東方ファイトスレ @まとめウィキ

28スレ第10戦(2)

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匿名ユーザー

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「今回の競技は踏み台……つまり『この私に踏まれる』ということよ!」
「「いや、その考えはおかしい」」

現れるやいなやいきなりそんなことを抜かした幽香の前で、輝夜と文の声がハモる。
しかし文句を言ったところでどうにもならないのが東方ファイトクオリティ。
ジャンケンで負けた文が先行として先に踏まれることになった。
しぶしぶ文が四つんばいになるや否や、文の尻に直撃する幽香の足。

「こ、この、少しは手加減……」
「手加減~? 馬鹿じゃないの? 私に踏まれるのが競技なんだから、手加減したら、競技にならない、でしょうが!」

文の言葉に、逆に幽香の足は勢いを増した。休むことなく、何度も何度も足を上げては下ろして文を踏む。
一分後、何度も踏まれたダメージに貧血が重なり、地面へと倒れこむ文。
だが幽香は手加減、もとい足加減するどころか、物足りないとばかりに踏む速度を上げた。

「最速だとか言って鈍足を馬鹿にしてるくせに! 踏まれたくらいで起き上がれないだなんていいザマね!」
「チルノちゃんを抱きしめたのに! 湖で泳いでるところを写真に撮ったのに! こんな醜態を晒すなんていいザマね!」
「このカラス、情けないわねぇ、ほうら貧血で寝そべってないで起き上がって意地を見せてみなさいよ!」
「この寝取り魔! 私が出来なかったことをチルノちゃんにするだなんて許せない!」
~5分経過~
「ま、こんなもんかしら。得点にすれば60点ね」
「今明らかに違う子も一緒に踏んでたわよね!? というか妖精が!」
「気のせいよ。文句言ってないでさっさと四つんばいになったらどうかしら、お姫様?」
「…………」

しぶしぶ言うとおりにする輝夜。その尻を、幽香は問答無用で踏みつけた。

「いっつ……」
「あんたは犬よ。踏まれたら犬っぽく悲鳴を上げなさい」
「ちょっと、それ明らかに踏み台じゃないわよ!」
「このファイトでは私が審判。私がルールなわけ。わかる?」
「ぐ……わん、わん……」
「そんな声量じゃ足りないわねぇ(ゲシッ!)」
「わん、わん!」
「「…………(ガタッ)」」

四つんばいになった輝夜を踏みつけまくる幽香を見て立ち上がったのは永琳と妹紅だ。
慌てて制止に入る鈴仙と慧音。

「妹紅、落ち着け!」
「止めるな慧音、見てるこっちも情けなくなるんだよ!」
「く、姫になんて羨ましいことを……!」
「師匠落ち着い……え?」
「さぁ、次に踏むのはお尻よ。犬らしくキャンキャン鳴きなさい!」
「……キャン、キャン……」
「いいわ、その涙目になった表情凄くいい! 所詮、月のお姫様も一皮向けば犬同然ってわけね! ほら、もっと泣きなさい!」
「キャ……ン、キャン、ひっく、ぐす……」
「あぁら、とうとうマジ泣き!? じゃあいいわ、踏むのはやめてあげる」
「え……?」

涙に濡れた顔を上げた輝夜の正面へ、幽香は位置を変える。そして、その眼前で片足を上げて、こう言い放った。

「代わりに、私の靴を舐めなさい。ほら、犬なんだから出来るでしょう?」
「……明らかにそれはもう踏み台じゃないでしょうがあああああああああ!」
「ゲフゥ!?」

涎を垂らしながらノリノリで踏み台にしていた幽香の鳩尾に、突如起き上がった輝夜の肘鉄が突き刺さる。
呼吸困難で地面を転がりながら悶絶する幽香の顔面を、輝夜の足が盛大に踏みつけた。

「私が犬なら、その犬に踏みつけられるあなたは雑草ね! ほら、しなびた顔を見せなさいよッ!」
「ふ、ふざけんじゃないわ、あんたなんか失格よ失格!」
「どうでもいいわそんなこと! 髪で光合成が出来なくなるくらいその顔をグシャグシャにしてあげる!」

なんとか起き上がって逃げようとする幽香だが、如何せん彼女の足は遅すぎた。今度は顔面に迫る肘鉄。
とっさに幽香は蔦を伸ばし、観戦中の妖精一名を引き寄せた。

「盾符『ビッグフェアリーシールド!』」
「え、ちょ、私関係なっ!?」
「これでよし、あとは逃げふ!」
「知らなかったのか? EXボスからは逃げられない」
「さて、競技も終わったことだし心置きなく枯らすとしましょうか」

結果:輝夜と永琳と妹紅が審判に反撃したため文の勝利






















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