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発言者:[[万里也 ジュン]]
対象者:[[マレーネ・フランケンシュタイン]]
大切だった友人を失い、自分の身は知らぬ間に&ruby(サイボーグ){改造人間}に変わり、さらには鋼鉄の鬼達と殺し合わねばならない世界におまえは放り込まれたのだと宣告されたジュン。
そんな彼女が、惑いや恐れの中でも、闘いの実感も意義も分からないことばかりの状況でも、自分はかくありたいと示した決意の言葉。
[[ギアーズ>戦闘実行部隊・ギアーズ]]の攻撃に巻き込まれ、命を落とすも[[カレン>カレン・キリシマ]]の[[心装永久機関>刻鋼式心装永久機関]]を受け継いだことで、&ruby(イマジネイター){[[刻鋼人機]]}としてジュンは蘇生を果たした。
仲間として活動してきたマレーネ達は、その一人であったカレンの死を静かに受け止め、次なる戦闘へ立ち向かってゆく意思を固めてゆく。
そして、カレンの永久機関を受け継いだジュンに対し、[[凌駕>秋月 凌駕]]は自分達が一度死に、胸に時計の音を宿して生きる存在となった事実を伝える。
眼前で見た、無残なカレンの死に胸を痛めて、彼女は今の自分が正気かどうか分からない感覚があり、目覚めれば元の日常に帰れるかもという願いも捨て切れていないと、そう告げた上で
&sizex(4){&color(red){「けれど――」}}
&sizex(4){&color(red){「受け入れるよ、これが現実だってこと」}}
&sizex(4){&color(red){「だって、彼女が&ruby(ここ){胸}にいるんだもの。そのおかげで生きているって分かったから」}}
&sizex(4){&color(red){「無粋な言い訳なんて、おこがましい。さっきそう言ってたことは間違いなくその通りだと思う。そんな弱音、絶対吐かない。あたしはカレンさんの後を継ぐ」}}
&sizex(5){&color(red){「彼女に報いたいって、そう…っ、思う、から」}}
涙を零しながら、立ち向かいたいとする。
そんなジュンにマレーネは、司令官として冷厳な声で向けながら問う。
&sizex(4){貴様は、戦うことができるのか。}
&sizex(4){カレンを砕いたあの鋼を纏う戦鬼たちに立ち向かうことができるのか、}と。
マレーネの射竦めるような視線を受け止めて……
ジュンはついに口を開いた。
&sizex(4){&color(red){「――そんなの、分かんない。だってあたし、そんなのしたことなんてないんだしさ」}}
その答は覚悟がない、という意味かと問うマレーネに、ジュンは微笑んで
&sizex(4){&color(red){「ううん、もっとずっと単純な話。だって、戦うなんて今までやったこともないから見当もつかないレベルだし、だから『はい、やります』なんてそうそう言えない」}}
&sizex(4){&color(red){「何も知らないまま努力しますとか、自分はその覚悟がある! とかさ……それって何か薄っぺらいでしょ? やる気だけが空回りしちゃってるっていうか」}}
&sizex(4){&color(red){「大切な決断なら、ちゃんとそれを分かった上で受け入れたい。だからこそ、今のあたしに言えるのは正直な思いだけ」}}
&sizex(5){&color(red){&bold(){「&ruby(・・・・・){頑張りたい}――それだけかな」}}}
傍で聞いていた凌駕は、そこに込められたジュンなりの精一杯の思いと、彼女の誠実さが現れた答だと受け止め、きっと彼女は大丈夫だ、と感じるのであった。
それを受けたマレーネは、
&sizex(5){&color(#00BFFF){「……まったく。おい、秋月凌駕。おまえもこいつも、最近の学生はこぞってこうなのか? 呆れたぞ」}}
と言いながらも、凌駕の言葉を受け、納得することにしたようであった。
[[美汐>青砥 美汐]]はそのジュンの様子が何やら気に入らないようであり、悪態をつきながら&sizex(3){&color(navy){&bold(){「前向き猪」}}}などと揶揄するのであった。
だがその表現を聞き、凌駕はジュンが今示した在り方、そこから言葉にならない&bold(){僅かな違和感、懸念を感じて……}
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- なお光の英雄は自分はその覚悟がある!で突き抜けてやる気が空回りしない模様 -- 名無しさん (2017-05-16 21:47:21)
- なお、宿敵が絡むと空回り(聖戦)をやらかす模様 -- 名無しさん (2017-05-16 21:50:37)
- 凌駕さんここで自分の考えとのズレを感じてるのか -- 名無しさん (2017-05-16 23:03:16)
- それでもジュンは「普通」から逸脱してるけどね -- 名無しさん (2017-05-16 23:09:43)
- 若者の著しい(精神的)人間離れ -- 名無しさん (2017-05-17 12:00:13)
- 「最近の学生は」で思ったが今時は脇役もモブキャラも妙に覚悟完了した奴が増えたなって感じる。ヤバい状況に怯えて何の役にも立たない主人公に守られるだけの一般人ポジションの仲間って最近とんと見ない -- 名無しさん (2017-05-22 12:36:54)
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発言者:[[万里也 ジュン]]
対象者:[[マレーネ・フランケンシュタイン]]
大切だった友人を失い、自分の身は知らぬ間に&ruby(サイボーグ){改造人間}に変わり、
&bold(){さらには鋼鉄の鬼達と殺し合わねばならない世界におまえは放り込まれたのだ}と宣告されたジュン。
そんな彼女が、惑いや恐れの中でも、闘いの実感も意義も分からないことばかりの状況でも自分はかくありたいと示した決意の言葉。
[[ギアーズ>戦闘実行部隊・ギアーズ]]の攻撃に巻き込まれ、ジュンは命を落とした……
しかし、同じく瀕死となっていた[[カレン>カレン・キリシマ]]から[[心装永久機関>刻鋼式心装永久機関]]を受け取ったことで、
&ruby(イマジネイター){[[刻鋼人機]]}となったジュンは蘇生を果たしたのである。
仲間として活動してきたマレーネ達は、その一人であったカレンの死を静かに受け止め、次なる戦いへと立ち向かう意思を固める。
そしてジュンに対し、[[凌駕>秋月 凌駕]]は自分達が一度死に、胸に時計の音を宿して生きる存在となった事実を伝える。
無残なカレンの死に様に胸を痛め、また“変わった”という実感に乏しいとし、
&bold(){今でも目覚めれば元の日常に帰れるかも}という願いも捨て切れていないと、
ジュンは正直な今の思いを吐き出した上で
&sizex(4){&color(#F90021){「けれど―――」}}
&sizex(4){&color(#F90021){「受け入れるよ、これが現実だってこと」}}
&sizex(4){&color(#F90021){「だって、彼女が&ruby(ここ){胸}にいるんだもの。そのおかげで生きているって分かったから」}}
&sizex(4){&color(#F90021){「無粋な言い訳なんて、おこがましい。さっきそう言ってたことは間違いなくその通りだと思う。}}
&sizex(4){&color(#F90021){そんな弱音、絶対吐かない。あたしはカレンさんの後を継ぐ」}}
&sizex(5){&color(#F90021){「彼女に報いたいって、そう…っ、思う、から」}}
涙を零しながら、立ち向かいたいとする。
そんなジュンにマレーネは、司令官として冷徹な声と視線で問う。
&sizex(4){&color(#A1A9BA){&bold(){貴様は、戦うことができるのか。}}}
&sizex(4){&color(#A1A9BA){&bold(){カレンを砕いたあの鋼を纏う戦鬼たちに立ち向かうことができるのか、}と。}}
マレーネの射竦めるような視線を受け止めて……
ジュンはついに口を開いた。
&sizex(4){&color(#F90021){「――そんなの、分かんない。だってあたし、そんなのしたことなんてないんだしさ」}}
&color(#A1A9BA){&bold(){その答は覚悟がない、という意味か}}と問うマレーネに、ジュンは微笑んで
&sizex(4){&color(#F90021){「ううん、もっとずっと単純な話。だって、戦うなんて今までやったこともないから}}
&sizex(4){&color(#F90021){見当もつかないレベルだし、だから『はい、やります』なんてそうそう言えない」}}
&sizex(4){&color(#F90021){「何も知らないまま努力しますとか、自分はその覚悟がある! とかさ……}}
&sizex(4){&color(#F90021){それって何か薄っぺらいでしょ? やる気だけが空回りしちゃってるっていうか」}}
&sizex(4){&color(#F90021){「大切な決断なら、ちゃんとそれを分かった上で受け入れたい。}}
&sizex(4){&color(#F90021){だからこそ、今のあたしに言えるのは正直な思いだけ」}}
&sizex(5){&color(#F90021){&bold(){「&ruby(・・・・・){頑張りたい}}――&bold(){それだけかな」}}}
傍で聞いていた凌駕は、ジュンなりの精一杯の思いと、彼女の誠実さが現れた答だと受け止めて、
きっと彼女は大丈夫だ、と感じるのであった。
一方ジュンの言葉を受けたマレーネは、
&sizex(5){&color(#A1A9BA){「……まったく。おい、秋月凌駕。}}
&sizex(5){&color(#A1A9BA){おまえもこいつも、最近の学生はこぞってこうなのか? 呆れたぞ」}}
と言いつつも、凌駕のカレンには見る目があったのだろう、という言葉を受け、
また、現実の戦力問題を解消するという観点からも、納得することにしたようであった。
しかし、[[美汐>青砥 美汐]]にとってはそのジュンの様子が何やら気に入らないようであり、
悪態をつきながら&sizex(3){&color(navy){&bold(){「前向き猪」}}}などと揶揄する。
その美汐のジュンに対する人物評を受けて、
凌駕は内心において今のジュンの言葉の内に、言葉にならない&bold(){僅かな違和感、懸念を感じるのであった……}
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- なお光の英雄は自分はその覚悟がある!で突き抜けてやる気が空回りしない模様 -- 名無しさん (2017-05-16 21:47:21)
- なお、宿敵が絡むと空回り(聖戦)をやらかす模様 -- 名無しさん (2017-05-16 21:50:37)
- 凌駕さんここで自分の考えとのズレを感じてるのか -- 名無しさん (2017-05-16 23:03:16)
- それでもジュンは「普通」から逸脱してるけどね -- 名無しさん (2017-05-16 23:09:43)
- 若者の著しい(精神的)人間離れ -- 名無しさん (2017-05-17 12:00:13)
- 「最近の学生は」で思ったが今時は脇役もモブキャラも妙に覚悟完了した奴が増えたなって感じる。ヤバい状況に怯えて何の役にも立たない主人公に守られるだけの一般人ポジションの仲間って最近とんと見ない -- 名無しさん (2017-05-22 12:36:54)
- そういうモブキャラが活躍しないことを逆手に取る意外性、守られて文句言うだけの役立たずに対する反発、無駄キャラの排除とかそんな流れかね -- 名無しさん (2017-05-22 22:55:13)
- ↑2 どこかで読んだけど、そういう即戦力が実際の社会でも求められてるから(修業とか育成に時間を割けないから)そういうキャラが多いのでは?って分析してた人がいたな。 -- 名無しさん (2017-06-22 22:11:11)
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