文「勝負方法の変更を求めます」
大妖精「そうですよ、この勝負は明らかに不公平です」
大妖精「そうですよ、この勝負は明らかに不公平です」
勝負に入ろうとしたとたん、対戦者の二人から待ったが入る。
咲夜「あらどうして? 腕によりをかけて料理を振る舞おうと思ってたんだけど」
大妖精「だって私たち、チルノちゃんの好き嫌いなんて全部知ってるんですよ?」
文「そうですよ、これじゃ弱いものいじめになってしまいます」
咲夜「……ああ、わかったわ。つまり、全部食べたことの無い料理を用意すればいいわけね」
大妖精「だって私たち、チルノちゃんの好き嫌いなんて全部知ってるんですよ?」
文「そうですよ、これじゃ弱いものいじめになってしまいます」
咲夜「……ああ、わかったわ。つまり、全部食べたことの無い料理を用意すればいいわけね」
というわけで、今回の勝負は、食わず嫌い王決定戦。
ただし、他の料理を好物にするとわかりやすすぎるので、全てを食べたことのない料理で縛ることになった。
つまり、本当に食わず嫌いの料理を当てる勝負ということだ。
ただし、他の料理を好物にするとわかりやすすぎるので、全てを食べたことのない料理で縛ることになった。
つまり、本当に食わず嫌いの料理を当てる勝負ということだ。
咲夜「お待たせ、まずはサニーミルクとチルノのほうね。さあ召し上がれ」
チルノ「えぇー!? あたいクラムチャウダーはダメだって言ったじゃない! って、クラムチャウダーってこんなのなんだ、初めて見た!」
サニー「ちょ」
咲夜「チェンジ! あと美鈴呼んできて、この子に勝負の主旨をわかりやすく教えてあげて!」
チルノ「えぇー!? あたいクラムチャウダーはダメだって言ったじゃない! って、クラムチャウダーってこんなのなんだ、初めて見た!」
サニー「ちょ」
咲夜「チェンジ! あと美鈴呼んできて、この子に勝負の主旨をわかりやすく教えてあげて!」
というわけで、一度料理を全部下げて、美鈴がチルノにルールを噛み砕いて説明してあげる。
咲夜が時を止めて新しく別のメニューの料理を作り、料理を全部取り替えて、ようやく勝負開始の運びとなった。
なお、余った料理は後でスタッフが美味しく以下略。
さて勝負開始、チルノ・サニーコンビの料理――
酢豚、カキフライ、豆腐ハンバーグ、アンチョビサンド。
咲夜が時を止めて新しく別のメニューの料理を作り、料理を全部取り替えて、ようやく勝負開始の運びとなった。
なお、余った料理は後でスタッフが美味しく以下略。
さて勝負開始、チルノ・サニーコンビの料理――
酢豚、カキフライ、豆腐ハンバーグ、アンチョビサンド。
サニー「それにしても、よくこれだけの料理を瞬時に用意できるわね」
咲夜「頑張りましたわ」
チルノ「うめー! 超うめー! 咲夜すごい、いつでもお嫁さんになれるよ!」
咲夜「ふふ、ありがと」
咲夜「頑張りましたわ」
チルノ「うめー! 超うめー! 咲夜すごい、いつでもお嫁さんになれるよ!」
咲夜「ふふ、ありがと」
ぱくぱくとさも美味しそうにぱくつく二人。
ぱっと見では、嫌いな料理に反応するようなそぶりは無いが……
続いて文・大コンビの料理。
本格キムチ、舌平目のムニエル、エスカルゴのパエリア、青椒肉絲(チンジャオロースー)。
ぱっと見では、嫌いな料理に反応するようなそぶりは無いが……
続いて文・大コンビの料理。
本格キムチ、舌平目のムニエル、エスカルゴのパエリア、青椒肉絲(チンジャオロースー)。
文「メニューに節操が無い理由は、二人ともが食べたことのない料理を用意したからですね?」
咲夜「けっこう苦労しましたわ」
大妖精「ほ、本当にどれも美味しい……これ、勝負になるのかしら?」
咲夜「けっこう苦労しましたわ」
大妖精「ほ、本当にどれも美味しい……これ、勝負になるのかしら?」
大妖精が懸念したのも無理は無い。
用意された料理が全部美味しいということは、食わず嫌いの料理だろうが、聞いたこともない料理だろうが、関係なく美味しいということだからだ。
食べた瞬間の表情から、嫌いなものがどれかなど、当てることができるのかどうか――
用意された料理が全部美味しいということは、食わず嫌いの料理だろうが、聞いたこともない料理だろうが、関係なく美味しいということだからだ。
食べた瞬間の表情から、嫌いなものがどれかなど、当てることができるのかどうか――
二組とも食べ終え、予想タイム。
二人組での勝負なので、二人で相談して当てることになる。
ああだこうだと言い合って、ようやく色紙に筆入れされる。
チルノ・サニーコンビの予想:大妖精は青椒肉絲、文は本格キムチ
文・大妖精コンビの予想:チルノはアンチョビサンド、サニーは酢豚
そして、みんな同時に実食。
二人組での勝負なので、二人で相談して当てることになる。
ああだこうだと言い合って、ようやく色紙に筆入れされる。
チルノ・サニーコンビの予想:大妖精は青椒肉絲、文は本格キムチ
文・大妖精コンビの予想:チルノはアンチョビサンド、サニーは酢豚
そして、みんな同時に実食。
文・大・サニー「参りました」
チルノ「美味しー!」
文「嘘、外した!?」
サニー「チルノ、違う違う。元々は……」
チルノ「え? あ、そっか。参りました! でも美味しい!」
チルノ「美味しー!」
文「嘘、外した!?」
サニー「チルノ、違う違う。元々は……」
チルノ「え? あ、そっか。参りました! でも美味しい!」
というわけで、みんな仲良く当てちゃいました。
以下解説。
以下解説。
文「たぶんですけど、サニーさんは、パイナップル入りの酢豚がダメだったんじゃないですか?」
サニー「うん、霊夢が前に『あれだけは許せなかった』って言ってたの聞いたから。でも、パイナップル入ってなかったのよ」
咲夜「パイナップルを入れるのは、肉に香りと柔らかさをつけるためだから、別に後から抜いてもいいのよ」
大妖精「まあ、その『あれ、パイナップル無いよ?』っていう顔がわかりやすかったんだけどね」
サニー「うん、霊夢が前に『あれだけは許せなかった』って言ってたの聞いたから。でも、パイナップル入ってなかったのよ」
咲夜「パイナップルを入れるのは、肉に香りと柔らかさをつけるためだから、別に後から抜いてもいいのよ」
大妖精「まあ、その『あれ、パイナップル無いよ?』っていう顔がわかりやすかったんだけどね」
チルノ「大ちゃんはあれでしょ、油っこいのがダメなんだよね?」
大妖精「普通のは大丈夫だよ。でも青椒肉絲って、物凄くぎとぎとしてるって聞いてたから」
文「でも、この青椒肉絲はさっぱりしてましたよね。いや、料理人次第でここまで変わるものなんですね」
大妖精「普通のは大丈夫だよ。でも青椒肉絲って、物凄くぎとぎとしてるって聞いてたから」
文「でも、この青椒肉絲はさっぱりしてましたよね。いや、料理人次第でここまで変わるものなんですね」
サニー「運ばれてきた料理を見て、その中に嫌いな料理らしきものが無くて不思議に思い、キムチの料理名を見て驚いた! どうよ!?」
文「お恥ずかしい、そこまで顔に出てましたか」
チルノ「キムチ自体は美味しそうに食べてたよね? どういうこと?」
文「実は私、キムチを鳥料理だと思ってたんですよね。いや、何をどう勘違いしてたんだか」
文「お恥ずかしい、そこまで顔に出てましたか」
チルノ「キムチ自体は美味しそうに食べてたよね? どういうこと?」
文「実は私、キムチを鳥料理だと思ってたんですよね。いや、何をどう勘違いしてたんだか」
チルノ「あたいは!? なんでわかったのさ!?」
文・大・サニー「名前が弱そうだったから、でしょ?」
チルノ「むう、だってアンにチョビだよ? こんな美味しいとは思わないじゃない!」
文「いやしかし、本当に美味しいですよね。初めて食べるものが美味しいものばかりって、考えてみれば最高の贅沢ですよこれは」
文・大・サニー「名前が弱そうだったから、でしょ?」
チルノ「むう、だってアンにチョビだよ? こんな美味しいとは思わないじゃない!」
文「いやしかし、本当に美味しいですよね。初めて食べるものが美味しいものばかりって、考えてみれば最高の贅沢ですよこれは」
というわけで、後はみんなでわいわいと楽しく料理を食べつくしましたとさ、おしまい。