「殺せ」
そう言って、ミクトランは一振りの剣を少年へと差し出した。
「私からのほんのプレゼントだ。おまえがこの舞台で運命の邂逅を 果たした時に、それがないと楽しみが一つ減るのでな」
少年は、鋭い目つきでじっとミクトランを見つめている。
「おまえにとって大切な人間も、このゲームに参加しているぞ」
不適な笑みを浮かべながら放ったミクトランの一言に、少年の表情が一変する。
しばしの逡巡の後、その手には差し出された剣が握られていた。
「殺せ。このゲームに参加した全ての人間を」
念を押すように告げると、ミクトランの姿は闇へと消えた。
そう言って、ミクトランは一振りの剣を少年へと差し出した。
「私からのほんのプレゼントだ。おまえがこの舞台で運命の邂逅を 果たした時に、それがないと楽しみが一つ減るのでな」
少年は、鋭い目つきでじっとミクトランを見つめている。
「おまえにとって大切な人間も、このゲームに参加しているぞ」
不適な笑みを浮かべながら放ったミクトランの一言に、少年の表情が一変する。
しばしの逡巡の後、その手には差し出された剣が握られていた。
「殺せ。このゲームに参加した全ての人間を」
念を押すように告げると、ミクトランの姿は闇へと消えた。
「坊ちゃん?」
その呼びかけに、整った顔立ちの少年は、閉じていた両の目をゆっくりと開ける。
最初に飛ばされた空間で行われた、ミクトランとのやり取り。
"運命の邂逅" "大切な人"
二つのキーワードが、頭の中を駆け巡る。
自らの命を、運命を、再度あの男に弄ばれるのか…
忌々しく思いながらも、自分には選択の余地などないことを少年は理解していた。
「マリアン…」
彼女はどう思うのだろう。この手を血に染める自分を許してくれるだろうか。
想い人の顔を浮かべながら、再び瞼をを閉じる。
彼女を守るためならば、この身にあといくつ罪を重ねようとかまわない。
2度目の魔法陣をくぐる際の決意を心の中で反芻し、少年は立ち上がった。
"運命の邂逅"と呼べるものがあるのならば、それはマリアンと生きて再び出会えることだ。
たとえ、ミクトランの手のひらで踊る傀儡でもかまうものか。
3度与えられた時間の流れの中で、3度傀儡として生きるだけのこと。
その呼びかけに、整った顔立ちの少年は、閉じていた両の目をゆっくりと開ける。
最初に飛ばされた空間で行われた、ミクトランとのやり取り。
"運命の邂逅" "大切な人"
二つのキーワードが、頭の中を駆け巡る。
自らの命を、運命を、再度あの男に弄ばれるのか…
忌々しく思いながらも、自分には選択の余地などないことを少年は理解していた。
「マリアン…」
彼女はどう思うのだろう。この手を血に染める自分を許してくれるだろうか。
想い人の顔を浮かべながら、再び瞼をを閉じる。
彼女を守るためならば、この身にあといくつ罪を重ねようとかまわない。
2度目の魔法陣をくぐる際の決意を心の中で反芻し、少年は立ち上がった。
"運命の邂逅"と呼べるものがあるのならば、それはマリアンと生きて再び出会えることだ。
たとえ、ミクトランの手のひらで踊る傀儡でもかまうものか。
3度与えられた時間の流れの中で、3度傀儡として生きるだけのこと。
(殺せ。このゲームに参加した全ての人間を)
言われずともやってやるさ。
去来するミクトランの影を振り払いながら、少年は足早に歩を進める。
意思を持つ剣ソーディアン"シャルティエ"とともに。
しかし彼は知らない。このゲームにもう一人の自分が参加していることを…
去来するミクトランの影を振り払いながら、少年は足早に歩を進める。
意思を持つ剣ソーディアン"シャルティエ"とともに。
しかし彼は知らない。このゲームにもう一人の自分が参加していることを…
【リオン=マグナス 生存確認】
状態:無傷
現在地C6山岳地帯
所持品シャルティエ(これ以外に所持品はありません)
第一行動方針 ゲーム参加者の殺害
第二行動方針 マリアンとの再会
状態:無傷
現在地C6山岳地帯
所持品シャルティエ(これ以外に所持品はありません)
第一行動方針 ゲーム参加者の殺害
第二行動方針 マリアンとの再会