試合前、にとりの策は既に始まっていた。
にとり「キックボクシングかー。 ちょっとこんな普段着じゃ力は出し切れそうもないな。
戦闘用の服に着替えて来ていいかい? メイドさんもその服じゃ動きづらいだろ?
着替えるなら今のうちだよ。」
咲夜「ご心配は無用ですわ。 この服は私が紅魔館の一員である証。このままお相手いたしますわ。」
にとり「ふーん。ま、こっちはいいけど。 で、あと、あんたの『時を操る程度の能力』!」
映姫「言うまでもなく時を止めての"攻撃"は禁止です。」
にとり「うんうん。 それが聞きたかった。 じゃ、着替えてくるねー。」
戦闘用の服に着替えて来ていいかい? メイドさんもその服じゃ動きづらいだろ?
着替えるなら今のうちだよ。」
咲夜「ご心配は無用ですわ。 この服は私が紅魔館の一員である証。このままお相手いたしますわ。」
にとり「ふーん。ま、こっちはいいけど。 で、あと、あんたの『時を操る程度の能力』!」
映姫「言うまでもなく時を止めての"攻撃"は禁止です。」
にとり「うんうん。 それが聞きたかった。 じゃ、着替えてくるねー。」
そして数十分経過・・・。
リング上で待つ咲夜だったが、にとりの姿は現れない。
リング上で待つ咲夜だったが、にとりの姿は現れない。
咲夜「・・・・遅い・・・宮本武蔵でも気取ってるのかしら?
でも、そんな程度でじれていてはお嬢様の相手なんてつとまらな・・・
でも、そんな程度でじれていてはお嬢様の相手なんてつとまらな・・・
にとり「さっきから来てるよ。」
え? 姿なんてドコにも・・・まさか!」
にとり「言ったよね? 『戦闘用の服(こうがくめいさい)を着てくる。』って!
何なら今から鎧でも着てくるかい?」
咲夜「そんなもの着たら余計に動きが鈍くなって不利じゃない・・・。ちょっと審判!」
映姫「・・・白です。 準備の機会と情報は等しく与えられた。それに、ここにきて退くことは・・・。」
咲夜「紅魔館の瀟洒な従者としてはありえない・・・わね。 己が未熟は受け入れるしかない・・・か。」
何なら今から鎧でも着てくるかい?」
咲夜「そんなもの着たら余計に動きが鈍くなって不利じゃない・・・。ちょっと審判!」
映姫「・・・白です。 準備の機会と情報は等しく与えられた。それに、ここにきて退くことは・・・。」
咲夜「紅魔館の瀟洒な従者としてはありえない・・・わね。 己が未熟は受け入れるしかない・・・か。」
そして非情のゴングが鳴った。
案の定、見えない相手に手も足も出ない咲夜。
滅多打ちになり、口の中を切って血を吐き出しつつも、その目は逆転に向けて
闘志を失わなかった。
滅多打ちになり、口の中を切って血を吐き出しつつも、その目は逆転に向けて
闘志を失わなかった。
にとり「さて、そろそろとどめ・・・!」
咲夜「・・・・・・無駄ね。」
咲夜「・・・・・・無駄ね。」
その瞬間、一気に咲夜が走り出し、何もない空間に連打を浴びせた。
咲夜「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」
にとり「ヤッダァァ―――バァ―!!!」
咲夜「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」
にとり「ヤッダァァ―――バァ―!!!」
ラッシュで光学迷彩が壊れ、にとりがそのままKO。
咲夜の逆転勝利である。
咲夜の逆転勝利である。
にとり「な・・・なんで私の位置が・・・・・・?」
咲夜「先ほど口の中を切った血が自慢の光学迷彩についてましたわ。
時間を止めてじっくり『血が宙に浮いている場所』を探して・・・
あとは油断した河童さんを・・・ガツン!と。」
にとり「私を探すのは『時間を留めている間の攻撃』じゃないってか・・・。
見事だよ。(ガクッ)」
咲夜「ちなみに血の扱いには慣れてますの。 吸血鬼のメイドですから。」
咲夜「先ほど口の中を切った血が自慢の光学迷彩についてましたわ。
時間を止めてじっくり『血が宙に浮いている場所』を探して・・・
あとは油断した河童さんを・・・ガツン!と。」
にとり「私を探すのは『時間を留めている間の攻撃』じゃないってか・・・。
見事だよ。(ガクッ)」
咲夜「ちなみに血の扱いには慣れてますの。 吸血鬼のメイドですから。」
どこかで見たようなラッシュで咲夜勝利