使用人と大佐
その場に人がいたらその目に異様な光景が映っただろう。
いや、その光景を作り出している張本人さえも
何が起こっているのか理解しきれていなかった。
いや、その光景を作り出している張本人さえも
何が起こっているのか理解しきれていなかった。
彼女―マリアンは、気が付くと浜辺に居た。
何故こんな事になってしまったのだろうと考えながら、
生き残るすべを求めて支給品の袋を開いた。
何故こんな事になってしまったのだろうと考えながら、
生き残るすべを求めて支給品の袋を開いた。
食料等の他は、大量のスペクタクルズと剣が一振り。
女性でも扱えるような細身の曲刀だったが、
剣など触った事も無い彼女には、大層重く感じられた。
女性でも扱えるような細身の曲刀だったが、
剣など触った事も無い彼女には、大層重く感じられた。
- 何処からか人の声がした。
(・・・・た、私の声が聞こえる?聞こえるなら、返事をして頂戴・・・)
祈るような、誰かを探しているような声。
何処か遠くから、それでいてすぐ近くから聞こえるような気がして、
周りを見回してみたが誰もいない。
何処か遠くから、それでいてすぐ近くから聞こえるような気がして、
周りを見回してみたが誰もいない。
(やっぱりダメか・・・こうなったら誰か知ってる人に出会えるのを願うだけね・・・)
「き・・・聞こえてます・・・」
「き・・・聞こえてます・・・」
思わず返事をしてしまった。
( ! あなた、私の声が聞こえるのね?!)
「はい、聞こえます・・・何処に居るんですか?」
(信じられないでしょうけど、あなたの目の前にいるわよ」
「はい、聞こえます・・・何処に居るんですか?」
(信じられないでしょうけど、あなたの目の前にいるわよ」
周囲を見回しても誰もいない。
(ココよ、ココ)
ふと目の前の剣に目線が奪われ、声の主がこの剣であるかのように感じられた。
しかしそんな筈は・・・
しかしそんな筈は・・・
(言ったでしょ?信じられないかも知れないって)
「まさか、本当に剣が・・・?」
(そのまさかよ。いい?これから言うことは信じられないでしょうけど全部本当なの)
「まさか、本当に剣が・・・?」
(そのまさかよ。いい?これから言うことは信じられないでしょうけど全部本当なの)
女性が浜辺に座り込み剣に向かって話しかける光景は、どう見ても異様であった・・・
【マリアン 生存確認】
状態:無傷
所持品:ソーディアン・アトワイト
現在位置:7Dの海岸
行動方針:不明
状態:無傷
所持品:ソーディアン・アトワイト
現在位置:7Dの海岸
行動方針:不明