いい……? 私に話があるときは、これぐらい傍に来てから言いなさい。あんたと違って……私は、はしたなく何処かへ駆け出して行ったりはしないんだから。

「いい……? 私に話があるときは、これぐらい傍に来てから言いなさい。あんたと違って……私は、はしたなく何処かへ駆け出して行ったりはしないんだから。」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

いい……? 私に話があるときは、これぐらい傍に来てから言いなさい。あんたと違って……私は、はしたなく何処かへ駆け出して行ったりはしないんだから。 - (2019/11/30 (土) 23:14:21) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

発言者:[[青砥 美汐]] 対象者:[[万里也 ジュン]] ――[[互いに声を張り上げ、>自分は傷一つないって厚顔で! 人の傷痕を踏んでも気付かず! そのくせ自己満足の優しさを振り撒いてる! おまえの全部が鬱陶しいんだァ――ッッ!!]][[結果は相討ちとなった>なら、あたしは……進む為に、立ち止まる!]]二人の少女の[[対>殲姫装鎧]][[決>超光翔翼]]……… &size(17){&color(#2838A9){「―――ずっとそこにいたのね……&ruby(・・・){[[あんた>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/78.html]]}。二対一なんて、卑怯だわ……」}} &size(17){&color(#F90021){「そうだね……でも、じゃなきゃ美汐には追い付けなかったもの………」}} &size(18){&color(#2838A9){「ま、二人がかりで負けたんなら……仕方ないわね」}} 抱えた想いを吐き出し切り、互いの光と影を知ることができたためだろうか――― 両親を失って以後、周りと何より己を傷つけるような振る舞いしかできなかった美汐の心は、安らぎを取り戻していた。 &size(17){&color(#F90021){「あたし……そろそろ限界かな」}} &size(17){&color(#2838A9){「ちょっと、人のこと散々ぶちのめしておいて、勝手に寝るんじゃないわよ。}}  &size(17){&color(#2838A9){大体、あんた&italic(){&size(15){─────}}」}} ……極限の集中状態を続けた為か、襲ってくる疲労感に正直に限界を告げるジュン。 &color(#2838A9){そんな彼女に文句を言いながらも、その声色には不器用な優しさが混じっており、} &size(18){&color(#2838A9){「前からずっと思ってたんだけど……一々やかましいのよ。耳が痛くてしょうがないわ」}} &size(18){&color(#F90021){「あはは……ごめん。でも、そこがチャームポイントでありまして……」}} &size(20){&color(#2838A9){「そんな大声出す必要なんか、私にはもうないでしょ……」}} &color(#2838A9){ジュンのそんな返しに、静かに細い指を絡ませながら……} &color(#2838A9){&bold(){探していたものは、こんなにも近くにあったんだ}ということを噛み締めて。} &size(21){&color(#2838A9){「いい……? 私に話があるときは、これぐらい傍に来てから言いなさい……}}     &size(21){&color(#2838A9){あんたと違って……私は、はしたなく何処かへ駆け出して行ったりはしないんだから」}} &color(#DF212C){華奢なジュンの繊手と、}&color(#2838A9){同じような細い自分の手とを繋いで────} &size(20){&color(#F90021){「うん……これからはそうするよ……美汐……」}} &size(20){&color(#2838A9){「美汐、かぁ……ふん。不思議ね……}}   &size(20){&color(#2838A9){あんたに名前で呼ばれるの、そんなに嫌でもないわ……&ruby(・・・){ジュン}」}} &size(16){&color(#2838A9){「それから、一緒にいるあんた……色々悪かったわね、ええと……その節は……で、いいのかしら?」}} &size(16){&color(#F90021){「ぷっ……知らなぁい。でも大丈夫だよ……彼女、笑ってるから。今……」}} &color(#2838A9){&ruby(・){友}との繋がりを確かめた美汐は、&ruby(・・・・){もう一人}にも思いを伝えようとし、} &color(#F90021){その不器用極まりない姿にジュンは笑みをこぼす……} 星明かりが瓦礫の海を淡く満たしていた。 少女達の負った、全ての傷を洗い流すかのように。 &bold(){そうして、二人は押し寄せる疲労感に身を委ね、穏やかな眠りに落ちようとしたが……} &sizex(6){&color(gold){&bold(){『では、友情の続きは&ruby(フラスコ){硝子瓶}越しにしてくれたまえ。}}}   &sizex(6){&color(gold){&bold(){些細な慈悲に、隣同士で並べてあげよう』}}} &bold(){同属以外は欲しない、どこまでも無粋な男の&ruby(ネイムレス){横槍}が彼女らに迫っていた。} &bold(){苦難の果てに掴みとれた宝を失うまいと、二人は傷ついた互いの身体を寄せ合い……} &size(23){&color(darkgreen){&bold(){「ああ、こんな所にいやがったかァ&italic(){&size(18){─────}}随分探したぜぇ?」}}} &size(25){&color(darkgreen){&bold(){「俺の愛しき、クソッたれな&ruby(ケンカ){闘争}相手様よぅ。}}}     &size(25){&color(darkgreen){&bold(){&size(26){さあ────}&color(#002D00){&size(27){[[続き>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/920.html]]をやろうぜ、}&size(29){最期まで}}」}}} &sizex(4){&color(darkgreen){&bold(){そして&italic(){&size(15){─────}}足音と共に、野放図な声を響かせる戦の鬼が、そこに現れたのだった。}}} &sizex(5){&color(black){&bold(){さあ、これにて女の友情は閉幕、ここから先は血で血を洗う死の逢瀬。}}} ---- - 白馬の王子様(包帯蜘蛛戦車)登場。 -- 名無しさん (2017-07-13 01:46:18) - このイヴァンさんの登場はかっこよすぎて惚れるわ。 -- 名無しさん (2017-07-14 13:40:45) - 悪役になったらこういう事言ってみたい >友情の続きは硝子瓶越しにしてくれたまえ -- 名無しさん (2018-06-18 01:13:43) - その罵り合いの続きは牢屋の格子越しにすると良い -- 名無しさん (2018-06-18 03:27:26) - 空気が読めないのではなく、空気を読み尽くした上で一番無粋なタイミングを出待ちしてんじゃねえかこの歯車フレンズ、といいたくなるラスボスである。 -- 名無しさん (2019-05-16 01:01:16) - 尊い・・・ -- 名無しさん (2019-05-16 02:13:34) - ↑2 またしっくり来る歯車ぼっちの渾名を増やしおってからに……いいぞもっとやれ(ヲイ -- 名無しさん (2019-05-17 00:06:25) - なんか、地の文見て百合の間に割り込むオルフィレウスを想像した これは友情だけど あいつはそういう事普通にしそうよな -- 名無しさん (2019-06-29 21:17:26) #comment
発言者:[[青砥 美汐]] 対象者:[[万里也 ジュン]] ――[[互いに声を張り上げ、>自分は傷一つないって厚顔で! 人の傷痕を踏んでも気付かず! そのくせ自己満足の優しさを振り撒いてる! おまえの全部が鬱陶しいんだァ――ッッ!!]][[結果は相討ちとなった>なら、あたしは……進む為に、立ち止まる!]]二人の少女の[[対>殲姫装鎧]][[決>超光翔翼]]……… &size(17){&color(#2838A9){「―――ずっとそこにいたのね……&ruby(・・・){[[あんた>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/78.html]]}。二対一なんて、卑怯だわ……」}} &size(17){&color(#F90021){「そうだね……でも、じゃなきゃ美汐には追い付けなかったもの………」}} &size(18){&color(#2838A9){「ま、二人がかりで負けたんなら……仕方ないわね」}} 抱えた想いを吐き出し切り、互いの光と影を知ることができたためだろうか――― 両親を失って以後、周りと何より己を傷つけるような振る舞いしかできなかった美汐の心は、安らぎを取り戻していた。 &size(17){&color(#F90021){「あたし……そろそろ限界かな」}} &size(17){&color(#2838A9){「ちょっと、人のこと散々ぶちのめしておいて、勝手に寝るんじゃないわよ。}}  &size(17){&color(#2838A9){大体、あんた&italic(){&size(15){─────}}」}} ……極限の集中状態を続けた為か、襲ってくる疲労感に正直に限界を告げるジュン。 &color(#2838A9){そんな彼女に文句を言いながらも、その声色には不器用な優しさが混じっており、} &size(18){&color(#2838A9){「前からずっと思ってたんだけど……一々やかましいのよ。耳が痛くてしょうがないわ」}} &size(18){&color(#F90021){「あはは……ごめん。でも、そこがチャームポイントでありまして……」}} &size(20){&color(#2838A9){「そんな大声出す必要なんか、私にはもうないでしょ……」}} &color(#2838A9){ジュンのそんな返しに、静かに細い指を絡ませながら……} &color(#2838A9){&bold(){探していたものは、こんなにも近くにあったんだ}ということを噛み締めて。} &size(21){&color(#2838A9){「いい……? 私に話があるときは、これぐらい傍に来てから言いなさい……}}     &size(21){&color(#2838A9){あんたと違って……私は、はしたなく何処かへ駆け出して行ったりはしないんだから」}} &color(#DF212C){華奢なジュンの繊手と、}&color(#2838A9){同じような細い自分の手とを繋いで────} &size(20){&color(#F90021){「うん……これからはそうするよ……美汐……」}} &size(20){&color(#2838A9){「美汐、かぁ……ふん。不思議ね……}}   &size(20){&color(#2838A9){あんたに名前で呼ばれるの、そんなに嫌でもないわ……&ruby(・・・){ジュン}」}} &size(16){&color(#2838A9){「それから、一緒にいるあんた……色々悪かったわね、ええと……その節は……で、いいのかしら?」}} &size(16){&color(#F90021){「ぷっ……知らなぁい。でも大丈夫だよ……彼女、笑ってるから。今……」}} &color(#2838A9){&ruby(・){友}との繋がりを確かめた美汐は、&ruby(・・・・){もう一人}にも思いを伝えようとし、} &color(#F90021){その不器用極まりない姿にジュンは笑みをこぼす……} 星明かりが瓦礫の海を淡く満たしていた。 少女達の負った、全ての傷を洗い流すかのように。 &bold(){そうして、二人は押し寄せる疲労感に身を委ね、穏やかな眠りに落ちようとしたが……} &sizex(6){&color(gold){&bold(){『では、友情の続きは&ruby(フラスコ){硝子瓶}越しにしてくれたまえ。}}}   &sizex(6){&color(gold){&bold(){些細な慈悲に、隣同士で並べてあげよう』}}} &bold(){同属以外は欲しない、どこまでも無粋な男の&ruby(ネイムレス){横槍}が彼女らに迫っていた。} &bold(){苦難の果てに掴みとれた宝を失うまいと、二人は傷ついた互いの身体を寄せ合い……} &size(23){&color(darkgreen){&bold(){「ああ、こんな所にいやがったかァ&italic(){&size(18){─────}}随分探したぜぇ?」}}} &size(25){&color(darkgreen){&bold(){「俺の愛しき、クソッたれな&ruby(ケンカ){闘争}相手様よぅ。}}}     &size(25){&color(darkgreen){&bold(){&size(26){さあ────}&color(#002D00){&size(27){[[続き>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/920.html]]をやろうぜ、}&size(29){最期まで}}」}}} &sizex(4){&color(darkgreen){&bold(){そして&italic(){&size(15){─────}}足音と共に、野放図な声を響かせる戦の鬼が、そこに現れたのだった。}}} &sizex(5){&color(black){&bold(){さあ、これにて女の友情は閉幕、ここから先は血で血を洗う死の逢瀬。}}} ---- - 白馬の王子様(包帯蜘蛛戦車)登場。 -- 名無しさん (2017-07-13 01:46:18) - このイヴァンさんの登場はかっこよすぎて惚れるわ。 -- 名無しさん (2017-07-14 13:40:45) - 悪役になったらこういう事言ってみたい >友情の続きは硝子瓶越しにしてくれたまえ -- 名無しさん (2018-06-18 01:13:43) - その罵り合いの続きは牢屋の格子越しにすると良い -- 名無しさん (2018-06-18 03:27:26) - 空気が読めないのではなく、空気を読み尽くした上で一番無粋なタイミングを出待ちしてんじゃねえかこの歯車フレンズ、といいたくなるラスボスである。 -- 名無しさん (2019-05-16 01:01:16) - 尊い・・・ -- 名無しさん (2019-05-16 02:13:34) - ↑2 またしっくり来る歯車ぼっちの渾名を増やしおってからに……いいぞもっとやれ(ヲイ -- 名無しさん (2019-05-17 00:06:25) - なんか、地の文見て百合の間に割り込むオルフィレウスを想像した これは友情だけど あいつはそういう事普通にしそうよな -- 名無しさん (2019-06-29 21:17:26) #comment

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: