強盗ファッションに身を包んだ霊夢に釘を刺し、映姫が勝負の開始を宣言する。
「動くな!! そのまま両手を上に上げなさい……ゆっくりね」
「はいぃ!?」
「はいぃ!?」
いきなり拳銃を突きつけられ、小兎姫はほとんど条件反射で霊夢に従う。
「ストップ!!」
小兎姫の手が顔ぐらいの高さに達した瞬間、霊夢が声を上げ、小兎姫の手にチョキで触れる。
「はい。まずは一勝ね」
「えぇっ!?」
「えぇっ!?」
小兎姫は事態が飲み込めずうろたえる。
「待ちなさい! 拳銃による攻g」
「攻撃はしてないわ」
「う……仕方ありません。今回は認めますが、次からは銃口を向けても反則負けとします」
「そう。わかったわ」
「攻撃はしてないわ」
「う……仕方ありません。今回は認めますが、次からは銃口を向けても反則負けとします」
「そう。わかったわ」
確かに攻撃はしていない。映姫は渋々ながら霊夢の主張を認める。
「では、気を取り直して……じゃーんけーん……」
パンッ!!
「ひぃっ!!」
霊夢はタイミングを見計らってだらりとぶら下げた拳銃を地面に向けて発砲し、その銃声に小兎姫は体を強張らせる。
その隙を見逃さず、霊夢は小兎姫が反射的に強く握った手にパーを重ねる。
その隙を見逃さず、霊夢は小兎姫が反射的に強く握った手にパーを重ねる。
「はい。これで二勝。次にあなたが勝っても逆転はできないから、この勝負は私の勝ちね」
「待てやコラァ!! さっき私が言ったことを聞いてなかったのですか!?」
「もちろん聞いた上で理解してるわ。実際、私は銃口を向けてないし、仮に跳弾しても当たらない角度で撃ったから、これは攻撃じゃないわよね?」
「う……うあ……小町ぃ~! 巫女が……巫女がぁ~!!」
「待てやコラァ!! さっき私が言ったことを聞いてなかったのですか!?」
「もちろん聞いた上で理解してるわ。実際、私は銃口を向けてないし、仮に跳弾しても当たらない角度で撃ったから、これは攻撃じゃないわよね?」
「う……うあ……小町ぃ~! 巫女が……巫女がぁ~!!」
完全に論破され、映姫は半ベソをかきながら走り去る。
「文句なしの完全勝利ね♪」
勝者:強盗霊夢