文「さぁ今回の対戦、題して『チキチキ自爆王ルガールバトル』! 舞台はファミレス、
提供は建設が得意だという天人さん達に建ててもらいました!」
映姫「随分と大きな建物ですね」
文「はい、ファミレスは主に家族連れ等の小~中人数に対応した料理店の形態で
広い店内、大衆向けにと様々な料理、庶民も気軽に楽しめる価格で食事が出来るなど、
老若男女、和洋中問わず。まさに『料理店の幻想郷』といったモノです」
提供は建設が得意だという天人さん達に建ててもらいました!」
映姫「随分と大きな建物ですね」
文「はい、ファミレスは主に家族連れ等の小~中人数に対応した料理店の形態で
広い店内、大衆向けにと様々な料理、庶民も気軽に楽しめる価格で食事が出来るなど、
老若男女、和洋中問わず。まさに『料理店の幻想郷』といったモノです」
映姫「ふむ。ではあの桃のマークと比那名居の息女の看板は?」
文「はぁ。外の世界にあのような紋章を携えたレストランがあると聞いてから天人が面白半分に……」
映姫「……まぁいいでしょう。どうせ爆破するんですし」
文「と、そうでした! 長い前フリはさておき今回の対戦はこのレストランの自爆スイッチを『押す事』!
押す事によってこのレストランが爆破ッ! その時点で勝者が決まります!
すでに対戦する二人はレストランの中で最初で最後のお客さんとして入って――」
文「はぁ。外の世界にあのような紋章を携えたレストランがあると聞いてから天人が面白半分に……」
映姫「……まぁいいでしょう。どうせ爆破するんですし」
文「と、そうでした! 長い前フリはさておき今回の対戦はこのレストランの自爆スイッチを『押す事』!
押す事によってこのレストランが爆破ッ! その時点で勝者が決まります!
すでに対戦する二人はレストランの中で最初で最後のお客さんとして入って――」
- レストラン内(カメラ映像)
お空『メロンソーダとー、コーラとー、オレンジジュースとー……』
衣玖『お腹壊しますよ』
お空『いくら飲んでもいいんでしょ? ここが爆発する前に飲むだけ飲んでおきたいし』
衣玖『……それもそうですね。せっかくだから贅沢しましょう。お品書きは……』
衣玖『お腹壊しますよ』
お空『いくら飲んでもいいんでしょ? ここが爆発する前に飲むだけ飲んでおきたいし』
衣玖『……それもそうですね。せっかくだから贅沢しましょう。お品書きは……』
文「二人で楽しんでますね」
映姫「そういえば中の店員は誰が?」
文「生前料理店で経験のある人達によって構成されています。防腐処理はしてあるので大丈夫だそうで」
映姫「今すぐドロー判定にして爆破してもいいですか? ジャッジじゃなくて閻魔として」
文「ま、待ってください、すぐに決着が着くように細工してありますから!」
映姫「そういえば中の店員は誰が?」
文「生前料理店で経験のある人達によって構成されています。防腐処理はしてあるので大丈夫だそうで」
映姫「今すぐドロー判定にして爆破してもいいですか? ジャッジじゃなくて閻魔として」
文「ま、待ってください、すぐに決着が着くように細工してありますから!」
お空『これ! このおいしそうなの欲しい! それと、これとこれと……』
衣玖『写真つきなのは良いですね。どんな料理か判らない方でも文字が読めない方でも分かりやすい』
お空『いいからお店の人呼んでよー。私が忘れないうちに』
衣玖『はいはい……あ、このボタンを押すだけで呼べるみたいですよ』
衣玖『写真つきなのは良いですね。どんな料理か判らない方でも文字が読めない方でも分かりやすい』
お空『いいからお店の人呼んでよー。私が忘れないうちに』
衣玖『はいはい……あ、このボタンを押すだけで呼べるみたいですよ』
映姫「……まさか」
文「はい、あれが自爆スイッチです。
さてこの状況下ならこのまま永江選手がポチッといきますが……」
文「はい、あれが自爆スイッチです。
さてこの状況下ならこのまま永江選手がポチッといきますが……」
衣玖『お空さん、折角だからお空さんが押してみますか?』
文「変な空気を読み出した!?」
お空『これと……これと……えーっと、あそうだこれもだっけ』
映姫「聞いてませんね」
文「これは……永江選手、”やれやれ困った子ね”といった微妙な笑みを浮かべて
店員が来るはずの自爆スイッチに手を――」
文「これは……永江選手、”やれやれ困った子ね”といった微妙な笑みを浮かべて
店員が来るはずの自爆スイッチに手を――」
お空『あっ、それ私が押すよ!』
カチッ
カチッ
ドゴゥッ――――
勝負開始から13分43秒ファミリーレストラン爆破。
●永江 衣玖 霊烏路 空○
●永江 衣玖 霊烏路 空○
「ふぅ」
ガラガラと崩れたファミレスの残骸の中から身を起こす。
わかっていればこの程度の爆発、どうということは無い。
ガラガラと崩れたファミレスの残骸の中から身を起こす。
わかっていればこの程度の爆発、どうということは無い。
「大丈夫ですか?」
「う……ん」
「う……ん」
抱いていた地獄鴉の方は閃光と音に吃驚したのか軽く気絶をしていた。
気絶、というよりは眠っているようにも見える。子供のように可愛らしい寝顔。
気絶、というよりは眠っているようにも見える。子供のように可愛らしい寝顔。
「楽しかったですよ。少し嘘が入りますが家族で来た様な気分でした」
遠く、瓦礫の向こうから声が聞こえてくる。この子の名前を呼んでいる。
さて、はやくこの子の保護者の元へ連れて行きましょうか。
さて、はやくこの子の保護者の元へ連れて行きましょうか。
――ふと、服が強く握られ、視線を落とす。
「?」
「……おかあ、さん……これ、食べたい……」
ふぅ、と息を吐く。
「……おかあ、さん……これ、食べたい……」
ふぅ、と息を吐く。
「せめてお姉さんと呼んで欲しかったですね」
大きな子供を抱えて私は瓦礫の向こうへ飛び立った。
大きな子供を抱えて私は瓦礫の向こうへ飛び立った。