せいなる夜のあまりのskmdy率の高さに自我を失い、殺人鬼ならぬskmdy鬼として覚醒したエレメンタルハーベスター氏。
その名のとおり七曜の力であらゆるskmdyの根源を刈り取る、恐るべき我らのミカタ(あるいは敵)である。
ちなみに元ネタはチェーンソーなんぞ使ったことはないのだが、この清き日に神でもバラバラになさる気だろうか。
その名のとおり七曜の力であらゆるskmdyの根源を刈り取る、恐るべき我らのミカタ(あるいは敵)である。
ちなみに元ネタはチェーンソーなんぞ使ったことはないのだが、この清き日に神でもバラバラになさる気だろうか。
クリスマスパーティー前に暴れまわるその姿に恐怖し、当然逃亡したレミリア。
抑止力がなくなったのをいいことに、ハーベスターは館の外に繰り出す。
この世の健全のためならば相手の生命など顧みないモンスターの前に、幻想郷の夜は血の色に染め上げられるのか…
抑止力がなくなったのをいいことに、ハーベスターは館の外に繰り出す。
この世の健全のためならば相手の生命など顧みないモンスターの前に、幻想郷の夜は血の色に染め上げられるのか…
「雨は夜更け過んぎぃに~、雪へと変わるだろ~ぅ…」シャンハイナーイ ホーライナーイ
そこへ人形たちのコーラスとともにサンタコスと黒のマフラーで登場のアリス。
懐かしい歌を、どこか悲しげに口ずさんでいる。
クリスマスソングなどイチャイチャの象徴、そこまでよ!とばかりに早速の獲物に飛びかかるハーベスター。
チェーンソーが衣装を掠め生地が飛び散るが、それでもアリスは歌うのを止めない。
懐かしい歌を、どこか悲しげに口ずさんでいる。
クリスマスソングなどイチャイチャの象徴、そこまでよ!とばかりに早速の獲物に飛びかかるハーベスター。
チェーンソーが衣装を掠め生地が飛び散るが、それでもアリスは歌うのを止めない。
「きっと君は来んなぁいぃ~、ひとりきりのクリスマスい~ゔ…」シャンハイナーイ ホーライナーイ
「ヒトリキリ…?」
「ヒトリキリ…?」
そう、ハーベスターはマチガイの起こりえないシングルベル推奨派であった。
その歌詞に思わず足を止め、いつしか歌に聞き入っていた。
ひと通り歌い終わった後には、その心の戦意は完全に萎み、独りの夜の寂しさに満たされていた。
切り裂かれて衣装は際どくなってしまっていたが、それを気にする様子もなくアリスは語りかける。
その歌詞に思わず足を止め、いつしか歌に聞き入っていた。
ひと通り歌い終わった後には、その心の戦意は完全に萎み、独りの夜の寂しさに満たされていた。
切り裂かれて衣装は際どくなってしまっていたが、それを気にする様子もなくアリスは語りかける。
「本当はあなた、寂しかったんじゃないの?自分のせいで友達に逃げられて、楽しいはずの夜を台無しにして。
全部をメチャクチャにして、みんなひとりぼっちにしたかったんでしょう?」
「……私が間違っていたわ。自分を誤魔化して当たり散らして…。ひとりって、こんなに悲しいものなのね。」
全部をメチャクチャにして、みんなひとりぼっちにしたかったんでしょう?」
「……私が間違っていたわ。自分を誤魔化して当たり散らして…。ひとりって、こんなに悲しいものなのね。」
ホッケーマスクを外し、パチュリーはチェーンソーを止めた。
チェーンソーには赤と黒の生地が絡まっているが、その刃が血で染まることはなかった。
チェーンソーには赤と黒の生地が絡まっているが、その刃が血で染まることはなかった。
「何故わかったの?」
「私も似たようなものだからよ。この服や歌だって、里の子供たちのために人形たちとクリスマスの出し物として用意してたのに…
会場の準備をしてたら、荷物を運んでたゴリアテ人形が『コガオマッサージー!!』とか叫んで飛びかかってきたのよ」
「小顔マッサージ…なんでこの時期に?」
「人形の髪型の参考に買った外の世界の雑誌に載ってたの。
でもあんな巨体でマッサージされたら必要ないところまで骨折でふにゃふにゃになっちゃうわ」
「…まさか」
「そう、命の危険を感じて思わず応戦したら逃亡しちゃった…ついに人形にも愛想をつかされたわ…」
「まずいわ…レミィも私を見て館を飛び出したきりでまだ…」
「何ですって!?あの子は元々対鬼用の人形よ、暴走している今、吸血鬼だって出会ったらただじゃ済まないわ!」
「私も似たようなものだからよ。この服や歌だって、里の子供たちのために人形たちとクリスマスの出し物として用意してたのに…
会場の準備をしてたら、荷物を運んでたゴリアテ人形が『コガオマッサージー!!』とか叫んで飛びかかってきたのよ」
「小顔マッサージ…なんでこの時期に?」
「人形の髪型の参考に買った外の世界の雑誌に載ってたの。
でもあんな巨体でマッサージされたら必要ないところまで骨折でふにゃふにゃになっちゃうわ」
「…まさか」
「そう、命の危険を感じて思わず応戦したら逃亡しちゃった…ついに人形にも愛想をつかされたわ…」
「まずいわ…レミィも私を見て館を飛び出したきりでまだ…」
「何ですって!?あの子は元々対鬼用の人形よ、暴走している今、吸血鬼だって出会ったらただじゃ済まないわ!」
慌ててレミリアとゴリアテの捜索にかかる魔女二人。
森の入口で、二者は意外にも早く見つかった。
森の入口で、二者は意外にも早く見つかった。
「あれは…!」
そこには逃げ疲れて眠っているレミリアと、膝の上で眠る吸血鬼を恐る恐る撫でようとする巨大なゴリアテ人形の姿があった。
まるでガラス細工に触れるような臆病な手つきで、自分の膝丈ほどもない幼い吸血鬼に手を触れようとしては引っ込め、
触れようとしては引っ込め。触りたいのに触れない、そんなジレンマが、ゴリアテ人形の巨腕を反復運動させていた。
まるでガラス細工に触れるような臆病な手つきで、自分の膝丈ほどもない幼い吸血鬼に手を触れようとしては引っ込め、
触れようとしては引っ込め。触りたいのに触れない、そんなジレンマが、ゴリアテ人形の巨腕を反復運動させていた。
「…ああ、なるほどね。」
その様子に、アリスは呟く。
「ゴリアテ、あなたは本当は小顔マッサージを『したかった』んじゃなくて『されたかった』。そうだったのね?
その体じゃ、下手に動けば相手を傷つけてしまう。小さくなって、あなたも子供たちと触れ合いたかった。
私があなたをあんなに大きく作ってしまったから…ごめんなさい、ゴリアテ。」
その体じゃ、下手に動けば相手を傷つけてしまう。小さくなって、あなたも子供たちと触れ合いたかった。
私があなたをあんなに大きく作ってしまったから…ごめんなさい、ゴリアテ。」
聖なる前夜、アリスは創造主としての己の未熟さと苦悩を知り、
この世という途方も無いものを創りたもうた神様の偉大さに、改めて想いを馳せるのであった。
この世という途方も無いものを創りたもうた神様の偉大さに、改めて想いを馳せるのであった。