ごめんなさいっ、戦ったりなんてしない、だからどうか……止まって兄さん! そんな辛そうな声、これ以上、聞いてなんかいられない……!!

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ごめんなさいっ、戦ったりなんてしない、だからどうか……止まって兄さん! そんな辛そうな声、これ以上、聞いてなんかいられない……!! - (2019/01/09 (水) 17:57:04) の1つ前との変更点

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発言者:[[マレーネ・フランケンシュタイン]] 対象者:[[ハインケル・ヘルツォーク>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/279.html]] ジュン√、[[輝装]]段階で既に強大な実力を見せつけてきたアポルオンに対し、 結果的に[[誘導されるような形>私は君を信じている。一人か二人程度もあれば、十分に次の領域へ踏み込めるだろうさ]]で[[影装]]到達を遂げた凌駕と、[[それに追いついた>――ゴメン、凌駕。ちょっとだけ、遅れちゃったみたいかな]]ジュン。 彼らの戦闘が更に激化するかに見えた瞬間、 アポルオンの姿を認識した時から明らかに様子がおかしくなり、連絡がつかなくなっていたマレーネが戦場に姿を現す。 常の冷静な司令官としての姿はそこにはなく、 &bold(){アポルオンに対し、涙を流しながら&sizex(3){&color(#00BFFF){&bold(){「兄さん」}}}と呼びかける一人の少女がいるのみであった……} その声に、罅割れて行くアポルオンの鉄仮面。 &bold(){やがて、そこからマレーネの兄、[[ハインケル>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/704.html]]の素顔が露となったのだが……} &bold(){その瞬間} &color(gold){&size(26){&bold(){「では───これより、真理への調律を始めよう」}}} &color(#3D00E5){&bold(){絶対者による、悦びと邪悪に彩られたおぞましき趣向の喜劇、悲劇が開始されるのであった。}} ─────妹を気遣うハインケル、その声は過去と変わらず、優しくマレーネの耳に届けられたが、 &bold(){穏やか過ぎる、妹しか認識の対象になっていない虚ろな呟きが凌駕らに伝わった瞬間、} &bold(){凌駕とジュンの二人は、迷いを振り切り全力で彼に向け、影装の一撃を放とうとした。} しかし……二人の攻撃は届くことなく、 &bold(){[[凶悪無比な“彼”の影装、ブラックホールの一撃が、>]]} &bold(){マレーネに触れるあらゆる存在を許さないという咆哮と共に解放されてしまった。} 消滅の拳を得た凌駕でさえ恐怖と共に圧倒される、世界に穿たれた暗黒の孔。 &bold(){だがその強大な虚無の脅威以上に、} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){「……生き汚い、生き汚いぞ、まだ存在したいとでも言うのか!}}}  &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){何かを壊すことしか出来ない、破壊の使徒たるお前達が!」}}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){「それほどまでに生者が憎いか、夢を求めて創造した我らを滅ぼしたいと願うのか!}}}  &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){……ああ、ああ、何故だッ。}}}  &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){何故我らは愚昧にも、貴様らの如き鋼の鬼に何かを託せると信じたのだ!」}}} &color(#1E0107){&sizex(6){&bold(){「その挙句に、あの子までが……っ!」}}} 対峙する凌駕達の胸中に広がったのは、&bold(){生前に抱いた「妹を守る」その一念に突き動かされながら、} &bold(){彼女以外の何者の存在も正しく認識できぬままに憎悪を振り向け、} &bold(){慟哭と共に、全てに破壊を齎すハインケルの姿への悲痛な思いであった。} &color(#1E0107){&sizex(6){&bold(){「────やらせない。これ以上、させるものかァァァァアアッ!」}}} 同じ影装であるのにも関わらず、凌駕の[[熱相転移の拳>皆既滅拳]]も、ジュンの[[空間圧縮からの連撃>超光翔翼]]も、 彼の存在を小揺るぎともさせることは出来ず…… &bold(){格の違いすぎる敵手による一方的な蹂躙に身を任せるしかなくなりつつあった。} &bold(){そして、信頼する仲間達がほかならぬ愛する兄の手によって殺されかけている状況を前に────} 妹は震える声で叫ぶ…… &size(19){&color(#004C63){&bold(){「凌駕、ジュン!? お願い、兄さんもう止めてっ。この二人は敵なんかじゃない!」}}} &size(21){&color(#004C63){&bold(){「一緒に戦っている仲間で……私の、今は大切な────」}}} だが、その妹の懇願すら、今の兄には届かず &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){「一緒に、戦う?────何だと、まさか貴様らは」}}} &color(#1E0107){&sizex(6){&bold(){「あの子を戦いなどという場に、置いているとでもいうのかァァァァッ!」}}} &bold(){爆発する嚇怒の念に強化された暗黒天体は、凌駕達の強化されたはずの装甲すら容易く引き千切っていく。} &bold(){今の彼は、絶望であれ断末魔であれ、漲らせた強烈な“死の瞬間”の意思を強度を変えることなく留めさせられ、} &bold(){心装永久機関によって、途方もない破壊のエネルギーを放出させられている……} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){破壊しよう。絶壊せしめん。}}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){あの子に触れるなあの子に触るな、力を持った鋼鉄が近寄ることなど許さない───}}} &bold(){あまりに重く、そして見る者の心を痛ませる光景の連続に、堪らずマレーネは涙ながらに叫ぶ─────} &size(29){&color(#004C63){&bold(){「もういいの、もういいからっ!}}}     &size(27){&color(#004C63){&bold(){ごめんなさいっ、戦ったりなんてしない、}}}      &size(28){&color(#004C63){&bold(){だからどうか……止まって兄さん!}}}     &size(27){&color(#004C63){&bold(){そんな辛そうな声、&size(25){これ以上、聞いてなんかいられない……!!}&size(29){」}}}} &size(13){&bold(){けれど…}} &size(13){&bold(){それでも……}} &color(#1E0107){&size(14){&bold(){兄の叫びと破壊は止まりはしなかった………}}} &color(#1E0107){&size(14){&bold(){救う、そのために壊すという滅殺の意思。}}} &size(13){&bold(){彼自身の身体すら崩壊させてゆくほどの決意は、小型重力崩壊、その多重展開として顕現し、}} &size(13){&bold(){凌駕とジュンの総身を舐め尽して─────}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){強者は強者がゆえに勝つという、覆せない普遍の数式の元、}}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){二人は得た力を尽く無為のものとされ、地に叩きつけられたのだった………}}} ---- - おお・・・もう・・ -- 名無しさん (2017-06-02 00:08:20) - 兄さん、話、聞こうや…… -- 名無しさん (2017-06-02 06:28:14) - アシュナギを彷彿とさせる、止まらぬ男と嘆く少女って高濱のサディズムの方向性が嫌でもわかる・・・ -- 名無しさん (2017-06-02 06:30:40) - 話しを聞くも何ももう死んでるからな。最期の断末魔が記録されて再生されているだけと言う救いの無さ -- 名無しさん (2017-06-02 12:19:10) - セカンドフォームでは最強だよね、ハインケル兄さん -- 名無しさん (2017-06-02 20:28:14) - ギルベルトに比べたらまだマシだと思うからすげえ -- 名無しさん (2017-06-02 21:00:06) - は?なんでギルベルトが出てくるんだよ -- 名無しさん (2017-06-03 09:24:26) - オルフィレウスがギルベルトに比べたらマシって話し -- 名無しさん (2017-06-03 09:49:49) - マシ……なのか?作品が違う以上は比べるのはナンセンスだろうが、それだと単なる思考停止だしなぁ。単純なスペックはイマジネイターの方が高いけど、ギルベルトの悪辣さはそこじゃないしねぇ -- 名無しさん (2017-06-03 11:30:59) - ↑あいつは愛も情も何もかも理解し、読み切った上で、確率次第なものも平然と策に組み込んでくるバケモノよ。 -- 名無しさん (2017-06-03 11:37:51) - この時のハインケル兄さんの台詞が嘆きと悲痛に彩られてもう……ね -- 名無しさん (2017-06-04 20:43:48) - ↑3なんつーかギルベルトがむかつくのは完全にあいつの都合で人の人生むちゃくちゃにしてるけど、オルフィレウスとか水銀は基本やりたいようにやらせて、あくまで一石投じるのが主だからじゃないかね? -- 名無しさん (2017-06-04 21:11:42) - まぁ結局どっちも糞なのに変わりはない。歯車ぼっちさんは超人である以前に性格がねじ曲がりすぎてそりゃ友達いねえわとなる -- 名無しさん (2017-06-05 00:49:43) - 文だけ読むとめっちゃうるさいなこの人。ァァァァァ!てずっと言ってる。シーン的には凄く辛い場面なんだけど -- 名無しさん (2017-07-04 09:46:38) #comment
発言者:[[マレーネ・フランケンシュタイン]] 対象者:[[ハインケル・ヘルツォーク>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/279.html]] ジュン√、[[輝装]]段階で既に強大な実力を見せつけてきたアポルオンに対し、 結果的に[[誘導されるような形>私は君を信じている。一人か二人程度もあれば、十分に次の領域へ踏み込めるだろうさ]]で[[影装]]到達を遂げた凌駕と、[[それに追いついた>――ゴメン、凌駕。ちょっとだけ、遅れちゃったみたいかな]]ジュン。 彼らの戦闘が更に激化するかに見えた瞬間、 アポルオンの姿を認識した時から明らかに様子がおかしくなり、連絡がつかなくなっていたマレーネが戦場に姿を現す。 常の冷静な司令官としての姿はそこにはなく、 &bold(){アポルオンに対し、涙を流しながら&sizex(3){&color(#00BFFF){&bold(){「兄さん」}}}と呼びかける一人の少女がいるのみであった……} その声に、罅割れて行くアポルオンの鉄仮面。 &bold(){やがて、そこからマレーネの兄、[[ハインケル>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/704.html]]の素顔が露となったのだが……} &bold(){その瞬間} &color(gold){&size(26){&bold(){「では───これより、真理への調律を始めよう」}}} &color(#3D00E5){&bold(){絶対者による、悦びと邪悪に彩られたおぞましき趣向の喜劇、悲劇が開始されるのであった。}} ─────妹を気遣うハインケル、その声は過去と変わらず、優しくマレーネの耳に届けられたが、 &bold(){穏やか過ぎる、妹しか認識の対象になっていない虚ろな呟きが凌駕らに伝わった瞬間、} &bold(){凌駕とジュンの二人は、迷いを振り切り全力で彼に向け、影装の一撃を放とうとした。} しかし……二人の攻撃は届くことなく、 &bold(){[[凶悪無比な“彼”の影装、ブラックホールの一撃が、>暴蝕崩弾]]} &bold(){マレーネに触れるあらゆる存在を許さないという咆哮と共に解放されてしまった。} 消滅の拳を得た凌駕でさえ恐怖と共に圧倒される、世界に穿たれた暗黒の孔。 &bold(){だがその強大な虚無の脅威以上に、} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){「……生き汚い、生き汚いぞ、まだ存在したいとでも言うのか!}}}  &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){何かを壊すことしか出来ない、破壊の使徒たるお前達が!」}}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){「それほどまでに生者が憎いか、夢を求めて創造した我らを滅ぼしたいと願うのか!}}}  &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){……ああ、ああ、何故だッ。}}}  &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){何故我らは愚昧にも、貴様らの如き鋼の鬼に何かを託せると信じたのだ!」}}} &color(#1E0107){&sizex(6){&bold(){「その挙句に、あの子までが……っ!」}}} 対峙する凌駕達の胸中に広がったのは、&bold(){生前に抱いた「妹を守る」その一念に突き動かされながら、} &bold(){彼女以外の何者の存在も正しく認識できぬままに憎悪を振り向け、} &bold(){慟哭と共に、全てに破壊を齎すハインケルの姿への悲痛な思いであった。} &color(#1E0107){&sizex(6){&bold(){「────やらせない。これ以上、させるものかァァァァアアッ!」}}} 同じ影装であるのにも関わらず、凌駕の[[熱相転移の拳>皆既滅拳]]も、ジュンの[[空間圧縮からの連撃>超光翔翼]]も、 彼の存在を小揺るぎともさせることは出来ず…… &bold(){格の違いすぎる敵手による一方的な蹂躙に身を任せるしかなくなりつつあった。} &bold(){そして、信頼する仲間達がほかならぬ愛する兄の手によって殺されかけている状況を前に────} 妹は震える声で叫ぶ…… &size(19){&color(#004C63){&bold(){「凌駕、ジュン!? お願い、兄さんもう止めてっ。この二人は敵なんかじゃない!」}}} &size(21){&color(#004C63){&bold(){「一緒に戦っている仲間で……私の、今は大切な────」}}} だが、その妹の懇願すら、今の兄には届かず &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){「一緒に、戦う?────何だと、まさか貴様らは」}}} &color(#1E0107){&sizex(6){&bold(){「あの子を戦いなどという場に、置いているとでもいうのかァァァァッ!」}}} &bold(){爆発する嚇怒の念に強化された暗黒天体は、凌駕達の強化されたはずの装甲すら容易く引き千切っていく。} &bold(){今の彼は、絶望であれ断末魔であれ、漲らせた強烈な“死の瞬間”の意思を強度を変えることなく留めさせられ、} &bold(){心装永久機関によって、途方もない破壊のエネルギーを放出させられている……} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){破壊しよう。絶壊せしめん。}}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){あの子に触れるなあの子に触るな、力を持った鋼鉄が近寄ることなど許さない───}}} &bold(){あまりに重く、そして見る者の心を痛ませる光景の連続に、堪らずマレーネは涙ながらに叫ぶ─────} &size(29){&color(#004C63){&bold(){「もういいの、もういいからっ!}}}     &size(27){&color(#004C63){&bold(){ごめんなさいっ、戦ったりなんてしない、}}}      &size(28){&color(#004C63){&bold(){だからどうか……止まって兄さん!}}}     &size(27){&color(#004C63){&bold(){そんな辛そうな声、&size(25){これ以上、聞いてなんかいられない……!!}&size(29){」}}}} &size(13){&bold(){けれど…}} &size(13){&bold(){それでも……}} &color(#1E0107){&size(14){&bold(){兄の叫びと破壊は止まりはしなかった………}}} &color(#1E0107){&size(14){&bold(){救う、そのために壊すという滅殺の意思。}}} &size(13){&bold(){彼自身の身体すら崩壊させてゆくほどの決意は、小型重力崩壊、その多重展開として顕現し、}} &size(13){&bold(){凌駕とジュンの総身を舐め尽して─────}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){強者は強者がゆえに勝つという、覆せない普遍の数式の元、}}} &color(#1E0107){&sizex(5){&bold(){二人は得た力を尽く無為のものとされ、地に叩きつけられたのだった………}}} ---- - おお・・・もう・・ -- 名無しさん (2017-06-02 00:08:20) - 兄さん、話、聞こうや…… -- 名無しさん (2017-06-02 06:28:14) - アシュナギを彷彿とさせる、止まらぬ男と嘆く少女って高濱のサディズムの方向性が嫌でもわかる・・・ -- 名無しさん (2017-06-02 06:30:40) - 話しを聞くも何ももう死んでるからな。最期の断末魔が記録されて再生されているだけと言う救いの無さ -- 名無しさん (2017-06-02 12:19:10) - セカンドフォームでは最強だよね、ハインケル兄さん -- 名無しさん (2017-06-02 20:28:14) - ギルベルトに比べたらまだマシだと思うからすげえ -- 名無しさん (2017-06-02 21:00:06) - は?なんでギルベルトが出てくるんだよ -- 名無しさん (2017-06-03 09:24:26) - オルフィレウスがギルベルトに比べたらマシって話し -- 名無しさん (2017-06-03 09:49:49) - マシ……なのか?作品が違う以上は比べるのはナンセンスだろうが、それだと単なる思考停止だしなぁ。単純なスペックはイマジネイターの方が高いけど、ギルベルトの悪辣さはそこじゃないしねぇ -- 名無しさん (2017-06-03 11:30:59) - ↑あいつは愛も情も何もかも理解し、読み切った上で、確率次第なものも平然と策に組み込んでくるバケモノよ。 -- 名無しさん (2017-06-03 11:37:51) - この時のハインケル兄さんの台詞が嘆きと悲痛に彩られてもう……ね -- 名無しさん (2017-06-04 20:43:48) - ↑3なんつーかギルベルトがむかつくのは完全にあいつの都合で人の人生むちゃくちゃにしてるけど、オルフィレウスとか水銀は基本やりたいようにやらせて、あくまで一石投じるのが主だからじゃないかね? -- 名無しさん (2017-06-04 21:11:42) - まぁ結局どっちも糞なのに変わりはない。歯車ぼっちさんは超人である以前に性格がねじ曲がりすぎてそりゃ友達いねえわとなる -- 名無しさん (2017-06-05 00:49:43) - 文だけ読むとめっちゃうるさいなこの人。ァァァァァ!てずっと言ってる。シーン的には凄く辛い場面なんだけど -- 名無しさん (2017-07-04 09:46:38) #comment

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