東方ファイトスレ @まとめウィキ

45スレ第16戦(1)

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  ――今回のファイトは時期外れのお年玉合計額勝負。……要するに小遣い稼ぎである。
  明らかにてゐ有利なこのファイト種目に、Wレイセンズは作戦会議をする事にした……。

レイセン「うわぁ…。うどんげさん、これ勝ち目あるんですか?」
鈴仙「…うーん。今のままだと、勝率は限りなくゼロね。主に貴女がいる所為で」
レイセン「ひどっ!? そりゃ確かに、説明受けるまで『お年玉?なんぞ?』って思ってましたけど…」
鈴仙「とにかく、勝負が始まる前に師匠に相談ね…!」

映姫「…というわけで東方ファイトです。今日の勝負方法は
   今更ながらお年玉を貰い集め、貰った金額の多い方が勝者となります。
   …なお今回は、貰う対象は幻想郷内の人物のみでスレ住人は対象外。あくまでも
   『お年玉』として貰った金額のみを対象とし、賽銭詐欺等での収入は無効とします。」

てゐ「え゙っ!? 何で騙すの駄目なのさ!?」
映姫「…因幡てゐ。貴女が本気を出して幻想郷の住人から荒稼ぎしたらどうなりますか?
   最悪、幻想郷の経済が破綻してしまうでしょう。その為の配慮です。…八意永琳からの。」
てゐ「お師匠様からの提案…!?

  因幡てゐの口八丁を完全に封じるかの様な八意永琳からのルール提案。
  訝しんだてゐが優曇華とレイセンの様子を伺うと、その視線の先には
  しれっとした態度の優曇華と、あからさまに動揺して視線を逸らすレイセンの姿。

てゐ「……あぁ。なるほどねぇ。鈴仙のくせにやってくれるじゃない」

  優曇華とレイセンの策略に気付いたてゐだったが時すでに時間切れ、ファイトは開始された。

レイセン「…うどんさん、上手くいきましたね!」
鈴仙「(うどんは略し過ぎだろ…)えぇ、流石は師匠ね。…もっとも、
   あくまで対等の条件になっただけで、小遣い稼ぎはてゐの方が一枚も二枚も上手なんだけど…。
   私達は数の優位を活かして、手当たり次第にお年玉を貰えそうな所をあたりましょう!」
レイセン「了解ですー!」

  ……そして優曇華は薬売りで訪れる民家へ駄目もとで廻り、
  レイセンはあまり顔を知られていない事を利用して各勢力を廻った。

  そして制限時間が過ぎ集計の時…。
  それなりに手応えを感じているWレイセンズと対照的に若干落ち込み気味のてゐ。

映姫「それでは集計結果を発表します。 …Wレイセン組、62500円!
   対する因幡てゐ、……3000円!…えっ?3000円!?」

鈴仙「ええっ!?」
てゐ「はぁ…。やれやれだわ。」

レイセン「やったー!勝ちましたようどんさん! …って、あれ?どうしたんですか?」
鈴仙「てゐ……。これはどういう事……?」


  圧倒的勝利…。条件付きとは言え、金稼ぎであの因幡てゐから"自分達が"圧倒的勝利…。
  そのあまりにも不可解な展開に、今度は優曇華がてゐに訝しげな視線を投げかける。
  その様子に、逆に驚いた様な表情を見せるてゐ。

てゐ「…何だ。そこまで深く考えての『騙し禁止』じゃなかったのか。」
鈴仙「……?」
レイセン「……?」

てゐ「あのね鈴仙。このてゐちゃんが一年に一度っきりの小遣い稼ぎのチャンスを逃すかい?
   私ゃ、お正月の三が日はお年玉の回収に幻想郷中を駆け回ったんだよ。
   取り忘れがない位に…ね。 これがどういう事だか解るでしょ?」
レイセン「???」
鈴仙「あ……。」

  てゐの言葉に優曇華は気付く。
  ……てゐは、思い当たる全ての人から"既に"お年玉を貰っていたのだと。
  一度貰った相手からまた、しかも3月頃になってお年玉を貰えるなどという事はそうそう無い。
  てゐの3000円はその"そうそう無い"ものの全てなのだ。

てゐ「はぁ…。嵌められたとはいえ、この因幡てゐちゃんが小遣い稼ぎで鈴仙に負けるとはねぇ。」
鈴仙「えっ…?じゃ、じゃあ本当に……?」
てゐ「これ以上、敗者を辱めなさんな。………私の、完敗だよ。」
鈴仙「…………ッ!やった!やった――!」

 結果:レイセンと鈴仙チームの勝利


永琳「…あら、うどんげとレイセンが勝ったのね。」
鈴仙「あっ、師匠!ありがとうございます!師匠の策のお陰で勝てました!」
レイセン「なーんだ、八意様のお陰だったんですね。」
永琳「どうやらそうみたいね。…ところでうどんげ、お年玉はいくら貰えたのかしら?」
鈴仙「はい師匠!62500円です!」
レイセン「えっと、八意様!ちなみにうどんさんが62300円です!
     私は最後の最後で紅白巫女に遭遇してしまい、200円だけ残してほぼ全額カツアゲされました!」
永琳「流石はレイセンね。ポンコツすぎるわ…。
   …まぁそれはそれ。62500円なんてそこそこ大金じゃない。」
鈴仙「えへへ。そうですね。」
永琳「そんな大金、普段から持ち歩くなんて物騒だわ。レイセンの二の舞いにもなりかねないし…。」
レイセン「うう…。そうですね。」

永琳「そう。…だからね。うどんげ。」


永琳『 その お年玉。 私が 預かってて あげるわ。 』


鈴仙「……………えっ」

  ――永琳のその言葉を聞いた瞬間、鈴仙の背筋に冷たいものが走る…。

永琳「ちなみに、てゐはファイトで貰った3000円のお年玉、全額私に預けてくれたわよ?」
鈴仙「……えっ……えっ?」

  鈴仙は悟った。『 コノ言葉ハ、絶対ニ、聞イテハ、イケナイ言葉ダッタ 』…。

永琳「…じゃあ『預かっておく』わね。」
鈴仙「……………………ハイ……。」
永琳「大丈夫よ。別に無くなる訳じゃないんだから。」
鈴仙「はい。…わかってます。……わかってます……。」


てゐ「……やっぱり。お師匠様が一枚咬んでる…って時点で怪しいと思ったんだよね~。
   師匠の狙いは『お母さん預金』ならぬ『お師匠様預金』……か。
   まぁ、残念だったね鈴仙。読み合いで私に勝とうなんざ100年…いや、1000年早いよ。」

  優曇華と永琳のやりとりを高台で眺めながら、「ククク」と笑う因幡てゐであった…。




































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