オラ、来いよ腐れクソ死体。腐りかけの昨日や味気ない今日は――彼女には不要なんだからよ

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オラ、来いよ腐れクソ死体。腐りかけの昨日や味気ない今日は――彼女には不要なんだからよ - (2019/05/07 (火) 04:38:26) の1つ前との変更点

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発言者:[[モーガン・クインシー]] 対象者:[[トシロー・カシマ]] グランド√、[[スカーレット]]の見せたトシローへの奇妙な反応……そこに僅かな事態打開の突破口を求めて、[[ニナ>ニナ・オルロック]]や[[シェリル>シェリル・マクレガー]]、モーガンらは、元凶たる[[《伯爵》]]の待ちうけるホテル・カルパチアへ彼を送り込むべく突撃を敢行する。 だがニナ達の奮闘も数と質、両面で&ruby(ブラインド){[[縛血者]]}を圧倒する&ruby(テスタメント){[[裁定者]]}の群れの前に、徐々に追い詰められることとなり…… ついに、一体が放った死に際の骨杭が隙を作ったシェリルに襲い掛かったが──── &size(17){&color(#472209){&bold(){「く、くく}―――&bold(){おう、無事かい。愛しの君よ……なんて、なぁ。かはっ」}}} その致命の一撃は………モーガンの巨体が壁となり、彼女に届くことは無かった。 そう、モーガン・クインシーという一人の縛血者の確実な死を対価として。 それでも即座に助けに動こうとするトシローに、モーガンは本気の怒りを篭め、 &color(#472209){&bold(){惚れた女を守ろうとする男の見せ場に茶々など入れるな、}}と叫び……… &bold(){僅かな命を削り、怪物を薙ぎ払いながら、目の前の大嫌いな恋敵へ、今まで溜め込んできた本音を叩きつける。} &size(13){&color(#472209){「俺はなぁ、てめぇに助けられるのだけはゴメンだ!}}  &size(13){&color(#472209){1人だけ、“自分は賢いんです”ってツラしてる野郎に、彼女の前で助けられたくなんか、ねぇ!」}} &size(13){&color(#472209){「いつも、いつも、なんて気色の悪い視線を向けやがる……残飯を漁るネズミの方が、よっぽどマシな目ぇしてらぁ!」}} &size(13){&color(#472209){「“あいつらはなんて馬鹿なんだろう”“どうしてお利口になれないの”っていう、小馬鹿にした胸糞悪い目だ……!」}} &size(13){&color(#472209){「口ほどに言ってやがるぜ、“自分だけは違います”だと?}}  &size(13){&color(#472209){さもここに居ない、勝手にやれとでも言うような――――」}} &size(14){&color(#472209){「……だからてめえは、&ruby(・・・・){はぐれ者}なんだ。彼女を、いつまでも巻き込む」}} &size(15){&color(#472209){&bold(){「そんな、最低最悪のクソ野郎が、毎度のこと……俺と彼女の間に、割り込みやがるっ! なんなんだ、てめえは!?」}}} &size(16){&color(#472209){&bold(){「てめえがこの俺様よりダンディで、愛想がよくて、ぐうの音も出ねぇ程にイカした男ならよかった!}}}    &size(17){&color(#472209){&bold(){ところがどうだ、てめえは}────&bold(){&size(16){」}}}} そこで、真っ直ぐにトシローを見つめながら─────&bold(){静かに、懇願した。} &size(18){&color(#472209){&bold(){「彼女を}――&bold(){シェリルを……おまえのクソくだらねぇドラマに付き合わせるんじゃねぇ。なあ、頼むぜ……」}}} &size(13){&color(#472209){&bold(){過去に巻き込むな……と、本気で悔しそうに、泣きそうになりながら。}}} &size(13){&color(#472209){&bold(){それは、いつも不器用で愛嬌のある彼が見せる、初めての顔だった。}}} そして、シェリルには──── &size(16){&color(#472209){&bold(){「君もだ、シェリル……&ruby(・・・・・・){見る目がない}。}}}  &size(16){&color(#472209){&bold(){自分を責めるのが大好きな奴なんざ、ナイチンゲールに任せときゃいいのさ……」}}} 肉体に大穴を開けられ血も流れ続ける瀕死の状態で、独白を止めない大男を、 シェリルは制止しようとするが……その顔を見た時、沈黙するしかなかった。 これが、モーガン・クインシーにとっての『遺言』だと、理解できてしまったから……… &size(15){&color(#472209){&bold(){「……一目見て、思った。君は、歩き続けられる女性だって、な……そうさ、イチコロだった」}}} &size(15){&color(#472209){&bold(){「俺らはよ、繰り返しなんだ……昨日と明日を結んでくくり、変わらない毎日をぼんやりと続ける。}}}  &size(15){&color(#472209){&bold(){なんかしても、目が覚めれば“いつも通り”になっちまう」}}} &size(16){&color(#472209){&bold(){「だから……あんな、昔の失敗ばかり見てるバカに、ひっかかっちまったんだろうけど、な……はは」}}} &sizex(3){&bold(){そうして、自分自身のこれまでの生の“変わらなさ”に対しても、自嘲の笑みを浮かべ……}} &size(16){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「ああ――なんだ、なんだ、ちくしょう。結局は、俺もかよ……」}}}}} &size(16){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「退屈な毎日が嫌で、吸血鬼になったらなんか変わると思って――全然なんにも変わらないままでよぅ……」}}}}} &size(19){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「退屈な時間を引き延ばしただけで……」}}}}} &size(20){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「毎日、明日を見ている君が……眩しかったのか」}}}}} 確実に、一歩進むごとに傷つき、物言わぬ屍に近づいてゆくモーガン。 そんな彼が告白した想いにシェリルは、&color(#5E0D89){&bold(){私はそんな女なんかじゃない、と。}} &color(#5E0D89){&bold(){&ruby(・・){次は}、&ruby(・・・){明日は}何しよう――&ruby(・・・・){いつかは}こうするんだと。そうやって私も、嫌な事から逃げていただけの女なんだ}}と、苦しげに叫ぶ。 だが、そんな言葉に対し、モーガンは子供のように、にかりと笑って…… &size(22){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「だから、君はいい女なんだ」}}}}} &size(22){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「逃げてる内に、前へ向かっているなんざ――最高じゃねえか」}}}}} ………そうして、言うべきことは言い切ったというように視線を切り、&ruby(過去){トシロー}へ向けて男は叫ぶ。 &size(23){&color(#472209){&bold(){「オラ、来いよ&ruby(リビングデッド){腐れクソ死体}。}}}   &size(23){&color(#472209){&bold(){腐りかけの&ruby(おまえ){昨日}や、味気ない&ruby(おれ){今日}は}────&bold(){彼女には不要なんだからよ」}}} &size(24){&color(#472209){&bold(){「&ruby(シェリル){明日}を縛っちゃいけねえんだ。」}}} &size(22){&color(#040414){&bold(){「…………そうか、そうだな」}}} &size(24){&color(#472209){&bold(){「おお、そうだ! だからちんたらしてんな、}}}      &size(24){&color(#472209){&bold(){さっさと来やがれ……&size(25){この×××野郎ォォオオーーッ!}」}}} &bold(){そのまま、トシローの躯は、最後の賜力を込めた剛腕により、遠く弾きだされシェリル達から引き離され─────} そうして完全に力を使い果たしたモーガンは、もう&ruby(シェリル){明日}のことなど振り捨てたというような、彼の姿を見届け、 &color(#040414){&bold(){過去の傷に必死で、痛みだって片時も忘れたがらない……その癖、そんな素振りは見せようとしない潔癖症の男を、}} &color(#040414){&bold(){どこまでも失敗を悔やみ、きっと失敗一つない生涯でなければ受け入れられないだろう男}}を、&color(#472209){&bold(){滑稽だ、ざまあみろ}}と笑う。 &size(22){&color(#472209){「ああ―――最低だ……ろくなもんじゃ、ねえ………」}} &size(16){&color(saddlebrown){だから、君という鮮やかな花には、似合わない。}} そして、&size(13){&color(#472209){&bold(){ろくでなしの&ruby(あいつ){過去}にも、過去になってしまう自分にも囚われるな、君は君のままでいてほしい………}}} そう呟き────満足気に、その&ruby(いのち){薔薇}を散らしたのだった。 ---- - ほんといい男だよなぁモーガン。最高に恰好いいよ -- 名無しさん (2018-02-04 12:41:08) - トシローさんはあれか。中二病を卒業しきれないうちに高二病も発症した感じか。そりゃ本人も難儀だし周囲の人もイラっときそうだな。 -- 名無しさん (2018-02-04 18:14:53) - どっちかっていうと潔癖症じゃない -- 名無しさん (2018-02-04 19:33:49) - まぁ潔癖症だね。中二病の連中見てコイツら馬鹿じゃねえのって常に見下してる。そして潔癖症だから自分も大嫌い。 -- 名無しさん (2018-02-11 21:46:27) - 完璧主義でそれで自分を認められないだけならまだしも、その目で他の人を見てたら、そりゃ嫌われるよね、っていう・・・・・。 -- 名無しさん (2018-02-11 21:51:35) - 客観的に見ると鬱陶しすぎる...トシローさん... -- 名無しさん (2018-02-12 01:28:13) - 男からみるとウジウジ悩んでんじゃねえよお前の悩みとか知らんから鬱陶しいされそうだが、女性から見ると母性本能くすぐるタイプだったりするんかね? トシローさん -- 名無しさん (2018-02-12 01:50:18) - 正直ダメ人間度合いじゃゼファーさんとどっこいよね。というか過去についてはゼファーさんがマシに見えるレベルのマジキチっぷりだし。 -- 名無しさん (2018-02-12 02:18:07) - ↑受動的で普通の感性からくる怠惰で快楽に弱いダメ人間のゼファーさんと違って、行動力がありストイックな求道者タイプだけどその辺の美学とか拘りがこじれておかしな方向に突っ切ったダメ人間がトシローさんか。ぱっとみはかっこよく見えるけど内面のめんどくささはゼファーさんよりヤバそう。 -- 名無しさん (2018-02-12 02:54:29) - それでもダメ人間としてネタにされる度合いはゼファーさんの方が圧倒的に上なあたり、表向きだけでもキッチリしてるってのは大事なことだとよく分かる。 -- 名無しさん (2018-02-12 06:40:30) - ぶっちゃけ単にヴェンデッタユーザーの方が多いだけの話じゃないかな... -- 名無しさん (2018-02-12 08:35:44) - 一応、真面目に頑張って悩み続けてる求道者よりは、あっさり快楽に転ぶ一般人の方が親しみやすくてネタにしやすいからね、仕方ないね! -- 名無しさん (2018-02-12 09:51:19) - ↑2 まあそこはデビュー作だし仕方ないね。正田卿だって神座シリーズのうち、パラロスの既プレイ率明らかに低いっぽいからね。こっちのラインも知名度上がったし、CS版リメイクとかいっそFateみたく携帯アプリとして配信とかすればシェアも広がると思うのだけどどうだろう。 -- 名無しさん (2018-02-12 14:52:17) - ↑絵やCGまでリメイクして再版されないかなぁ・・・・・・。そしたら買うんだが。 -- 名無しさん (2018-02-12 15:53:39) - ノベルゲーっていうのは簡単そうで難しい。単純なシステムな分スタッフ・ライター・声優の仕事量が多い。だから細かに動けない -- 名無しさん (2018-09-07 11:29:23) #comment
発言者:[[モーガン・クインシー]] 対象者:[[トシロー・カシマ]] グランド√、[[スカーレット]]の見せたトシローへの奇妙な反応……そこに僅かな事態打開の突破口を求めて、 [[ニナ>ニナ・オルロック]]や[[シェリル>シェリル・マクレガー]]、モーガンらは、元凶たる[[《伯爵》]]の待ちうけるホテル・カルパチアへ彼を送り込むべく突撃を敢行する。 だがニナ達の奮闘も数と質、両面で&ruby(ブラインド){[[縛血者]]}を圧倒する&ruby(テスタメント){[[裁定者]]}の群れの前に、徐々に追い詰められることとなり…… ついに、一体が放った死に際の骨杭が隙を作ったシェリルに襲い掛かったが──── &size(17){&color(#472209){&bold(){「く、くく}―――&bold(){おう、無事かい。愛しの君よ……なんて、なぁ。かはっ」}}} その致命の一撃は………モーガンの巨体が壁となり、彼女に届くことは無かった。 そう、モーガン・クインシーという一人の縛血者の確実な死を対価として。 それでも即座に助けに動こうとするトシローに、モーガンは本気の怒りを篭め、 &color(#472209){&bold(){惚れた女を守ろうとする男の見せ場に茶々など入れるな、}}と叫び……… &bold(){僅かな命を削り、怪物を薙ぎ払いながら、目の前の大嫌いな恋敵へ、今まで溜め込んできた本音を叩きつける。} &size(13){&color(#472209){「俺はなぁ、てめぇに助けられるのだけはゴメンだ!}}  &size(13){&color(#472209){1人だけ、“自分は賢いんです”ってツラしてる野郎に、彼女の前で助けられたくなんか、ねぇ!」}} &size(13){&color(#472209){「いつも、いつも、なんて気色の悪い視線を向けやがる……残飯を漁るネズミの方が、よっぽどマシな目ぇしてらぁ!」}} &size(13){&color(#472209){「“あいつらはなんて馬鹿なんだろう”“どうしてお利口になれないの”っていう、小馬鹿にした胸糞悪い目だ……!」}} &size(13){&color(#472209){「口ほどに言ってやがるぜ、“自分だけは違います”だと?}}  &size(13){&color(#472209){さもここに居ない、勝手にやれとでも言うような――――」}} &size(14){&color(#472209){「……だからてめえは、&ruby(・・・・){はぐれ者}なんだ。彼女を、いつまでも巻き込む」}} &size(15){&color(#472209){&bold(){「そんな、最低最悪のクソ野郎が、毎度のこと……俺と彼女の間に、割り込みやがるっ! なんなんだ、てめえは!?」}}} &size(16){&color(#472209){&bold(){「てめえがこの俺様よりダンディで、愛想がよくて、ぐうの音も出ねぇ程にイカした男ならよかった!}}}    &size(17){&color(#472209){&bold(){ところがどうだ、てめえは}────&bold(){&size(16){」}}}} そこで、真っ直ぐにトシローを見つめながら─────&bold(){静かに、懇願した。} &size(18){&color(#472209){&bold(){「彼女を}――&bold(){シェリルを……おまえのクソくだらねぇドラマに付き合わせるんじゃねぇ。なあ、頼むぜ……」}}} &size(13){&color(#472209){&bold(){過去に巻き込むな……と、本気で悔しそうに、泣きそうになりながら。}}} &size(13){&color(#472209){&bold(){それは、いつも不器用で愛嬌のある彼が見せる、初めての顔だった。}}} そして、シェリルには──── &size(16){&color(#472209){&bold(){「君もだ、シェリル……&ruby(・・・・・・){見る目がない}。}}}  &size(16){&color(#472209){&bold(){自分を責めるのが大好きな奴なんざ、ナイチンゲールに任せときゃいいのさ……」}}} 肉体に大穴を開けられ血も流れ続ける瀕死の状態で、独白を止めない大男を、 シェリルは制止しようとするが……その顔を見た時、沈黙するしかなかった。 これが、モーガン・クインシーにとっての『遺言』だと、理解できてしまったから……… &size(15){&color(#472209){&bold(){「……一目見て、思った。君は、歩き続けられる女性だって、な……そうさ、イチコロだった」}}} &size(15){&color(#472209){&bold(){「俺らはよ、繰り返しなんだ……昨日と明日を結んでくくり、変わらない毎日をぼんやりと続ける。}}}  &size(15){&color(#472209){&bold(){なんかしても、目が覚めれば“いつも通り”になっちまう」}}} &size(16){&color(#472209){&bold(){「だから……あんな、昔の失敗ばかり見てるバカに、ひっかかっちまったんだろうけど、な……はは」}}} &sizex(3){&bold(){そうして、自分自身のこれまでの生の“変わらなさ”に対しても、自嘲の笑みを浮かべ……}} &size(16){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「ああ――なんだ、なんだ、ちくしょう。結局は、俺もかよ……」}}}}} &size(16){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「退屈な毎日が嫌で、吸血鬼になったらなんか変わると思って――全然なんにも変わらないままでよぅ……」}}}}} &size(19){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「退屈な時間を引き延ばしただけで……」}}}}} &size(20){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「毎日、明日を見ている君が……眩しかったのか」}}}}} 確実に、一歩進むごとに傷つき、物言わぬ屍に近づいてゆくモーガン。 そんな彼が告白した想いにシェリルは、&color(#5E0D89){&bold(){私はそんな女なんかじゃない、と。}} &color(#5E0D89){&bold(){&ruby(・・){次は}、&ruby(・・・){明日は}何しよう――&ruby(・・・・){いつかは}こうするんだと。そうやって私も、嫌な事から逃げていただけの女なんだ}}と、苦しげに叫ぶ。 だが、そんな言葉に対し、モーガンは子供のように、にかりと笑って…… &size(22){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「だから、君はいい女なんだ」}}}}} &size(22){&color(#472209){&bold(){&tt(){&italic(){「逃げてる内に、前へ向かっているなんざ――最高じゃねえか」}}}}} ………そうして、言うべきことは言い切ったというように視線を切り、&ruby(過去){トシロー}へ向けて男は叫ぶ。 &size(23){&color(#472209){&bold(){「オラ、来いよ&ruby(リビングデッド){腐れクソ死体}。}}}   &size(23){&color(#472209){&bold(){腐りかけの&ruby(おまえ){昨日}や、味気ない&ruby(おれ){今日}は}────&bold(){彼女には不要なんだからよ」}}} &size(24){&color(#472209){&bold(){「&ruby(シェリル){明日}を縛っちゃいけねえんだ。」}}} &size(22){&color(#040414){&bold(){「…………そうか、そうだな」}}} &size(24){&color(#472209){&bold(){「おお、そうだ! だからちんたらしてんな、}}}      &size(24){&color(#472209){&bold(){さっさと来やがれ……&size(25){この×××野郎ォォオオーーッ!}」}}} &bold(){そのまま、トシローの躯は、最後の賜力を込めた剛腕により、遠く弾きだされシェリル達から引き離され─────} そうして完全に力を使い果たしたモーガンは、もう&ruby(シェリル){明日}のことなど振り捨てたというような、彼の姿を見届け、 &color(#040414){&bold(){過去の傷に必死で、痛みだって片時も忘れたがらない……その癖、そんな素振りは見せようとしない潔癖症の男を、}} &color(#040414){&bold(){どこまでも失敗を悔やみ、きっと失敗一つない生涯でなければ受け入れられないだろう男}}を、&color(#472209){&bold(){滑稽だ、ざまあみろ}}と笑う。 &size(22){&color(#472209){「ああ―――最低だ……ろくなもんじゃ、ねえ………」}} &size(16){&color(saddlebrown){だから、君という鮮やかな花には、似合わない。}} そして、&size(13){&color(#472209){&bold(){ろくでなしの&ruby(あいつ){過去}にも、過去になってしまう自分にも囚われるな、君は君のままでいてほしい………}}} そう呟き────満足気に、その&ruby(いのち){薔薇}を散らしたのだった。 ---- - ほんといい男だよなぁモーガン。最高に恰好いいよ -- 名無しさん (2018-02-04 12:41:08) - トシローさんはあれか。中二病を卒業しきれないうちに高二病も発症した感じか。そりゃ本人も難儀だし周囲の人もイラっときそうだな。 -- 名無しさん (2018-02-04 18:14:53) - どっちかっていうと潔癖症じゃない -- 名無しさん (2018-02-04 19:33:49) - まぁ潔癖症だね。中二病の連中見てコイツら馬鹿じゃねえのって常に見下してる。そして潔癖症だから自分も大嫌い。 -- 名無しさん (2018-02-11 21:46:27) - 完璧主義でそれで自分を認められないだけならまだしも、その目で他の人を見てたら、そりゃ嫌われるよね、っていう・・・・・。 -- 名無しさん (2018-02-11 21:51:35) - 客観的に見ると鬱陶しすぎる...トシローさん... -- 名無しさん (2018-02-12 01:28:13) - 男からみるとウジウジ悩んでんじゃねえよお前の悩みとか知らんから鬱陶しいされそうだが、女性から見ると母性本能くすぐるタイプだったりするんかね? トシローさん -- 名無しさん (2018-02-12 01:50:18) - 正直ダメ人間度合いじゃゼファーさんとどっこいよね。というか過去についてはゼファーさんがマシに見えるレベルのマジキチっぷりだし。 -- 名無しさん (2018-02-12 02:18:07) - ↑受動的で普通の感性からくる怠惰で快楽に弱いダメ人間のゼファーさんと違って、行動力がありストイックな求道者タイプだけどその辺の美学とか拘りがこじれておかしな方向に突っ切ったダメ人間がトシローさんか。ぱっとみはかっこよく見えるけど内面のめんどくささはゼファーさんよりヤバそう。 -- 名無しさん (2018-02-12 02:54:29) - それでもダメ人間としてネタにされる度合いはゼファーさんの方が圧倒的に上なあたり、表向きだけでもキッチリしてるってのは大事なことだとよく分かる。 -- 名無しさん (2018-02-12 06:40:30) - ぶっちゃけ単にヴェンデッタユーザーの方が多いだけの話じゃないかな... -- 名無しさん (2018-02-12 08:35:44) - 一応、真面目に頑張って悩み続けてる求道者よりは、あっさり快楽に転ぶ一般人の方が親しみやすくてネタにしやすいからね、仕方ないね! -- 名無しさん (2018-02-12 09:51:19) - ↑2 まあそこはデビュー作だし仕方ないね。正田卿だって神座シリーズのうち、パラロスの既プレイ率明らかに低いっぽいからね。こっちのラインも知名度上がったし、CS版リメイクとかいっそFateみたく携帯アプリとして配信とかすればシェアも広がると思うのだけどどうだろう。 -- 名無しさん (2018-02-12 14:52:17) - ↑絵やCGまでリメイクして再版されないかなぁ・・・・・・。そしたら買うんだが。 -- 名無しさん (2018-02-12 15:53:39) - ノベルゲーっていうのは簡単そうで難しい。単純なシステムな分スタッフ・ライター・声優の仕事量が多い。だから細かに動けない -- 名無しさん (2018-09-07 11:29:23) #comment

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