「こんにちはみなさん、開運なんでも鑑てゐ団のお時間です。司会進行はわたしこと因幡のてゐでお送りします」
ひひひ、と不気味な笑みを浮かべるてゐのアップが映し出され、番組が始まった。
ひひひ、と不気味な笑みを浮かべるてゐのアップが映し出され、番組が始まった。
「まずは鑑定団の紹介といきましょう。まずは一人目、求婚の品々の贋作を見破った眼力は伊達じゃない。美術品収集家のニートの蓬莱山輝夜!」
「亡者の言葉の真贋鑑定なんてお手の物、なんでも白黒はっきりつけちゃう大人げない四季映姫!」
「既に自分自身が骨董品の域、加齢臭に定評のある八雲紫!」
――少女ボコられ中
「で、では最初の依頼者を……ごほっ、ごほっ。肝臓が……」
「どうもー、鈴仙・優曇華院・イナバです」
「ほ、本日第一のお宝を見てみましょう。これは……東方儚月抄 Silent Sinner in Blue(上巻)ですか。色々物議をかもしだしてましたね。さっそく鑑定タイムに入りましょう」
「どうもー、鈴仙・優曇華院・イナバです」
「ほ、本日第一のお宝を見てみましょう。これは……東方儚月抄 Silent Sinner in Blue(上巻)ですか。色々物議をかもしだしてましたね。さっそく鑑定タイムに入りましょう」
たららら~ら、らららら~ら、たららたーらーらーらーら~♪
「ではウドンゲさん、予想お値段は?」」
「えっと、勝った時の値段と同じ1000円でお願いします」
「高くなるといいですね、ではオープン・ザ・プライス!」
「えっと、勝った時の値段と同じ1000円でお願いします」
「高くなるといいですね、ではオープン・ザ・プライス!」
いち、じゅう、ひゃく、せん、まん
「おおっとぉ、25000円。予想外の高値だ!?」
「いやー、いい仕事してますねぇ、ポイントはここよ」
真面目な顔をして輝姫は本の1ページを示した。
「いやー、いい仕事してますねぇ、ポイントはここよ」
真面目な顔をして輝姫は本の1ページを示した。
「これは……折り目が付いてる上に変色してますね」
「恐らく、居眠りでもした時についた涎の跡ね。東方キャラの涎がついた本、それだけでもお金を出す人は多いでしょう」
「なるほど」
「ただ一つだけ惜しかったのはもっとシミが大きければ妄想もさらに拡がってよりエキサイティンだったのに、という所ね」
「恐らく、居眠りでもした時についた涎の跡ね。東方キャラの涎がついた本、それだけでもお金を出す人は多いでしょう」
「なるほど」
「ただ一つだけ惜しかったのはもっとシミが大きければ妄想もさらに拡がってよりエキサイティンだったのに、という所ね」
「では次の依頼者登場です」
「待っていたわこの時を」
げっそりと痩せこけた霊夢がふらふらと入場してくる。
「待っていたわこの時を」
げっそりと痩せこけた霊夢がふらふらと入場してくる。
「だ、大丈夫ですか?」
「3日前から塩しか舐めてないのよ。早く現ナマを手に入れないと……」
「え~っと、色々切羽詰まっているようなので手早く行きましょうか。鑑定品は博霊神社の賽銭箱ですね。予想価格はおいくらですか」
「この際、100円でもいいわ。早く、現ナマを……」
「ではオープン・ザ・プライス」
「3日前から塩しか舐めてないのよ。早く現ナマを手に入れないと……」
「え~っと、色々切羽詰まっているようなので手早く行きましょうか。鑑定品は博霊神社の賽銭箱ですね。予想価格はおいくらですか」
「この際、100円でもいいわ。早く、現ナマを……」
「ではオープン・ザ・プライス」
いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん、せんまん
「おおっと、2400万とんで15円! これはすごい値段だ!」
「内訳は本体の値段が2400万円、中に入っていたお賽銭が15円です」
「しかし高い値段がつきましたね」
「これは幻想郷においてすら珍しい鬼の一品ものですね。古来より鬼の品には特殊な力が宿るとして大変重用されてきました」
したり顔で映姫が演説をする。
「内訳は本体の値段が2400万円、中に入っていたお賽銭が15円です」
「しかし高い値段がつきましたね」
「これは幻想郷においてすら珍しい鬼の一品ものですね。古来より鬼の品には特殊な力が宿るとして大変重用されてきました」
したり顔で映姫が演説をする。
「霊験あらたかなだけではなく仕事にもこだわりが見えます。素材は最上級のケヤキを使っていますし、作りも一見無骨に見えつつもその実は数ミリ単位の妥協さえも無い。職人芸ここに極まれりという所ですね」
「なるほどー、大切に使って頂きたいですね」
「いや、換金させて……」
「ではみなさんまた来週お会いしましょう!」
「だから換金……」
「なるほどー、大切に使って頂きたいですね」
「いや、換金させて……」
「ではみなさんまた来週お会いしましょう!」
「だから換金……」
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/ i /, ヽ.
/ ハ├──-//i i
,' / ソ::::::::::::::::::ヽ、! |
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ハ:::::::レヘ::i' rr=-,´ r=;ァハソ:::ハ =ャ
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ノ:::::::::::::ハヽ、 'ー=-' ノ::::i:::( =ャ
イ:::/::::::/:::イヽ>, -r=i':´イ:::ハノ
〈rヘ:::::!::レ´ `y二」ヽレ':::〈
レ'Y ! 〈〉 i ヽ,ソ
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「さて、番組も終わったし肩苦しい言葉使いは終りね。おい霊夢、その賽銭箱を今なら一万円で買い取ってやるウサ」