東方ファイトスレ @まとめウィキ

46スレ第38戦(2)

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匿名ユーザー

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魔理沙「魅魔様…どうしてそうなったの…」
魅魔「寄るな…!お前達人間は私にくだらない希望を持たせる…だから全ての人間に滅亡を!」
魔理沙「嘘だ!私が知ってる魅魔様はそんなんじゃなかった!昔のような優しい魅魔様に戻って!」
魅魔「黙れ…人間風情が…死にたくないなら離れろ!」

映姫「今回、魅魔の相手は貴方ではないのですよ、霧雨魔理沙…気持ちはわかりますが」
魔理沙「でも…どうして魅魔様はああなったんだ!?」
???「奴はかつて封じた憎しみに飲まれて完全に悪霊と化した」
魔理沙「なんなんだ、あんたは?」
映姫「そ、そんな!?魔理沙!あの御方にその口調は慎みなさい!この御方はあの不動明王様の脇士、矜羯羅童子様なのですよ!」
魔理沙「ええっと…つまり映姫より偉い人の従者ってわけ?」
コンガラ「そういうことだな。貴様があの魅魔の弟子か…この戦いは熾烈なものになるぞ…覚悟して見ておけ…」
映姫「その、少々御質問ですが、コンガラ様は何故ここに…?まさか魅魔を!?」
コンガラ「察しがいいな、四季映姫…奴を放っておいては地上に被害を出すだけだ…これの結果問わずに奴を斬る、それだけだ」
魔理沙「そんな…ふざけるな!あんたがいくら偉かろうがそんなことを決めつける権限があるのか!」
コンガラ「甘いな…師弟共々。そもそもこの決断は御不動様直々の勅令であるぞ…」
映姫「まさか…御不動様直々の…魔理沙、諦めなさい。これは貴方が及ぶレベルではありません。それに彼女の相手は…」

にとり「あいつが…魔理沙の師匠?違う、聞いた話ではそんな禍々しい奴じゃないはず、優しい師匠だって聞いたはずなのに…」
雛「…にとり、あの人から感じるの…今までにない厄が渦巻いている…それであの人は…」
椛「にとり、もしもの時は逃げて。あいつはこの勝負で済ます程穏やかじゃない…!」
魅魔「ふん、くだらない…人間如きに肩入れする妖怪共が…手加減なぞしない!」
にとり「やるしかない…ここで負けたらこの妖怪の山、いや幻想郷全てがめちゃめちゃにされてしまう!」
雛「にとり…負けないでね」
椛「…きっと勝つさ、にとりなら…」

にとり「肉弾戦ならこっちにも分がある!伊達に相撲をやってるわけじゃない!」
魅魔「…相撲ね、相撲が取れなければどうすんだい!」(ブン!)
にとり「な…刃物!?」
椛「まさか武器使用!?反則じゃないか!」
魅魔「五月蠅い犬だね。よく見てみな武器なんか使っちゃいないよ?」
雛「…そんな、腕が刃物状になっている!?」

魔理沙「なんで魅魔様の腕が刃状になっているんだ!」
コンガラ「奴は怨念により完全な悪霊になっている…かつての奴もそうだった…」
映姫「つまり貴方の師匠であった頃の魅魔は怨念が薄れて、人間らしい姿だったというわけですよ?」
魔理沙「それってもうあの時の魅魔様は戻ってこないってこと…そんなの嫌だ!」
コンガラ「黙れ、小娘!その甘さでは奴を止められないぞ。」
魔理沙「……ッ!」

魅魔「どうした?もう降参かい?」
にとり「ま、まだまだ…」
雛「もうやめて!貴方の体はもうボロボロなのに!」
魅魔「降参したところで人間を盟友とほざく妖怪を許すはずがないがな!」
椛「…こうなったら、反則上等だ!私の命を賭けて友を守る!」
にとり「大丈夫だよ…2人共。私がやらなきゃ…あいつに人間を信じる心を思い出せなきゃ…魔理沙のためにも…」
魅魔「…!軽々しくあいつの名を出すな!河童が!」(ブン!)
(ズサッ!!)
雛椛「「にとり!!」」

映姫「これ以上、見ているわけにはいかない…魅魔を始末する!」
魔理沙「やめろ!魅魔様を死なせるわけには…」
コンガラ「ふん!(ベシッ!)甘ったれているな霧雨魔理沙よ。その安っぽい情愛では事態を悪化させるだけだ…」
魔理沙「くう…そんなことはわかっている…でも、魅魔様は私の師匠であり、勘当された私にとってのもう一人の親なんだ…だから…」
映姫「魔理沙…コンガラ様、他に手段は御座いませんか?」
コンガラ「四季映姫…貴様もそいつに同情したか…くだらんな。まあ、他の手段とやらはあの河童がしてくれそうだがな…」
映姫「え…?にとりが…?」

魅魔「まだ立っているのか…しぶとい河童だねえ…人間なんぞに媚びてるくせにねえ…」
にとり「当たり前、だ…私だって人間に蔑まれたこともあった。でも、私は人間を信じたい!憎しみに任せて暴れたら余計嫌われるから…
    貴方は魔理沙の師匠なんでしょ…?魔理沙を憎んだことはあったの?魔理沙の不幸を望んでいたの?そんなわけないよね!
    魔理沙は貴方の話をしている時はすごく嬉しそうだった!それは魔理沙にとって貴方は唯一の存在だからだよ!」
魅魔「…だ、黙れ河童が…!…くぅ…!」

――――――

(どうしてそんなとこで泣いてるんだい、あんた?え?親に勘当された?ふ~ん、じゃあ私の所に御世話になるかい?)
(それで名前は…霧雨魔理沙ねえ。いい名前だね、私は魅魔。今日からお前のお師匠様になるね~)

(どうした?もうギブアップかい?魔法を覚えるにはこれくらい朝飯前だけどね~…え?今は昼飯時だって?屁理屈言うなら頑張りなさいよ!)
(やればできるじゃないか!まあこれでも入門レベルだけどね…あらあらそんな顔しない、今日みたいにやれば問題無いさ!…たぶん)

(魔理沙、どこに行ってたんだい!勝手にいなくなってさ!そんなに私が嫌ならはっきり言えば…え?プレゼントを探してただって?)
(これを一日中探してたのかい…いいわ、今日は許してあげる。今度やったらお仕置きだよ?)

(魔理沙、起きてる?…って、もう寝ちゃったのかい。今日は私もすごく疲れたしね…ふふふ、いい寝顔だこと…)
(このまま、寝ようかな…おやすみ、魔理沙…)

――――――

魅魔「私は、私は、私はああああああ!!…全ての人間に復讐を…違う!そんなことはもう望んじゃいない!私はああ…」
椛「一体どうしたの!?」
雛「あの人の厄が薄れつつある…まさか憎しみを塞ぎこもうとしているの!?」
にとり「やっぱり貴方は優しい方だ…魔理沙と過ごした記憶を消し去るなんてできなかったんだ!」
魅魔「…そうさ、河城にとり。私は魔理沙との記憶を消しさるなんてできないさ…だが、予想以上の憎しみの量だ…私を復讐の化身に変えるつもりだね…
   にとり…お前の全身全霊の一撃でこの憎しみを消し去ってくれ…頼む!」
にとり「わかった…はっけよい!のこった!」

にとり「この張り手に全てを賭ける!あの優しい悪霊の心を蝕む憎しみを吹き飛ばせ!」
(どごっ!)
魅魔「さすがだ…これでいい…」

映姫「…この勝負、河城にとりの勝利!…コンガラ様、やはり魅魔を…?」
コンガラ「いや、それはもういい。御不動様からさっき「今の魅魔はもう安心できるから処分はなし」との御命令を頂いた。」
魔理沙「それって魅魔様は無罪放免ってこと…いやったあ!」
コンガラ「手放しに喜ぶな。しばらく監視が必要故私と共に地獄に連行することになった…」
魔理沙「そ、そんな…また魅魔様に会えるのは当分先になるか…」
映姫「まあ、監視が終わればまた会えるってことですよ?」
魔理沙「それもそうだけど…」
魅魔「まあ、私のことだ。すぐ解放されて帰ってくるさ。」
魔理沙「魅魔様…うん、私待っているからね!」
魅魔「そうさ、お前はそれでいいんだ。落ち込むより明るいのがお似合いさ。」

にとり「良かった…これで魔理沙も…少し無茶しすぎたかな?」
雛「にとり…あんだけ攻撃喰らって立っていたのが奇跡なくらいよ…」
椛「まあ、永遠亭で治療を受ければなんとかなるさ…」
にとり「まあね。だって私にとって人間は…」
雛「信じたい存在であり」
椛「大切な盟友でしょ?」
にとり「はは、言われちゃったよ。」

コンガラ「やはり、ここはいい所だな…何故なら最後まで信じることやめない者達がいる…それが魅魔を救ったのだからな…」










































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