東方ファイトスレ @まとめウィキ

8スレ第35戦

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今回の東方ファイトの種目はドッチボール。
女性チームはいずれも一騎当千の猛者ばかり。
対する男性チームも、霖之助と玄亀以外はいずれも高貴な人物の護衛役であり、戦闘力はかなりのものである。
そのため、この勝負互角、かと思われたのだが……
門番A「お、重っ!? これが地上の重力だというのか!?」
門番B「ぐはっ、この玉、鉛でも入っているんじゃないのか!? え、違う!?」
月の重力は地上の1/6。言い換えると、地上の重力は月の6倍なため、若さ故に地上の重力を体験したことのない月の門番達は、試合前から戦闘不能一歩前状態に陥っていた。
玄亀「私はこの手ですから、ボールなど投げられないし……」
霖之助「ここは、僕が元外(デフォルトの外野のこと)しかないな。今回のルールはなんだっけかな?」
玄亀「内野でアウトになった者は外野になり、元外を含む外野の復帰は無し。まともにボールを投げられる人は霖之助殿と妖忌殿しかいないわけで……この戦い、非常に辛いものとなりそうですぞ」
早くも敗戦ムードな男性チームで、一人不敵な笑みを浮かべ、煙管をくゆらせる男がいた。妖忌である。
妖忌「ふん、この程度の不利ならば、どうとでもできよう」

対して女性チームは、非常に楽観ムードであった。
体育の成績が2の早苗を元外に据え、反射神経抜群の妖夢とお燐、時間操作ができる咲夜、波長ずらしにより鉄壁の防御を持つ鈴仙。
勝てないほうがおかしい豪華メンバーである。
そのため、一応基本戦略は立てたものの、スキをつかれないためにこれといった奇策は立てなかった。

そんなこんなで、ファイトスタート。
先制権はジャンプボールによって決定する。
長身の霖之助は外野へ行ってしまったため、あっけなく女性チームがジャンプボールを制する。
さて、女性チームは防御力は相当優れるものの、全員あまり球技には縁がなかったため、実はあまり攻撃力が高くはない。
そのため、外野とボールをまわしつつ、スキをつくというオーソドックスな戦法をとることとなった。
が、しかし、咲夜が早苗へボールを軽く投げた瞬間。
門番A「うおおおおおおおおおっ!!」
なんと、門番Aが早苗のすぐ近くのラインにたち、ボールに手を伸ばす!
そして……
門番A「うぼわっ!!」
見事にキャッチミスをして、アウト。
さては、序盤に奇襲をし、ミスをしたのか。まったく、無様なものだ。
楽勝ムードがさらに広がる。
と、そこで早苗が異変に気づく。
門番Aがアウトになって、相手陣地へ落ちたボールが……無い!?
ボスッ、ボスッ!!
気が抜けていた咲夜は、足に衝撃を受け、次にコートにボールが転がっているのに気づく。
隣にいた妖夢もまた、何が起こったのかわからないという表情をしている。
そこで、審判の閻魔の声が響く。
映姫「十六夜咲夜、魂魄妖夢、アウト!!」
そこで、ようやく咲夜は気づいた。
相手チームの何者かが完全に殺気を消し、呼吸をするかのごとく自然な動作で、神速のボールを放ったのだということを。
いや、何者か、ではない。そのような芸当ができるのは、ただ一人。
咲夜「魂魄妖忌っ! くそっ、やってくれる!!」
妖夢「ああっ、ボールがっ!!」
咲夜「!?」
そこで、咲夜も気づく。
二人の足にあたったボールは、まだ回転が死んでおらず、外野の霖之助へと一直線に進んでいる!!
お燐「くそっ、させるか!」
咲夜「ダメっ! 間に合わない!!」
咲夜が制止するが、お燐はとまらなかった。
そして……間に合わなかった。

お燐はボールを取った霖之助の眼前に無防備な姿を晒している。
しかし、お燐にとって、これは計算どおりの展開だった。
お燐はさり気なく、背後に鈴仙がいるような位置取りを取っていたのだ。
もし避けられれば、ボールキープができる。自らの反射神経と身体能力に絶対の自信を持つお燐ならではの作戦だった。
果たして、霖之助が大きくボールを振りかぶる!
だが、大きなモーション故にそれは容易く読める。
お燐は一瞬で進行方向を変え、相手の右手投げが対応しにくい、向かって左側に大きく跳躍する!
跳躍から着地したお燐。その背中に……ボールが当てられる。
ドッチボール経験のないお燐は、霖之助の簡単なフェイントにひっかかり、アウトになってしまった。
さて、なおもボール権は男性チーム。
女性チームは既に鈴仙しか内野にいないものの、男性チームの防御は紙であるため、ボール権さえ奪えば逆転は十分可能である。
ここで鈴仙が狙ったのは、キャッチングである。
ドッチボールである以上、相手に当てなければ勝利できないのだから、必ずボールは自分の近くへ投げられる。
それを、取る!!
妖忌と霖之助によってコート内を往復するボールを避けつつ、しっかりとボールを選ぶ。
そして、妖忌のボールが鈴仙の足元めがけて放たれるのを見て、それに立ち向かう!
本来であれば反応できるギリギリの場所へのボールだったが、妖忌の視覚をわずかに狂わせていたため、ボールはキャッチ圏内!
回転に負けないよう、しっかり胸でキャッチをしようとして……ボールが、鈴仙の右肩に当たる。
鈴仙「私の目測が狂った……いや、狂わされたというの……?」
妖忌「ふん、狂わすのが貴様の特権だとは思わぬことだ」
妖忌のボールは超高速回転により、ヒット直前で進行方向がズレたのだった。
鈴仙の右肩に当たったボールは、そのままコートに落ちる。
この瞬間、男性チームの勝利が決定したのだった。





























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