俺は、ゼファー・コールレイン――銀の人狼でも吟遊詩人でもない、ただ抗い続ける……人間だ

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発言者:[[ゼファー・コールレイン]] &bold(){ゼファーはちっぽけな男として、[[大切な少女>ミリアルテ・ブランシェ]]への[[一途な想い>君の笑顔以上の幸せなんて、この世のどこにもないからだッ!]]を胸に、立ち塞がった鋼の障害を砕くのだと勇気をかざしてひたすらに疾走する。} ――そして[[蒼の魔星が怒りと苛立ちに震える中、>おのれ、何故だ────如何なる理屈でこのような。奴に何が起こったというッ]]、彼は遂に狙撃手へ残り1km……数秒で駆け抜けられる距離にまで接近を果たす。 彼が必殺の一撃の為、銀刃に星辰を籠めようとする中、 &bold(){ウラヌスの総身から、過去最大規模と言える星辰体との感応量が迸る。} &bold(){周囲一帯を巻き込み、余波だけで凍結させていくその光は暴虐そのもの。} &color(#280986){&sizex(3){&bold(){小細工や修練など必要ない。}}} &color(#280986){&sizex(3){&bold(){生まれ持った圧倒的な出力差で押し切ることこそ上位種の特権だと言わんばかりの力、力、力……。}}} &color(#280986){&sizex(5){&bold(){「よかろう、認めたぞ。私の攻撃は当たらない。}}}  &color(#280986){&sizex(5){&bold(){ならば、空間ごと飲み込んでくれるまで――ッ」}}} その言葉と共に、鉄姫は狙撃の射線を僅かに下方に修正…… 両者の間の空白座標に向けて、氷弾が射出され 極大の出力をもって広がりゆくその一撃は、&bold(){完全にウラヌスの前方の空間を塞ぎ、} &bold(){なお空間を侵食し続ける冷気は、やがてゼファーを飲み込み彼女の目論見通り彼を氷の棺へと閉じ込めるだろう。} &bold(){まさに[[魔星>人造惑星]]――常識外の怪物だけが成し得る致死の一手。} &color(#280986){&sizex(5){&bold(){「――獲ったぞ、&ruby(オルフェウス){吟遊詩人}」}}} &sizex(3){&bold(){私の勝ちだと――}ウラヌスは心中で快哉を上げる。} ………ああ、確かにそれはそうだろう。&bold(){相手が&ruby(、、、、、、){これまで通り}の臆病者であったならば。} &color(slategray){&sizex(6){&bold(){「――&ruby(ハーモニクス){増幅振}ッ」}}} 放たれた振動はゼファーの全身、さらに感応する星辰体を強制的に奮い立たせ―― &bold(){重い負担を代償とする二段強化技、それが彼の躯に僅かな瞬間、超加速を齎し、} &bold(){大輪氷華が咲き誇る寸前、ゼファーは最後の壁を突き破る。} ……そう、ゼファーはこの一瞬、この一度のみの勝機の為に、 彼は今まで最速の移動手段を封じながら死の行軍を続けていたのだった。 元来臆病な男にとって、最高速を封じて挑む決断さえ心を削る行為であったことは想像に難くない。 &bold(){そんな、魔星相手に手札を秘めながら、必殺の発射点に向かって疾走するという難業。} &bold(){成し遂げたのはやはり、たった一つの想いからに他ならない。} ついに訪れる自身の終焉を前に、ウラヌスは叫ぶ &color(#280986){&sizex(6){&bold(){「おのれが、&ruby(オルフェウス){吟遊詩人}ーーッ!」}}} &color(slategray){&sizex(6){「――違う」}} だが己の行くべき道を見据えたゼファーは、その呼び名を否定する。 &color(slategray){&sizex(6){「俺は、ゼファー・コールレイン――}}  &color(slategray){&sizex(6){&ruby(リュカオン){銀の人狼}でも&ruby(オルフェウス){吟遊詩人}でもない、ただ抗い続ける……人間だ」}} &sizex(3){&color(slategray){&bold(){――そう、恐るべき怪物を倒すのは、いつだって愛と勇気。}}} &sizex(3){&color(slategray){&bold(){人間で在り続けようとした者は、少なくともそこから背を向けた者より強かった。}}} &bold(){―――交差の瞬間、銀の刃が煌めき……人外の狙撃主は頸を断たれ、宙を舞った。} &bold(){一人の男、彼が選び取った存在の大切さを誇るように、ここに決着は成ったのである。} ---- #comment
発言者:[[ゼファー・コールレイン]] &bold(){ゼファーはちっぽけな男として、[[大切な少女>ミリアルテ・ブランシェ]]への[[一途な想い>君の笑顔以上の幸せなんて、この世のどこにもないからだッ!]]を胸に、立ち塞がった鋼の障害を砕くのだと勇気をかざしてひたすらに疾走する。} ――そして[[蒼の魔星が怒りと苛立ちに震える中、>おのれ、何故だ────如何なる理屈でこのような。奴に何が起こったというッ]]、彼は遂に狙撃手へ残り1km……数秒で駆け抜けられる距離にまで接近を果たす。 彼が必殺の一撃の為、銀刃に星辰を籠めようとする中、 &bold(){ウラヌスの総身から、過去最大規模と言える星辰体との感応量が迸る。} &bold(){周囲一帯を巻き込み、余波だけで凍結させていくその光は暴虐そのもの。} &color(#470EC0){&sizex(3){&bold(){小細工や修練など必要ない。}}} &color(#470EC0){&sizex(3){&bold(){生まれ持った圧倒的な出力差で押し切ることこそ上位種の特権だと言わんばかりの力、力、力……。}}} &color(#470EC0){&sizex(5){&bold(){「よかろう、認めたぞ。私の攻撃は当たらない。}}} &color(#470EC0){&sizex(5){&bold(){ならば、空間ごと飲み込んでくれるまで――ッ」}}} その言葉と共に、鉄姫は狙撃の射線を僅かに下方に修正…… 両者の間の空白座標に向けて、氷弾が射出され 極大の出力をもって広がりゆくその一撃は、&bold(){完全にウラヌスの前方の空間を塞ぎ、} &bold(){なお空間を侵食し続ける冷気は、やがてゼファーを飲み込み彼女の目論見通り彼を氷の棺へと閉じ込めるだろう。} &bold(){まさに[[魔星>人造惑星]]――常識外の怪物だけが成し得る致死の一手。} &color(#470EC0){&sizex(5){&bold(){「――獲ったぞ、&ruby(オルフェウス){吟遊詩人}」}}} &sizex(3){&bold(){私の勝ちだと――}ウラヌスは心中で快哉を上げる。} ………ああ、確かにそれはそうだろう。&bold(){相手が&ruby(、、、、、、){これまで通り}の臆病者であったならば。} &color(slategray){&sizex(6){&bold(){「――&ruby(ハーモニクス){増幅振}ッ」}}} 放たれた振動はゼファーの全身、さらに感応する星辰体を強制的に奮い立たせ―― &bold(){重い負担を代償とする二段強化技、それが彼の躯に僅かな瞬間、超加速を齎し、} &bold(){大輪氷華が咲き誇る寸前、ゼファーは最後の壁を突き破る。} ……そう、ゼファーはこの一瞬、この一度のみの勝機の為に、 彼は今まで最速の移動手段を封じながら死の行軍を続けていたのだった。 元来臆病な男にとって、最高速を封じて挑む決断さえ心を削る行為であったことは想像に難くない。 &bold(){そんな、魔星相手に手札を秘めながら、必殺の発射点に向かって疾走するという難業。} &bold(){成し遂げたのはやはり、たった一つの想いからに他ならない。} ついに訪れる自身の終焉を前に、ウラヌスは叫ぶ &color(#470EC0){&sizex(6){&bold(){「おのれが、&ruby(オルフェウス){吟遊詩人}ーーッ!」}}} &color(slategray){&sizex(6){「――違う」}} だが己の行くべき道を見据えたゼファーは、その呼び名を否定する。 &color(slategray){&sizex(6){「俺は、ゼファー・コールレイン――}} &color(slategray){&sizex(6){&ruby(リュカオン){銀の人狼}でも&ruby(オルフェウス){吟遊詩人}でもない、ただ抗い続ける……人間だ」}} &sizex(3){&color(slategray){&bold(){――そう、恐るべき怪物を倒すのは、いつだって愛と勇気。}}} &sizex(3){&color(slategray){&bold(){人間で在り続けようとした者は、少なくともそこから背を向けた者より強かった。}}} &bold(){―――交差の瞬間、銀の刃が煌めき……人外の狙撃主は頸を断たれ、宙を舞った。} &bold(){一人の男、彼が選び取った存在の大切さを誇るように、ここに決着は成ったのである。} ---- - ラグナロクのあの台詞を見て、ふとこれを思い出した -- 名無しさん (2020-06-08 16:46:56) - 実はOPが流れる唯一のシーン -- 名無しさん (2020-06-08 17:06:17) #comment

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