「ふむ……」
巨大なクレーターを見つめながら、金髪の男が短く呟いた。
そんな男につき従うは桃色髪の少女……
天上王ミクトランと高良みゆきである。
何故二人が行動を共にしているのか?
それは奇しくも、みゆきを恐怖のどん底にたたき込んだ、一人の邪神のおかげだった。
そんな男につき従うは桃色髪の少女……
天上王ミクトランと高良みゆきである。
何故二人が行動を共にしているのか?
それは奇しくも、みゆきを恐怖のどん底にたたき込んだ、一人の邪神のおかげだった。
数時間前。
みゆきの首を刎ね、首輪を手に入れようとしていたミクトランに対し、あろうことかみゆきは助けを求めたのだ。
自分の両肩に野菜を突き刺した男に、心の底から。
当然、自他共に認める頭脳を持つミクトランもこれには混乱し、思わず剣を振るうことを忘れた。
そこを狙ってかどうかはわからないが、みゆきは自分の身に降り掛かった災難、
邪神の存在をミクトランに伝える。そして、それを倒して欲しいと懇願した。
この段階で、みゆきは一応の命を取り留めたといえるだろう。
話を聞いたミクトランは、ローパーにでも襲われたのであろうと思ったのだが、
それではローパー>天上王になってしまう。両肩を貫いてやったのに自分に助けを求める……
それはつまり、至高の天上王の一撃よりも野生のローパーの存在に恐怖していることに他ならない。
実に腹立たしく、天上王のプライドに傷をつけるには十分すぎる。
気がつけばミクトランも「案内するがいい、地上人」などと口走っていた。
みゆきの首を刎ね、首輪を手に入れようとしていたミクトランに対し、あろうことかみゆきは助けを求めたのだ。
自分の両肩に野菜を突き刺した男に、心の底から。
当然、自他共に認める頭脳を持つミクトランもこれには混乱し、思わず剣を振るうことを忘れた。
そこを狙ってかどうかはわからないが、みゆきは自分の身に降り掛かった災難、
邪神の存在をミクトランに伝える。そして、それを倒して欲しいと懇願した。
この段階で、みゆきは一応の命を取り留めたといえるだろう。
話を聞いたミクトランは、ローパーにでも襲われたのであろうと思ったのだが、
それではローパー>天上王になってしまう。両肩を貫いてやったのに自分に助けを求める……
それはつまり、至高の天上王の一撃よりも野生のローパーの存在に恐怖していることに他ならない。
実に腹立たしく、天上王のプライドに傷をつけるには十分すぎる。
気がつけばミクトランも「案内するがいい、地上人」などと口走っていた。
そしてその行き先で、ミクトランは戦慄する。
相手はローパーなどではない。ただのローパーごときに、ここまでの破壊活動などできるわけがない。
まさに『直進』したということが一目でわかる惨状、そしてそこから推測できるその巨大さ。
ミクトランも、数瞬ながら恐怖の感情をおぼえてしまったということを、否定はできない。
相手はローパーなどではない。ただのローパーごときに、ここまでの破壊活動などできるわけがない。
まさに『直進』したということが一目でわかる惨状、そしてそこから推測できるその巨大さ。
ミクトランも、数瞬ながら恐怖の感情をおぼえてしまったということを、否定はできない。
(だが、このクレーターは邪神とやらとは別の者が開けたものだな……)
そして現在、ミクトランはみゆきを連れて渋谷区まで戻ってきていた。
彼女を殺害せずに生かしておいたのには、いくつかの理由がある。
彼女を殺害せずに生かしておいたのには、いくつかの理由がある。
まずは邪神との戦いになってしまった際の肉盾として。
元々狙われていたのだから、囮には十分だろう。
次に、会場の地理の詳しさ。
これは予想外だったが、見ず知らずの街を闇雲に動く必要がなくなり、物資が集まる場所もわかったのは大きい。
さらに一番の利点は、扱いやすさ。その従順さはもはや崇拝に近い。
元々狙われていたのだから、囮には十分だろう。
次に、会場の地理の詳しさ。
これは予想外だったが、見ず知らずの街を闇雲に動く必要がなくなり、物資が集まる場所もわかったのは大きい。
さらに一番の利点は、扱いやすさ。その従順さはもはや崇拝に近い。
どうやら浮遊した状態で天上王と名乗ったせいか、本気で天界の王だと思い込んでいるようだ。
認識としては、愚かな存在に裁きを与えて地上を平穏な状態に戻すために天から舞い降りた王といったところか。
下等な地上人と主催者を裁くといった意味では、間違ってはいないだろう。
美しい金の髪に顔立ち、白を基調としたローブ、全身から漲る王者の力と気品……
握っていた剣がネギであることを差し引いても、ミクトランには天界の支配者の風格が確かにあった。
それを邪神に追い込まれた一般の少女が見てしまったら、天上の使者と思い込んでしまうのも無理はない。
さらに今のミクトランの武器は、献上されたスターゲイザー。
剣ではないものの、その外見と性能はネギ剣よりもずっと優れている。
唯一の欠点ともいえた武器の問題も克服し、まさに王と名乗るに相応しい出で立ちだ。
認識としては、愚かな存在に裁きを与えて地上を平穏な状態に戻すために天から舞い降りた王といったところか。
下等な地上人と主催者を裁くといった意味では、間違ってはいないだろう。
美しい金の髪に顔立ち、白を基調としたローブ、全身から漲る王者の力と気品……
握っていた剣がネギであることを差し引いても、ミクトランには天界の支配者の風格が確かにあった。
それを邪神に追い込まれた一般の少女が見てしまったら、天上の使者と思い込んでしまうのも無理はない。
さらに今のミクトランの武器は、献上されたスターゲイザー。
剣ではないものの、その外見と性能はネギ剣よりもずっと優れている。
唯一の欠点ともいえた武器の問題も克服し、まさに王と名乗るに相応しい出で立ちだ。
「む?」
そんな天上王は、クレーターの側に二つの死体を見つけた。
運のいいことに、首輪が持ち去られていない死体だ。
運のいいことに、首輪が持ち去られていない死体だ。
「これはいい。殺す手間が省けたうえにサンプルが二つも手に入るとはな……
私はこちらの男の首輪を回収する。貴様はそちらの女の首輪を回収しておけ」
「はい、ミクトラン様……」
私はこちらの男の首輪を回収する。貴様はそちらの女の首輪を回収しておけ」
「はい、ミクトラン様……」
無惨に殺された少女の首を切り落とす……
常人であれば、確実に躊躇うであろうミクトランの命令にも、みゆきは素直に従う。
手に持つのは、もう必要ないと渡されたネギの長剣。
双剣の方は未だに刺さったままだ。
ミクトランに生かされたとはいえ、元は殺しても構わないと放たれた一撃。その傷は深い。
利用のためにミクトランが一応の回復晶術を施したが、長らく使っていなかった影響か、あるいは制限か……
期待していたよりも傷は塞がらなかった。表面上は出血も治まっているが、
再生した皮膚とネギの表皮をぴったりとくっつけているにすぎない。
下手にネギを抜いては、今度こそ傷は塞がらず、出血多量でみゆきは死に絶えることだろう。
しかし彼女は、そんな仕打ちをしたミクトランに逆らうことをしない。
刺されたのは自分のせい。天から自分の悪業を見られでもしていたのだろう……
そんなことを考えながら、みゆきは黙々と天上の言葉に従う。
邪神の姿と咆哮、両肩を貫かれた痛みは少女の精神を打ち砕くには十分すぎた。
唯一残された本能は、生きること。圧倒的な力を持つ天上の王に仕え、期待に応えれば……
彼は自分を殺さない。そして邪神も主催者も全て葬ってくれる、まさに救い主。
だから従う。ネギでゆっくりと少女の首を斬る感触にも動じないほど、盲目的に……
常人であれば、確実に躊躇うであろうミクトランの命令にも、みゆきは素直に従う。
手に持つのは、もう必要ないと渡されたネギの長剣。
双剣の方は未だに刺さったままだ。
ミクトランに生かされたとはいえ、元は殺しても構わないと放たれた一撃。その傷は深い。
利用のためにミクトランが一応の回復晶術を施したが、長らく使っていなかった影響か、あるいは制限か……
期待していたよりも傷は塞がらなかった。表面上は出血も治まっているが、
再生した皮膚とネギの表皮をぴったりとくっつけているにすぎない。
下手にネギを抜いては、今度こそ傷は塞がらず、出血多量でみゆきは死に絶えることだろう。
しかし彼女は、そんな仕打ちをしたミクトランに逆らうことをしない。
刺されたのは自分のせい。天から自分の悪業を見られでもしていたのだろう……
そんなことを考えながら、みゆきは黙々と天上の言葉に従う。
邪神の姿と咆哮、両肩を貫かれた痛みは少女の精神を打ち砕くには十分すぎた。
唯一残された本能は、生きること。圧倒的な力を持つ天上の王に仕え、期待に応えれば……
彼は自分を殺さない。そして邪神も主催者も全て葬ってくれる、まさに救い主。
だから従う。ネギでゆっくりと少女の首を斬る感触にも動じないほど、盲目的に……
※
(この男……かなりの使い手だったようだな)
一方のミクトランも、男の首に槍の刃を突き付けていた。
全身ボロボロで完全に裸の色々な意味で酷い死体だが、その筋肉美は死後も衰えてはいない。
全身ボロボロで完全に裸の色々な意味で酷い死体だが、その筋肉美は死後も衰えてはいない。
(クレーターの原因の一端は恐らくこの男。しかし、服が塵一つ残さぬ程消し飛ぶとは……
まさか、これほどの使い手を一方的に殺害できるほどの参加者が……?)
まさか、これほどの使い手を一方的に殺害できるほどの参加者が……?)
固まった首の筋肉に苦戦しながら、ミクトランは考える。
自分の目的は、簡単に言えばバトルロワイアルの乗っ取りだ。
主催者を全員始末し、自分の手で選民を行う……そのための障害がこの首輪。
サンプルは二つ見つかったが、この男は王の目から見ても『価値ある』強さを持っていたであろう参加者だ。
そんな男を殺害し、さらに首輪を回収していない点からして恐らく優勝狙いの殺害者。
まさかもう首輪を外しているということはあるまい。つまり、首輪有りの状態でも優勝を狙える強さということだろう。
主催者を全員始末し、自分の手で選民を行う……そのための障害がこの首輪。
サンプルは二つ見つかったが、この男は王の目から見ても『価値ある』強さを持っていたであろう参加者だ。
そんな男を殺害し、さらに首輪を回収していない点からして恐らく優勝狙いの殺害者。
まさかもう首輪を外しているということはあるまい。つまり、首輪有りの状態でも優勝を狙える強さということだろう。
(あの騎士どもも、かなりの使い手……。そして、邪神……
この私が負けることはないだろうが……しかし、だが……)
この私が負けることはないだろうが……しかし、だが……)
ギリッと奥歯を噛みしめ、ミクトランは静かに怒りの炎を燃やす。
認めたくないという王のプライドはあるが、彼は王である以前に優れた戦士であり、頭脳明晰でもある。
いくら自分でも今の状況では、波状攻撃や首輪解析中を襲われたら厳しいことはわかっていた。
それでなくとも、あの白騎士と黒騎士は片手間で倒せる相手ではない。
騎士本人の力量もさることながら、ベルセリオスと見知らぬ魔剣は、確実に彼らの力を底上げしている。
今の自分の得物は槍であり、剣を持った相手と距離をとりやすいという利点はあるが、
術を操る騎士にとって、武器の射程はあまり影響しないだろう。
いずれは倒すが、やはり油断は禁物と言える。
(この女は幸い扱い易い駒だったが、あの騎士どもはまず屈することはない……
武器と駒を手に入れるには参加者を襲うのが手っ取り早いのだが……
一体、どれだけの使い手が集まっているのだ?表立って動くのは首輪を外してからにすべきか……?)
認めたくないという王のプライドはあるが、彼は王である以前に優れた戦士であり、頭脳明晰でもある。
いくら自分でも今の状況では、波状攻撃や首輪解析中を襲われたら厳しいことはわかっていた。
それでなくとも、あの白騎士と黒騎士は片手間で倒せる相手ではない。
騎士本人の力量もさることながら、ベルセリオスと見知らぬ魔剣は、確実に彼らの力を底上げしている。
今の自分の得物は槍であり、剣を持った相手と距離をとりやすいという利点はあるが、
術を操る騎士にとって、武器の射程はあまり影響しないだろう。
いずれは倒すが、やはり油断は禁物と言える。
(この女は幸い扱い易い駒だったが、あの騎士どもはまず屈することはない……
武器と駒を手に入れるには参加者を襲うのが手っ取り早いのだが……
一体、どれだけの使い手が集まっているのだ?表立って動くのは首輪を外してからにすべきか……?)
ミクトランはその天才的な頭脳をフル回転させる。
自分の目的は変えるつもりはない。大事なのはその過程だ。
参加者を手当たり次第に始末するか手駒にすれば、武具は揃って、主催者を始末するのが楽になるだろう。
ただここに来てその作戦の欠点が露呈した。参加者を始末するのが予想以上に面倒そうなのだ。
最悪、本当に最悪の、万が一にもあってはならないが、自分が返り討ちにあう可能性も……
別の作戦としては、王にあるまじき姿だがとにかく戦闘を回避し、落ち着いてゆっくりできる場所を探す。
まず首輪を解除できれば、天上王としての力を存分に振るえ、厄介な参加者にも勝てるだろう。
手に入った駒のおかげで、首輪を外すために使えそう道具のある場所を知るのも容易だ。
しかし、果たして現地の品だけで解除できるだろうか?やはり支給品とやらも調べておきたい。
自分の目的は変えるつもりはない。大事なのはその過程だ。
参加者を手当たり次第に始末するか手駒にすれば、武具は揃って、主催者を始末するのが楽になるだろう。
ただここに来てその作戦の欠点が露呈した。参加者を始末するのが予想以上に面倒そうなのだ。
最悪、本当に最悪の、万が一にもあってはならないが、自分が返り討ちにあう可能性も……
別の作戦としては、王にあるまじき姿だがとにかく戦闘を回避し、落ち着いてゆっくりできる場所を探す。
まず首輪を解除できれば、天上王としての力を存分に振るえ、厄介な参加者にも勝てるだろう。
手に入った駒のおかげで、首輪を外すために使えそう道具のある場所を知るのも容易だ。
しかし、果たして現地の品だけで解除できるだろうか?やはり支給品とやらも調べておきたい。
そして三つ目。戦闘もしなくていい、且つ支給品も集まる作戦。
あるにはあるのだが……
あるにはあるのだが……
(ありえん!この私が、下等な地上人などと……!)
ミクトランとしてはその作戦はごめんだった。
作戦内容は単純。打倒主催者を志す『仲間』を探して協力する。
しかしそれはできない。『駒』ならまだしも『仲間』など。
百歩譲ったとして、自分はあの白騎士とすでに戦ってしまっている。
あの騎士は間違いなく対主催だろうし、別の参加者に自分を危険人物と吹き込んでいるだろう。
もし吹き込んでいない、あるいは騎士が死んでいたとしても、今度はこのみゆきという女に問題が生じる。
何しろ両肩からネギの生えた少女だ。冷静に見てみれば恐ろしく珍妙な姿である。
出会った参加者はまず第一声に「何があった!?」と聞いてくることだろう。
そこで素直に自分が刺したなどと言えば、確実に敵視されるに決まっている。
従順なみゆきに嘘を吐くよう命令すれば、なんとかならないこともないかもしれないが……
作戦内容は単純。打倒主催者を志す『仲間』を探して協力する。
しかしそれはできない。『駒』ならまだしも『仲間』など。
百歩譲ったとして、自分はあの白騎士とすでに戦ってしまっている。
あの騎士は間違いなく対主催だろうし、別の参加者に自分を危険人物と吹き込んでいるだろう。
もし吹き込んでいない、あるいは騎士が死んでいたとしても、今度はこのみゆきという女に問題が生じる。
何しろ両肩からネギの生えた少女だ。冷静に見てみれば恐ろしく珍妙な姿である。
出会った参加者はまず第一声に「何があった!?」と聞いてくることだろう。
そこで素直に自分が刺したなどと言えば、確実に敵視されるに決まっている。
従順なみゆきに嘘を吐くよう命令すれば、なんとかならないこともないかもしれないが……
(多くは要らぬ……たった一人でいいのだ!
戦闘は私、会場把握はこの女で十分。あと一人、この首輪を弄れる技術者……!
頭脳は私には及ばずとも構わない、私の命令通りに作業をこなせる技量があれば……!)
戦闘は私、会場把握はこの女で十分。あと一人、この首輪を弄れる技術者……!
頭脳は私には及ばずとも構わない、私の命令通りに作業をこなせる技量があれば……!)
可能な限り数を減らした、最低人数。しかしそれはゼロになり得ない。
ミクトランがどんなに天才であっても、特殊な道具でも使わない限り、自分で自分の首輪を外すのはまず不可能。
それほどこの首輪は巧妙に作られた代物だった。
ミクトランがどんなに天才であっても、特殊な道具でも使わない限り、自分で自分の首輪を外すのはまず不可能。
それほどこの首輪は巧妙に作られた代物だった。
そうなると必要になってくるのは優秀な技術者の駒、或いは最大譲歩して『協力者』だ。
天上王の自分の首輪を外すだけの力量を持ち、且つ従うのであればずっと生かしておいてもいい。
首輪さえ外せれば、戦闘も退避もさらに楽になり、支給品の回収も捗るだろう。
武器は剣ではないとはいえ、かなりの業物に違いない。
支給品を奪っても、そこに首輪解除に役立つ道具が確実に入っている保証もない。
故に道具の回収や戦闘は後回しでも問題はない。
道具の現地調達は特に機材の集まる場所をこの女に案内させればいい。
優先すべきは、騎士に自分の悪評を広げられる前に、人材の確保。
天上王の自分の首輪を外すだけの力量を持ち、且つ従うのであればずっと生かしておいてもいい。
首輪さえ外せれば、戦闘も退避もさらに楽になり、支給品の回収も捗るだろう。
武器は剣ではないとはいえ、かなりの業物に違いない。
支給品を奪っても、そこに首輪解除に役立つ道具が確実に入っている保証もない。
故に道具の回収や戦闘は後回しでも問題はない。
道具の現地調達は特に機材の集まる場所をこの女に案内させればいい。
優先すべきは、騎士に自分の悪評を広げられる前に、人材の確保。
(偽りの仮面を被り、演技をする必要もありそうだが……やむを得ないか)
「ミクトラン様……首輪と、支給品……回収してきました……」
「ん?ああ、ご苦労。こちらもすぐに終わらせる」
「ミクトラン様……首輪と、支給品……回収してきました……」
「ん?ああ、ご苦労。こちらもすぐに終わらせる」
考えこむミクトランの背後から、みゆきの声がかけられる。
振り向いてみれば、その両手を赤く染め、首輪を両手で差し出していた。
命じてはいなかったが、少女の支給品もバッグごと回収している点は評価できるだろう。
遅れてミクトランも男の首を斬り、首輪を拾い上げる。
振り向いてみれば、その両手を赤く染め、首輪を両手で差し出していた。
命じてはいなかったが、少女の支給品もバッグごと回収している点は評価できるだろう。
遅れてミクトランも男の首を斬り、首輪を拾い上げる。
(……技術者の中にはこの女のようにまるで戦闘力のない者もいるだろう。
その者が、安全かつ確実に首輪を手に入れるには、こうやって死体から奪うに限る。
あまり動かず、真っ先に首輪が手に入る、死体が確実にある場所か……)
「みゆきよ、貴様や私が最初に喚ばれた部屋の場所はわかるか?」
「はい……千代田区、国会議事堂内部です……」
「国会議事堂か……行って見る価値はあるやもしれんな」
その者が、安全かつ確実に首輪を手に入れるには、こうやって死体から奪うに限る。
あまり動かず、真っ先に首輪が手に入る、死体が確実にある場所か……)
「みゆきよ、貴様や私が最初に喚ばれた部屋の場所はわかるか?」
「はい……千代田区、国会議事堂内部です……」
「国会議事堂か……行って見る価値はあるやもしれんな」
あの時、男は銃で殺されそのまま放置されていた。
少しでも頭のまわる参加者であれば、そこで確実に首輪を手に入れることを思いつくだろう。
そして同時にそれは、他人を殺して首輪を奪えるだけの力をもたない証でもある。
協力しない、従わないなら、王の力でねじ伏せるまで。
天上の王は哀れな少女を引きつれ、始まりの場所へと向かう。
【渋谷区・クレーター前/一日目・夕方】
【ミクトラン@テイルズ オブ デスティニー】
【状態】:健康
【装備】:スターゲイザー
【道具】:基本支給品一式 、脱衣拳の首輪
【思考】基本:主催者を殺し、自分の手で価値ある国民を選ぶ
1:首輪をいじれる技術者を探しに国会議事堂へ
2:首輪解除までは表立った行動は控える
3:二騎士(混沌の騎士・ブロント)を警戒。いずれ倒す
4:邪神その他、強い力を持つ参加者を警戒。強敵の人数を把握したい
※制限によりワープの連続使用で疲労していきます
少しでも頭のまわる参加者であれば、そこで確実に首輪を手に入れることを思いつくだろう。
そして同時にそれは、他人を殺して首輪を奪えるだけの力をもたない証でもある。
協力しない、従わないなら、王の力でねじ伏せるまで。
天上の王は哀れな少女を引きつれ、始まりの場所へと向かう。
【渋谷区・クレーター前/一日目・夕方】
【ミクトラン@テイルズ オブ デスティニー】
【状態】:健康
【装備】:スターゲイザー
【道具】:基本支給品一式 、脱衣拳の首輪
【思考】基本:主催者を殺し、自分の手で価値ある国民を選ぶ
1:首輪をいじれる技術者を探しに国会議事堂へ
2:首輪解除までは表立った行動は控える
3:二騎士(混沌の騎士・ブロント)を警戒。いずれ倒す
4:邪神その他、強い力を持つ参加者を警戒。強敵の人数を把握したい
※制限によりワープの連続使用で疲労していきます
【高良みゆき@らき☆すた】
【状態】:両肩にツインネッギ(止血済み)、精神不安定、服従、血塗れ
【装備】:伝説の首領パッチソード
【道具】:基本支給品一式×2、アマゾネスの服、ネギ、トムキャット・レッド・ビートル(破損)デザートイーグル、ランダム品(0~1)東京タワーの首輪
【思考】基本:ミクトランに服従し、生きる
1:ミクトランに従う
※禍神を危険人物と判断しました。また、品川区に響いた禍神の咆哮を聞きました
※男(クライシス皇帝)は死んだと判断しました
※なんらかの理由で正気を取り戻すかもしれません
【状態】:両肩にツインネッギ(止血済み)、精神不安定、服従、血塗れ
【装備】:伝説の首領パッチソード
【道具】:基本支給品一式×2、アマゾネスの服、ネギ、トムキャット・レッド・ビートル(破損)デザートイーグル、ランダム品(0~1)東京タワーの首輪
【思考】基本:ミクトランに服従し、生きる
1:ミクトランに従う
※禍神を危険人物と判断しました。また、品川区に響いた禍神の咆哮を聞きました
※男(クライシス皇帝)は死んだと判断しました
※なんらかの理由で正気を取り戻すかもしれません
【現地調達品解説『二つの首輪』】
バトルロワイアルの犠牲者、東京タワーと脱衣拳の首輪。
バトルロワイアルの犠牲者、東京タワーと脱衣拳の首輪。
| 078:戦乱 その忌むべき者より、世界を救え(後編) | 投下順 | 080:第一回放送 |
| 078:戦乱 その忌むべき者より、世界を救え(後編) | 時系列順 | 080:第一回放送 |
| 054:てんじょーおーとのそうぐう | ミクトラン | 000:[[]] |
| 054:てんじょーおーとのそうぐう | 高良みゆき | 000:[[]] |