心構え
「いつの間にか眠ってしまったか…」
日はすでに傾き、窓から入る光は赤みを帯びている。
海は、その光をあびてきらきらと輝いている。
反対側の空は、すでに暗い。
「もうすぐ日没か…」
ユアンは少し気怠そうに立ち上がり、たまたま近くで風呂桶を抱えていたプリムラに話しかける。
日はすでに傾き、窓から入る光は赤みを帯びている。
海は、その光をあびてきらきらと輝いている。
反対側の空は、すでに暗い。
「もうすぐ日没か…」
ユアンは少し気怠そうに立ち上がり、たまたま近くで風呂桶を抱えていたプリムラに話しかける。
「お前、確か探偵だと言っていたな。この状況についてだが…。どう思う?」
「どうって…。当~然ムカついてるわよ! ミクトランとかいうやつをぶん殴って、石板に縛り付けて海に沈めてやりたいわ」
プリムラはちょっと違った方向に解釈したらしい。ユアンは訂正する。
「私の言い方が悪かったようだ…。私が言いたいのは、最後に残った参加者は本当に願いをかなえてもらえるのか?
最後の一人が生きて元の世界に帰ることができるのか? ということだ。」
「え~と、つまり、どういうことよ?」
ユアンの言いたいことが分からず、プリムラは首をかしげる。
「どうって…。当~然ムカついてるわよ! ミクトランとかいうやつをぶん殴って、石板に縛り付けて海に沈めてやりたいわ」
プリムラはちょっと違った方向に解釈したらしい。ユアンは訂正する。
「私の言い方が悪かったようだ…。私が言いたいのは、最後に残った参加者は本当に願いをかなえてもらえるのか?
最後の一人が生きて元の世界に帰ることができるのか? ということだ。」
「え~と、つまり、どういうことよ?」
ユアンの言いたいことが分からず、プリムラは首をかしげる。
「ゲームの勝者の願いをかなえるというのは、ゲームを円滑に進めるための嘘かもしれないということだ。
それどころか、最後の一人になったとしても帰ることができるという保証は無い。
ミクトランが言ったことは鵜呑みにするのは危険だと思わないか」
「そういえば、あのオヤジ、顔も声も胡散臭そうだったわよね…」
顔はともかく、声は関係ない気がしたが、そう思わなかったわけでもないので同意しておいた。
「そういうことだ。だから私はゲームには乗らない。勝者とならずとも脱出できる方法を探す。
ところで、お前の仲間や家族はこれに参加しているか?」
「仲間…」
プリムラは同僚の学士を思い浮かべる。
それどころか、最後の一人になったとしても帰ることができるという保証は無い。
ミクトランが言ったことは鵜呑みにするのは危険だと思わないか」
「そういえば、あのオヤジ、顔も声も胡散臭そうだったわよね…」
顔はともかく、声は関係ない気がしたが、そう思わなかったわけでもないので同意しておいた。
「そういうことだ。だから私はゲームには乗らない。勝者とならずとも脱出できる方法を探す。
ところで、お前の仲間や家族はこれに参加しているか?」
「仲間…」
プリムラは同僚の学士を思い浮かべる。
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キール「プリムラ。君は僕の命の恩人だ。君がいなければ僕はあのゲームで死んでいたことだろう」
プリムラ「もう、何言ってるのよ。私達、パートナーじゃない」
キール「君への感謝の気持ちは表しきれない。僕にとって君は世界一大切な人だよ」
メルディ「キールぅ! メルディとその人とどっちが大事か!?」
キール「…メルディ、済まない。僕には君よりも大切な人ができてしまった。
プリムラ、僕の一生のパートナーになってくれないか」
プリムラ「喜んで!」
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キール「プリムラ。君は僕の命の恩人だ。君がいなければ僕はあのゲームで死んでいたことだろう」
プリムラ「もう、何言ってるのよ。私達、パートナーじゃない」
キール「君への感謝の気持ちは表しきれない。僕にとって君は世界一大切な人だよ」
メルディ「キールぅ! メルディとその人とどっちが大事か!?」
キール「…メルディ、済まない。僕には君よりも大切な人ができてしまった。
プリムラ、僕の一生のパートナーになってくれないか」
プリムラ「喜んで!」
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「……い、どうした?」
「はっ…?」
現実に引き戻されるプリムラ。目の前でユアンが呆れていた。
「はっ…?ではないだろう…。その様子だと参加しているようだが、もうすぐ放送が始まる。
覚悟はしておけ。何があっても早まるな。他の二人にも伝えておいてくれ」
プリムラはさきほどの表情とはうってかわって、緊張した面持ちで頷く。
「ところで、さっきから気になっていたのだが、お前、何をしている?
風呂にでも入るつもりか? 気持ちは分からんでもないが…」
「違うわよ。誰かが忍び込んできてもすぐ分かるように罠を仕掛けてるの。
警報機みたいなものだから、命に関わるようなものはないけどね」
ユアンが想像をめぐらす。風呂桶で警報?
「はっ…?」
現実に引き戻されるプリムラ。目の前でユアンが呆れていた。
「はっ…?ではないだろう…。その様子だと参加しているようだが、もうすぐ放送が始まる。
覚悟はしておけ。何があっても早まるな。他の二人にも伝えておいてくれ」
プリムラはさきほどの表情とはうってかわって、緊張した面持ちで頷く。
「ところで、さっきから気になっていたのだが、お前、何をしている?
風呂にでも入るつもりか? 気持ちは分からんでもないが…」
「違うわよ。誰かが忍び込んできてもすぐ分かるように罠を仕掛けてるの。
警報機みたいなものだから、命に関わるようなものはないけどね」
ユアンが想像をめぐらす。風呂桶で警報?
「罠か警報かは知らんが、このゲームの参加者がそうやすやすと引っかかるとも思えんぞ。
あまり頼りすぎるなよ。私はまだ背中に受けたダメージも残っているので、放送までは休ませてもらう」
ユアンはドアを開けて寝室に入る。その瞬間、金ダライがユアンの頭に直撃した。
教会内に少し早めに、ゴ~~ンという鐘の音が響き渡った。
あまり頼りすぎるなよ。私はまだ背中に受けたダメージも残っているので、放送までは休ませてもらう」
ユアンはドアを開けて寝室に入る。その瞬間、金ダライがユアンの頭に直撃した。
教会内に少し早めに、ゴ~~ンという鐘の音が響き渡った。
「みなさん! 誰か侵入してきたみたいですよ!」
「バカな! 俺が見張りをしていたというのに、敵はどこから入ってきたのだ!」
どうやら警報としての役割は十分果たせているらしい。
「バカな! 俺が見張りをしていたというのに、敵はどこから入ってきたのだ!」
どうやら警報としての役割は十分果たせているらしい。
【ユアン 生存確認】
所持品:占いの本、エナジーブレット、フェアリィリング、ミスティブルーム
状態:疲労回復中、頭部に金盥直撃(ダメージはほとんどなし)
行動方針:漆黒の翼の一員として行動。休んで、仲間捜し
:仲間と共に脱出。ミクトランを完全には信用していない
所持品:占いの本、エナジーブレット、フェアリィリング、ミスティブルーム
状態:疲労回復中、頭部に金盥直撃(ダメージはほとんどなし)
行動方針:漆黒の翼の一員として行動。休んで、仲間捜し
:仲間と共に脱出。ミクトランを完全には信用していない
【プリムラ 生存確認】
状態:健康
所持品:セイファートキー、?、チャームボトルの瓶、ナイトメアブーツ、エナジーブレット、C・ケイジ
行動方針:漆黒の翼の一員として行動。トラップを作る。材料探し
:仲間と共に脱出。ミクトランを石板に縛り付けて海に沈める
状態:健康
所持品:セイファートキー、?、チャームボトルの瓶、ナイトメアブーツ、エナジーブレット、C・ケイジ
行動方針:漆黒の翼の一員として行動。トラップを作る。材料探し
:仲間と共に脱出。ミクトランを石板に縛り付けて海に沈める