俺は、生きる────生きたいがために、あの男を討ち果たす! この身勝手な願望で!

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発言者:&ruby(トシロー・カシマ){[[鹿島 杜志郎>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/66.html]]} [[美影]]、そして[[アイザック>アイザック・フォレスト]]……[[二人が自分に向けた心からの願い>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/857.html]]を聞いて……トシローは、取り繕わぬ素直な思いを語り出す。 &size(18){&color(#040414){「好きに────好きに、か。 難しいものだ」}} &size(16){&color(#040414){「どうすれば、やりたいことが見つかるだろうか……それが判らない。}}  &size(16){&color(#040414){見つけるという動作さえ、どうすべきかと考えてしまう」}} &size(16){&color(#040414){「見つけたとしても、それが果たして正しいものなのか。}}  &size(16){&color(#040414){安らかな&ruby(おわり){終焉}まで辿り着くことのできる、生涯通用する答えなのか……自信がない」}} &size(18){&color(#040414){&bold(){「─────結局、己を肯定できないままだ。 本当に、哲学には終わりがない」}}} &size(14){&color(#01013A){解無き答えは出ないまま。自分自身さえ相変わらず信用する事ができない。}} &size(14){&color(#01013A){他者と自分とを比較して煩悶し。理想と現実の差に葛藤し続ける。}} &size(14){&color(#01013A){瞬間的な激情に頼らねば強い言葉を吐けもしない。}} &size(14){&color(#01013A){それが本当に正しいのかなどと、人間として、吸血鬼として……飽きもせず悩み続けて。}} &size(15){&color(#01013A){&bold(){けれど………}}} &size(15){&color(#01013A){&bold(){そんな&ruby(きず){過去}を忘れられず、&ruby(かげ){過去}に苛まれる、面倒な男であっても}────}} &size(20){&color(#040414){&bold(){「おまえ達は、こんな俺でも……信じてくれているのだな」}}} &size(19){&color(#040414){&bold(){「連ねて並べた否定の理由など知らぬと。}}}  &size(19){&color(#040414){&bold(){自愛の出来ない&ruby(トシロー・カシマ){鹿島杜志郎}を、信じ続けてくれるのか}────&bold(){」}}} &size(14){当然だ、と。頷く二人の姿に、}&size(14){&color(#9FB5CC){&bold(){トシローの胸には救いと感動が満ち、目頭より熱い雫が止め処なく溢れてゆく………}}} &size(18){&color(#9FB5CC){&bold(){心の傷は埋まってなどいない。されど、痛みは和らいでいる}。}} &size(18){&color(#9FB5CC){&bold(){この暖かさが無くなれば、再び痛み出すとしても。}}} &size(18){&color(#9FB5CC){&bold(){それはこれから先も、ずっとこの痛みと向き合っていけるということだったから。}}} &size(28){&color(#c6001c){&bold(){&tt(){&italic(){「――――生きたい。&ruby(・・・・){生きたい}……ッ!」}}}}} &size(15){&color(#040414){思いもしなかった言葉が、初めて肺腑を突いて吐き出された。}} &size(15){&color(#040414){これまで抱いてきた渇望、過去に彩られた死に場所を求めるものとは別の&ruby(エゴ){我侭}が。}} &size(15){&color(#072F3D){醜く、みっともなく……&color(#2838A9){けれど、必死に。}}} &size(16){&color(#9FB5CC){生まれて初めて湧き上がる想いを―――&bold(){命への執着を、男は嗚咽しながら叫び続ける。}}} &size(25){&color(#c6001c){&bold(){「美影、アイザック……俺は、生きて────生きてみたい!」}}} &size(25){&color(#c6001c){&bold(){「死人のままでいたくはない!}}}   &size(25){&color(#c6001c){&bold(){死と生の狭間で、ただ存在しているだけの虚ろでいたくない!」}}} &size(24){&color(#c6001c){&bold(){「この不自由で、呪われた生でも………」}}} &size(17){&color(#1B1947){鳴らぬ心臓を厭いながら。}} &size(18){&color(#1B1947){自問自答と自己嫌悪を繰り返して、それでも。}} &size(27){&color(#c6001c){&bold(){「俺は、今初めて──────生きてみたいッ!」}}} &size(28){&color(#c6001c){&bold(){「命に輝きを宿したい。&ruby(トシロー・カシマ){鹿島杜志郎}を、始めたいのだ……ッ!」}}} &size(18){&color(#B7282E){―――この命、尽きる時まで。己が生に対して、真摯でありたい。}} &size(18){&color(#c6001c){&color(#1B1947){傷に塗れ、喪失に苛む生涯を抱えながら、}&bold(){それでもこの命を、生きてみたい。}}} &size(19){&color(#B7282E){&bold(){拳を握り締めて、胸の痛みを鷲掴みながら吼えた。}}} &size(19){&color(midnightblue){&bold(){ああ、舌が焼き切れそうだ。生の意義を求め続けた150年余りとの対峙が、物理的に痛みを生む。}}} &size(17){&color(#9FB5CC){&bold(){情けなくて、誇らしくて、涙はさっきから止まらない。}}} &size(17){&color(#9FB5CC){&bold(){その&ruby(・・){全て}を背負って、今こそ&ruby(・){人}として死んだ瞬間から先へ進むために。}}} &size(20){&color(#c6001c){&color(#1B1947){長い停滞と迷走の時間を、}&bold(){今こそこの手で終わらせよう。}}} &size(24){&color(#B7282E){&bold(){「─────だから、頼む。 俺と共に来て、くれないか……?」}}} &size(16){&color(#040414){そうして彼は、背負いたがりの男は、友と愛する人へ向けて不器用ながらも、助力を求める。}} &size(23){&color(#B7282E){&bold(){「あの&ruby(ヴァンパイア){吸血鬼}を終わらせたい。}}}    &size(23){&color(#B7282E){&bold(){正しいか、間違っているかではなく。俺に出来ぬ結論に至った嫉妬からでもない」}}} &size(17){&color(#040414){己が躓き、汚れ、涙した涯に、ようやく判った………}} &size(17){&color(#040414){これが自分自身の&color(#c6001c){&bold(){“やりたいこと”}} なのだ、と。}} &size(30){&color(#c6001c){&bold(){&tt(){&italic(){「俺は、生きる―――生きたいがために、}}}}}   &size(30){&color(#c6001c){&bold(){&tt(){&italic(){あの男を討ち果たす! この身勝手な&ruby(エゴ){願望}で!」}}}}} &size(20){&color(#c6001c){&bold(){振り上げた刃を、理由なく下ろそう。}}} &size(20){&color(#c6001c){&bold(){嫌悪してきた暴虐と我侭を、この時だけは選択するために}――&bold(){!}}} &size(27){&color(#c6001c){&tt(){&italic(){そして、&ruby(縛られし者){異端の刃}は蘇り―――[[“反撃”>https://www46.atwiki.jp/vermili/pages/550.html]]が始まる。}}}} ---- - 普通に考えて「どこまでも自分を許せない男と、そんな男を愛し信じ続ける女」の2人で十分成り立つシーンなのに、ルビだけの存在になっても自己主張を続けるホモの影に笑いが抑えられない -- 名無しさん (2018-02-25 00:51:54) - かつての幸福と、それを失った後の、トシロー自身は否定したがる凄惨な過去の両輪を肯定し、象徴する存在として美影とアイザックの両方が必要不可欠だろこのシーンは -- 名無しさん (2018-02-25 01:34:29) - いやあ"トシロー"にとっての"アイザック"が不可欠な存在なのはわかるんだけどな?一般論として、改めて文面で見るとどうしても「思い通じた主人公とヒロインの間にちょいちょい割って入るホモという絵面がな?・・・いや待てlight作品だぞやっぱ普通だな! -- 名無しさん (2018-02-25 08:29:52) - 幼なじみの三人組とかならいいんだけどな……接点ないからな美影とアイザック -- 名無しさん (2018-02-25 12:11:13) - 凌駕さんだって最終覚醒時必要なのは会って一月経ってない親友とロリと親友の彼女の保険医だったし… -- 名無しさん (2018-02-25 12:54:35) - ↑凌牙さんも異端なんだよなぁ〜 -- 名無しさん (2018-02-25 22:10:33) - ↑2 凌駕さんの場合、寧ろ新しい可能性を魅せる連中の影響が無いと殻を破れないから、寧ろ会って間もない、それでいて影響を与えてくる相手じゃないと駄目っていうね -- 名無しさん (2018-02-25 22:58:14) #comment
発言者:&ruby(トシロー・カシマ){[[鹿島 杜志郎>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/66.html]]} [[美影]]、そして[[アイザック>アイザック・フォレスト]]……[[二人が自分に向けた心からの願い>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/857.html]]を聞いて……トシローは、取り繕わぬ素直な思いを語り出す。 &size(18){&color(#040414){「好きに――好きに、か。 難しいものだ」}} &size(16){&color(#040414){「どうすれば、やりたいことが見つかるだろうか……それが判らない。}} &size(16){&color(#040414){見つけるという動作さえ、どうすべきかと考えてしまう」}} &size(16){&color(#040414){「見つけたとしても、それが果たして正しいものなのか。}} &size(16){&color(#040414){安らかな&ruby(おわり){終焉}まで辿り着くことのできる、生涯通用する答えなのか……自信がない」}} &size(18){&color(#040414){&bold(){「───結局、己を肯定できないままだ。 本当に、哲学には終わりがない」}}} &size(14){&color(#01013A){解無き答えは出ないまま。自分自身さえ相変わらず信用する事ができない。}} &size(14){&color(#01013A){他者と自分とを比較して煩悶し。理想と現実の差に葛藤し続ける。}} &size(14){&color(#01013A){瞬間的な激情に頼らねば強い言葉を吐けもしない。}} &size(14){&color(#01013A){それが本当に正しいのかなどと、人間として、吸血鬼として……飽きもせず悩み続けて。}} &size(15){&bold(){けれど……}} &size(15){&bold(){そんな&ruby(かげ){過去}を忘れられず、&ruby(きず){過去}に苛まれる、面倒な男であっても}……} &size(20){&color(#040414){&bold(){「おまえ達は、こんな俺でも……信じてくれているのだな」}}} &size(19){&color(#040414){&bold(){「連ねて並べた否定の理由など知らぬと。}}} &size(19){&color(#040414){&bold(){自愛の出来ない&ruby(トシロー・カシマ){鹿島杜志郎}を、信じ続けてくれるのか}───&bold(){」}}} &size(14){当然だ、と。頷く二人の姿に、}&size(14){&color(#9FB5CC){&bold(){トシローの胸には救いと感動が満ち、目頭より熱い雫が止め処なく溢れてゆく。}}} &size(18){&color(#9FB5CC){&bold(){心の傷は埋まってなどいない。されど、痛みは和らいでいる}。}} &size(18){&color(#9FB5CC){&bold(){この暖かさが無くなれば、再び痛み出すとしても。}}} &size(18){&color(#9FB5CC){&bold(){それはこれから先も、ずっとこの痛みと向き合っていけるということだったから。}}} &size(28){&color(#c6001c){&bold(){&tt(){&italic(){「―――生きたい。&ruby(・・・・){生きたい}……ッ!」}}}}} &size(15){&color(#c6001c){思いもしなかった言葉が、初めて肺腑を突いて吐き出された。}} &size(15){&color(#c6001c){これまで抱いてきた渇望、過去に彩られた死に場所を求めるものとは別の&ruby(エゴ){我侭}が。}} &size(15){&bold(){醜く、みっともなく……けれど、必死に。}} &size(16){&bold(){生まれて初めて湧き上がる想いを}――&bold(){命への執着を、男は嗚咽しながら叫び続ける。}} &size(25){&color(#c6001c){&bold(){「美影、アイザック……俺は、生きて───生きてみたい!」}}} &size(25){&color(#c6001c){&bold(){「死人のままでいたくはない!}}} &size(25){&color(#c6001c){&bold(){死と生の狭間で、ただ存在しているだけの虚ろでいたくない!」}}} &size(24){&color(#c6001c){&bold(){「この不自由で、呪われた生でも………」}}} &size(17){&color(#01013A){鳴らぬ心臓を厭いながら。}} &size(18){&color(#01013A){自問自答と自己嫌悪を繰り返して、それでも。}} &size(27){&color(#c6001c){&bold(){「俺は、今初めて───生きてみたいッ!」}}} &size(28){&color(#c6001c){&bold(){「命に輝きを宿したい。&ruby(トシロー・カシマ){鹿島杜志郎}を、始めたいのだ……ッ!」}}} &size(18){&color(#c6001c){この命、尽きる時まで。己が生に対して、真摯でありたい。}} &size(18){&color(#c6001c){傷に塗れ、喪失に苛む生涯を抱えながら、それでもこの命を、生きてみたい。}} &size(19){&bold(){拳を握り締めて、胸の痛みを鷲掴みながら吼えた。}} &size(19){&bold(){ああ、舌が焼き切れそうだ。生の意義を求め続けた150年余りとの対峙が、物理的に痛みを生む。}} &size(17){&bold(){情けなくて、誇らしくて、涙はさっきから止まらない。}} &size(17){&bold(){その&ruby(・・){全て}を背負って、今こそ&ruby(・){人}として死んだ瞬間から先へ進むために。}} &size(20){&color(#c6001c){&bold(){長い停滞と迷走の時間を、今こそこの手で終わらせよう。}}} &size(24){&color(#B7282E){&bold(){「───だから、頼む。 俺と共に来て、くれないか……?」}}} &size(16){そうして彼は、背負いたがりの男は、友と愛する人へ向けて不器用ながらも、助力を求める。} &size(23){&color(#B7282E){&bold(){「あの&ruby(ヴァンパイア){吸血鬼}を終わらせたい。}}} &size(23){&color(#B7282E){&bold(){正しいか、間違っているかではなく。俺に出来ぬ結論に至った嫉妬からでもない」}}} &size(17){&color(#040414){己が躓き、汚れ、涙した涯に、ようやく判った………}} &size(17){&color(#040414){これが自分自身の&color(#c6001c){&bold(){“やりたいこと”}} なのだ、と。}} &size(30){&color(#c6001c){&bold(){&tt(){&italic(){「俺は、生きる―――生きたいがために、}}}}} &size(30){&color(#c6001c){&bold(){&tt(){&italic(){あの男を討ち果たす! この身勝手な&ruby(エゴ){願望}で!」}}}}} &size(20){&color(#c6001c){&bold(){振り上げた刃を、理由なく下ろそう。}}} &size(20){&color(#c6001c){&bold(){嫌悪してきた暴虐と我侭を、この時だけは選択するために!}}} &size(27){&color(#c6001c){&tt(){&italic(){そして、&ruby(縛られし者){異端の刃}は蘇り――[[“反撃”>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/550.html]]が始まる。}}}} ---- - 普通に考えて「どこまでも自分を許せない男と、そんな男を愛し信じ続ける女」の2人で十分成り立つシーンなのに、ルビだけの存在になっても自己主張を続けるホモの影に笑いが抑えられない -- 名無しさん (2018-02-25 00:51:54) - かつての幸福と、それを失った後の、トシロー自身は否定したがる凄惨な過去の両輪を肯定し、象徴する存在として美影とアイザックの両方が必要不可欠だろこのシーンは -- 名無しさん (2018-02-25 01:34:29) - いやあ"トシロー"にとっての"アイザック"が不可欠な存在なのはわかるんだけどな?一般論として、改めて文面で見るとどうしても「思い通じた主人公とヒロインの間にちょいちょい割って入るホモという絵面がな?・・・いや待てlight作品だぞやっぱ普通だな! -- 名無しさん (2018-02-25 08:29:52) - 幼なじみの三人組とかならいいんだけどな……接点ないからな美影とアイザック -- 名無しさん (2018-02-25 12:11:13) - 凌駕さんだって最終覚醒時必要なのは会って一月経ってない親友とロリと親友の彼女の保険医だったし… -- 名無しさん (2018-02-25 12:54:35) - ↑凌駕さんも異端なんだよなぁ〜 -- 名無しさん (2018-02-25 22:10:33) - ↑2 凌駕さんの場合、寧ろ新しい可能性を魅せる連中の影響が無いと殻を破れないから、寧ろ会って間もない、それでいて影響を与えてくる相手じゃないと駄目っていうね -- 名無しさん (2018-02-25 22:58:14) #comment

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