東方ファイトスレ @まとめウィキ

30スレ第12戦

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匿名ユーザー

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映姫「という事で今日のファイトは、『たまねぎの大食い』です」
魅魔「あたしゃ亡霊じゃなくて幽霊だからねぇ……よろしく頼むよ」
神綺「仕方ないわねぇ。夢子ちゃん、ソテーでお願い」
夢子「申し訳ありませんが、生食限定です」
ヤマメ「私は液状に近い方がいいわねぇ」
咲夜「ではフードプロセッサーですね。そちらは?」
リグル「私はこのままでいいよ」
審判映姫の取り計らいにより、生食の範囲で食べ易い前処理をするために、
瀟洒なメイド咲夜さんと完璧なメイド夢子ちゃんがそれぞれ控えている。
だがそれよりも、リグルが気にしていたのは幽香の存在だった。
リグル「……(幽香さんが見に来てる……負けたら絶対怒られる……頑張らなきゃ!)」
頑張るリグルに対し、ヤマメの方は元が蜘蛛だけに大食いには向かないようで、
一方の神綺は神の貫禄か、リグルに勝るとも劣らないペースで魅魔の分まで食べている。
魅魔「ふーん……流石だねぇ。例の黒い虫も大好きだもんねぇ、たまねぎ」
(ぴくっ)
じわじわとリードを広げるリグルに対して魅魔がかけた一言。
その一言によって、会場の雰囲気が一気に緊迫した。
リグル「や、やだなぁ、そんなわけ……」
慌てたリグルが弁明しようと周囲を見渡すと、
夢子と咲夜は既に筒状に丸めた文々。新聞を手元に用意、神綺はどこからかスリッパを取り出し、
困って横を見れば蜘蛛っ娘ヤマメさんが捕食者の視線でリグルを見詰めている。
リグル「ひっ……ゆ、幽香さんっ!」
八方塞がりのリグルが、興味なさげにしている幽香に助けを求めると、幽香はにこやかに微笑んだ。
幽香「はい、リグル。差し入れよ」
神綺「あれは……エッセンシャルオイル?」
夢子「さすがフラワーマスターですね。この匂いは……クローブ、ペパーミント、レモングラス……」
咲夜「なるほど、例のあの虫の忌避する香りばかりですね」
魅魔「でも妖怪なんだし、香りに耐えられるのは当然さね」
納得しかけた一同だったが、魅魔の一言でまた疑惑の眼差しを向ける。
リグル「くっ……えいっ!(きゅっ)」
幽香「いい飲みっぷりね。まだまだあるわよ」
エッセンスオイルは、当然飲む物ではない。
しかし忌避作用のある物を、濃縮状態で飲んだ事により、周囲の緊張は緩和された。
リグル「た、たすかっ……」
幽香「言い忘れたけど、残したらお仕置きよ」
地獄に仏と幽香に感謝の目線を向けたリグルだったが、幽香の言葉に再び地獄に突き落とされる。
幽香は言わなかったが、当然負けてもお仕置きだ。
幽香の微笑を見た時点で覚悟を決めるべきだったのだ。

その後、虚ろな目をしたリグルが大量のたまねぎとありったけのエッセンシャルオイルを胃に収め、
ある意味凄絶なファイトを制したのだった。






















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