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2008年度サイト、歯科口腔外科資料など
歯科口腔外科 2008年度
昨年の先輩からきいた情報です。
問1が復元されていませんが、「鼻咽腔閉鎖機能不全とは?」という内容の出題で、解答は口唇口蓋裂について書けばよかったらしい・・・とのことです。
先生が口唇口蓋裂の専門なので、勉強していおいたほうがいい、とのことです。
12番より
問題2
組織内単独照射の小線源について
口腔外科疾患診療ガイドライン(案)2006年10月版の中で、
[B]原発巣の放射線治療1)組織内照射法(1)低線量率の組織内照射について(p.16)には以下の記載がありました。
低線量率治療に使用される線源は針状線源のRa、Cs,Irとシード状線源のAuグレインに分けられる。
Ra線源は現在ほとんど廃棄され使用されなくなってきており、Ra針に代わって半減期30年の同じ形状のCs針が小線源使用施設で使われているが、小線源使用施設の減少により2001年末でCs線源の製造が中止された。低線量率治療法で、アフターローディング(後装填刺入法)として使用されるIr針状線源は、半減期は74日と短いので、年6回供給されているが、Ir線源の組織内照射適応症例が多くないと放射線が減衰してしまい、線源を使用せずに廃棄に至る場合があるので、ごく少数の施設以外では使用されてはいない。
歯科口腔外科 2007年度
歯科口腔外科 2006年度
歯科口腔外科 その他
歯科口腔外科医局のHPに口唇口蓋裂等について解説したページがあります。一応一般向けの解説のようですが、結構参考になるかと思います。リンクは貼りませんので、各自yahoo, google等で検索してみてください。附属病院HPから飛ぶこともできます。
口唇口蓋裂についてBSTで教授に質問された事項とその解答例
(1)口唇口蓋裂の新生児がNICUに来た。何をまずcheckするか?
まず奇形の有無(特に心奇形)を調べる。次に栄養状態を調べる。
(2)その後、経鼻胃管栄養法を行った。児におけるデメリットは?
口腔機能(特に嚥下)の発達遅延。
(3)(2)におけるデメリットへの対策として何を用いればよいか?
口蓋床、口蓋裂児用乳首を使用する。
(4)口唇裂のある乳児。このままで哺乳は可能か?
可能。乳児は哺乳に口唇を使用しないため。
哺乳は①吸啜(口腔内陰圧形成)、②乳首の圧迫による口腔内への圧搾、によって成る。よって、舌と口蓋が正常であれば哺乳は可能。
(5)乳児は哺乳中、同時に鼻で呼吸ができる。なぜか?
乳児の喉頭は成人と比較し高い位置に存在しているため。かつ、嚥下が未熟であるため。
よって、喉頭蓋によって乳汁の流れが左右に分かれ喉頭のわきを流れるため、吸気の流れと交叉せず、誤嚥しない。また、嚥下が未熟なため、哺乳と呼吸が同時に起こることができる。
(6)喉頭の位置が成人に近くなることで獲得できる機能は何か?
正常構音の獲得。
言語の音は母音と子音で構成されている。うち、母音は咽頭での音の共鳴により作られる。喉頭の位置が下がることは、この咽頭のスペースを十分に確保することにつながる。
なお、子音は呼気流の調節を口唇・舌などで行うことで作られる。このために必要な口唇・舌の動きは、食事により発達する。よって、離乳を目安に口唇裂の手術を行う必要がある。
(7)口唇口蓋裂の治療目標は何か?
患児の発育、発達に合わせて
①左右対称な口唇鼻形態の獲得(審美性)
②正常構音・言語の獲得(鼻咽腔閉鎖機能)
③良好な歯列・咬合の獲得(咀嚼咬合機能)
を目標に、適切な時期に適切な治療を行う。
(8)構音障害のある患者とのコミュニケーションにおいて重要なことを述べよ。
①構音障害の原因を考える。→原因よりどのような発語になるかを考える。
②患者の口の高さに耳を持っていく。→発語に力がない場合、高さが違うと聞こえないため。
③患者とよく話をする。→話の内容、使用する単語はよく繰り返されやすい。人によってクセが異なるため慣れは重要である。
なお、解答例は授業プリントと当時のメモより作成しました。
ご指摘、追加事項などありましたら、よろしくお願いします。 HB
追加事項
(9)口腔の機能を6つ挙げよ。
①摂食機能 ④感覚機能
②構音機能 ⑤分泌機能
③呼吸機能 ⑥表情機能
(10)歯周組織を4つ挙げよ。
①歯肉、②歯槽骨、③歯根膜、④セメント質
2007年度レポート課題
「口腔の生理機能とその各々を司る組織・解剖についてまとめ、各機能を障害する疾患を列挙(1200字程度)」
☆記述者さま
再試験のレポート課題でしょうか。ご存知であれば教えてください。【管理者】
2007年度wikiに記載されていたものです。おそらく再試験の課題かと思われますが、具体的な記述はありませんでした。
2008年歯科口腔コアカリ過去問
1、顎骨に発生する腫瘍の特徴について発生起源から説明せよ
2、口腔癌の標準的治療法を非進展、進展癌に分けて説明せよ
3、片側性完全唇顎口蓋裂の一貫治療(治療時期、方法など)について説明せよ
4、咬合異常を有するものの中には外科矯正手術の適応となるものがある。外科矯正手術の適応となるのはどのような場合か、また手術目的はなにか、おのおのについて簡潔に述べよ。
適応:
目的:
5、口腔粘膜疾患を生じうる全身疾患を2つ挙げ、おのおのの口腔粘膜疾患名を述べよ。
1)
2)
6、粘膜瘤とガマ腫の違いについて簡潔に述べよ。
7、下顎骨における骨折の好発部位を3つ挙げよ。
8、顎関節症の3大症状を挙げよ。
9、急性歯性感染症の治療について、以下のKey Wordsを含めその概要を述べよ。
Key Words;原因療法、対症療法、根本的治療、原因歯、開口障害
10、顎嚢胞の臨床経過、臨床所見について、以下のKey Wordsを含めその概要を述べよ。
Key Words;膨張性発育、骨膨隆、羊皮紙様感、歯の異常、病的骨折
11、歯と歯周疾患に関する記述について正誤(○、×)をつけよ。
( )口腔領域において、ウ食と歯周疾患は最も発生頻度が高い
( )智歯を含めると、永久歯列は28本、乳歯列は20本より構成される
( )歯周病は、歯肉溝(歯周ポケット)部における細菌感染が主たる成因である。誤嚥性肺炎の原因病巣や糖尿病の増悪因子としても注目されている。
( )健康な歯肉は先端が尖っており、歯肉溝の深さは5~6mm程度である。
レポート課題(4000字程度。図は文字数に含まない。)
摂食、咀嚼、嚥下機能と構音機能を司る器官の解剖とそれを障害する疾患、及びそれらの治療方法、リハビリテーション。
【2009年こあかり口腔試験問題復元】
1.下顎運動を司る筋肉を閉口筋、開口筋に分けて列挙せよ。閉口筋については、下顎の運動方向についても解説せよ。
2.早期口腔癌における肉眼的所見を説明せよ。
3.原始乳児嚥下について成人嚥下との違いから説明せよ。
4.咬合異常を有するものの中には外科矯正手術の適応となるものがある。外科矯正手術の適応となるのはどのような場合か、また手術の目的はなにか、おのおのについて簡潔に述べよ。
5.口腔粘膜疾患を生じうる全身疾患を2つ挙げ、おのおのの口腔粘膜疾患を述べよ。
6.粘液瘤とガマ腫の違いを簡潔に述べよ
7.下顎骨における骨折の好発部位を3つ挙げよ。
8.顎関節の三大症状は?
9.急性歯性感染症についての記述
KEYWORD:原因治療、対症治療、根本治療、開口障害、原因歯、臨床検査値、ウ蝕、歯周病
10.顎嚢胞の臨床経過、臨床所見、治療法を以下のキーワードを含めて説明
KEYWORD:膨張性発育、骨膨隆、羊皮紙様感、歯の異常、病的骨折、摘出術、開窓術、開放創、閉鎖創
11.○× うろ覚えです
(歯周病の原因、増悪に関する問題)…糖尿病を治せば歯周病も治る。
健康な歯肉は先端がするどく、歯肉溝の深さは5~6mmである。
あと2問あったはずですが、復元できませんでした。
12.以下の歯牙を歯式で記載せよ
①左側下顎第一大臼歯
②右側上顎犬歯
最終更新:2009年10月25日 12:46