戦う理由は十人十色 ◆Iku3M44SGw
東京都豊島区巣鴨。その商店街付近。
通称『おばあちゃんの原宿』にて、その場には似つかない金属音が響く。
ぶつかりあっているのは真紅の槍とプラズマを纏った剣。
通称『おばあちゃんの原宿』にて、その場には似つかない金属音が響く。
ぶつかりあっているのは真紅の槍とプラズマを纏った剣。
「でりゃぁぁぁぁッ!!」
「はあぁ!!」
「はあぁ!!」
片や、ケルト神話の半神半人の英雄の持っていたとされる魔槍『ゲイボルク』。
穿つは土佐一国を統一する大名、『鳥無き島の蝙蝠』―――長宗我部元親。
穿つは土佐一国を統一する大名、『鳥無き島の蝙蝠』―――長宗我部元親。
片や、最強の暗殺者が持つ、プラズマを纏った光剣『サイファー』。
振うはヴォルケンリッター、『烈火の将』―――シグナム。
振うはヴォルケンリッター、『烈火の将』―――シグナム。
両者が武器を取る理由は対称的であった。
元親は戦うためだけに槍を振う。
姫若子と揶揄されている容姿とは裏腹に、戦場において槍を振い、敵兵に臆することなく。
敵兵を討ち取り続け、その様から鬼若子と賞賛されるほどの武将だったとされる。
その時、戦場で感じた風は元親にとって、この上ないほど快楽だった。
その後、彼は戦い続けていないといないと、気が落ち着かなくなった。
戦いの中で生を感じ、平穏の中で死を感じる。
それが今の彼、所謂――『戦闘中毒者(バトルジャンキー)』だ。
姫若子と揶揄されている容姿とは裏腹に、戦場において槍を振い、敵兵に臆することなく。
敵兵を討ち取り続け、その様から鬼若子と賞賛されるほどの武将だったとされる。
その時、戦場で感じた風は元親にとって、この上ないほど快楽だった。
その後、彼は戦い続けていないといないと、気が落ち着かなくなった。
戦いの中で生を感じ、平穏の中で死を感じる。
それが今の彼、所謂――『戦闘中毒者(バトルジャンキー)』だ。
一方のシグナムは護るために剣を振う。
『闇の書本体を護る守護騎士プログラム』ではなく、『機動六課のライトニング分隊』副隊長として。
あの最初の場所には自分の主や仲間の姿は見当たらなかった。
なら、どうするか? ゲームに乗り一人生き残るか?
かっての自分ならそうしたかもしれない。
だが、彼女は違う道を選んだ。誰かの言葉を借りるとするならば……
『闇の書本体を護る守護騎士プログラム』ではなく、『機動六課のライトニング分隊』副隊長として。
あの最初の場所には自分の主や仲間の姿は見当たらなかった。
なら、どうするか? ゲームに乗り一人生き残るか?
かっての自分ならそうしたかもしれない。
だが、彼女は違う道を選んだ。誰かの言葉を借りるとするならば……
『すべての不義に鉄槌を』
つまり、バトルロワイアルの破壊である。
「女ァ、まだ名前を聞いていなかったなァ!」元親の槍が鋭く走る。
「烈火の将 剣の騎士シグナムだ」シグナムは躱しつつ、サイファーを振う。
「俺は長宗我部元親、鬼ヶ島の鬼ってのは俺のことだァ!!」元親も紙一重のところで躱す。
「鬼だったら、おとなしく退治されていれろ」シグナムは追撃を仕掛ける。
「ハッ! だったらやってみろってんだァ!」元親がその攻撃すら躱そうとする。
「烈火の将 剣の騎士シグナムだ」シグナムは躱しつつ、サイファーを振う。
「俺は長宗我部元親、鬼ヶ島の鬼ってのは俺のことだァ!!」元親も紙一重のところで躱す。
「鬼だったら、おとなしく退治されていれろ」シグナムは追撃を仕掛ける。
「ハッ! だったらやってみろってんだァ!」元親がその攻撃すら躱そうとする。
だが、次の瞬間だった。
不細工な人形みたいものが彼らの戦っている中心地に投げ込まれた。
不細工な人形みたいものが彼らの戦っている中心地に投げ込まれた。
「「……不細工な人形が、光っ――――?」」
彼らのいた地点は爆風と閃光に満たされた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
槍を振っていた男は真っ黒焦げになった。
剣を振っていた方の女は塵一つ残っていない。
剣を振っていた方の女は塵一つ残っていない。
「わ、私が殺しちゃったの……?」
二人に向かって、ジャスタウェイを投げ込んだ少女――田井中律が呟いた。
付いていた説明書によるとそのジャスタウェイとはその見た目とは裏腹に高性能爆弾らしい。
試しに投げてみた。目の前にいた男女――殺し合いをしていたと思われる二人に。
付いていた説明書によるとそのジャスタウェイとはその見た目とは裏腹に高性能爆弾らしい。
試しに投げてみた。目の前にいた男女――殺し合いをしていたと思われる二人に。
仕方がなかった。自分が生き残るにはこれしかなかった。
この異常なバトルロワイアルで自己を保つということは、彼女にとって不可能だった。
この異常なバトルロワイアルで自己を保つということは、彼女にとって不可能だった。
「は、ははははは、あはははははははは!!
人ってのはこんなに簡単に殺せるんだ!!!
この調子で戦っている奴らを殺せば、平和になるよね!!
そうだろ! そうでしょ!! そうですよね!!!」
人ってのはこんなに簡単に殺せるんだ!!!
この調子で戦っている奴らを殺せば、平和になるよね!!
そうだろ! そうでしょ!! そうですよね!!!」
日常を取り戻すために律は戦う。戦うもの全ては自分の敵。
狂った笑顔で、そう自分に言い聞かせ、律はその場を立ち去った。
……碌に、死体の確認しないままに。
狂った笑顔で、そう自分に言い聞かせ、律はその場を立ち去った。
……碌に、死体の確認しないままに。
【豊島区・巣鴨商店街/一日目・日中】
【田井中律@けいおん!】
[状態]精神摩耗
[装備]ジャスタウェイ@銀魂×2(一つ消費)
[道具]支給品一式、ランダム支給品0~2(本人確認済み)
[思考]
基本:日常を取り戻す
1:戦っている奴は殺す
〔備考〕
※槍の男(元親)、剣の女(シグナム)を殺したと思っています。
[状態]精神摩耗
[装備]ジャスタウェイ@銀魂×2(一つ消費)
[道具]支給品一式、ランダム支給品0~2(本人確認済み)
[思考]
基本:日常を取り戻す
1:戦っている奴は殺す
〔備考〕
※槍の男(元親)、剣の女(シグナム)を殺したと思っています。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
律が立ち去って、数分後のことだった。
「……ごほっごほっ、んだ、さっきのは?」
黒こげになりつつも元親は立ち上がった。
普通なら死んでいる。だが、彼は生きていた。
それは彼が特別な戦国武将だから……ではなく。
彼にされた支給品「リバースドール」が身代わりなったのだ。
だが、元親はそんなことは気にしていなかった。寧ろ……
普通なら死んでいる。だが、彼は生きていた。
それは彼が特別な戦国武将だから……ではなく。
彼にされた支給品「リバースドール」が身代わりなったのだ。
だが、元親はそんなことは気にしていなかった。寧ろ……
「しかし、これはあれか? 俺が生きてるってこたぁ『天は俺に味方した』って奴か?
……だが、神様よ? 俺の極上の獲物を横取りした罪は軽くないんだぜ?」
……だが、神様よ? 俺の極上の獲物を横取りした罪は軽くないんだぜ?」
久々の強者との戦いを邪魔されたことに腹を立てた。
「とりあえず、全員倒せばさっきの爆弾魔ともいつかは戦えるってことだ!」
そして、更なる戦いを求め、元親はその場を後にした。
…………ただし、全裸で。
…………ただし、全裸で。
「なんか……着る物が欲しいな……」
戦いが日常でも、人としての最低限は守る元親であった。
【豊島区・巣鴨商店街/一日目・日中】
【長宗我部元親@歴史上の人物】
[状態]黒焦げ、全裸
[装備]ゲイボルグ@Fate/stay night
[道具]支給品一式、リバースドール(壊れてます)@テイルズオブシリーズ、ランダム支給品0~1(未確認)
[思考]
基本:強者と戦う
1:着る物を探す
2:爆弾魔(田井中律)は確実に仕留める
〔備考〕
※シグナムは死んだと思っています。
[状態]黒焦げ、全裸
[装備]ゲイボルグ@Fate/stay night
[道具]支給品一式、リバースドール(壊れてます)@テイルズオブシリーズ、ランダム支給品0~1(未確認)
[思考]
基本:強者と戦う
1:着る物を探す
2:爆弾魔(田井中律)は確実に仕留める
〔備考〕
※シグナムは死んだと思っています。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「―――て……って、どこだ、ここは?」
シグナムも生きていた。
というか、気が付いたら巣鴨駅のホームにいた。
一瞬、自分でも何が起きたのか、分からなかった。
その時であった。シグナムのデイバックの中から聞きなれぬ声が聞こえた。
というか、気が付いたら巣鴨駅のホームにいた。
一瞬、自分でも何が起きたのか、分からなかった。
その時であった。シグナムのデイバックの中から聞きなれぬ声が聞こえた。
『なんとか、なりましたね』
「何者だ!? というかどこだ!?」
『中ですよ、デイバックの中』
「………は?」
「何者だ!? というかどこだ!?」
『中ですよ、デイバックの中』
「………は?」
爆発の瞬間、その支給品の力で空間『転』移したのだ。
シグナムはデイバックの中を漁ると……中には一本の黒い万年筆が入っていた。
そう、その支給品の名は……。
シグナムはデイバックの中を漁ると……中には一本の黒い万年筆が入っていた。
そう、その支給品の名は……。
「お前は……新型のデバイスか? それにしては魔力反応が感じられないが?」
『……私の名は【10/】。……魔力を感じないのは【元人間】だからってことにでもしておいて下さい』
『……私の名は【10/】。……魔力を感じないのは【元人間】だからってことにでもしておいて下さい』
【豊島区・巣鴨駅ホーム/一日目・日中】
【シグナム@魔法少女リリカルなのは】
[状態]全身にダメージ(小)
[装備]光剣サイファー@ストライダー飛竜
[道具]支給品一式、黒い万年筆(10/)@カオスロワ、ランダム支給品0~1(未確認)
[思考]
基本:バトルロワイアルの破壊
0:新型のデバイスか?
1:現状を把握する
〔備考〕
※元親は死んだと思っています。
〔10/の思考〕
基本:持ち主に従う。
※空間【転】移、二時間使用不可。
[状態]全身にダメージ(小)
[装備]光剣サイファー@ストライダー飛竜
[道具]支給品一式、黒い万年筆(10/)@カオスロワ、ランダム支給品0~1(未確認)
[思考]
基本:バトルロワイアルの破壊
0:新型のデバイスか?
1:現状を把握する
〔備考〕
※元親は死んだと思っています。
〔10/の思考〕
基本:持ち主に従う。
※空間【転】移、二時間使用不可。
支給品紹介
【ジャスタウェイ@銀魂】
ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何ものでもない。
それ以上でもそれ以下でもない。三本セット。
ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何ものでもない。
それ以上でもそれ以下でもない。三本セット。
【ゲイボルグ@Fate/stay night】
マーラ様のご立派様ではない。ケルト神話の光の皇子クーフーリンの持つ真紅の槍。
魔力を込めれば、因果の逆転によって必ず相手の心臓を貫ける魔槍。
魔力がなければ、ただの槍です。
マーラ様のご立派様ではない。ケルト神話の光の皇子クーフーリンの持つ真紅の槍。
魔力を込めれば、因果の逆転によって必ず相手の心臓を貫ける魔槍。
魔力がなければ、ただの槍です。
【リバースドール@テイルズオブシリーズ】
持ち主が致命傷を受けたとき、一度だけ身代わりになってくれるアイテム。
ただし、もう使用済みなので効果は無い。
持ち主が致命傷を受けたとき、一度だけ身代わりになってくれるアイテム。
ただし、もう使用済みなので効果は無い。
【光剣サイファー@ストライダー飛竜】
ストライダー飛竜のメインウェポン。剣とは銘打っているが形状はトンファー。
プラズマエネルギーを纏った刀身はセラミック装甲や戦車ですら木の板の如く切断する。
だが、このロワでは若干、弱体化している。
ストライダー飛竜のメインウェポン。剣とは銘打っているが形状はトンファー。
プラズマエネルギーを纏った刀身はセラミック装甲や戦車ですら木の板の如く切断する。
だが、このロワでは若干、弱体化している。
【黒い万年筆(10/)@カオスロワ】
6/のレプリカの一人10/が万年筆化したもの。所謂、意思持ち支給品。
空間【転】移は二時間に一度だけなら使用可能。それ以外にも何か隠されているかも…?
6/のレプリカの一人10/が万年筆化したもの。所謂、意思持ち支給品。
空間【転】移は二時間に一度だけなら使用可能。それ以外にも何か隠されているかも…?
| 022:もえる闘魂 | 投下順に読む | 024:英雄なんかじゃない |
| 022:もえる闘魂 | 時系列順に読む | 024:英雄なんかじゃない |
| 初登場! | 田井中律 | 045:奇跡にふれたよ! |
| 初登場! | 長宗我部元親 | 065:そんな装備で大丈夫か? |
| 初登場! | シグナム | 045:奇跡にふれたよ! |