チルノ「久々に雪が降ってていい感じね! 今日のあたいはまさに無敵!
どんな奴が来たって倒せる自信が……あれ? 風が吹いてきた。なんか……悪寒が……」
文「会いたかった……会いたかったですよ、チルノさん!」
チルノ「!?」
どんな奴が来たって倒せる自信が……あれ? 風が吹いてきた。なんか……悪寒が……」
文「会いたかった……会いたかったですよ、チルノさん!」
チルノ「!?」
時間は少しばかり遡る。選手とその連れを前に、映姫が今回のファイトの説明をしていた。
「今回のファイトは北風と太陽……要するに服を剥ぐ勝負です。ただし対象は一人ではなく不特定多数。
簡潔に言えば、できるだけ多くの人の服を脱がせて手に入れたほうの勝ちとなります」
「そこまゲフゥ!?」
慌てて現れたパチュリーを蹴り飛ばしながら、文は映姫に質問する。喜色を隠さずに。
「つまり、このジャッジにおいて『脱がす』行為はどんなものであろうと罪にはあたりませんね?」
「……さすがに殺しなどは駄目ですが、だいたいはそうなります。非常に遺憾ですが」
瞬間、とんでもない音を響かせながら風が吹いた。
「わが世の春が来たあああああああああああああああ!」と叫びながら、文が全速力で動き出したのだ。
律儀にも一緒に付いて来ていた椛を問答無用で引っぺがし全裸にして写真も撮り、
ついでに気絶しているパチュリーにも同じ事をして飛び立った文に映姫はため息を吐くしかない。
その傍らで、早苗は神奈子に何か頼みごとをしていた。
「今回のファイトは北風と太陽……要するに服を剥ぐ勝負です。ただし対象は一人ではなく不特定多数。
簡潔に言えば、できるだけ多くの人の服を脱がせて手に入れたほうの勝ちとなります」
「そこまゲフゥ!?」
慌てて現れたパチュリーを蹴り飛ばしながら、文は映姫に質問する。喜色を隠さずに。
「つまり、このジャッジにおいて『脱がす』行為はどんなものであろうと罪にはあたりませんね?」
「……さすがに殺しなどは駄目ですが、だいたいはそうなります。非常に遺憾ですが」
瞬間、とんでもない音を響かせながら風が吹いた。
「わが世の春が来たあああああああああああああああ!」と叫びながら、文が全速力で動き出したのだ。
律儀にも一緒に付いて来ていた椛を問答無用で引っぺがし全裸にして写真も撮り、
ついでに気絶しているパチュリーにも同じ事をして飛び立った文に映姫はため息を吐くしかない。
その傍らで、早苗は神奈子に何か頼みごとをしていた。
~BGM:RECOVER |>~
文「やはり私とチルノさんは運命の赤い糸で結ばれていたようね……ようやく理解した! この気持ち、まさしく愛ですっ!!!」
チルノ「あいぃ!?」
文「ですが愛を超越すれば、それは犯罪となる! 行き過ぎた愛が、ストーカーとして扱われるように!」
チルノ「ッ! ……それが分かっていながら、なんで服を剥ぐワケ!?」
文「新聞記者に撮影の意味を問うとは、ナンセンスですね!」
チルノ「あんたは歪んでる!」
文「そうしたのはあなただ! チルノさんという存在だ!」
チルノ「あいぃ!?」
文「ですが愛を超越すれば、それは犯罪となる! 行き過ぎた愛が、ストーカーとして扱われるように!」
チルノ「ッ! ……それが分かっていながら、なんで服を剥ぐワケ!?」
文「新聞記者に撮影の意味を問うとは、ナンセンスですね!」
チルノ「あんたは歪んでる!」
文「そうしたのはあなただ! チルノさんという存在だ!」
~BGM:RECOVER ■~
人里の上空。そこへふらふらと黒い翼が現れた。だが、雪のためそれを確認できた者はいない。
黒い翼――神奈子に唆されたお空が第三の足を掲げると共に、一瞬で降り注いでいた雪は溶けて――
黒い翼――神奈子に唆されたお空が第三の足を掲げると共に、一瞬で降り注いでいた雪は溶けて――
~BGM:RECOVER |>~
文「だから私はあなたを押し倒す! ファイトなんてどうでもいい……己の意志で!」
チルノ「あんただって、東方ファイトの選手でしょうに!?」
文「ならそれは、東方ファイトの声です!」
チルノ「違う! あんたは自分のエゴを押し通しているだけ……あんたのその歪み、このあたいが断ち切るッ!」
文「よく言ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
チルノ「あんただって、東方ファイトの選手でしょうに!?」
文「ならそれは、東方ファイトの声です!」
チルノ「違う! あんたは自分のエゴを押し通しているだけ……あんたのその歪み、このあたいが断ち切るッ!」
文「よく言ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
~BGM:RECOVER ■~
終了時刻になった。とはいっても、両者とも終了前には映姫の元へ戻ってきていたが。
文の傍らには、結構な数の袋を抱えた早苗が立っている。言うまでもなく全部服入りだ。
「結構な数を集めたみたいですねぇ」
「当然です、天狗様。私はちゃんと頭を使いましたから」
と言うものの早苗がやったことは単純で、神奈子に頼んでお空と一緒に人里へ行ってもらい、周囲の温度を上げてもらっただけ。
核融合なので害もなくクリーン、あとは脱ぎ捨てられた服を捨てればいいだけの話というわけである。
「童話と同じですよ、勝つのは太陽です。私が手に入れた服は20や30じゃ……」
「ふ、ふふふ……あはははははははっ!」
「…………?」
「なめられたものですね……20や30じゃない?
その程度ですか。私と張り合いたいというのならその三倍は持って来るべきでしたね!」
パチンと指を鳴らす文。
同時に袋をくわえたカラスが群れを成して飛来し、地面へと荷物を落としていく。それも、視界いっぱいに。
一帯に広がった大量のそれに、早苗は思わず息を呑むことしかできなかった。
「そ、それは……」
「何かって? 決まってるじゃないですか。私が幻想郷の『少女』から剥いできた服装ですよ」
できるなら目を背けて逃げたいと、映姫は思った。本気で。
服はもちろんブラジャーにZUN坊にドロワーズ、その他特徴的な装飾品も片っ端から強奪済み。
その数はおよそ100という、どこぞの白黒だってしないだろうキチガイ沙汰だ。
……ちなみに、当たり前だが裸体も全部撮影済みである。
「ふふ、結果は明らかですね。なんならもう一日期間を延長していいんですよ?
閻魔様、別に全ての少女をスッパさせても構いませんよね?」
「「…………」」
(悪い意味で)圧倒的過ぎる外道天狗の言葉に、二人はただ黙り込むしかなかった。
文の傍らには、結構な数の袋を抱えた早苗が立っている。言うまでもなく全部服入りだ。
「結構な数を集めたみたいですねぇ」
「当然です、天狗様。私はちゃんと頭を使いましたから」
と言うものの早苗がやったことは単純で、神奈子に頼んでお空と一緒に人里へ行ってもらい、周囲の温度を上げてもらっただけ。
核融合なので害もなくクリーン、あとは脱ぎ捨てられた服を捨てればいいだけの話というわけである。
「童話と同じですよ、勝つのは太陽です。私が手に入れた服は20や30じゃ……」
「ふ、ふふふ……あはははははははっ!」
「…………?」
「なめられたものですね……20や30じゃない?
その程度ですか。私と張り合いたいというのならその三倍は持って来るべきでしたね!」
パチンと指を鳴らす文。
同時に袋をくわえたカラスが群れを成して飛来し、地面へと荷物を落としていく。それも、視界いっぱいに。
一帯に広がった大量のそれに、早苗は思わず息を呑むことしかできなかった。
「そ、それは……」
「何かって? 決まってるじゃないですか。私が幻想郷の『少女』から剥いできた服装ですよ」
できるなら目を背けて逃げたいと、映姫は思った。本気で。
服はもちろんブラジャーにZUN坊にドロワーズ、その他特徴的な装飾品も片っ端から強奪済み。
その数はおよそ100という、どこぞの白黒だってしないだろうキチガイ沙汰だ。
……ちなみに、当たり前だが裸体も全部撮影済みである。
「ふふ、結果は明らかですね。なんならもう一日期間を延長していいんですよ?
閻魔様、別に全ての少女をスッパさせても構いませんよね?」
「「…………」」
(悪い意味で)圧倒的過ぎる外道天狗の言葉に、二人はただ黙り込むしかなかった。
結果:射命丸(ヘンタイ)の圧勝