「花粉飛び交うこの季節。皆様いかがお過ごしでしょうか? 清く正しく健康的な射命丸です!
今回の対戦カードはなんと人形同士のボクシング! 早速ですが、選手となる人形及び操者の紹介に入ります!
まずは七色の人形遣いが極秘裏に作り上げていた傑作。1/1スケール魔理沙人形! 操者はもちろんアリス・マーガトロイド!!
対するは幻想郷創造主に対する信仰心の具現化か? 1/1スケール神主人形! 操者は八雲紫!!」
今回の対戦カードはなんと人形同士のボクシング! 早速ですが、選手となる人形及び操者の紹介に入ります!
まずは七色の人形遣いが極秘裏に作り上げていた傑作。1/1スケール魔理沙人形! 操者はもちろんアリス・マーガトロイド!!
対するは幻想郷創造主に対する信仰心の具現化か? 1/1スケール神主人形! 操者は八雲紫!!」
「ねぇ、どうして隠しておいたはずの魔理沙人形がこんなところに引っ張り出されてるの?」
「知りませんよ。スナイパーに訊いてください」
「まったく……板的な問題のために調整したけど、ほとんどの機能が封印されちゃったじゃない……」
「一体どんな機能を搭載してたのやら……。ところで紫さん? 人形で神主の再現なんかできるんですか?」
「そこの人形師なら言うまでもなく知ってると思うけど、ぶっちゃけ完全再現は無理ね」
「そんなもんですか。では、お二人とも人形をリングに上げてください。
人形の操作方法は自由としますが、ボクシングのルールでアウトな攻撃は反則となります」
「知りませんよ。スナイパーに訊いてください」
「まったく……板的な問題のために調整したけど、ほとんどの機能が封印されちゃったじゃない……」
「一体どんな機能を搭載してたのやら……。ところで紫さん? 人形で神主の再現なんかできるんですか?」
「そこの人形師なら言うまでもなく知ってると思うけど、ぶっちゃけ完全再現は無理ね」
「そんなもんですか。では、お二人とも人形をリングに上げてください。
人形の操作方法は自由としますが、ボクシングのルールでアウトな攻撃は反則となります」
説明を受けながら両者は人形をリングに上げ、アリスは感覚をリンクさせて直接操作する方法で。紫は8方向レバー+6ボタンな街頭覇王的コンパネでそれぞれが人形を起動させる。
「ンフフ……イッショニノミマセンカ?」
「やっぱ神主はこれよねー」
「アリスー。お帰りなんだぜ!」
「やばっ! 起動ボイス差し替えるの忘れてた!!」
「やっぱ神主はこれよねー」
「アリスー。お帰りなんだぜ!」
「やばっ! 起動ボイス差し替えるの忘れてた!!」
――本来の用途は何なんだよ!?
観衆の心がひとつになり、生ぬるい視線がアリスに集中する。
熟練の職人技か、神主人形に比べて魔理沙人形は声が本物そっくりで発音も滑らかである。
こういうのを神調教って言うんだっけ?
観衆の心がひとつになり、生ぬるい視線がアリスに集中する。
熟練の職人技か、神主人形に比べて魔理沙人形は声が本物そっくりで発音も滑らかである。
こういうのを神調教って言うんだっけ?
「……気にしたら負けな気がしてきました。それではラウンド・ワン……ファイト!」
ゴングの音が響くと同時に、魔理沙人形は生身の人間さながらのフットワークで、ゆらゆらと危なっかしく揺れる神主人形に肉薄する。
魔理沙人形が放つ鋭いワンツーを、神主人形は手堅くガードする。
その瞬間、操者の紫が手元のレバーを素早く操作してボタンを叩く。
紫がボタンを叩くと同時に、神主人形が生身では絶対に不可能な動きでガードを解除してストレートを放つ。
感覚のリンクで操作しているアリスが物理法則すら超越した動作に対応できるはずもなく、魔理沙人形は神主人形のストレートをもろに食らう。
魔理沙人形が放つ鋭いワンツーを、神主人形は手堅くガードする。
その瞬間、操者の紫が手元のレバーを素早く操作してボタンを叩く。
紫がボタンを叩くと同時に、神主人形が生身では絶対に不可能な動きでガードを解除してストレートを放つ。
感覚のリンクで操作しているアリスが物理法則すら超越した動作に対応できるはずもなく、魔理沙人形は神主人形のストレートをもろに食らう。
「ちょっ……何その非常識な動き!?」
「ゼロカウンター。ガードキャンセルとも言うわね」
「ゼロカウンター。ガードキャンセルとも言うわね」
アリスの突っ込みに紫がしれっと返す。
「そう……。そっちがそのつもりならこっちもそれなりの対応をしなきゃね……」
何かを決意したようにアリスの目が鋭くなり、魔理沙人形が息をもつかせぬ怒涛のラッシュで神主人形を攻め立てる。
生身であれば長時間の無呼吸運動を行うに等しい勢いに、神主人形は防戦一方になる。
もっとも、操者の紫はレバーを後ろに入れてるだけだったりするのだが……。
生身であれば長時間の無呼吸運動を行うに等しい勢いに、神主人形は防戦一方になる。
もっとも、操者の紫はレバーを後ろに入れてるだけだったりするのだが……。
「ちょっと想定外の攻撃力ね。さすがは白黒がモデルといったとこかしら? でも、もう少しで……」
「このままガードの上から削り殺してあげるわ!」
「よし。ゲージ溜まった!」
「このままガードの上から削り殺してあげるわ!」
「よし。ゲージ溜まった!」
神主人形が一瞬の隙を突いて魔理沙人形に反撃のボディブローを当てて間合いを話す。
魔理沙人形は時間など与えぬとばかりに必殺の一撃を打つために追い縋る。
魔理沙人形は時間など与えぬとばかりに必殺の一撃を打つために追い縋る。
『とった!!』
両操者の声が綺麗に重なる。
魔理沙人形のダッシュストレートが当たる瞬間、神主人形に光が収束する。
一体どういう原理かはわからぬが、魔理沙人形のパンチが神主人形をすり抜ける。
そして、人形同士の顔が触れ合うほどに接近した瞬間、魔理沙人形と操者のアリスが同時に倒れる。
魔理沙人形のダッシュストレートが当たる瞬間、神主人形に光が収束する。
一体どういう原理かはわからぬが、魔理沙人形のパンチが神主人形をすり抜ける。
そして、人形同士の顔が触れ合うほどに接近した瞬間、魔理沙人形と操者のアリスが同時に倒れる。
「一体何が起こったんでしょう!? 魔理沙人形とアリスさんが同時にダウンしました!!」
「レフェリー、カウントを」
「あ……ハイ! ワン! ツー! スリー!……」
「レフェリー、カウントを」
「あ……ハイ! ワン! ツー! スリー!……」
結局、魔理沙人形もアリスも起き上がることはなく、勝負は神主人形のKO勝利となった。
「で、紫さん。最後のアレは一体何だったんですか?」
「あれは神主人形の3ゲージ技『酒くさいゲップ』よ。
パンチをすり抜けたのは、いわゆる無敵時間ね。消費するゲージ量が多いほど無敵時間が長い傾向にあるわね。
操者が倒れたのは、感覚をリンクさせることで操ってたから、酒気をまともに浴びたからね。
感覚のリンクなんかさせなければ何のダメージも受けなかったでしょうに……」
「あれは神主人形の3ゲージ技『酒くさいゲップ』よ。
パンチをすり抜けたのは、いわゆる無敵時間ね。消費するゲージ量が多いほど無敵時間が長い傾向にあるわね。
操者が倒れたのは、感覚をリンクさせることで操ってたから、酒気をまともに浴びたからね。
感覚のリンクなんかさせなければ何のダメージも受けなかったでしょうに……」
結論:きたない。さすがゆかりんきたないwwww