七十二列座


悪魔の世(ワルプルギス)』を齎す為に暗躍する、「魔」の血を継ぐ者


魔術王ソロモンに列なる七十二柱の大悪魔、及び配下である無数の悪魔達。彼らは「櫃」が開けられると共に、世界各地へ散り散りとなった。
人へ取り憑き、"悪魔憑き"として胎を侵し、配下を増やしていく。全ては『悪魔の世(ワルプルギス)』を齎す為に。

しかし、時を経て代が変わるに連れ、悪魔の血は希釈され過ぎてしまった。
いつしか子孫からその自覚は薄れ、自らの祖に「悪魔」が存在したことなど、もはや知る人は少ない。

「────認められぬ」

「我らの血は未だ絶えず、心は我が祖と共に在る」

「祖が終ぞ成し得なかった、悪魔の世(ワルプルギス)の再臨を」

「全ては我が血族、悲願の為に」


彼ら「悪魔の血を継ぎながら、自覚を失った者」に対して覚醒を促し、命題を想起させる組織。
──────これこそが、『悪魔の世(ワルプルギス)』を齎す為に暗躍する者達「七十二列座」である。

+ 目的
彼らの命題は只一つ。「地球の支配種族を人ではなく、悪魔とする」こと。
此れを為す為には、七十二柱の中で最も高位に位置する悪魔王「第一祖 / バアル」を復活させなければならない。

故に「出来るだけ多く悪魔の子孫を『覚醒』させ、第一祖 バアルの血を最も濃く受け継ぐ者を捜す」ことが組織の目的となっている。
+ 序列
組織内に於ける序列。其の儘、組織内で権力が及ぶ範囲を指す。
これは血を継いだ悪魔の序列が対応する訳ではなく、どれだけ悪魔回帰を果たしているかによって決められる。
例外として第一席は「第一祖 / バアル」に対応しており、現在空席。
また、"第零席"として「聖鐘番(チャイム)」が存在する。

・序列決定要素

 「覚醒」を果たした場合、悪魔回帰の深度は主に"肉体" "能力" "精神性"の三分野にて規定される。

 ・肉体
 これはそのまま、肉体の変質を指す。
 異形化、身体能力の異常発達、変種(人間種以外のものに変質する)など。
 悪魔回帰を果たす前との違いが大きい程に深度が深い、と定義される。

 ・能力
 祖となる悪魔が持つ能力を、部分的に使用出来る様になる。
 此れは魔術に属さない「超能力」の部類である為、「魔術回路を持たない一般人」でも使用可能。
 ただし、魔術の素養がある魔術師の方が、能力制御には優れる傾向にある。
 様々な能力が使える程、能力を高精度に用いられる程に深度が深い、と定義される。

 ・精神性
 目には見えないが、確実に内面を蝕む思考の変質。
 「覚醒」を果たした者は総じて大小あれど「命題を達成する為の義務感」が生まれるが、
 それ以外にも
 「"悪魔"を至上の存在として他種族を見下す」
 「自らの為(或いは命題を達成する為)ならどれだけの犠牲が出ても構わないと考える」
 「根本的に人間と相容れない思考回路を持つ」
 などのパターンが存在する。

 また、命題を達成する義務感よりも、祖として存在する「悪魔」の性質に則った行動原理が優先されるものも居る。

+ 用語

悪魔の世(ワルプルギス)

 七十二列座が目指す、目的の終着点。
 地球の支配種族が悪魔へと変わった世界を指す。

・覚醒

 後天的な先祖返りに近い。
 覚醒した人物は「祖に当たる悪魔の能力」を直感的に超能力として行使出来る。
 また命題を自覚することにより、大小の差はあれど「命題を遂げなければならない」というある種の「義務感」が生まれる。

 覚醒の発生するトリガーは様々だが、
 「悪魔の血を継ぐ者と接触する」「人間性を揺るがす様な大きなショックを受ける」の何方かが大半を占める。

+ 所属PCを作る際には必読
※此の組織に於ける悪魔の解釈は、ソロモン王の著書(と云われる)「ゴエティア」に準拠します。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%A8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2
 また七十二柱の大悪魔以外に、その下位に当たる配下の悪魔も含めるものとします。

※基本的には此方と同じく自由に作成して頂いて構いませんが(第一席以外)
 ある程度統率された組織である以上、作成後に何かしらの形で報告して頂けると嬉しいです。
 また、卓に出す際は事前に名前だけでも記入してからにして頂けると……。

※目安として
   一桁台は組織内でもトップクラス。
   十から二十番台は場合によって英霊と同じステージに立つ。
  三十から四十番台は組織内での平均的な能力。
  四十から五十番台は戦闘特化の魔術師と渡り合える。
  六十から七十番台は非戦闘員。
 といった感じで作って頂けると、組織内で設定矛盾が少なく済むと思われます。

序列


+ 折り畳み
序列席次 名前 説明
III ジェヴィア・ムエルト ウェパル 悪魔序列42位 ウェパルの血族。
移動性の勢力の衰えない半径500kmほどの台風。
その動きは極めて不規則で一時的に消滅したように見えたり、唐突に出現したりする。
悪魔以外の種を滅ぼすために猛威を奮っている。
IV ムー ガミジン 悪魔序列4位 あらゆる知識を持つ、ガミジンの血族。
300k㎡の程度の生きた島。気の赴くままに浮上したり、潜航したりする。
その体内には自身の知識を保管する保管庫が存在しており、自由に開放している。
気紛れな性格で、悪魔の世を実現する活動には少し消極的。
V パンテア・アテイア シトリー 悪魔序列12位 地獄の偉大なる君主である、シトリーの血族。
イランの魔術師の家系、アテイア家の非常に美しい魔術師。
「愛」を最も重要な概念だとしており、「愛」さえあれば人と悪魔の違いも些事だとしている。
子を成す事に積極的。
VI ベルンハルド サルガタナス 悪魔序列29位 アスタロトの配下である、サルガタナスの血族。
時計塔法政科に属する青年。得意分野は記憶の改竄。
また、ある都市にて連鎖開催される亜種聖杯戦争の監督役を務めている。
彼の場合、大部分のメンバーとは異なって「先天的な先祖返り」によって悪魔回帰を果たしている。
それ故、後天的に悪魔回帰を果たした大部分のメンバーに対しては何か思う所がある様子。
VII リアン・エスピエーグル ダンタリオン 悪魔序列71位 ダンタリオンの血族。
世界各地で活動している胡散臭い笑顔のおにーさん。知識と人間が大好き(扱いが良いとは限らない)。
人間の心を操る力と幻覚を見せる能力に長けており、世界中に配下を散らばらせている。
VIII アリーヌ・ド・ルーキエ グラシャラボラス 悪魔序列25位 グラシャラボラスの血族。
魔術使いの少女。争いをこそ好み、それによって生み出された戦果には興味がない。
悪魔の能力として「感情の増幅/減衰」を用い、凡ゆる場所で争いを煽り立てるのがライフワーク。
また、無意識的に本人も能力に引き摺られており、感情の抑揚が極めて激しい。
IX ウルトラボルボックス神尾 カイム 悪魔序列53位 カイムの血族。
元日本陸軍。態度は穏健だが思想は過激。
名前は覚醒した際に思いついた単語を適当に並べたもの。
悪魔としての能力をほぼ十全に使え、高度な情報処理と未来予想を可能とし、戦闘においては無類の強さを持つ。
X  灰忌 死不 フェネクス 、悪魔序列37番フェネクスの血族。
現在は七十二列座の下部組織である魔術組織にに身を寄せており、生命力、再生能力を活かして覚醒に関する研究の実験台として
自身を用い調査をしている。元は一般人だったが覚醒深度が高く驚異的な生命力と再生能力、また自分の肉体を焼くほどの炎と戦闘能力に特化している。
 
XIII オーバーレア ビフロンス 悪魔序列46位 ビフロンスの血族。
常に死に続ける骸骨の魔術師。
占星術・宝石魔術・降霊術・錬金術・植物魔術など複数の魔術を使いこなす。
しかし最も得意とするのはその見た目通りというべきか『死霊魔術』。
「死に続けている」ことを代償に、目視できる範囲の命の状態を「生」から「死」へと変更することが出来る。
(対魔力や即死耐性、幸運次第で抵抗できる)
 
XV エリゼ・プラム ボティス 悪魔序列17位 ボティスの血族。
とにかく真面目な性格で、早く悪魔の世を実現しようと企む子供。
しかし、計画を立てるセンスが絶望的にない為に空回っている。
その能力は高く、ポラロイドカメラを媒介にする必要があるが、現在視を完全に扱える程。
 
XIX Xs アンドロマリウス 悪魔序列72位 アンドロマリウスの血族。
誕生日に家族と人生を失った青年。
上位の戦闘員の中では序列が下であるために、戦闘要員として駆り出される事が多い。
財宝の在り処を探知する能力を持つことから数多くの財宝を持っており、そのいくつかはご機嫌取りのため、定期的に上位の悪魔へ献上している。
悪を成す邪悪を探知する能力に導かれるまま、絶えず放浪の旅を続けており、その道中で悪魔に会ったり会わなかったり。招集がかかると、どうしても外せない時以外は切り上げて招集に従う。
人間の作り出す世界が嫌いだが、人間そのものは嫌いになり切れていない。
XX ラミ・トレラント アモン 悪魔序列7位 アモンの血族。
ワイルド系女の子、女子とは思えない身体能力、常にお腹を好かせている可愛い印象を受ける女。
お腹を空かせていたり、会議なども寝ていることはあるが、組織の方針には絶対に従う。
自身の能力は世界を救うと信じており、みんなが自分を崇拝する者であれば生かす事も考えている。
XXI ミア・ジングフォーゲル シャックス 悪魔序列44位 シャックスの血族。
封印指定の情報屋。本体は虚数空間に引きこもっている。
竜種と悪魔の先祖還りを起こしているイレギュラー。
 
XXIV フォルトゥナート・マステッロ バティン 悪魔序列18位 バティンの血族。
空間転移を用いる魔術師。他の悪魔回帰者を運ぶ、伝達を行ったりするなどその用法は多岐に渡る。
女性には紳士として接するが男性にはぶっきらぼう。
 
XXVI エンペラー マルファス 悪魔序列39位 マルファスの血族。
「建造」の能力を持ち、一瞬で城塞都市を作り出す事も出来る優秀な建築家。
職務に忠実だが、対価を払うと調子に乗り、却って怠惰になる厄介者。
世俗に触れるのが嫌いで、第二十一席の虚数空間に便乗している。
彼は自身の容姿をカラスと言い張っているが、どう見てもペンギン。
XXVII 蹴宇部 六花 ナベリウス 悪魔序列24位 ナベリウスの血族。
表向きには普通の学生をしている少女。
感覚は一般人よりだが、七十二列座の目的である『悪魔の世』に対しては積極的。
常日頃からどのような形、方法で世界を獲るかを良く考えている。
反面ナベリウスの指揮能力や知識にしか目覚めていないため、単体の戦闘能力は低い。
 
XXXIII 月下 カグヤ アスタロト 悪魔序列29位 アスタロトの血族。
人は皆“浄化”され、月へ帰るべし、という教義を掲げる新興宗教『月帰教』教祖。
生まれ持った邪視の眼故、“不浄”を目視する事が耐えられないという理由から常に包帯で目を覆っている。
至極穏やかで、種族問わず相手が誰であれ優しげに接する少女だが悪魔の世の実現には積極的。
……其の実、悪魔回帰による邪視の強化の反動として不浄への過剰反応を起こす様になり、
“この世界は不浄”と判断。故にやり直し、作り直し、浄化しなくてはというのが根幹。
XXXIV 斂耶・シュルツェ レラジェ 悪魔序列14位 レラジェの血族。
近接戦闘を好む、元傭兵の女性。
悪魔回帰の切っ掛けとなった十五席を主として認めており、
専ら彼の命令によって命題達成の為の活動を行う。
祖に由来する能力として、生物を腐食する「霧」を用いる。
 
XXXVII サライ ブネ 序列26番地獄の大公爵ブネの先祖返り。
サライの血に反応したブネが憑依したが、『復活』を経たサライは限定的な聖人の属性を持つに至り精神を乗っ取れなかった。
現在は二重人格のようにサライの中に存在しており、サライ自身は自身が憑依されたことに気づいてはいない。
サライの意識がない寝ている間などにサライの肉体を操作したり、サライが起きていても「無意識的かつ無自覚に悪魔の子孫を『覚醒』させる」ように行動を誘導している。
本人に七十二列座の自覚はないが、『ブネがサライの身体を操作しているとき』を三十七席として扱うということになった。
聖人・悪魔・竜種の力の割合はおよそ1:1:2。
XXXVIII 華月 絵音 パイモン 悪魔序列9位 地獄の王たるパイモンの血族。
日本でアイドルをやっている一般人。
悪魔としての能力の一切を使用出来ない。
 
XLII オルデュール・S=ウェスタ アンドラス 悪魔序列63位 アンドラスの血族。
エセっぽい関西弁のお兄さん。女好きの軽薄な男。
ヘラヘラとしているがその実、組織の持つ目的に対しては積極的。
祖の影響か戦闘能力が高い。覚醒の後、実家の人間を皆殺しにしたらしく、名前は適当。
 
XLIX 星川 歩生 デカラビア 悪魔序列69位 デカラビアの血族。
望実の弟で、現在フリーターとして生計を立てている青年。
姉とは違い、命題へは諸手を上げて歓迎している。
薬草によって魔法薬を調合する力を強く受け継いでいる。有事の際は自身や仲間に使って立ち回る
L 獣耳ゾンビ ビフロンス 悪魔序列46位 ビフロンスの血族。
いかにもゾンビといった容姿のツギハギの人物。ビフロンスの血の影響か、死した状態から墓から這い出でて活動している。
喋ることは不可能。こちらの言葉が通じているかも定かではない。自身の身体に他人の身体の一部を移植できる能力を持つ。
LI シモン・デ・フロイト セーレ 悪魔序列70位 セーレの血族。
聖堂教会に属していたが、亜種聖杯戦争にて討たれる。故人。
 
LV プロムス・プレイアデス オロバス 悪魔序列55位 オロバスの血族。
とある魔術組織のアルバイトの人間と契約している。
命題への関心は薄く、祖の様に契約者に対して誠実に仕えようとしている。
 
LXVI ツィスカ・シュテルンツェルト アガリアレプト 悪魔序列29位 アスタロトの配下である、アガリアレプトの血族。
ルイネンルスト協会創設者兼会長(仮)の少女。暇つぶしに亜種聖杯戦争の監督役を務める事も。
ルイネンルストのメンバーの安寧のため法政科に属する第六席に口利きを頼んだ縁で七十二列座の一席を得る。
その実、第一に思うルイネンルストのメンバーへ危害が加わるならばあっさり組織を抜けるつもり。
 
LXIX 星川 望実 デカラビア 悪魔序列69位 デカラビアの血族。
中堅出版社のオカルト系雑誌編集部の副編集長を務めるキャリアウーマン。
悪魔の支配に魅力を感じつつも出来るかどうかには懐疑的な32歳
LXX ミラクルモードレッド岡村 ヴァサゴ 悪魔序列3位 ヴァサゴの血族。
元はある南米の森に棲むヘラクレスオオカブトムシだったが、覚醒したことで自己に目覚める。
ほとんどただのヘラクレスオオカブトであるものの、その能力の回帰については祖となったヴァサゴ、それと同一視されるアガレスの能力まで使用可能。
ヴァサゴの隠されたものを発見する能力により『水晶渓谷』を発見し、アガレスの万物の尊厳を奪う能力でその一部を自分のものにしていた。
第九席と戦闘、捕獲の後は水晶渓谷から引き離されているためただのちょっとやばいヘラクレスオオカブトである。
LXXI 桜棺優花 オセ 悪魔序列57位 オセの血族。
元はある都市に住む一般人だったが、覚醒したことで世界の裏側の事情を知る。

関連性のある人物


・第零席:「聖鐘番(チャイム)

  :"悪魔の血を継ぎながら、自覚を失った者"を見つけ出す手段を持つ、七十二列座に於ける「鐘」の役割を果たす人物。
   一方通行の連絡のみが行われる、徹底的に秘匿された存在。個人情報はおろか、そもそも悪魔に列なる存在なのかさえ疑わしい。
   組織内でもごく限られた人間はその正体を知るらしいが……。

・第<null>席:「銘無き魔神(Unknown Devil)

  :この世界において失われた可能性。真名を棄て、目覚めずして系譜を終わらせた悪魔。
   その一切が不明であり、価値を持たない「抜け殻」で在る彼女を探知する事は現状不可能となっている。
   しかし、その流動した価値が仮に表出するような事態になれば、或いは————


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最終更新:2022年03月17日 00:46