なんだ――その程度だったのか、おまえは

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発言者:[[アイザック・フォレスト]] 対象者:[[ケイトリン・ワインハウス]]──だったもの &size(16){&color(#cc0000){『そうさ、掃き溜めはこんなものだ。汚物だらけだ、腐臭に溢れている。}} &size(16){&color(#cc0000){俺達は墓場から這い出した&ruby(リビングデッド){歩く死体}、蛆と蝿から逃れられはしない。}} &size(16){&color(#cc0000){何をせずとも&ruby(・・・・・・・){腐り落ちていく}。………力が増大するためか、気づく存在は少ないがな。}} &size(16){&color(#cc0000){君もまた、&ruby(・・){外気}に触れた&size(15){&italic(){───}}肉と骨が崩れる音をこれから聞くだろう』}} ニナ√終盤、二人の[[藍血貴]]は排除され、[[バイロン>ジョージ・ゴードン・バイロン]]は[[焦がれた至上の存在に「捨てられた」ことで狂乱>お待ちを、お待ちを、《伯爵》 どうか私を……あああ行かないで行かないで行かないでッ!]]、 そして制御を離れた[[マジェンタ]]とその下に集った[[裁定者]]は、[[縛血者]]の命の薔薇を刈り取っていく。 文字通り阿鼻叫喚の地獄と化したホテル・カルパチア、 バイロンに[[アンヌ>アンヌ・ポートマン]]共々付き従っていたケイトリンはしかし、 その状況を他人事のように眺めて…… そして、あっさり&ruby(おや){血親}もアンヌも捨て人間だった頃と同様に新たな“遊び場”を求め逃亡を行おうとした。 &sizex(4){&color(#E50072){「そんじゃ、さっさと逃げますか。}} &sizex(4){&color(#E50072){バイバイお父様、可愛がってくれてありがとね、感謝してるよ。}} &sizex(5){&color(#E50072){でもあたし、パパと心中するほど懐いてないのでございます」}} &sizex(4){&color(#E50072){「あと、ついでにアンヌは……ま、いっか。}} &sizex(4){&color(#E50072){尻尾振って死んでな&ruby(チワワ){子犬}。本望だろ、そういう愛に殉じちゃうドラマって奴はさ」}} 少女はケラケラと、無邪気に嗤う。腹を抱え、侮蔑を宿しながら邪悪に口を歪めていた。 命を脅やかす危険を感じ取り、一事に拘泥せずに生存を優先させた彼女の判断は、確かに「賢い」と言えたかもしれない。 だが、ケイトリンは忘れていた。 己が立つこの場所が、殺意と執念に満たされた怪物の中心地であることを。 &bold(){そして其処には、“超越者”への妄執のためならば、手段を選ばない予測不能な男がいた事を。} &size(28){&tt(){&color(#cc0000){&bold(){「なんだ──その程度だったのか、おまえは」}}}} &size(15){&color(#00234F){&bold(){自然に、いとも呆気なく。}}} &size(15){&color(#00234F){&bold(){異音と共にケイトリンの頚骨はくるりと螺子折られた。}}} &bold(){首だけが後を向いた歪な格好のまま、苦悶の声すら上げられない少女は、見た。} &bold(){かつて吸血鬼の力を得たばかりの己に対し、興味を示した男───アイザック・フォレストの姿を。} &size(22){&color(#cc0000){&bold(){「俺達は不死身の&ruby(ヴァンパイア){怪物}。闇の底で産声を上げた&ruby(ノスフェラトゥ){魔人}」}}} &size(22){&color(#cc0000){&bold(){「ひれ伏せ、&ruby(ヒューマン){人間}──&ruby(・・){血袋}の分際で頭が高いぞ。}}} &size(22){&color(#cc0000){&bold(){……そう語ってやったはずだが、落胆だよ。つまらないにも程がある」}}} &size(14){&color(#00234F){&bold(){陶酔したような、それでいて生徒に言い聞かせる教師のような口ぶりで、アイザックは少女の肉体を強引に畳んだ。}}} &size(14){&color(#00234F){&bold(){関節を逆にへし折る。}}} &size(14){&color(#00234F){&bold(){破壊しながら曲げて胸部と腹部をくっつけた。}}} &size(14){&color(#00234F){&bold(){肉と骨が見えるものの、出血はない。}}} &size(14){&color(#00234F){&bold(){彼の指先から流れ出る血液が瘡蓋をつくり、ケイトリンを流血なく&ruby(レゴ){玩具}へ変えてゆく。}}} &bold(){“作業”を続けながら、アイザックの説法は止まらない。} &size(17){&color(#cc0000){&bold(){「ケイトリン・ワインハウス。おまえは&ruby(・・){落第}だ。}}} &size(17){&color(#cc0000){&bold(){妄執がない、我執が脆い、&ruby(ブラインド){縛血者}にすらなっていない」}}} &size(18){&color(#cc0000){&bold(){「この鳴らぬ心臓は体のいい&ruby(アクセサリ){称号}なんかじゃないんだよ。}}} &size(18){&color(#cc0000){&bold(){これは&ruby(チケット){切符}だ。吸血鬼へ辿り着くために手に入れた、一枚きりの片道切符……」}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){「断言してやろう───&ruby(ブラインド){縛血者}は&ruby(・・・・・){出来損ない}さ。}}}  &size(19){&color(#cc0000){&bold(){&ruby(ヴァンパイア){怪物}? 馬鹿を言え。こんな脆弱な魔人、何処にいる」}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){「だから、&ruby(ブラインド){縛血者}に成ったのは始まりなんだよ。本物の怪物を目指すための、偉大な出発点}───&bold(){」}}} &size(18){&color(#cc0000){&bold(){「何もしなければ、腐りゆく。間違いない、おまえは生涯&ruby(・・・・){そのまま}だよ」}}} &size(20){&color(#cc0000){&bold(){「&ruby(しにく){弱者}しか漁らぬ&ruby(グール){腐乱死体}め。}}} &size(20){&color(#cc0000){&bold(){蛆と蝿が目障りだ。腐敗臭がひどい、吐き気が止まらねえ」}}} &size(14){そのまま、言葉通り吐き捨てるように呟いて────} &size(15){&color(#00234F){&bold(){ケイトリン・ワインハウスは奇怪な&ruby(オブジェ){肉団子}へと変えられた。}}} &size(15){&color(#00234F){&bold(){子供が針金細工を好き勝手に曲げ、丸めたような有様。}}} &size(15){&color(#00234F){&bold(){本人の意識も既に、四度折り曲げられた瞬間に激痛と狂気に蒸発。}}} &size(15){&color(#00234F){&bold(){あるのは、血と肉と骨の詰まった肉塊。}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){「まあ、そういうわけで}───&bold(){さよなら、&ruby(チェシャキャット){野良猫}。}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){[[悦楽に依存した逃亡者、貴様に薔薇は不似合いだ>醜い――貴様に薔薇の心臓は不似合いだ]]」}}} &size(14){&color(#00234F){&bold(){アイザックは最大の侮蔑を向けながらその亡骸へと喰らい付く。}}} &size(17){&color(#cc0000){せめてもの手向けだ。落第者よ、せめて我が血肉と成れ。}} &size(14){&bold(){同族だった血袋から、血の一滴も残すまいと吸血を行うアイザック。}} &size(14){&bold(){同種からの吸血行為は効率的でないにせよ、微量でも力の補充は必要だと。}} &size(14){&color(#cc0000){&bold(){そう、これから待つアイザック・フォレストにとっての[[最大の決戦>トシロー・カシマ]]、}}} &size(14){&color(#cc0000){&bold(){その勝利の輝きを僅かでも、己が元に引き寄せるためには。}}} &size(15){&color(#390051){────最後に残されたのは、渇き砕け散った肉片のみ。}} &size(15){&color(#390051){それを踏み躙りながら、アイザックは闇の中を進み続ける………}} ---- - うわぁ。何というか、すごい美学があるのはいいし、それを求道し続けるのも全然いいけど、それを周りに押し付けないでくれ、って感じがする。いや、全く覚悟も理解も無しに来ちゃったケイトリンも悪いんだろうけど。 -- 名無しさん (2018-01-05 17:18:41) - 人間なら確かにその通り、けどさ、こいつらは人間の理屈と外れたモンスターの集まりだし、まあ良いかと思えてもくる。化物なんて基本勝手な生き物だし -- 名無しさん (2018-01-05 19:12:26) - ケイトリン自身がそういうノリでブラインドになったわけだしね -- 名無しさん (2018-01-05 20:09:00) - まぁここのケイトリンはぶっちゃけ自業自得だったからなぁ。好き勝手やって他人に迷惑かけたんだから好き勝手やってる奴に殺されても文句言えないよねって感じで -- 名無しさん (2018-01-05 21:20:44) - 誰よりクラウスの煽りがぶっ刺さるようなケイトリンには、一番の異端であろう三本指の相手は荷が重すぎたって印象。そりゃ、あの妄執と容赦のなさを自分のものにしようと全力で昂ぶってるアイザックの前でこんな隙を晒してたらこうなっちまうのも仕方ないというか。化物同士の喰らいあいには土俵にすら上がれないから、単に死ぬべき雑魚として処理されちまったというか -- 名無しさん (2018-01-05 21:39:54) - 良くも悪くも人の感性で化物の領分に入っちまったからなぁ…真正の化物の前には問答無用で食い殺されるわなぁ -- 名無しさん (2018-01-05 23:25:07) - 刺激を求めてヤバい薬を求めたらそれを扱ってるモノホンのヤバい人らの抗争に巻き込まれた不良少女みたいなもんじゃなあ…… -- 名無しさん (2018-01-05 23:55:43) - クラウスがグランドで言ったように身を守るための鎧をつまらない枷だと感じて自らその庇護から外れちゃったからね -- 名無しさん (2018-01-06 08:48:34) - ↑羊が羊飼いを鬱陶しいって思って逃げ出して、狼に喰われたようなモンだしなぁ。せめて、好き勝手に生きたとしても、友達を守るぐらいの気概があれば、狼とはいかないまでも、犬ぐらいには生きれたのかねぇ。 -- 名無しさん (2018-01-06 10:48:43) - もし、何かを言えたら「お前の求める物を押し付けるな!」とか言ったりしたのかな? -- 名無しさん (2018-01-06 12:37:07) - ケイトリンは自分の理解できない精神性から来る強さに対しては思考停止しがち(例:アリヤ√のクラウス戦、グランド√の自分を守ろうとするアンヌ)になるから、クラウスに対してまさに殺される瞬間に叫んだような、理解不能の存在への恐怖からくる絶叫がせいぜいだと思う。こう書いてて思ったが、本当只人だなケイトリン…アンヌ√では割と成長できてたっぽいんだけど -- 名無しさん (2018-01-06 13:11:24) - 邪竜おじさんのアーキタイプに完膚なきに殺されたウラヌスちゃんアーキタイプ -- 名無しさん (2018-01-06 20:27:09) - ↑そして、トリニティで逆襲したと。 -- 名無しさん (2018-01-06 20:34:17) - 邪龍「なんだ――その程度だったのか、審判者」 -- 名無しさん (2018-01-06 23:18:44) - ↑むしろ「その程度」ですんでくれる奴だったら色々面倒も減ったのだけどね……あらゆる面において、その程度、なんて枠に収まらないのが厄介なのよね。 -- 名無しさん (2018-01-07 01:45:06) - ↑2 審判者「否、この程度で終わりはしない」おや…?クソメガネとホモドラゴンの様子が… -- 名無しさん (2018-01-07 03:00:44) - ↑ ダブルホモがジョグレス進化を始めたんじゃが……。(BGM:butterfly) -- 名無しさん (2018-01-07 06:27:30) - ↑「私も混ぜろ!」 -- 名無しのガニュメデス (2018-01-07 12:34:46) - 手がクソメガネの持ってる大剣と邪竜おじさんの爪になったオメガモン…強い(確信 -- 名無しさん (2018-01-07 16:09:56) - 逆襲的にゼファーマゲモン呼んでこなきゃ… -- 名無しさん (2018-01-07 16:16:33) - ↑それ閣下ソードでブッスリされるフラグじゃないですかヤダー -- 名無しさん (2018-01-07 17:39:10) - アポカリモン「ふざけんじゃねえぞ甘ったれがァッ!いい加減にしやがれ糞ども…ッ!光を何だと思ってやがる……!」あれ?ケルちゃんブチ込んだら何か格好良くなったぞ? -- 名無しさん (2018-01-07 18:02:28) - 話題が結構ズレてきたし、原初のホモの話に戻るか… -- ↑ (2018-01-07 19:28:43) - トシローが存在する限りどんな苦境にあっても絶対に諦めず、あり得ないレベルの勝利さえ重ねながら決戦というハッピーエンドを迎えようとするメインヒロインの鑑。この√でもグランド√でも、挙句目の前でトシローが心臓ぶち抜かれたアンヌ√でも別の形で想いを遂げようとするのはほんと良いな! -- 名無しさん (2018-01-09 09:10:46) - 押し付けるなとか言う奴が一番自分の考えを押し付けてるよ -- 名無しさん (2018-01-17 22:34:10) - ↑実際、アッシュがギルベルトに言ったように人と人が関われずに生きれるほど世界は広くないしねぇ。だからこそ、ゼファーと総統閣下のようにお互いに相容れない、押し付けるなってだけでいつも通りの押し付けあいになっちゃうんだよねぇ………………。 -- 名無しさん (2018-01-17 22:41:53) - ↑2 押し付けられたら鬱陶しいのは当然だろう。自分も変な思想を押し付けときながら、他者の押し付けは迷惑とか言ってる棚上げてる奴なら言えた義理では無いだけで -- 名無しさん (2018-01-18 07:00:24) - ↑でも人間は押し付けずに生きることはできない、っていう悲しい現実があったりする。実際、完璧に押し付けあいしないですむならそもそも争いとか無いわけだし。 -- 名無しさん (2018-01-18 09:34:05) - (゚∀。)y─┛ -- 名無しさん (2018-01-18 19:57:26) - ↑「他人を見ないで済む」っていうのは、確かにある意味人にとっては救いでしたね・・・・・・・。 -- 名無しさん (2018-01-18 23:41:16) #comment
発言者:[[アイザック・フォレスト]] 対象者:[[ケイトリン・ワインハウス]]───だったもの ニナ√終盤、二人の[[藍血貴]]は排除され、[[バイロン>ジョージ・ゴードン・バイロン]]は[[焦がれた至上の存在に「捨てられた」ことで狂乱>お待ちを、お待ちを、《伯爵》 どうか私を……あああ行かないで行かないで行かないでッ!]]、 そして制御を離れた[[マジェンタ]]とその下に集った[[『裁定者』]]は、[[縛血者]]の命の薔薇を刈り取っていく。 文字通り阿鼻叫喚の地獄と化したホテル・カルパチア、 バイロンに[[アンヌ>アンヌ・ポートマン]]共々付き従っていたケイトリンはしかし、 その状況を他人事のように眺めて…… そして、あっさり&ruby(おや){血親}もアンヌも捨て人間だった頃と同様に新たな“遊び場”を求め逃亡を行おうとした。 &sizex(4){&color(#E50072){「そんじゃ、さっさと逃げますか。}} &sizex(4){&color(#E50072){バイバイお父様、可愛がってくれてありがとね、感謝してるよ。}} &sizex(5){&color(#E50072){でもあたし、パパと心中するほど懐いてないのでございます」}} &sizex(4){&color(#E50072){「あと、ついでにアンヌは……ま、いっか。}} &sizex(4){&color(#E50072){尻尾振って死んでな&ruby(チワワ){子犬}。本望だろ、[[そういう>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1181.html]]愛に殉じちゃうドラマって奴はさ」}} 少女はケラケラと、無邪気に嗤う。腹を抱え、侮蔑を宿しながら邪悪に口を歪めていた。 命を脅やかす危険を感じ取り、一事に拘泥せずに生存を優先させた彼女の判断は、確かに「賢い」と言えたかもしれない。 だが、ケイトリンは忘れていた。 己が立つこの場所が、殺意と執念に満たされた怪物の中心地であることを。 &bold(){そして其処には、“超越者”への妄執のためならば、手段を選ばない[[予測不能な>そうか、ならば───あいつは、俺が貰っていいな?]]男がいた事を。} &size(28){&tt(){&color(#cc0000){&bold(){「なんだ──その程度だったのか、おまえは」}}}} &size(15){&color(#390051){&bold(){自然に、いとも呆気なく。異音と共にケイトリンの頚骨はくるりと螺子折られた。}}} &bold(){首だけが後を向いた歪な格好のまま、苦悶の声すら上げられない少女は見た。} &bold(){かつて吸血鬼の力を得たばかりの己に対し、興味を示した男───アイザック・フォレストの姿を。} &size(22){&color(#cc0000){&bold(){「俺達は不死身の&ruby(ヴァンパイア){怪物}。闇の底で産声を上げた&ruby(ノスフェラトゥ){魔人}」}}} &size(22){&color(#cc0000){&bold(){「ひれ伏せ、&ruby(ヒューマン){人間}───&ruby(・・){血袋}の分際で頭が高いぞ。}}} &size(22){&color(#cc0000){&bold(){……そう語ってやったはずだが、落胆だよ。つまらないにも程がある」}}} &size(14){&color(#390051){&bold(){陶酔したような、それでいて生徒に言い聞かせる教師のような口ぶりで、アイザックは少女の肉体を強引に畳んだ。}}} &size(14){&color(#390051){&bold(){関節を逆にへし折る。}}}&size(14){&color(#390051){&bold(){破壊しながら曲げて胸部と腹部をくっつけた。}}}&size(14){&color(#390051){&bold(){肉と骨が見えるものの、出血はない。}}} &size(14){&color(#390051){&bold(){彼の指先から流れ出る血液が瘡蓋をつくり、ケイトリンを流血なく&ruby(レゴ){玩具}へ変えてゆく。}}} &bold(){“作業”を続けながら、アイザックの説法は止まらない。} &size(17){&color(#cc0000){&bold(){「ケイトリン・ワインハウス。おまえは&ruby(・・){落第}だ。}}} &size(17){&color(#cc0000){&bold(){妄執がない、我執が脆い、&ruby(ブラインド){縛血者}にすらなっていない」}}} &size(18){&color(#cc0000){&bold(){「この鳴らぬ心臓は体のいい&ruby(アクセサリ){称号}なんかじゃないんだよ。}}} &size(18){&color(#cc0000){&bold(){これは&ruby(チケット){切符}だ。吸血鬼へ辿り着くために手に入れた、一枚きりの片道切符……」}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){「断言してやろう&size(21){───}&ruby(ブラインド){縛血者}は&ruby(・・・・・){出来損ない}さ。}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){&ruby(ヴァンパイア){怪物}? 馬鹿を言え。こんな脆弱な魔人、何処にいる」}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){「だから、&ruby(ブラインド){縛血者}に成ったのは始まりなんだよ。本物の怪物を目指すための、偉大な出発点}───&bold(){」}}} &size(18){&color(#cc0000){&bold(){「何もしなければ、腐りゆく。間違いない、おまえは生涯&ruby(・・・・){そのまま}だよ」}}} &size(20){&color(#cc0000){&bold(){「&ruby(しにく){弱者}しか漁らぬ&ruby(グール){腐乱死体}め。蛆と蝿が目障りだ。腐敗臭がひどい、吐き気が止まらねえ」}}} &size(14){そのまま、言葉通り吐き捨てるように呟いて────} &size(15){&color(#390051){&bold(){ケイトリン・ワインハウスは奇怪な&ruby(オブジェ){肉団子}へと変えられた。}}} &size(15){&color(#390051){&bold(){子供が針金細工を好き勝手に曲げ、丸めたような有様。}}} &size(15){&color(#390051){&bold(){本人の意識も既に、四度折り曲げられた瞬間に激痛と狂気に蒸発。}}} &size(15){&color(#390051){&bold(){あるのは、血と肉と骨の詰まった肉塊。}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){「まあ、そういうわけで}───&bold(){さよなら、&ruby(チェシャキャット){野良猫}。}}} &size(19){&color(#cc0000){&bold(){[[悦楽に依存した逃亡者、貴様に薔薇は不似合いだ>醜い――貴様に薔薇の心臓は不似合いだ]]」}}} &size(14){&color(#390051){&bold(){アイザックは最大の侮蔑を向けながらその亡骸へと喰らい付く。}}} &size(17){&color(#cc0000){せめてもの手向けだ。落第者よ、せめて我が血肉と成れ。}} &size(14){&bold(){同族だった血袋から、血の一滴も残すまいと吸血を行うアイザック。}} &size(14){&bold(){同種からの吸血行為は効率的でないにせよ、微量でも力の補充は必要だと。}} &size(14){&color(#cc0000){&bold(){そう、これから待つアイザック・フォレストにとっての[[最大の決戦>トシロー・カシマ]]、}}} &size(14){&color(#cc0000){&bold(){その勝利の輝きを僅かでも、己が元に引き寄せるためには。}}} &size(15){&color(#390051){────最後に残されたのは、渇き砕け散った肉片のみ。}} &size(15){&color(#390051){それを踏み躙りながら、アイザックは闇の中を進み続ける………}} ---- - うわぁ。何というか、すごい美学があるのはいいし、それを求道し続けるのも全然いいけど、それを周りに押し付けないでくれ、って感じがする。いや、全く覚悟も理解も無しに来ちゃったケイトリンも悪いんだろうけど。 -- 名無しさん (2018-01-05 17:18:41) - 人間なら確かにその通り、けどさ、こいつらは人間の理屈と外れたモンスターの集まりだし、まあ良いかと思えてもくる。化物なんて基本勝手な生き物だし -- 名無しさん (2018-01-05 19:12:26) - ケイトリン自身がそういうノリでブラインドになったわけだしね -- 名無しさん (2018-01-05 20:09:00) - まぁここのケイトリンはぶっちゃけ自業自得だったからなぁ。好き勝手やって他人に迷惑かけたんだから好き勝手やってる奴に殺されても文句言えないよねって感じで -- 名無しさん (2018-01-05 21:20:44) - 誰よりクラウスの煽りがぶっ刺さるようなケイトリンには、一番の異端であろう三本指の相手は荷が重すぎたって印象。そりゃ、あの妄執と容赦のなさを自分のものにしようと全力で昂ぶってるアイザックの前でこんな隙を晒してたらこうなっちまうのも仕方ないというか。化物同士の喰らいあいには土俵にすら上がれないから、単に死ぬべき雑魚として処理されちまったというか -- 名無しさん (2018-01-05 21:39:54) - 良くも悪くも人の感性で化物の領分に入っちまったからなぁ…真正の化物の前には問答無用で食い殺されるわなぁ -- 名無しさん (2018-01-05 23:25:07) - 刺激を求めてヤバい薬を求めたらそれを扱ってるモノホンのヤバい人らの抗争に巻き込まれた不良少女みたいなもんじゃなあ…… -- 名無しさん (2018-01-05 23:55:43) - クラウスがグランドで言ったように身を守るための鎧をつまらない枷だと感じて自らその庇護から外れちゃったからね -- 名無しさん (2018-01-06 08:48:34) - ↑羊が羊飼いを鬱陶しいって思って逃げ出して、狼に喰われたようなモンだしなぁ。せめて、好き勝手に生きたとしても、友達を守るぐらいの気概があれば、狼とはいかないまでも、犬ぐらいには生きれたのかねぇ。 -- 名無しさん (2018-01-06 10:48:43) - もし、何かを言えたら「お前の求める物を押し付けるな!」とか言ったりしたのかな? -- 名無しさん (2018-01-06 12:37:07) - ケイトリンは自分の理解できない精神性から来る強さに対しては思考停止しがち(例:アリヤ√のクラウス戦、グランド√の自分を守ろうとするアンヌ)になるから、クラウスに対してまさに殺される瞬間に叫んだような、理解不能の存在への恐怖からくる絶叫がせいぜいだと思う。こう書いてて思ったが、本当只人だなケイトリン…アンヌ√では割と成長できてたっぽいんだけど -- 名無しさん (2018-01-06 13:11:24) - 邪竜おじさんのアーキタイプに完膚なきに殺されたウラヌスちゃんアーキタイプ -- 名無しさん (2018-01-06 20:27:09) - ↑そして、トリニティで逆襲したと。 -- 名無しさん (2018-01-06 20:34:17) - 邪龍「なんだ――その程度だったのか、審判者」 -- 名無しさん (2018-01-06 23:18:44) - ↑むしろ「その程度」ですんでくれる奴だったら色々面倒も減ったのだけどね……あらゆる面において、その程度、なんて枠に収まらないのが厄介なのよね。 -- 名無しさん (2018-01-07 01:45:06) - ↑2 審判者「否、この程度で終わりはしない」おや…?クソメガネとホモドラゴンの様子が… -- 名無しさん (2018-01-07 03:00:44) - ↑ ダブルホモがジョグレス進化を始めたんじゃが……。(BGM:butterfly) -- 名無しさん (2018-01-07 06:27:30) - ↑「私も混ぜろ!」 -- 名無しのガニュメデス (2018-01-07 12:34:46) - 手がクソメガネの持ってる大剣と邪竜おじさんの爪になったオメガモン…強い(確信 -- 名無しさん (2018-01-07 16:09:56) - 逆襲的にゼファーマゲモン呼んでこなきゃ… -- 名無しさん (2018-01-07 16:16:33) - ↑それ閣下ソードでブッスリされるフラグじゃないですかヤダー -- 名無しさん (2018-01-07 17:39:10) - アポカリモン「ふざけんじゃねえぞ甘ったれがァッ!いい加減にしやがれ糞ども…ッ!光を何だと思ってやがる……!」あれ?ケルちゃんブチ込んだら何か格好良くなったぞ? -- 名無しさん (2018-01-07 18:02:28) - 話題が結構ズレてきたし、原初のホモの話に戻るか… -- ↑ (2018-01-07 19:28:43) - トシローが存在する限りどんな苦境にあっても絶対に諦めず、あり得ないレベルの勝利さえ重ねながら決戦というハッピーエンドを迎えようとするメインヒロインの鑑。この√でもグランド√でも、挙句目の前でトシローが心臓ぶち抜かれたアンヌ√でも別の形で想いを遂げようとするのはほんと良いな! -- 名無しさん (2018-01-09 09:10:46) - 押し付けるなとか言う奴が一番自分の考えを押し付けてるよ -- 名無しさん (2018-01-17 22:34:10) - ↑実際、アッシュがギルベルトに言ったように人と人が関われずに生きれるほど世界は広くないしねぇ。だからこそ、ゼファーと総統閣下のようにお互いに相容れない、押し付けるなってだけでいつも通りの押し付けあいになっちゃうんだよねぇ………………。 -- 名無しさん (2018-01-17 22:41:53) - ↑2 押し付けられたら鬱陶しいのは当然だろう。自分も変な思想を押し付けときながら、他者の押し付けは迷惑とか言ってる棚上げてる奴なら言えた義理では無いだけで -- 名無しさん (2018-01-18 07:00:24) - ↑でも人間は押し付けずに生きることはできない、っていう悲しい現実があったりする。実際、完璧に押し付けあいしないですむならそもそも争いとか無いわけだし。 -- 名無しさん (2018-01-18 09:34:05) - (゚∀。)y─┛ -- 名無しさん (2018-01-18 19:57:26) - ↑「他人を見ないで済む」っていうのは、確かにある意味人にとっては救いでしたね・・・・・・・。 -- 名無しさん (2018-01-18 23:41:16) - でもゼファーさんに何も押し付けなかったら暗殺技能すらない正真正銘のダメ人間になるように、押し付けられないと人は成長しないんだよなぁ。あ、糞眼鏡と大尉はノーサンキューで -- 名無しさん (2020-07-27 10:19:20) - ↑こいつら化け物の理屈だから人間の理屈とはまた勝手が違うだろう -- 名無しさん (2020-07-27 13:03:02) - たまたま因果応報ぽいだけでアンヌや単なる通りすがりの人間やブラインドが代わりに死んでも別におかしくないと考えると化物の理屈というより単にアイザックがやベーやつなだけだと思う -- 名無しさん (2020-09-09 12:44:34) #comment

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