第七夢界 睡深度EX
A.D.2025「夢幻永劫泡沫郷華胥-夢の最果て-」2025年1月開催予定
【トレーラー】
「なぜ争う、なぜ疑う、なぜ悩む、なぜ苦しむ?」
西暦20××年、それは世界に突然姿を現した。
それは妄執、それは懇願、それは泡沫、それは祈り、それは夢。
「此方と彼方…其れが人の業であるというのなら…」
突如として顕現し、世界を侵食した7つの特異点。余りにも荒唐無稽であり得ない世界。
この特異点を「夢界」と称し、その為の対策機関「デスペルタドール」が作られ、特異点の対処に当たる事となった。
「お前たちは夢を見ていればいい…己にとって都合の良い物語を永劫に」
これは夢と最果てと目覚めの物語
「―さぁいざ白痴れよう。これが世界への救済だ。」
氷母が抱きしめる白漂の世界は、儚く砕け散った
その身を雪に変え、愛した者たちへと降り注ぐ
その覆いを踏みしめ、君達は旅路の先を進んで行く
飽くなき転輪と亡砂で造られた劇場は、幕引きと共に崩れ去る。
最期に残った喜びを、生きた証を胸に、黄昏の救世主の夢は目覚めへと変わっていく。
消えゆく世界の最期に、白痴を以て世界を掬う救世主との邂逅は果たされた。
夢の葦を増やし現実を侵食している倒すべき敵を、キミ達はその瞳に捕らえる。
妄痴の筆で綴られた夢界、かつてないイギリスの戦いは、現実の勝利として幕を引いた。
人の世の星が降り注ぐ中、キミ達は旅の終着点が近い事を感じるだろう。
皇帝の夢と歩みは一筋の流星となり、棺へと納められた。傍には淡い白薔薇を添えて
最後の夢を終わらせるべく、キミ達は夢のついに最果てへとたどり着く。
【設定】
【Cada día que despertar, hay más paz en el mundo】
世界観
このパラレルワールドには、FGOの根幹とも言える人理継続保証機関フィニス・カルデアは存在していない。
正史世界の「人理焼却」並びに「人理再編」の事象は発生せず、カルデアいるはずだった人員も皆違う道を辿っている。
存在しないカルデアの替わりに、突如発生した特異点「夢界」への対処の為の対策機関「デスペルタドール」が設立され、夢界への接続を行ない夢の世界へ対処していく。
・人物紹介
【デスペルタドール】
- この夢界事変を解決する為に設立された組織。所長を含めて幹部格の人間はみな仮面を被り、その素顔は誰も知らない。
「大丈夫。皆さんなら、必ずこの道を踏破できる・・・私はそう確信しております。」
「ワジョ」
デスペルタドールの最高責任者。
全身を黒い衣装包まれており素顔を見たものはいない。
性別不明で、その素性は確かではないが、異変発生直後に国連及び魔術協会に、対策案を提出し組織発足まで持ち込んでいる等能力は確かである。
このオーダーに参加しているメンバーに対しては、非常に深い情の念を抱いており、メインで参加するメンバーだけでなく、末端の所員に至るまで個々のプロフィールを覚えている。
陶芸を嗜んでいて、作った作品を所員にプレゼントしているが、その前衛的な作品を貰った所員は、引きつった笑顔で受け取っている。
「………心配するな。生きているなら、必ず治してやる。」
「シーノ」
医療部門の責任者。
あまり多くを語らない人物で、その声を聞いた事がある所員は少ない。
メンバーのメディカルチェック、カウンセリングから、夢界へ潜航中の肉体の管理保存等、メンバーの生命に関わる重要な仕事を任されている。
特に薬学…錬丹術に優れており彼が作った薬は万病に効果があると言われる。ただし、三回転生しても死ぬと揶揄される程に不味い。
また、家庭菜園をやっていて、その入れ込み用は家庭菜園の域を超えており、デスペルタドールの食堂によく食材を提供している。
「任せてくれたまえ!デスペルタドールの科学力は…イイ感じ!」
「キフ」
技術部門の責任者。
他二人とは逆にお喋りな人物。特に、新しい発明・発見をした時には、誰彼時間や場所を構わず喋り通す。
軽薄そうな態度に反比例して、その技術力は高く、夢界の情報解析やフントス・アコスタルセ等の技術は、全て彼が手掛けている。
趣味は釣りであり、休みには、早朝から深夜まで一日を費やすほど、熱心に興じている。
【四救】
夢界を発生させ、人理を眠らせようと画策する者達の呼称。夢界にてメンバーたちと幾度も相対しているが、その真意は未だ不明
「導師って呼ばれてまーす。今は、全生命体を眠らせる仕事についてまーす」
「導師」
第一夢界にて、メンバーが遭遇した謎の男。
現時点では、デスペルタドールと敵対している事が伺える以外に、彼の立ち位置を示す情報はない。
軽薄で人を食ったような態度をしているが、夢界の主に干渉をできる術式を所有しており、再契約することで夢界の主を隷属化し、操ることができ、その能力は高いと見える。腰の部分に、獣の様な紋様の帯を付けている。
その正体は、人類が持つ悪性を示す悪神「四凶」が一柱「饕餮」であった。財貨や食物といった、世界に存在するあらゆるものを貪り尽くしていくという際限のない貪欲さを体現したといわれる通りに、第三夢界において、メンバー達の目の前で捕虜を虐殺。サーヴァントに犭貪の因子を埋め込み怪物へと変貌させる等暴れていた。そして崩壊していく夢界の中でついに敗北し、無様に叫びながらその首は消滅していった。
しかし、残った身体は回収されてしまい、その後はどうなっているのか不明。
「暗い泥に自分の夢を見たのでしょう?それは、浅ましい欲望だというのに」
「仙女」
第三夢界において、夢界の主に仕えながらも暗躍していた四救の一人である女性。
柔らかく鷹揚な物腰で如何にも仙女然とした人物の様に見えるが、裏では力を貸すと見せかけて、主の願いを嘲笑いその全てを踏みにじる事を目論んでいた。人の善性には鼻を捥ぎ貶めて、悪性には獣を遣わし祝福する悪辣の風。
直接メンバー達に危害を加える事は今の所無いが、常に誰かを矢面に駆り出し自分はその後ろで蠢動しているケースが多く、仕留めるのは多大な苦労を要するだろう。
「それでは、目覚まし時計御一行様…良き旅をされますように」
「相国」
第二夢界にてメンバーと接触をした謎の男。
その際には、農民の中年に姿を変えメンバーと接触し、サーヴァントにも影響を与えられるほどの『水』を提供している。
上記の導師と行動を共にしているようだが、関係性は不明。
第四夢界にて相国と名乗り、四救の一人であることを明かす。四救である事、夢界へと現界時に大量の水が溢れてきた事など、わずかな情報しか判明していないが、相国と名乗る事から四救のナンバー2であると予想される。
「世界で最も美しい光景の影で、散った者達が無駄でなかった証の為に……俺は再び太陽を射ち落そう」
「勇者」
第三夢界にて、地に臥した導師の体を回収した男。
黒い仮面と黒い衣装に漆黒の弓矢を携えており、最大の特徴は、その顔に付いている鼻が何者かに捥がれている事。他の四救と違い言葉や態度を飾る事はせず、ハッキリと現実世界に敵意をむき出している。
その正体は、中国神話最大の英雄「后羿」。冠位にも名を刻まれるであろう存在が、なぜ人理の敵になっているのかは不明。、英雄としての力は一切の陰りを見せておらず、第四夢界ではメンバーの一部と交戦した際にその力を見せつけた。
「きみはきみだけで十分や、じぶんの夢を永劫と揺られ見続るべきや。」
「???」
第四夢界にてメンバー達を救済しようとした救済者。
常に甘い香りと漂わせた夢の様な男であり、その身は痩身で、必要最低限のパーツだけを取り付けたような男。救済者からは何も感じず。力強さや誇り高さ。威圧感も不快感も、強さも弱さもその全てを持ち合わしてはいない。
何も無いからこその平坦、均一。瑕疵が存在しない究極の器となった存在。
彼の救済の技法に囚われると、自力で逃れる事は極めて困難であり外部からの干渉が無い限り、夢の揺り籠で揺らされる中で起きる事は決してないだろう。
・用語
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「デスペルタドール」 |
「デスペルタドール」
正式名称-率爾発生特異点夢覚処方機関
今回の特異点発生の為に出来た組織。母体となるのは、夢について手広く研究を行っていたとある研究所。
世界の表裏を問わず人材を集めたが、急造である事を差し引いても、正史世界のカルデアに比べて組織としては質量共に劣る。
その為、異変への対処は、マスター及びサーヴァントへの依存度が高く不安定な組織。
夢界異変発生直後にも関わらず、即座に組織設立にまで持ち込めたのは、以前から匿名での対夢界用の技術が研究所に提供されていたからだが、提供側の意図は今の所不明とされる。
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「フントス・アコスタルセ」 |
「フントス・アコスタルセ」
この世界のレイシフトに当たる技術。
「クーナ」と呼ばれるカプセル型の機械に入った搭乗者を夢界の中に送るシステム。
搭乗者を霊子レベルで睡眠状態に移行・持続させ、意識を現実世界から認識出来る限界まで薄める事で、世界の裏側に存在する夢界へ添わせ介入する形となる。
あくまで、同軸事象への介入のみを行える技術であり、並行世界や時間跳躍の行使は不可能。
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「夢界」 |
「夢界」
世界に突如発生した7つの特異点の呼称。
発生時は、極小の特異点だったが、例えるなら布に垂らした液体の様に徐々に周辺を浸蝕し規模を拡大し続けている。
夢界の侵食範囲として観測されている地点では、人だけでなくあらゆる動物が昏睡状態にあるが、生命維持に必要な要素は何故か摂取されている為に生存する事に問題は無い。
夢界の発生地点こそ、現実世界の軸で観測されるが、存在は世界の裏側とも言える場所にある。
その為、通常の魔術・科学的手段では介入する事が出来ない。現時点で、介入が可能なのは、専用の機材を用意できる組織、大魔術・魔法を難無く使用できる規格外。もしくは、存在そのものがこの世から虚ろなモノのみとなる。
この中では、通常の可能性では到底有り得ない世界が構築されており、睡深度と呼ばれる値が高い程に常識とはかけ離れた世界、文明が築かれている。
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「オヴェハ・サーヴァント」 |
「オヴェハ・サーヴァント」
夢界の主側に召喚されたサーヴァントの総称。
構成は既存のサーヴァントと変わらないが一点、召喚時に強力な負荷がかかっているー例えれば泥に浸かっているとも言える状態になっている事が挙げられる。
この状態のサーヴァントは通常時よりも強力なステータス・スキルを保有して召喚されるが夢の住人としての存在が付与されている為、夢界を守る事を第一義として行動する様インプットされている。
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「ラバール」 |
「ラバール」
正式名称-霊基洗浄体-
第一夢界攻略時の情報から急遽制作した召喚補助用マジックアイテム。
夢界では、サーヴァントを召喚する際に強力な負荷がかかり、召喚の失敗もしくは敵対サーヴァントとして召喚される恐れが発見された。
その為に、現界する前に夢界から霊基にかかる負荷の除去・召喚者との魔力パスを保護する事で、夢界での英霊召喚を安全に実行する。
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・設定解説
※独自解釈が多く含まれます。閲覧される際はご注意ください。
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「夢界の造りと信仰」 |
「夢界の造りと信仰」
前提として、神が人間世界に顕現するには、イレギュラー要素が無い限りは信仰…つまり自分を注ぎ、形作る容器が必要である。
種類の如何を問わず、人間の心からくる祈りが、大量に存在する事こそがキーなのであろう。
しかし、夢界とは、基本的に夢界の主側にと大変都合の良い世界となっている。
例えば、自分が負けた戦争に勝利する事が出来たり。例えば、追い払われた側から、追い詰める側へ…という風に。
都合よく行ってる側からしてみれば、自分達だけで問題がないのだから、大いなる者に頼る必要が無い為に信仰をする余地が薄くなっている。
それでは、夢界の中で追い詰められてる側や、無辜の人間から信仰は生まれないのか?という話になるが
夢界の住人というのは、敵味方問わず、召喚されたサーヴァントを除き、夢界の主人側からの知識や、記憶を媒介に生まれている。
ようは、精密に作られたNPCという訳である。しかし、この存在が、果たして願うという出力をしてもそこに信仰が生まれるのか?
そもそも魂が入っていない、幾つもの行動パターンを持っているだけの存在が、人間としてカウントされるのか…?これは、否と言わざる終えない。
つまり、夢界の中とは質量ともに信仰というリソースが不足し、神霊が存在することが厳しい構造になっている世界なのだ。
では、夢界の主側がその世界の人間達を造っているのに、どうして反抗している存在がいるのか?
それは、主側の知識や記憶で造ってるからこそ、反抗や反発が発生するのだ。
夢界の主と大仰な名を冠してはいるが。生前の主達は、殆どが歴史の塵箱に追いやられた存在・・・負け組の集まりなのである。
そうした存在から、いざ世界や人間を作り出したとして、果たしてその時の記憶を払拭できるのか、極めて怪しく思う。
自分達を追い込んだ存在が、大人しくしているだろうか…立ち向かってくるのでは無いか・・・?
生前の苦い記憶からくる主側の疑念や恐れが、本来都合の良いNPCになるはずの、夢界の住人達をを歯向かう様にプログラミングしてしまうのだ。
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最終更新:2025年01月11日 15:36