドの技によって壁に穿たれた穴がある。
そこからは確かに炎が見える。どうやら家全体を取り巻いているようだった。
その炎にめがけてロイドは飛び込む。
否、それは華麗なる飛翔。
「『鳳凰天駆』!!」
鳶色をした青年の飛翔は炎を纏いて鳳凰の身を飾り、その外界へと姿を現す。
倒れこむようにしてしばらく地面に擦れながら止まる。
無事灼熱の家から脱出できたらしい。
今目の前に広がるのは燃え盛る炎の渦。そこから伸びる一筋の光。
飲み込まれていくようにしてその家は崩れていく。
リッドを横に寝かせてロイドはしばらくその光景を見つめた。
次第に白い光は縮まり、姿を消す。それと同時に家は崩壊を迎え始めた。
ミトスがロイドの横に現れる。瞬間移動でギリギリ抜け出せたらしい。
「メルディは!?」
ロイドはミトスに質問したが、ミトスは首を横に振る。
「僕が技を止めた時にはもういなかった」
ロイドは怒りでもなく悲しみでもない微妙な心境に包まれながら、メルディの安否を願った。
ロイドはリッドを背負って駆け出す。
ちょうどネレイドの技によって壁に穿たれた穴がある。
そこからは確かに炎が見える。どうやら家全体を取り巻いているようだった。
その炎にめがけてロイドは飛び込む。
否、それは華麗なる飛翔。
「『鳳凰天駆』!!」
鳶色をした青年の飛翔は炎を纏いて鳳凰の身を飾り、その外界へと姿を現す。
倒れこむようにしてしばらく地面に擦れながら止まる。
無事灼熱の家から脱出できたらしい。
今目の前に広がるのは燃え盛る炎の渦。そこから伸びる一筋の光。
飲み込まれていくようにしてその家は崩れていく。
リッドを横に寝かせてロイドはしばらくその光景を見つめた。
次第に白い光は縮まり、姿を消す。それと同時に家は崩壊を迎え始めた。
ミトスがロイドの横に現れる。瞬間移動でギリギリ抜け出せたらしい。
「メルディは!?」
ロイドはミトスに質問したが、ミトスは首を横に振る。
「僕が技を止めた時にはもういなかった」
ロイドは怒りでもなく悲しみでもない微妙な心境に包まれながら、メルディの安否を願った。
――そしてとうとうその家は ファラとアーチェ、そしてジョニーを残して崩れ去った
【リッド・ハーシェル 生存確認】
状態:精神力著しく低下 気絶
所持品:ムメイブレード、エルヴンマント
基本行動方針:ファラの志を継ぎ、脱出法を探し出す
第一行動方針:不明
現在位置:C3村 家跡
状態:精神力著しく低下 気絶
所持品:ムメイブレード、エルヴンマント
基本行動方針:ファラの志を継ぎ、脱出法を探し出す
第一行動方針:不明
現在位置:C3村 家跡
【ロイド・アーヴィング 生存確認】
状態:全快
所持品:ウッドブレード、トレカ、カードキー
基本行動方針:皆で生きて帰る
第一行動方針:状況の把握
第二行動方針:これからの行動を考える
第三行動方針:協力者を探す
現在位置:C3村 家跡
状態:全快
所持品:ウッドブレード、トレカ、カードキー
基本行動方針:皆で生きて帰る
第一行動方針:状況の把握
第二行動方針:これからの行動を考える
第三行動方針:協力者を探す
現在位置:C3村 家跡
【ミトス・ユグドラシル 生存確認】
状態:全快
所持品:ロングソード、邪剣ファフニール、アトワイト、???
基本行動方針:マーテルを護る
第一行動方針:状況の把握
第二行動方針:マーテル、ダオスとの合流
第三行動方針:クラトスとの合流
現在位置:C3村 家跡
状態:全快
所持品:ロングソード、邪剣ファフニール、アトワイト、???
基本行動方針:マーテルを護る
第一行動方針:状況の把握
第二行動方針:マーテル、ダオスとの合流
第三行動方針:クラトスとの合流
現在位置:C3村 家跡
【メルディ 生存確認】
状態:ネレイドの干渉
所持品:BCロッド スカウトオーブ、リバヴィウス鉱、C・ケイジ
基本行動方針:新たなる世界の創造
第一行動方針:器(メルディ)の精神力回復の場所を見つける
第二行動方針:目の前に居るものの排除
第三行動方針: 器(メルディ)を壊さないようにする
現在位置:不明
状態:ネレイドの干渉
所持品:BCロッド スカウトオーブ、リバヴィウス鉱、C・ケイジ
基本行動方針:新たなる世界の創造
第一行動方針:器(メルディ)の精神力回復の場所を見つける
第二行動方針:目の前に居るものの排除
第三行動方針: 器(メルディ)を壊さないようにする
現在位置:不明