東方ファイトスレ @まとめウィキ

6スレ第13戦

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



「ちょっとちょっと、平気なの?」
 幻想郷に馴染まない機械音を唸らせるオメガを向こうに回し、
ルーミアは不安げなミスティアの問いに、しれっと答えた。
「だいじょうぶだよ~」
 理由の無い自信。さすが1ボスである。
 見守っていた面々は頭を抱えた。チルノはオメガのカッコよさにオメガ興奮していた。

 審判は例によって映姫が務める。
「では、2ゲーム先取で勝ちとします。始めてください」
 サーブはルーミア。極々平凡なサーブでピンポン球を相手コートへ。
 対するオメガ、おもむろに砲塔を振りかざし、焔符「アトミックレイ」!

 猛烈な勢いで返るピンポン球。空気との摩擦熱でセルロイドの発火点をあっさり突破。
 業火のレーザーと化したそれがルーミアのコートに無慈悲な爆音を轟かせ、
観客の誰もがこの勝負の終焉を覚悟した。
 しかし――!

「ルーミア!」
 何が起こったのか。
 ミスティアの鳥目には、爆発煙の中、光線がまるで反射されたかの如くオメガの方へと
向かったように見えた。周囲の視界がようやく開けた頃、そこには平然と立つルーミアと、
返球を背後にそらしたオメガの姿があった。
「だ、だいじょうぶなの?」
「言ったじゃない。だいじょうぶって」
「でも、どうして?」
「このお札ね」ルーミアは頭のリボンを指して「リフレクかかってるから」

 あまりに過激な出だしにビビって映姫が周囲に警戒を促す中、ルーミアのサーブ。
 出鼻を挫かれたオメガ、ここは必勝の、収束「波動砲」!
 こりゃ今度こそ終わった。と言うか終わっておいた方が良いのでは?
 色々な思惑が錯綜する中、ルーミアは闇に隠れてこれを避ける。
 波動砲は綺麗に着弾し、これで1対1。この卓球台なにで出来てんだ。

 その後もルーミアは、反射できる攻撃は反射し、無理な攻撃は隠れる事で対処していく。
 地震はそもそも飛んでいるので当たらず、スリップダメージとは妖怪の回復力で拮抗。
 お札には火耐性まであったらしく、高級アクセサリとして争奪戦が繰り広げられる事に
なるのだが、これはあくまで余談である。

 そして、1対3で迎えた次のサーブ。ルーミアの狙いはここであった。
 縛符「ターゲッティング」
 本来、攻撃の照準を絞る事でより正確で集中した攻撃を繰り出す為の支援技である。
しかしこの符、リフレクで反射されてしまうのだ。カウンターによる攻撃、
芥子「マスタートボム」のせいで手が出なかったルーミアだが、ここで一気に攻勢に出る。
 闇符「ディマーケイション」!!
 ぶっちゃけ攻撃は何でも良いのであった。これに反応してカウンターを出すオメガだが、
カウンター指示先がターゲッティングを反射されているせいで自分に向いているのだ。
思いっきり自分のコートに打ち込んで自爆するオメガ。サーブなのを良い事に、その隙に
符を打ち込んで点を稼ぐルーミア。これ卓球か?
 何にせよ、ターゲッティングが有効なうちにルーミアは3点を奪った。

「これで決着ね」
 平然とした輝夜の独り言に、隣でハラハラしていた永琳が聞き返す。
「なぜ?」
「オメガの行動はパターンループなのよ。今ので一周して、それで4対3よね?
 だからもう負けはないわ」
「そうなんですか(ゲームにはやたら詳しいのね……)

 輝夜の言う通り、ルーミアは危なげなく2ゲームを先取して勝利した。
 勝者の談話「工夫すれば色々楽しめる。FF5は良いゲームよね」

ルーミアの勝ち






























+ タグ編集
  • タグ:
  • ルーミア
  • 他作品キャラ
  • 球技
ウィキ募集バナー