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テラカオスバトルロワイアル外伝
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OP 無題

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OP 無題 ID:+LjxqkIl


不気味に揺れ動く葉。漂う瘴気。所々ぬめりや茨がある地面。そこを蠢くなにか。
とてもまともとは呼べない空間、その一室に彼らはいた。
正確な人数はわからないが、少なくとも50人はいるだろう。
全員が気を失ってはいたが、ガサガサと音を鳴らし続ける草は騒音に近い。
その音を耳障りに感じた者から一人、また一人と頭を押さえながら起き上がる。
起き上がった者の反応は様々。
馴れ親しんだ親友を見つけてとりあえず一組になる者。
人の型をとってはいるが明らかに人間ではない存在に驚きを隠せない者。
宿敵と隣り合わせで、今にも互いに殴りあわんばかりの者。
そして辺りを見渡す者、直前の記憶を辿る者。
そう、全員に共通しているのは、自分が何故このような場所にいるかがわからないということ。
「そろそろ全員目が覚めたか?では、始めるとしようか……」
突然、部屋全体から低い声が響く。
声の出どころがわからず、集められた者達は辺りを見渡すが、姿は見えない。
そして声の主を、この場にいる全員は知らない。
「始めるって……何をよ!それにあんたも誰よ!こんな妙な場所に連れ込んで!」
姿の見えない声の主に対して、たまらず一人の少女が叫ぶ。
それに合わせるように、集められた人々の一部は、そうだそうだと続く。
だが極一部。本当に一握り、そのうちの一人の男は溜め息をつき……
「騒ぐな。……これがわからないのか?」
諦めとも悟りともとれる表情で、自分の首を指差した。
その男の言葉と行動により、集められた人々はようやくソレの存在に気が付いた。
自分の首にしっかりと取り付けられた、銀の拘束具――首輪に。
「ほう、流石に書き手とやらはこんな状況でも落ち着いているな。大したものだ」
「そりゃどうも。で?まさかとは思うが……」
「そのまさかだ。これからお前達にはバトルロワイアル、つまりは殺し合いをしてもらう」
シン……と部屋は一気に静まり返った。
それは恐怖によるものというよりも、呆気にとられた故の静寂。
ただ淡々と、殺し合いをしてもらうと言われて、その意味を理解しろと言う方が無茶である。
「な……なにいきなり馬鹿なことを言いだすんだ!」
「黙れ。お前達に発言権はない。おとなしく我が言葉を聞き続けろ」
間を置いてから一人の男が叫ぶが、声の主は淡々と、しかし冷たくあしらう。
それだけだというのに、集められた者達は黙りこくってしまった。
遅れてやってきた得体の知れない恐怖が、自然と言葉を奪ったのだ。

「理解が早くて助かる。では、この殺し合いの簡単な説明をするとしよう。
ルールは至って単純、全員で殺し合いを行い、最後まで残った一人が勝者だ。
勿論、勝者にはふさわしい報酬がある。勝者は、どんな願いでも際限なく叶えてやろう。
最後まで生き残れなかった者、つまり死者を生き返らせることも。
富と権力を手に入れ、さらに不老不死になることも。
ただ自分の帰るべき場所に帰ることだけを願うのも全て自由だ。
どうだ、何人かはまだ幼い者もいるが、魅力的だというのはわかるであろう?」
声の主は淡々と、しかしどこか楽しげに言ってのけた。
俄かには信じられない話だが、その内容の凄まじさに部屋は一気に騒めく。
早くも願いを決める者、悩む者、誘惑に抗う者……
集められた全員の思惑が入り交じり、交錯する。早くも渦巻くのは、疑心暗鬼の念。

「ふー、全く君達人類の考えることはわけがわからないよ。君達にそんな芸当ができるわけがない」
そんな時、集められた者達の一人――正確には一匹が声を発した。
何人かは小動物が人間の言葉を喋っていることもわけがわからない様子だったが、小動物は堂々としている。
「人類?ふ……これでも、我が、ヒトに見えるか?」
だが次の瞬間、小動物の周りを――否、部屋の全ての者を禍々しい触手が取り囲んだ。
あまりに突然のことに、ほとんどの者が言葉を失い、立ちすくむ。
そして同時に理解する。自分達に殺し合いをさせようとしているのが、異形の怪物であることを。
そんな中、一部の者は自分達の危機を感じ取り、得物に手をのばすが……
その手は何も掴めなかった。そこに在るべきものが、無くなっていたのだ。
「悪いがお前達の所持していた道具はほとんど回収させて貰った。おとなしくした方がいいぞ」
「くそっ……!」
「この程度の触手で、この俺を止められるとでも思っていたのかぁ!?」
しかし、抵抗をやめる者達をよそに、あり得ない筋肉量の輝く大男だけは違う。
武器など必要ない。素手が既に凶器となっているその男は、自身を囲む触手をまとめて引きちぎって見せた。
その光景に、男への恐怖も忘れて一部から歓声が上がる。
この男なら、得体の知れないこの怪物をこの場で倒してくれると確信したのだ。
「我は、おとなしくしろと言った筈だが?」
――その確信と同時に男の首から上が粉微塵に吹き飛んだ。
一体何をしたら局所的にここまでの爆発を起こせるのか?
灰色の煙。噴水の如く噴き出す鮮血。人の肉が焼け焦げる異臭。
そして、痙攣していた男の肉体はゆっくりと地に崩れ落ち、部屋に鈍い音を響かせる。
「「―――――ッ!?」」
一瞬の惨劇、すぐに部屋は誰のものとも判別できない絶叫に包まれた。
「開始前から参加者を減らしたくはなかったが……まあ、丁度いい見せしめになったか。
実演が先になってしまったが、お前達のその首輪はただの首輪ではない。
力づくで外そうとしたり、こちらに従わない場合、今のように爆発を起こし、対象者を確実に絶命させる代物だ。
それ以外にも禁止エリア、これはバトルロワイアル開始後の定時放送で決定するが……
そのエリアに入った場合は、20秒で爆発する。入ってもすぐに出れば爆発はしない。
そしてこれからお前達は殺し合いの会場に送られるが、会場からの逃走でも首輪は爆発。
最後に、殺し合いを円滑に行うため、24時間一人も死者が出なかった場合、全員の首輪が同時に爆発する。
首輪については以上。質問なら受け付けるが、何かあるか?」
屈強な男が目の前であっさりと爆殺され、今度こそ誰もが言葉を失った。
下手に逆らえば、男の二の舞になるのは明らか。
全員がただただ、淡々と発せられる怪物の言葉を聞き続けざるをえなかった。

「質問はないようだな。では次の話に移るぞ。
お前達は今、丸腰の状態だ。
とはいえ、丸腰で殺し合いというのも厳しいだろう?そこで、全員に我から贈り物だ」
人々を取り囲んでいた触手の一本が、デイパックを掲げて全員に見せつける。
そしてまた別の触手がその中身を一つずつ取り出して見せた。
「まずは会場の地図。地名が書いてあるから、それを参考に移動するがいい。
それにコンパス。地図を紛失しても、東西南北を頼りに移動は可能だ。
これが水と食糧。考えて食べれば、しっかり二、三日持つだろう。味などは期待するなよ?
最後に、簡易ランタンと筆記用具に時計だ。これがある意味一番大切な道具であろうな。
バトルロワイアル開始後、定期的に放送を行う。
その際に先程話した禁止エリアと、その時点での死者の発表を行う。
禁止エリアと死者の発表は一度きり。仮眠などで聞き逃した、忘れた等の言い訳は通用しないぞ。
時間に気をつけ、しっかりと内容を記録しておくことだな。
これらが全員共通の贈り物だ。これとは別に、各人ランダムに一個から三個までの道具を与える。
使い道に困るどうしようもないがらくたから、一般人にも使える強力な武具まで様々だ。
その道具の確認は会場転送後にしてもらう。道具の説明もこれで終わりだ。
さあ、始まりの刻はもうすぐだ。我に選ばれた者から前に来るがいい」
誰も逆らえない。誰も口を開かない。
力無き者は、ただひたすらに恐怖に身体を震わせて。
力有る者も、首輪と触手の群れを前に今は従うべきと判断して。
そして触手に導かれ、最初にデイパックを受け取り転送される男が決定した。
彼は積み上げられたデイパックの中から一つをさっさと選ぶと、最後に一つだけと口を開いた。
「……俺達が選ばれた理由はなんだ?」
「さてな。我も知らぬよ。我は利害の一致から奴と協定を結んだ、ただの神にすぎん」
だが男の望む応えは得られず、触手に押し込まれて転送されてしまう。
今の会話が聞こえた者も聞こえなかった者も、もう発言を許されることなく転送されていき……
気付けば、集められた人々は全員いなくなっていた。
彼らの運命は……誰も知らない、知り得ない。
これは、混沌世界――テラカオスバトルロワイアルなのだから……

【一日目・日中/場所不明】
昏き海淵の禍神@世界樹の迷宮Ⅲ】
[状態]:健康・主催者
[装備]:禍神触手
[道具]:余ったデイパック×1・他不明
[思考]基本:バトルロワイアルを眺め、楽しむ
1:利害の一致のため、別の主催者に協力
2:禁止行為をした参加者以外の首輪は爆発させない
※七期世界で信長に呼ばれる直前の状態のため、七期の記憶と七期程の力はありません
※首輪の爆発はどんな参加者(人外、全身特殊金属など)であっても確実に殺せます
【全参加者@様々な作品】――支給品を所持し各地に転送確認。バトルロワイアルスタート
ブロリー@ドラゴンボールZ】――首輪の爆発により頭部消滅。死亡確認
【残り人数】――不明

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昏き海淵の禍神 :[[]]
キュゥべえ 002:QBR~キュゥべえのバトルロワイアル~

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