映姫「さて、新年第一回目の東方ファイトはお神酒飲み放題1時間一本勝負とさせていただきます。」
慧音「…然しながら何故酒の飲み比べの勝負で早速閻魔であるあなたが審判を…?鬼とか天狗とかもっと適任な者がいr」
慧音「…然しながら何故酒の飲み比べの勝負で早速閻魔であるあなたが審判を…?鬼とか天狗とかもっと適任な者がいr」
衆合『一切根滅処』
慧音「アッー!」
映姫「上白沢慧音、あなたは以前の早食い対決で歴史を喰らい勝利した。となれば今回の対決でも同様の手段を取る事は明白。そう、あなたは人に物事を教える立場の者でありながら余りにも姑息で卑劣な行動を好む。鬼や天狗が審判であればその様な手段で勝ったとしても宴の場を乱すよりは愉しく呑む事を選択する事でしょう。然し、私ではそうはいきません。」
橙(…だからと言って流石にこれはやり過ぎじゃ…?)
映姫「その上私の白黒はっきりつける能力がある以上、如何なる反則も通用致しません。それでも尚、楽をして勝とうとするのであれば、私の八大地獄スペカを全てその身に叩き付けるまでですが。」
橙(うわ…、紫様が何時も閻魔様から逃げ回ってるのも道理で…。)
橙(…だからと言って流石にこれはやり過ぎじゃ…?)
映姫「その上私の白黒はっきりつける能力がある以上、如何なる反則も通用致しません。それでも尚、楽をして勝とうとするのであれば、私の八大地獄スペカを全てその身に叩き付けるまでですが。」
橙(うわ…、紫様が何時も閻魔様から逃げ回ってるのも道理で…。)
のっけから慧音がcaved!!!!されるというとんでもない幕開け。
永琳による応急手当の後に今回のファイトに関する詳細な説明がなされた。
永琳による応急手当の後に今回のファイトに関する詳細な説明がなされた。
映姫「>>922の言う通り、神に供物として捧げさえすれば、形式的にはどんなお酒でも神酒扱いなので、今回は籤引きで飲む酒を一杯ずつ決める方式を採用致します。」
橙「…へ…?」
映姫「慧音選手の事ですから、自らはアルコール度数の低い酒を飲み続け、あなたに木天蓼酒を飲ませ続ければ勝利は容易い、と考えていたのでしょう。」
慧音(畜生、そこ迄考えを先読みされていたか…!!)
映姫「更に私の白黒はっきりつける能力に依り、籤引きは完全に運の良さに委ねられるので、一切の反則は起こり得ないでしょう。それでは東方ファイト、レディー…、ゴー!!」
橙「…へ…?」
映姫「慧音選手の事ですから、自らはアルコール度数の低い酒を飲み続け、あなたに木天蓼酒を飲ませ続ければ勝利は容易い、と考えていたのでしょう。」
慧音(畜生、そこ迄考えを先読みされていたか…!!)
映姫「更に私の白黒はっきりつける能力に依り、籤引きは完全に運の良さに委ねられるので、一切の反則は起こり得ないでしょう。それでは東方ファイト、レディー…、ゴー!!」
橙一杯目:甘酒
慧音一杯目:スピリタス
慧音一杯目:スピリタス
慧音「…い、一杯目からいきなりこんな…!!」
橙「幾らアルコール度数が低いのが有利だからって、これじゃ飲んだ気がしな-い。」
橙「幾らアルコール度数が低いのが有利だからって、これじゃ飲んだ気がしな-い。」
酔い潰れない様に慎重に飲む慧音に対し、一気に甘酒を飲み干し、次の籤を引く橙。
橙二杯目:カルーアミルク
橙「またこんな軽いのが来た-。」
あっという間に飲み尽くし、次の籤を引く。
橙三杯目:ノンアルコールビール
橙「何このビール、味が薄いよ-。」
そして橙がアルコール度数の低い酒ばかり引き当て、欲求不満が溜まっていく傍ら、慧音はやっと一杯目のスピリタスを飲み終えた。その頃、橙は既に八杯目だった。
橙「少しはマシなお酒飲みたいよ…。」
慧音「幾ら何でも二杯目もスピリタスという事は無いよな…。」
慧音「幾ら何でも二杯目もスピリタスという事は無いよな…。」
橙八杯目:たまご酒
慧音二杯目:老酒
慧音二杯目:老酒
橙「…。」
慧音「…。」
慧音「…。」
互いの思惑が大きく外れた二人が声を荒げて言った。
二人「おい閻魔、お前も飲め!!」
二人「おい閻魔、お前も飲め!!」
最早ファイトなんかこの時点で既にどうでも良くなってしまい、怒りの矛先が映姫に向いてしまった。
が、その二人の要求にあっさりと応じる映姫。
が、その二人の要求にあっさりと応じる映姫。
映姫「やれやれ…。余り精神衛生上宜しくない物を見る羽目になる事でしょうが、お二人がそう言うのであれば…。」
と、籤を引く。
と、籤を引く。
映姫一杯目:焼けた銅
二人「!!!!!」
映姫「…あの、お二方とも御理解戴けていない様なのでこの際はっきり申し上げて於きますが、閻魔の肉体は因果な物でして…。」
映姫「…あの、お二方とも御理解戴けていない様なのでこの際はっきり申し上げて於きますが、閻魔の肉体は因果な物でして…。」
あっという間に焼けた銅を飲み尽くす映姫。
映姫「この程度でしたら容易く堪えられる位に鍛えられているのです。酒などと言う物でほろ酔い気分になれるあなた方が羨ましい限りですよ。」
余りの事に目が点になる二人。
慧音「…つまり閻魔が酔い潰れる、という事は有り得ないのか…。」
あわよくば映姫を酔い潰し、ファイトを目茶苦茶にしてやろう、という慧音の悪足掻きも空振りに終わり、制限時間である一時間が過ぎた。
慧音「…つまり閻魔が酔い潰れる、という事は有り得ないのか…。」
あわよくば映姫を酔い潰し、ファイトを目茶苦茶にしてやろう、という慧音の悪足掻きも空振りに終わり、制限時間である一時間が過ぎた。
橙百二十二杯目:木天蓼酒
慧音十五杯目:老酒
映姫百六十一杯目(参考記録):メチルアルコール
慧音十五杯目:老酒
映姫百六十一杯目(参考記録):メチルアルコール
やっと木天蓼酒を引き当てた橙だが、喜びは全く無かった。
慧音もアルコール度数の高い酒を引いても最早驚く事すら無かった。
慧音もアルコール度数の高い酒を引いても最早驚く事すら無かった。
慧音「恐らくこの籤は映姫が白黒はっきりつけた時点で今迄の罪の重さに比例した物を引き当てる様になっていたのだろう、その上で焼けた銅やらメチルアルコールやらを飲み干す映姫様、一体閻魔に降り懸かる罪の報いとはどれだけの物なのだろうか…。」
結果:今迄の罪の重さが原因で(橙122杯・慧音15杯)、橙の勝ち