地霊殿の一室。
「というわけで、本日はこの二つを踏んで、踏み心地がよかった方が勝ちです」
「それはいいけど、これは……」
この踏み台、スレで使われすぎて意思を持ちつつあった。
それでも普通の人なら何の問題もなく踏めたはずだが、さとりは相手の心を読めるのがまずい。
(さあ、早く僕を踏んでください! 踏まれることこそ僕の存在意義、踏まれるためならどんな相手でも受け入れます!)
「気持ち悪いからイヤ」
「というわけで、本日はこの二つを踏んで、踏み心地がよかった方が勝ちです」
「それはいいけど、これは……」
この踏み台、スレで使われすぎて意思を持ちつつあった。
それでも普通の人なら何の問題もなく踏めたはずだが、さとりは相手の心を読めるのがまずい。
(さあ、早く僕を踏んでください! 踏まれることこそ僕の存在意義、踏まれるためならどんな相手でも受け入れます!)
「気持ち悪いからイヤ」
一方の霊夢は、暴れるので後ろ手に縛られて床に転がされていた。
「く……おぼえてなさいよ。後で必ず」
その姿にアレな部分が刺激されたか、さるぐつわまで噛ませるさとり。
そして感触を確かめるように踏みしめる。
「いい格好ね。博麗の巫女が這いつくばって妖怪に踏まれてるなんて…… 天狗でも呼べばよかったかしら」
霊夢の目からは反抗的な光がまったく消えていなかったが、それはさとりを喜ばせるだけだった。
「頑張れー なにを頑張ればいいかわからないけど頑張れー」
トーンの低いルナサの応援が恥ずかしさを助長する。
「く……おぼえてなさいよ。後で必ず」
その姿にアレな部分が刺激されたか、さるぐつわまで噛ませるさとり。
そして感触を確かめるように踏みしめる。
「いい格好ね。博麗の巫女が這いつくばって妖怪に踏まれてるなんて…… 天狗でも呼べばよかったかしら」
霊夢の目からは反抗的な光がまったく消えていなかったが、それはさとりを喜ばせるだけだった。
「頑張れー なにを頑張ればいいかわからないけど頑張れー」
トーンの低いルナサの応援が恥ずかしさを助長する。
(さとりさん、こっちも早く踏んでください! 人間なんかより絶対踏み心地いいですよ!)
懇願する踏み台を他所に、さとりはひたすら霊夢だけを踏み続けた。
懇願する踏み台を他所に、さとりはひたすら霊夢だけを踏み続けた。
勝者霊夢