先攻のリグルが選んだ名所は九天の滝だった。
リグル
「まだまだ残暑がぶり返しそうな、厳しい日が続きそうな季節。
夏のお別れを前に九天の滝壺で涼んでみませんか?
荘厳な景観、舞う水飛沫のマイナスイオンが気分を和らげてくれるよ。
そうして佇めば、ほら――時が経つに連れ、秋の足音も聞こえてきたわ」
「まだまだ残暑がぶり返しそうな、厳しい日が続きそうな季節。
夏のお別れを前に九天の滝壺で涼んでみませんか?
荘厳な景観、舞う水飛沫のマイナスイオンが気分を和らげてくれるよ。
そうして佇めば、ほら――時が経つに連れ、秋の足音も聞こえてきたわ」
滝壺のほとりの岩に腰掛け、手をタクトのようにそっとふると
どこからともなく季節を先取りした、透き通った虫の音が聞こえ始めた。
どこからともなく季節を先取りした、透き通った虫の音が聞こえ始めた。
文
「綺麗にまとめましたね、季節の変わり目と自分の能力を上手く関連付けて。
しかし、それにしても……うーん、おかしいですねえ……」
ルグル
「ああ、濡れても透けない白水着が開発されたのは
旧スク水が幻想入りするよりも前だったから。
そもそもマントで余計な水がかかるのは防いでるし」
文
「……ちぃぃっ!!」
「綺麗にまとめましたね、季節の変わり目と自分の能力を上手く関連付けて。
しかし、それにしても……うーん、おかしいですねえ……」
ルグル
「ああ、濡れても透けない白水着が開発されたのは
旧スク水が幻想入りするよりも前だったから。
そもそもマントで余計な水がかかるのは防いでるし」
文
「……ちぃぃっ!!」
いっぽう、後攻となったミスティアは命蓮寺の墓場だった。
ミスティア
「夏といえば肝試し、今最新のスポットがここ命蓮寺!
最近は得体の知れない幽霊が漂い、謎の人影も潜んでいるとか。
ほら、逃げる夏を追いかけるのに夢中になってる貴女の後ろにも――」
文
「これは……本当に最新スポットじゃないですか。
山彦妖怪の紹介でしょうか、なかなか目の付け所がいいですね」
「夏といえば肝試し、今最新のスポットがここ命蓮寺!
最近は得体の知れない幽霊が漂い、謎の人影も潜んでいるとか。
ほら、逃げる夏を追いかけるのに夢中になってる貴女の後ろにも――」
文
「これは……本当に最新スポットじゃないですか。
山彦妖怪の紹介でしょうか、なかなか目の付け所がいいですね」
実はミスティアにはひとつの秘策があった。
ここで墓場を紹介し、迷い込んで脅かされた人々が逃げてくる先に
自分の屋台を開いておけば、物見遊山でやってくる暇人が根こそぎお客さん。
そのためなら、自分が脅かされるのもいい宣伝になる、そう思って……
ここで墓場を紹介し、迷い込んで脅かされた人々が逃げてくる先に
自分の屋台を開いておけば、物見遊山でやってくる暇人が根こそぎお客さん。
そのためなら、自分が脅かされるのもいい宣伝になる、そう思って……
小傘
「驚けー!!」
「驚けー!!」
誤算は背後から忍び寄っていた小傘が勢い良く傘を振りかざした事だった。
その先は浴衣の裾にひっかかり、それを驚かす勢いで持ち上げて……
その先は浴衣の裾にひっかかり、それを驚かす勢いで持ち上げて……
小傘
「……あれ?あれ……れ……」
「……あれ?あれ……れ……」
壮絶なシャウトで盲目となり、そのままフルボッコされる直前に見た最後の光景。
それは一瞬の事に凍りついたままのミスティアの小ぶりで可愛らしい生尻と、
物凄い勢いでその正面からフラッシュを焚きまくっている射命丸の姿であったとさ。
それは一瞬の事に凍りついたままのミスティアの小ぶりで可愛らしい生尻と、
物凄い勢いでその正面からフラッシュを焚きまくっている射命丸の姿であったとさ。
文
「素晴らしい、素晴らしかったです……お礼に遺言を聞いておきましょう!」
小傘
「2ボス同士なら……だいたい互角で、EX中ボスとかしてるぶんだけ……
わちきのほうが強いかなと思ったけど……例え花映塚でも、自機にはやっぱり勝てないね……がくり」
文
「そうですか!私は花以外にも自機経験豊富なので余裕で逃げれますね!それでは!!」
ミスティア
「ネガよーこーせー!!フィルムおいてってー!!」
「素晴らしい、素晴らしかったです……お礼に遺言を聞いておきましょう!」
小傘
「2ボス同士なら……だいたい互角で、EX中ボスとかしてるぶんだけ……
わちきのほうが強いかなと思ったけど……例え花映塚でも、自機にはやっぱり勝てないね……がくり」
文
「そうですか!私は花以外にも自機経験豊富なので余裕で逃げれますね!それでは!!」
ミスティア
「ネガよーこーせー!!フィルムおいてってー!!」
ジャッジ:勝者リグル 敗者小傘