東方ファイトのために召喚された幽香とさとりだったが、
二人が見たのは対戦相手ではなく、上海人形を抱えた魔理沙だった。
さとり「……なるほど、メッセンジャーとしてここに来たんですか」
映姫「その人形を使って互いに声が聞こえるのですね?それなら結構です。
今回のファイトでは、一週間の間にお金を稼いで頂きます。
なお、当然ですが犯罪行為は禁止とします……特にそちらの二人」
魔理沙「まあどう考えてもやりそうだよな……」
幽香「あら、失礼しちゃうわ」
さとり「『ドS妖怪とさどりだから』ですか……私の名前はさとりです」
アリス「ふふん、これでもうそっちには打つ手が無いんじゃない?」
幽香「どうかしらねぇ。ま、これぐらいのハンデが無きゃ、ファイトにならないわよね」
アリス「なんですって!?」
パチェ「未熟者め……審判、現金以外でもかまわないでしょう?」
映姫「そうですね、妖怪には金を使わない物も多く居ます。
ただし、換算・換金可能な物に限ります。つまり知識や時間、人の命などは評価の対象としません」
さとり「何か策があるようだけど、こっちのお友達には知らされてないみたいね」
パチェ「そのためのメッセンジャーよ」
魔理沙「別に良いんだが、気にはなるぜ」
幽香「それじゃ、ここに居てもつまらないし、早速始めて良いかしら?」
映姫「ええ、それではファイト開始、一週間後にここへ結果を持ち寄って下さい」
二人が見たのは対戦相手ではなく、上海人形を抱えた魔理沙だった。
さとり「……なるほど、メッセンジャーとしてここに来たんですか」
映姫「その人形を使って互いに声が聞こえるのですね?それなら結構です。
今回のファイトでは、一週間の間にお金を稼いで頂きます。
なお、当然ですが犯罪行為は禁止とします……特にそちらの二人」
魔理沙「まあどう考えてもやりそうだよな……」
幽香「あら、失礼しちゃうわ」
さとり「『ドS妖怪とさどりだから』ですか……私の名前はさとりです」
アリス「ふふん、これでもうそっちには打つ手が無いんじゃない?」
幽香「どうかしらねぇ。ま、これぐらいのハンデが無きゃ、ファイトにならないわよね」
アリス「なんですって!?」
パチェ「未熟者め……審判、現金以外でもかまわないでしょう?」
映姫「そうですね、妖怪には金を使わない物も多く居ます。
ただし、換算・換金可能な物に限ります。つまり知識や時間、人の命などは評価の対象としません」
さとり「何か策があるようだけど、こっちのお友達には知らされてないみたいね」
パチェ「そのためのメッセンジャーよ」
魔理沙「別に良いんだが、気にはなるぜ」
幽香「それじゃ、ここに居てもつまらないし、早速始めて良いかしら?」
映姫「ええ、それではファイト開始、一週間後にここへ結果を持ち寄って下さい」
さとり「あなたと組んだだけでドS疑惑なんて、たまらないですよ」
幽香「あらそう?疑惑を晴らすためにカミングアウトすればいいんじゃない?」
さとり「私は違います。……うーん、また酷い事を考えていますね」
幽香「もちろん、あなたの名前も借りるわよ」
さとり「まあファイトですから構いませんが……程々にお願いしますよ」
幽香「ええ、生かさず殺さず。でもこれじゃ、楽勝だし直接手も下せないし、つまらないファイトになりそうねぇ」
さとり「……つまらないというのは言葉だけですか……(はぁ)」
幽香「あらそう?疑惑を晴らすためにカミングアウトすればいいんじゃない?」
さとり「私は違います。……うーん、また酷い事を考えていますね」
幽香「もちろん、あなたの名前も借りるわよ」
さとり「まあファイトですから構いませんが……程々にお願いしますよ」
幽香「ええ、生かさず殺さず。でもこれじゃ、楽勝だし直接手も下せないし、つまらないファイトになりそうねぇ」
さとり「……つまらないというのは言葉だけですか……(はぁ)」
アリス「ああは言ったものの……普通の手段じゃ良くて引き分けかしら」
魔理沙「短期間じゃなぁ。パチュリーに何か秘策があるんじゃないのか?」
パチェ「あっても教えないわよ。それよりはい、今日の新聞」
アリス「何よ、いきなり……えっと、『東方ファイトのため、皆さんからのご寄付を募っています』」
魔理沙「『特に向日葵畑と地霊殿周辺の皆様、よろしくお願いします……風見幽香&古明地さとり』」
アリス「なによこれ、思いっきり脅迫じゃない!」
パチェ「対面でやれば脅迫になるし、払わせても苦情が出る。
だから広く浅く募るという形にした。無視したければ出来るけど、ファイト後にどうなるか」
魔理沙「まあそう考えるよな。そうすると募金をしてしまうわけか」
パチェ「でも、あくまで自由意志だという言い逃れは出来るわ」
アリス「……さすがドSの新旧両巨頭、やる事がえげつないわね」
パチェ「でもこの程度なら、問題なく私の勝ちよ」
アリス・魔理沙「「?」」
魔理沙「短期間じゃなぁ。パチュリーに何か秘策があるんじゃないのか?」
パチェ「あっても教えないわよ。それよりはい、今日の新聞」
アリス「何よ、いきなり……えっと、『東方ファイトのため、皆さんからのご寄付を募っています』」
魔理沙「『特に向日葵畑と地霊殿周辺の皆様、よろしくお願いします……風見幽香&古明地さとり』」
アリス「なによこれ、思いっきり脅迫じゃない!」
パチェ「対面でやれば脅迫になるし、払わせても苦情が出る。
だから広く浅く募るという形にした。無視したければ出来るけど、ファイト後にどうなるか」
魔理沙「まあそう考えるよな。そうすると募金をしてしまうわけか」
パチェ「でも、あくまで自由意志だという言い逃れは出来るわ」
アリス「……さすがドSの新旧両巨頭、やる事がえげつないわね」
パチェ「でもこの程度なら、問題なく私の勝ちよ」
アリス・魔理沙「「?」」
映姫「さて、結果の報告をお願いします」
幽香「こっちは物と金で合わせてこれだけよ(どさっ)」
魔理沙「うぉ……あの広告だけでこの量か……凄まじい名前の力だな」
さとり「『それに広告料も払ってないんだろうし』……まあ、実際そうですけどね」
幽香「使える物を有効に使っただけよ。それよりそっちは、その紙一枚だけ?」
魔理沙「ああ、パチュリーに聞いても中身を教えてくれないし、とりあえず渡せってだけで」
映姫「では預かりましょう……ふむ、なるほど。この勝負、パチュリー&アリスの勝ちです」
幽香「その紙一枚にそんな価値があるのかしら?換金不能な物はダメだった筈だけど」
さとり「……なるほど、紅魔館ですか」
映姫「この書類には、紅魔館の所有権をパチュリー・ノーレッジに譲渡すると書かれています。
あれだけの大きな館、よく壊れるのが難点とはいえ、立地等も勘案した総資産は相当の物です」
魔理沙「……あいつ、そんな事を……むしろよくレミリアが許したな」
パチェ「私とレミィの信頼関係を甘く見ないで頂戴」
アリス「なにはともあれこれで文句無く勝ちね」
幽香「こっちは物と金で合わせてこれだけよ(どさっ)」
魔理沙「うぉ……あの広告だけでこの量か……凄まじい名前の力だな」
さとり「『それに広告料も払ってないんだろうし』……まあ、実際そうですけどね」
幽香「使える物を有効に使っただけよ。それよりそっちは、その紙一枚だけ?」
魔理沙「ああ、パチュリーに聞いても中身を教えてくれないし、とりあえず渡せってだけで」
映姫「では預かりましょう……ふむ、なるほど。この勝負、パチュリー&アリスの勝ちです」
幽香「その紙一枚にそんな価値があるのかしら?換金不能な物はダメだった筈だけど」
さとり「……なるほど、紅魔館ですか」
映姫「この書類には、紅魔館の所有権をパチュリー・ノーレッジに譲渡すると書かれています。
あれだけの大きな館、よく壊れるのが難点とはいえ、立地等も勘案した総資産は相当の物です」
魔理沙「……あいつ、そんな事を……むしろよくレミリアが許したな」
パチェ「私とレミィの信頼関係を甘く見ないで頂戴」
アリス「なにはともあれこれで文句無く勝ちね」
結果:紅魔館を譲り受けたパチェ(+アリス)が圧倒的な差で勝利。
パチェ「レミィ、お茶が来ないけど」
レミィ「……ねぇパチェ、ファイトも終わったんだし、そろそろ――」
パチェ「紅魔館の今の主は私よ。早くお茶を持って来て」
レミィ「うぅ……最近壊れないからって油断してたわ……」
咲夜「まあまあお嬢様、犬小屋よりマシですから」
レミィ「そんな物と比較するなーっ!」
レミィ「……ねぇパチェ、ファイトも終わったんだし、そろそろ――」
パチェ「紅魔館の今の主は私よ。早くお茶を持って来て」
レミィ「うぅ……最近壊れないからって油断してたわ……」
咲夜「まあまあお嬢様、犬小屋よりマシですから」
レミィ「そんな物と比較するなーっ!」