「まさかあいつらが出てくるなんてね……」
「知ってるんですか師匠!?」
「あくまで噂だけね。あいつらは『恐るべき河童たち計画』の実験で生み出された試作型体細胞クローン。
いつか起こるであろう争いに備えて優秀なエンジニア兼兵士を量産する目的で研究され……」
「あー……どっかの天狗様じゃあるまいし、トンデモ設定のでっち上げはその辺にしとくれよ。
実際は紅魔館からスペカを借りてきただけだって」
「知ってるんですか師匠!?」
「あくまで噂だけね。あいつらは『恐るべき河童たち計画』の実験で生み出された試作型体細胞クローン。
いつか起こるであろう争いに備えて優秀なエンジニア兼兵士を量産する目的で研究され……」
「あー……どっかの天狗様じゃあるまいし、トンデモ設定のでっち上げはその辺にしとくれよ。
実際は紅魔館からスペカを借りてきただけだって」
そんなこんなで何の変哲もないマラソンで対決が行われることとなった。
ルールはシンプル。ゴールした順位にそれぞれ点数が割り振られており、終了時点で集計。
その結果、より点数の多いチームが勝利となる。
ルールはシンプル。ゴールした順位にそれぞれ点数が割り振られており、終了時点で集計。
その結果、より点数の多いチームが勝利となる。
「永琳。例のモノは準備できたの?」
「もちろんです。姫がカウンターストライクで徹夜してる間に作っておきました」
「ってゆーか勝負の前日までネトゲで徹夜しないでください!」
「ま、姫は運動不足の解消と思って自分のペースで走ればいいと思うウサ」
「もちろんです。姫がカウンターストライクで徹夜してる間に作っておきました」
「ってゆーか勝負の前日までネトゲで徹夜しないでください!」
「ま、姫は運動不足の解消と思って自分のペースで走ればいいと思うウサ」
「愉快な連中だねぇ……」
全員がスタートラインに並び、映姫がスタートの号令をかける。
どこぞの妖精みたく最初から全力で飛ばすようなマネはせず、模範的な持久走と言ってもいいスタートを切る。
ただ一人、輝夜を除いて……。
どこぞの妖精みたく最初から全力で飛ばすようなマネはせず、模範的な持久走と言ってもいいスタートを切る。
ただ一人、輝夜を除いて……。
「ムーン・ケミカルパワー……ビルドアーップ!!」
「なんですと!?」
「なんですと!?」
輝夜の行為に審判の映姫が驚愕する。
なんと、自分の見てる前で堂々と永琳印のドリンクを飲んだのである。
なんと、自分の見てる前で堂々と永琳印のドリンクを飲んだのである。
「競技中の水分補給はオッケーでしょ?」
「ンな訳あるかぁぁぁぁ! 反則じゃボケェェェェェ!!」
「ンな訳あるかぁぁぁぁ! 反則じゃボケェェェェェ!!」
映姫のツッコミを無視して、筋骨隆々となった輝夜が土煙を上げて猛烈な勢いでにとり×4に迫る。
それにしてもなんという即効性の高いドリンクか……。
それにしてもなんという即効性の高いドリンクか……。
「どけや雑魚がぁぁぁ!!」
『ひぃぃぃぃ!!』
『ひぃぃぃぃ!!』
ルナティックなクリーチャーと化した輝夜から必死の形相で逃げまどうにとり×4。
「し、師匠……あれは……」
「『ディアボリックステロイド -Lunatic-』ね。まともにやったら姫はお荷物になるでしょ?
だから、できるだけ相手チームにダメージを与えるか少なくとも体力の無駄遣いをさせて一人で退場してもらう作戦なのよ」
「ここにド外道がいるウサ……」
「『ディアボリックステロイド -Lunatic-』ね。まともにやったら姫はお荷物になるでしょ?
だから、できるだけ相手チームにダメージを与えるか少なくとも体力の無駄遣いをさせて一人で退場してもらう作戦なのよ」
「ここにド外道がいるウサ……」
「絶技『ニートレッグラリアーット』!!」
「ぶふぉ!!」
「神技『ブリリアントドラゴンスープレックス』!!」
「ぴぎゃ!!」
「極技『ランニングアームロック』!!」
「いだだだだだ! ギブギブ!! 止まってってば!!」
「ぶふぉ!!」
「神技『ブリリアントドラゴンスープレックス』!!」
「ぴぎゃ!!」
「極技『ランニングアームロック』!!」
「いだだだだだ! ギブギブ!! 止まってってば!!」
恐るべき格闘能力によって、瞬時に3体のにとりが競技続行不能に追い込まれる。
「誰かあいつを止めてぇぇぇぇ!!」
泣きながら逃げる最後のにとり。
ここでようやく追いついた映姫から審判が下される。
ここでようやく追いついた映姫から審判が下される。
「永遠亭チーム、目に余る反則行為により連帯責任で全員失格!!
勝者、河城にとり!!」
勝者、河城にとり!!」
「はぁ!? どーして!? 暴れたのは姫だけでしょうに!!」
「師匠……普通のスポーツならこうなりますって……」
「師匠……普通のスポーツならこうなりますって……」
「はぁ……はぁ……冗談抜きで死ぬかと思った……」
競技終了からしばらくの間、あからさまに限界を超えた運動をした輝夜は筋肉痛で起き上がれなかったとか……。