「ごめーん、待った? え? 今来たところ? よかったぁー……。
幻想郷が誇る究極の幻想(ファイナルファンタジー)、ゆかりんでーす♪
さて、今回の対戦は不思議なパウァーで強制的に着替えさせられた二人が、絵には描けない姿と成り果てた服の持ち主を慰めるというものです」
「なにが『不思議なパウァー』だよ……どーせまた能力を悪用したんだろ?
しかし、着てみると改めてハラ立ってきたな。一体どんな高級素材使ってんだよこの服……。
見せる相手がロクにいないどころか、ほとんど外に出ない生活してりゃ無用の長物だろ」
「ふむ……。見た目は面妖だが、なかなか動きやすい造りをしている。
だが、私が着るには小さすぎるな。妖夢の体格なら丁度良いか……」
「なぁ爺さん……頼むからその格好でシリアスな顔をしないでくれ……」
「はいはーい。雑談はそのぐらいにして、二人とも競技に取り掛かってねー」
幻想郷が誇る究極の幻想(ファイナルファンタジー)、ゆかりんでーす♪
さて、今回の対戦は不思議なパウァーで強制的に着替えさせられた二人が、絵には描けない姿と成り果てた服の持ち主を慰めるというものです」
「なにが『不思議なパウァー』だよ……どーせまた能力を悪用したんだろ?
しかし、着てみると改めてハラ立ってきたな。一体どんな高級素材使ってんだよこの服……。
見せる相手がロクにいないどころか、ほとんど外に出ない生活してりゃ無用の長物だろ」
「ふむ……。見た目は面妖だが、なかなか動きやすい造りをしている。
だが、私が着るには小さすぎるな。妖夢の体格なら丁度良いか……」
「なぁ爺さん……頼むからその格好でシリアスな顔をしないでくれ……」
「はいはーい。雑談はそのぐらいにして、二人とも競技に取り掛かってねー」
- 妹紅Side-
「あー……なんつーか、私だって好きで着てるわけじゃないんだ。この競技が終わったらさっさと返すし、個人的には気に入らないけどいい服じゃないか」
「白々しい。聞こえてないと思ったの? 外に出ないのは事実だけど、見せる相手がいない? うちには永琳やたくさんのイナバたちがいるの。孤独に暮らしてるあんたと一緒にしないでよね」
「白々しい。聞こえてないと思ったの? 外に出ないのは事実だけど、見せる相手がいない? うちには永琳やたくさんのイナバたちがいるの。孤独に暮らしてるあんたと一緒にしないでよね」
コタツをかぶった輝夜が、亀のように顔だけを外に出して妹紅に言う。
「そりゃ失敬。でも、あっちのメイドよりマシだとは思わないか? だってお前、隠しようがないぐらい見事に……」
「ぶっ殺す!!」
「ぶっ殺す!!」
妹紅が言わんとしたことを察してブチ切れた輝夜がコタツを跳ね除けて立ち上がる。
皆が知っての通り、輝夜の服は妹紅が着ている。
皆が知っての通り、輝夜の服は妹紅が着ている。
よーするに、ここから先は放送できません。
- 妖忌Side-
「お嬢様から戴いた服……筋肉爺……ぱっつんぱっつん……もう着れない……廃棄処分……」
焦点のずれた瞳を虚空に向けて独り言をつぶやき続ける咲夜。
特別な思い入れのある服だったのか、輝夜と比べると精神的ダメージの深刻さが見て取れる。
首から下をすっぽりと覆いつくす素敵なコタツも所持していなかったため、膝を抱えて座り込み、己の腕と脚だけでアウトとセーフの境界を死守している。
「いかなる経緯があったにせよ、お主の服を勝手に着ているのは揺るがぬ事実。
許せとは言わぬが、私が好き好んでこうしておるわけではないことだけは理解されよ。
ともあれ、私が着るには向かぬが、この服は非常によくできておるな。
少し変形してしまった以上、終わってから返されても着る気は起きまい?
そこで相談だが、孫に着せてやりたいので戴けぬだろうか? 無論、代わりの服はこちらで用意する」
焦点のずれた瞳を虚空に向けて独り言をつぶやき続ける咲夜。
特別な思い入れのある服だったのか、輝夜と比べると精神的ダメージの深刻さが見て取れる。
首から下をすっぽりと覆いつくす素敵なコタツも所持していなかったため、膝を抱えて座り込み、己の腕と脚だけでアウトとセーフの境界を死守している。
「いかなる経緯があったにせよ、お主の服を勝手に着ているのは揺るがぬ事実。
許せとは言わぬが、私が好き好んでこうしておるわけではないことだけは理解されよ。
ともあれ、私が着るには向かぬが、この服は非常によくできておるな。
少し変形してしまった以上、終わってから返されても着る気は起きまい?
そこで相談だが、孫に着せてやりたいので戴けぬだろうか? 無論、代わりの服はこちらで用意する」
咲夜は小さく頷き、再び視線を下に落とす。
「感謝する。それにしてもなんと計算されつくした服か……。
動きやすいだけでなく、小型の武器を大量に収納できるようになっているあたり、これを造った者は戦というものをよく理解しておる」
動きやすいだけでなく、小型の武器を大量に収納できるようになっているあたり、これを造った者は戦というものをよく理解しておる」
何か思うところでもあったのか、妖忌の言葉に咲夜は顔を上げる。
「しかし、ひとつだけ納得いかぬのがこの『犯体(ぱんてい)』という下穿きよ。正直、窮屈で敵わん」
言いながら、妖忌はメイド服のスカートを両手で持ち上げる。……いわゆるパンモロの発生である。
その瞬間、妹紅、輝夜、紫、その他大勢の観衆……つまり、妖忌を除く全ての人妖が凍りついた。
空気の変化に気付いてないのか気にしてないのか、妖忌はさらに続けて言う。
その瞬間、妹紅、輝夜、紫、その他大勢の観衆……つまり、妖忌を除く全ての人妖が凍りついた。
空気の変化に気付いてないのか気にしてないのか、妖忌はさらに続けて言う。
「だが、胸部の装甲は素晴らしいな。曲面装甲とでも言うべきか、攻撃を逸らしやすい形状に加えて衝撃を吸収する柔軟性……。
これを造った職人の技術とこだわりにはただ敬服するより……」
これを造った職人の技術とこだわりにはただ敬服するより……」
「一瞬千撃 抜山蓋世 鬼哭啾啾 故冥土成!!!」
殺意の波動を爆発させた咲夜が妖忌に襲いかかる。
例によって放送コードの関係上、ここから先は想像力でお楽しみください。
例によって放送コードの関係上、ここから先は想像力でお楽しみください。
結果:妖忌が綺麗に地雷を踏んだため、妹紅の勝利。