ま……でも帰ったら、もう少しマシに口説いてくれるって約束は憶えたからね。破ったら駄目だよ、礼クン?

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ま……でも帰ったら、もう少しマシに口説いてくれるって約束は憶えたからね。破ったら駄目だよ、礼クン? - (2020/03/31 (火) 17:03:19) の最新版との変更点

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発言者:[[草笛 切]] 対象者:[[緋文字礼]] 失った過去を取り戻すべく傷をおして立ち上がった礼へ向け、僅かに真情を乗せて切が告げた言葉であり、&bold(){小さな約束}。 マレーネ√、[[ネイムレス]]の自爆から[[仲間達を庇った>この瞬間……起こしてみせるしかないだろう。奇跡の一つや二つ程度はなァッ!]]礼は、自分の記憶を奪った謎の人物を夢に見る。 そしてその悪夢から彼が目を覚ますと、そこは凌駕達の通う学校の保健室であり、礼を救助した切の姿もあった。 二人だけの部屋、礼は当初自分に関わる夢の事を内心に押し込めていた。 だが、そんな彼の様子を切は見透かしており、彼女の洞察に対して礼は素朴に憬れを口にし、それに切は&color(limegreen){&sizex(3){自分はそんな大した人間じゃないし、今のキミは誰に対してもそんな思いを抱くのだろう?}}と笑うのであった。 ……そして切は、礼が自分を評した&color(steelblue){&sizex(3){「何も見ていないようで全てを見ている。誰もが見落としているようなものでさえ」}}という言葉に対し、&size(13){&color(#A3CCA3){「そんなにいいものでもない」}}と苦笑して、 &size(16){&color(#A3CCA3){「神様のように強くて、悪魔ぐらいに残酷になれるなら、それはもしかしたら無敵なのかもしれないけどね。}} &size(16){&color(#A3CCA3){弱くて臆病な人間に、選択肢や視野だけを増やした所で……それは、かえって縛りになるだけさ。}} &size(16){&color(#A3CCA3){結局のところ、何もしないし見たくもないっていう、最悪の敗北主義者の一丁上がり……って所が関の山だろうねぇ」}} いつもの彼女とは違う寂寥感をのぞかせながら、そう語るのであった。 切の言葉に返事を探しあぐねた礼は話題を戻し、自分が過去につながる夢を見たことを切に明かす。 それに彼女は、 &color(limegreen){&sizex(4){「前から訊こうと思ってたんだけど。キミは、自分の記憶を取り戻すのを怖いと思ったことはない?」}} &color(limegreen){&sizex(4){「思い出はみな美しい&size(15){&italic(){───}}とも限るまいってね。もしもそれが、とてつもなく忌まわしい……もしかしたら、それ故に忘れてしまわなければならなかったような記憶だとしても、キミはそれを取り戻したいと思うかい?」}} そんな、礼にとって今まで考えてこなかった見方からの問いを投げかけた。 しかし、彼は微笑みながらこう返す──── &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){「ああ。&ruby(・・・・){それでも}だ。どんな過去であれ、僕はもう一度それと向き合ってみたいと思う。}}} &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){今ここにいる僕の存在は、もう消えないし変わらない。}}} &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){それと同じで、過去もまた消したりは出来ないんだ。}}} &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){少なくとも、いつか時が来て&ruby(それ){過去}に出遭った時、動じないだけの心構えは持っておきたいね」}}} 前向きな決意を示した男の姿を見る女の眼差しには、羨望に似た光が込められていて…… だが穏やかな時間を打ち破るように、礼は胸の心装永久機関から、自分に関係のある[[強大な存在>アポルオン]]が動き出したこと、さらに[[何者か>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/249.html]]からの&ruby(メッセージ){情報}を感じ取るのであった。 鬼気迫る表情ですぐにその声の元へ向かおうとする彼を、切は止めようとしたが、 &color(steelblue){&size(17){&bold(){「いや……これ以上、一分一秒たりともじっとしてはいられないんだ。}}} &color(steelblue){&size(19){&bold(){言ったばかりだろう……?僕は、決して逃げないと……&size(17){」}}}} ふらつきながらも己の決意が固いことを伝えるのみであった。 &color(limegreen){&size(18){「はいはい、降参。参ったよ」}} &color(steelblue){&size(18){「ありがとう……物分かりのいい女性は好みだよ、切」}} &color(limegreen){&size(18){「そんなお座なりな口説き文句は嬉しくないねえ。}} &color(limegreen){&size(18){どうせ口説かれるなら、もっと情熱的にお願いしたいものだよ」}} &color(steelblue){&size(19){「……考えておくよ、帰ってきてから、ね」}} 口調は穏やかながら、彼の内に宿るは&bold(){鋼の意志}。 それを悟って、 &color(limegreen){&size(19){&bold(){「なんだろうねえ、この頑固者っぷりは……何だか、誰かにそっくりだよ」}}} 切は溜息まじりに言うものの、当の礼本人はというと…… &color(steelblue){&size(18){&bold(){「それは……もしかして、凌駕くんの事かな?}}} &color(steelblue){&size(17){&bold(){だとしたら、嬉しいものだな。&size(19){彼に似ているというのは、僕に取っては最高の誉め言葉だから}&size(18){」}}}} そう答えて、[[夕焼け空の下で親友と出会い、遊び……語り合ったあの輝く瞬間>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/734.html]]を思い出すのであった。 そんな&bold(){いつも通りの}彼へ、切はいつものような掴みどころのない雰囲気の中に、僅かな真心を込めるようにして告げる―― &size(20){&color(#67CC66){&bold(){「やれやれ。男の友情も結構だけど、度が過ぎると何か違うモノにも見えてきちゃうよねえ。}}}  &size(19){&color(#67CC66){&bold(){ま……でも帰ったら、もう少しマシに口説いてくれるって約束は憶えたからね。」}}}   &size(21){&color(#67CC66){&bold(){「破ったら駄目だよ、礼クン?」}}} &color(steelblue){&size(21){&bold(){「ああ……きっと、ね」}}} そう答えて、礼は切に支えられながら夜の闇の向こうへと歩みを進めて行く。 &sizex(3){&bold(){[[真実の過去>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/541.html]]へと向かって…………}} ---- - 主人公要素とヒロイン要素の両方を高度に持ち合わせる礼さん -- 名無しさん (2017-05-08 14:12:19) - この後に、あの展開を入れる高濱はやはりサディスト -- 名無しさん (2017-05-08 18:36:49) - ↑マレーネ√は昏式だぞ -- 名無しさん (2017-05-08 20:26:34) - ホモォ大好きでサディスト。似た者同士のコンビだな昏式と高濱ァ -- 名無しさん (2017-05-09 00:04:38) - 礼さん「凌駕君に似ているというのは僕にとって最高の褒め言葉(要約)」こんな事言うからメインヒロインとか言われるんですよ! -- 名無しさん (2017-05-09 00:15:33) - 弱くて臆病な人間に、選択肢や視野だけを増やした→もしかして:ゼファーさん -- 名無しさん (2017-05-11 00:07:33) - ↑手段という意味での選択肢ならともかく、自分がやらなければいけない行動も見なければいけないもんも環境等のせいで限られてたんですがそれは・・・・・・ -- 名無しさん (2017-05-11 00:17:25) #comment
発言者:[[草笛 切]] 対象者:[[緋文字礼]] 失った過去を取り戻すべく傷をおして立ち上がった礼へ向け、僅かに真情を乗せて切が告げた言葉であり、&bold(){小さな約束}。 マレーネ√、[[ネイムレス]]の自爆から[[仲間達を庇った>この瞬間……起こしてみせるしかないだろう。奇跡の一つや二つ程度はなァッ!]]礼は、自分の記憶を奪った謎の人物を夢に見る。 そしてその悪夢から彼が目を覚ますと、そこは凌駕達の通う学校の保健室であり、礼を救助した切の姿もあった。 二人だけの部屋、礼は当初自分に関わる夢の事を内心に押し込めていた。 だが、そんな彼の様子を切は見透かしており、彼女の洞察に対して礼は素朴に憬れを口にし、それに切は&color(limegreen){&sizex(3){自分はそんな大した人間じゃないし、今のキミは誰に対してもそんな思いを抱くのだろう?}}と笑うのであった。 ……そして切は、礼が自分を評した&color(steelblue){&sizex(3){「何も見ていないようで全てを見ている。誰もが見落としているようなものでさえ」}}という言葉に対し、&size(13){&color(#A3CCA3){「そんなにいいものでもない」}}と苦笑して、 &size(16){&color(#A3CCA3){「神様のように強くて、悪魔ぐらいに残酷になれるなら、それはもしかしたら無敵なのかもしれないけどね。}} &size(16){&color(#A3CCA3){弱くて臆病な人間に、選択肢や視野だけを増やした所で……それは、かえって縛りになるだけさ。}} &size(16){&color(#A3CCA3){結局のところ、何もしないし見たくもないっていう、最悪の敗北主義者の一丁上がり……って所が関の山だろうねぇ」}} いつもの彼女とは違う寂寥感をのぞかせながら、そう語るのであった。 切の言葉に返事を探しあぐねた礼は話題を戻し、自分が過去につながる夢を見たことを切に明かす。 それに彼女は、 &color(limegreen){&sizex(4){「前から訊こうと思ってたんだけど。キミは、自分の記憶を取り戻すのを怖いと思ったことはない?」}} &color(limegreen){&sizex(4){「思い出はみな美しい&size(15){&italic(){───}}とも限るまいってね。もしもそれが、とてつもなく忌まわしい……もしかしたら、それ故に忘れてしまわなければならなかったような記憶だとしても、キミはそれを取り戻したいと思うかい?」}} そんな、礼にとって今まで考えてこなかった見方からの問いを投げかけた。 しかし、彼は微笑みながらこう返す──── &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){「ああ。&ruby(・・・・){それでも}だ。どんな過去であれ、僕はもう一度それと向き合ってみたいと思う。}}} &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){今ここにいる僕の存在は、もう消えないし変わらない。}}} &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){それと同じで、過去もまた消したりは出来ないんだ。}}} &color(steelblue){&sizex(5){&bold(){少なくとも、いつか時が来て&ruby(それ){過去}に出遭った時、動じないだけの心構えは持っておきたいね」}}} 前向きな決意を示した男の姿を見る女の眼差しには、羨望に似た光が込められていて…… だが穏やかな時間を打ち破るように、礼は胸の心装永久機関から、自分に関係のある[[強大な存在>アポルオン]]が動き出したこと、さらに[[何者か>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/249.html]]からの&ruby(メッセージ){情報}を感じ取るのであった。 鬼気迫る表情ですぐにその声の元へ向かおうとする彼を、切は止めようとしたが、 &color(steelblue){&size(17){&bold(){「いや……これ以上、一分一秒たりともじっとしてはいられないんだ。}}} &color(steelblue){&size(19){&bold(){言ったばかりだろう……?僕は、決して逃げないと……&size(17){」}}}} ふらつきながらも己の決意が固いことを伝えるのみであった。 &color(limegreen){&size(18){「はいはい、降参。参ったよ」}} &color(steelblue){&size(18){「ありがとう……物分かりのいい女性は好みだよ、切」}} &color(limegreen){&size(18){「そんなお座なりな口説き文句は嬉しくないねえ。}} &color(limegreen){&size(18){どうせ口説かれるなら、もっと情熱的にお願いしたいものだよ」}} &color(steelblue){&size(19){「……考えておくよ、帰ってきてから、ね」}} 口調は穏やかながら、彼の内に宿るは&bold(){鋼の意志}。 それを悟って、 &color(limegreen){&size(19){&bold(){「なんだろうねえ、この頑固者っぷりは……何だか、誰かにそっくりだよ」}}} 切は溜息まじりに言うものの、当の礼本人はというと――― &color(steelblue){&size(18){&bold(){「それは……もしかして、凌駕くんの事かな?}}} &color(steelblue){&size(17){&bold(){だとしたら、嬉しいものだな。&size(19){彼に似ているというのは、僕に取っては最高の誉め言葉だから}&size(18){」}}}} そう答えて、[[夕焼け空の下で親友と出会い、遊び……語り合ったあの輝く瞬間>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/734.html]]を思い出すのであった。 そんな&bold(){いつも通りの}彼へ、切はいつものような掴みどころのない雰囲気の中に、僅かな真心を込めるようにして告げる―― &size(20){&color(#67CC66){&bold(){「やれやれ。男の友情も結構だけど、度が過ぎると何か違うモノにも見えてきちゃうよねえ。}}} &size(19){&color(#67CC66){&bold(){ま……でも帰ったら、もう少しマシに口説いてくれるって約束は憶えたからね。」}}}   &size(21){&color(#67CC66){&bold(){「破ったら駄目だよ、礼クン?」}}} &color(steelblue){&size(21){&bold(){「ああ……きっと、ね」}}} そう答えて、礼は切に支えられながら夜の闇の向こうへと歩みを進めて行く。 &sizex(3){&bold(){[[真実の過去>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/541.html]]へと向かって……}} ---- - 主人公要素とヒロイン要素の両方を高度に持ち合わせる礼さん -- 名無しさん (2017-05-08 14:12:19) - この後に、あの展開を入れる高濱はやはりサディスト -- 名無しさん (2017-05-08 18:36:49) - ↑マレーネ√は昏式だぞ -- 名無しさん (2017-05-08 20:26:34) - ホモォ大好きでサディスト。似た者同士のコンビだな昏式と高濱ァ -- 名無しさん (2017-05-09 00:04:38) - 礼さん「凌駕君に似ているというのは僕にとって最高の褒め言葉(要約)」こんな事言うからメインヒロインとか言われるんですよ! -- 名無しさん (2017-05-09 00:15:33) - 弱くて臆病な人間に、選択肢や視野だけを増やした→もしかして:ゼファーさん -- 名無しさん (2017-05-11 00:07:33) - ↑手段という意味での選択肢ならともかく、自分がやらなければいけない行動も見なければいけないもんも環境等のせいで限られてたんですがそれは…… -- 名無しさん (2017-05-11 00:17:25) #comment

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